陰の女実力者になりたくて   作:ikkun

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陰の実力者はピアノとヴァイオリンで血税の敵を取って見せる!

sideアン

さて・・・城の近くまできたは良いもののどう侵入するか・・・

 

シド「昼間だし空からってのはなぁ・・・」

 

アン「最悪衛兵の首こきゃの法則か裏門を飛び越えるかでいくしか・・・」

 

私たちが試案していると・・・

 

イプシロン「しゃ・・・シドさん、アンさん!お久しぶりです!」

 

シド「イプシロンか、奇遇だね。」

 

そうして私たちは弟子ということでスマートに侵入することができた。

 

シロン「お二人は例の件で?」

 

アン「えぇ、いいタイミングで来てくれたわ。流石できる女は違うわ。」

 

シロン「そそそそんな!光栄すぎますぅぅぅ!」

 

イプシロンは頑張ってるからね褒めておかないとコンプレックスが爆発しちゃうのよ・・・

 

ドエム「これはこれはシロン殿。」

 

あぁ、これが・・・見るだけで悪役貴族のテンプレを守る人ってわかるわね・・・

 

ドエム「実は入場許可証が必要になってしまって・・・シロン様の弟子ならば一曲弾いていただければ大丈夫ですが。」

 

おぉ・・・唐突な無茶ぶり・・・モブにすら手を抜かないとは流石はネームド。ならば私も楽器弾ける系のモブとしての真価を見せましょう!

 

しかし国民の心はあんなに荒んでいるのに貴族の皆様は指輪をはめて贅沢三昧・・・ここは国民の血税の敵を取るときね!

 

私たちはピアノとヴァイオリンを弾き始めて皆が身惚れてるうちにポケットをスライム製のワイヤーでまさぐり貴金属類を盗み出した!

 

観客「わぁあああ!」

 

シロン「私は一生忘れません―!!」

 

ドエム「若き天才音楽家に拍手を!」

 

ん?ドエムさんのポケットの珍しい指輪が・・・

 

シド「いただき!」

 

私たちはワイヤーで盗み取っておいた!

その後私たちはローズのメイドのマーガレットに連れていかれて庭に来た・・・

 

アン「一年中花が咲いてるなんて素敵ねー」

 

マーガレット「地中にあるアーティファクトが気温を一定に保っているんですよ。」

 

へー・・・シェリーやイータに作れないか聞いてみよ。ガーデニングも便利になりそうだし。

 

マーガレット「あの!先ほどのピアノとヴァイオリン、素敵でした!二人の絆が見えた感じで・・・」

 

現代日本に比べればここは芸術の都でも発展途上だしね。

 

マーガレット「あのパトロン伯爵も注目されていて年俸一億ゼニ―はくだらないかも・・・」

 

一億!!

 

アン「やっぱり貴族社会だけあって元の世界と違って音楽家の価値が高いのね・・・」

 

シド「年俸制なんだ・・・おひねりもらう必要なくていいかも・・・」

 

マーガレット「私の実家もおすすめです!必ず望むがくを出させて見せます。」

 

ここでも女の強さは変わらないのね・・・

 

シド「でもシロン様がなー・・・」

 

マーガレット「シロン様はお二人を独占したいだけです・・・全部私にゆだねてください。」

 

アン「そういえばローズ王女のメイドさんなんですよね?居場所とかわかりますか?」

 

マーガレット「私はあの人のことは嫌いです・・・かわってはいましたけど優しくて頭もよくて・・・でも・・・あの人のせいでこの国は・・・すみません、居場所は秘密なんです。でも少しだけなら・・・西の塔にいますよ。」

 

引いたと思ったら弱みをさらしたり共感したり・・・これは宗教に用いられる心理学テクニックね。

 

シド「やっぱり先輩のメイドだな彼女・・・」

 

アン「早速説得しに行きましょう。」

 

私たちは歩き出したんですけど・・・

 

衛兵「マーガレットちゃんに近づくなよ!愛し合ってるんだからな!俺たちは毎日毎日この庭で愛を確かめ合ってるんだ!顔を見れば顔を赤らめて走っていくんだ!」

 

青ざめるの間違いじゃなくて?

