sideアン
私たちは病室に運び込まれていた・・・
するとアカネとそのお兄さん、ユウカ先生と呼ばれた人が入ってきた。
シド「あの・・・ここは・・・」
ユウカ「ここは西野大学よ。病院で倒れていたあなた達を保護したの。思い出せる?」
アン「どうしてそんなところに・・・」
私たちはあえて記憶喪失のふりをする。
ユウカ「記憶に混乱があるのね・・・貴方たちの名前は?」
シド「僕は・・・ミノルです。」
アン「私はキョウコです。苗字は思い出せなくて・・・」
アカネ「大丈夫なの?」
ユウカ「魔力による一時的な混乱です。」
シド「そうだ・・・ナツメは?ナツメは無事ですか!?」
ユウカ「あの銀髪のほうね・・・彼女なら大丈夫よ。」
アン「よかった・・・妹が無事で。」
ユウカ「彼女のことは覚えてる?」
シド「えっと・・・」
ユウカ「分かってる。覚醒者なんでしょ?」
え?なにそのカッコいい名称?
アン「えっと・・・ちょっと変わってますけど・・・」
ユウカ「いい子なのよね。」
シド「は、はい。でも言葉も喋れなくて・・・」
腹黒だけど間違ってはいない。
ユウカ「言葉も・・・大変だったわね。彼女は責任をもって・・・」
アキラ「僕が預かろう。魔力や覚醒者の研究をしていてね。人々を助けるために頑張っているんだ。」
アカネのお兄さん・・・テンプレなマッドサイエンティストになってるな・・・
アキラ「妹さんのことは任せてくれないかな。必ず喋れるようにしてみせるから。」
うーん・・・日本語喋れるようになるのはマズイ気がするしぼやかしておきましょう・・・
アン「実は私たち身振りやジェスチャーで疎通できるので聞いてみないことには・・・」
アキラ「そうなのか・・・」
アカネ「お兄様、彼女は目覚めていないようですし二人も混乱しているようなので後日聞いてみたらどうでしょうか?」
アキラ「そうだな。メシアの仲間なのだからね。」
なるほど・・・コミュニティ名はメシアか・・・
そうして三人が去った後・・・
シド「もういいよ。」
私たちはベータを起こした。
ベータ「もうこの世界の言葉を話せるのですね。」
アン「気絶してるふりをしている間に会話を聞いたからね。発音と表情を読み取って喋っただけよ・・・」
ベータ「流石です!」
シド「ここでは僕はミノル、アンはキョウコ、君の名前はナツメ、僕たちは兄妹という設定だ。」
ベータ「なるほど・・・」
アン「ナツメは言葉を話せないことにしてあるから安心して。」
ベータ「実際に話せないですからね・・・早く話せるようにします。」
シド「いや話せない方がいいかもしれない・・・」
陰の叡知バレたら困るし・・・
ベータ「わかりました。」
シド「これから情報収集はここで行う。それにあたって別行動をする。」
アン「ナツメは髪の色や耳が違うことから病気と勘違いされてるみたいなの。」
覚醒者ってわからないけど病院に入れられてたから多分そうでしょ。
シド「ナツメの病気をここの偉い人が見たいらしい、くれぐれも病気のふりを忘れずに活発な動きは控えてくれ。」
ベータ「はい、ヘマはしません。報告はどうしましょうか?」
アン「私たちが直接出向くわ。心配しないで。」
ベータ「御意のままに。」
よし、これでベータは活発に動けないし日本語の習得は遅れる。その間にあの黒い穴を見つければいいのよ!
シド「半年・・・いや三か月はかかるよね?」
アン「それまでは日本を楽しみましょう!」
こうして冬休みの旅行気分の調査が始まった・・・
シェリーの話、救済ルートに書き換えた方が良いですか?
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はい
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いいえ