───交信開始───
※雑音※
通信士「繋がりました」
P「外してくれ……聞こえているか」
M「感度良好。閣下、御用は?」
P「進行中の案件だ。そちらはどうだ?」
M「思ったより、彼らは筋がいい。きっと、閣下のお役に立てます」
P「よろしい。いつも仕事が早くて何よりだ」
M「お褒めに預かり光栄です」
P「それと……君の見解を聞きたい。先に送付した資料は?」
M「手元にあります。端的に申し上げて、作成した者を処罰すべきです」
P「何故だ?」
M「北欧三国のNATO加盟。これが無視出来ない危険なのは確かです」
M「しかし結局のところ、行きすぎた悲観論です。手始めにフィンランドへ圧力をかけ、決行の際には加盟の隙を与えず無力化すれば連中も目を覚ますことでしょう」
P「しかし……フィンランドは難しい土地だ。NATOに加盟していないとはいえ、平行して問題ないのか?」
M「確かにあの国は強かった、認めましょう。しかし、それは過去の話です。西側の陰謀により愚劣な政治を行い、軟弱な国民は薬物に汚染されている」
M「今や西の植民地。檻に甘んじて狩りを忘れた熊です。精強な我々と対話すれば尻尾を振りましょう」
M「それに、ウクライナ全土の解放は3日あれば終わる見込み。フィンランドも2週間、いや1週間で片がつきます」
M「万一、想定外の事態があっても、対処するのは我々の仕事です」
P「つまりそれは、不測の事態には君達が対応するということか?」
M「お望みとあらば。しかしながら、この仕事を見届けねば。それに準備が要ります」
P「よろしい、許可する。次に関しても私の権限で予算を出そう。期間は?」
M「この仕事を含め、一年半ほど。ですが軍にも処理を行うなら、もう少し掛かるでしょう」
M「まずは軍内部の出来ない理由を探す怠惰なムシを処分し、優秀な人間をポストに就かせるべきです」
P「同感だ。近頃私に近付く連中は無能な敗北主義者ばかりで困る。君を処分しなくて正解だった。ところで、君の祖国についてだが……本当に無力化は不要なのか?」
M「不要……というより、既に済んでいると呼ぶべきでしょうか」
M「かの軍は劣等種です。向上心もなく、汚職を改善する気もない」
M「所詮は米軍が持つ壁に過ぎません。政治家や世論も同じく、芯がなく少し揺すれば縮み上がります」
M「堕落したマスコミに小銭を握らせれば、すぐにでもアメリカを追い出し、我々の陣営に降ることでしょう」
M「教育はその後で充分かと。不測の事態が起きても、動ける用意はあります」
P「心強いことだ。それでは、アフガンのカス共は任せたぞ。精々混乱させてやれ」
M「了解しました。大統領閣下」
───交信終了───
◆こいつら、一体何者なんだ───!?
次回、新章開始!