 

こういう奴は前世でもいたわね・・・

 

アン「前世ではそういう女の敵にはスコップを突き刺してたわね・・・良い思いでよ。」

 

シド「なんでスコップ?」

 

そうして私たちは若干時間を取られながらローズ先輩のいるところに侵入を成功させた!

 

ローズ「シド君!アンさん!会いたかった。」

 

シド・ローズ「私たちもですよ。」

 

さぁ、覇王になるためのプランAといきましょうか・・・

 

ローズ「どうやってここに?」

 

アン「知り合いにピアニストがいたのでその弟子として。」

 

ローズ「私のためにそこまで・・・」

 

そりゃフィクサープレイのためには欠かせないの。

 

シド「結婚のこと話がしたいんです。」

 

ローズ「話すことなんて・・・」

 

アン「嘘ですよね?ローズ先輩あの時信じてって・・・!」

 

ローズ「アンさん・・・それは忘れてください・・・」

 

シド「嫌です・・・だって僕たちは同じなんだ・・・」

 

そうよ・・・あぁ、夢を語るとクッキー食べたくなってくるわね。シドも食べてるし私も・・・

 

シド「先輩はさげすまれると分かってるのに魔剣士の道を進んだ・・・周囲からは否定され誰からも理解されず孤独だったはずだ・・・でも先輩は自分の生き方を貫いた。」

 

アン「むしゃ・・・私たちだって同じです・・・私たちにもあったから・・・私たちがこうして一緒にいるのはその夢のためでもあるんです。」

 

陰の実力者になるという!

 

ローズ「私は・・・理解します。」

 

シド「でも世界はそうは思わない・・・馬鹿じゃないのかさっさと大人になれ・・・」

 

ローズ「例え誰がなんと言おうとも尊いものです!」

 

アン「先輩・・・私たちは生き方を貫いた・・・どんな障害があってもです。でも生き方を曲げようとしてる!一度否定した婚約者と結婚なんて曲げるのと同じじゃないですか!もうわかっているはずでしょ!?貴方が本当にすべきことは・・・!」

 

ローズ「もう・・・話すことはありません。二人で幸せになってください・・・」

 

シド「そんな!」

 

アン「私たちの幸せにあなたの存在は必要不可欠なんです!」

 

陰の実力者としての・・・

 

そうして立ち去るとドエムが暴力もどきを振るっているような感じだった・・・

 

アン「なるほどDVが怖くて覇王になれないのね・・・」

 

シド「これはプランBだね・・・もしかしてこれが結婚指輪だったりして。」

 

アン「まぁでも代わりの指輪で大丈夫でしょ。指輪なんてこの盗んだものと同じように星の数ほどあるんだし。」

 

そうして私たちはお風呂に入ってイプシロンたちのおもてなしを受けることになった。

 

シド「ありがとう!やっぱりお風呂上りはコーヒー牛乳だね。」

 

アン「私はフルーツ牛乳派ね。」

 

イプシロン「今肩をおもみしますわ!」

 

559番「こちらフルーツです!」

 

アン「あ、ありがとう!やっぱり懐かしいわね・・・冷蔵庫の実験でイータがベータを氷漬けにさせかけたことを思い出すわ・・・」

 

559番「そんなことが・・・」

 

アン「貴方もマッサージしてくれない?」

 

559番「ここ・・・光栄です!」

 

シド「そうだ、例の件思ったより早く片付きそうだ。」

 

イプシロン「まだ初日なのに・・・」

 

アン「ああ、もう終わった当然よ。」

 

プランBを実行すればローズ先輩は必ずや覇王への道を歩き出すでしょう・・・

 

シド「あの程度僕に罹れば指先一つで楽勝だよ。」

 

アン「これから先貴方たちは刮目してみることになるでしょう、我が偉業の一端を・・・」

 

イプシロン・559番「流石ですお二人とも!!」

シェリーの話、救済ルートに書き換えた方が良いですか?

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