『株式会社 蹄鉄を投げつけろ!』と『中央トレセン学園サポート科』の日々 作:猫宮屋
ちまちま更新していきます。
今回から『~~』+『話数』と記載を行います。
株式会社 蹄鉄を投げつけろ!
第1話 会社説明会 ~誰の為に鐘は鳴る。~
※本作品中にでる馬名・ウマ娘名は過去に存在した馬名や架空名が含まれます。
実際の成績などは反映しておりませんのでご注意ください。
~某日 オンライン会議システム『ヒヒーン(HiHiYeenN)』にて~
「時間になりましたので始めさせていただきます」
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皆さんこんにちは。
私は『株式会社 蹄鉄を投げつけろ!』 チーフデザイナーのナイトクローラーと申します。
(チーフの容姿については前話参照)
この度の会社説明会の進行と解説を担当させていただきます、宜しくお願いします。
本日は弊社の会社説明会にご参加いただき、深くお礼申し上げます。
本来であれば弊社もしくは会場での説明会となるはずですが…昨今の情勢を考慮して
オンラインでの開催となりますこと、ご容赦ください。
質問等につきましては後程、質疑応答の時間を取らせていただきますのでそちらにて受付させていただきます。
その際は「ヒヒーン(HiHiYeenN)」の挙手システムを使用して指名させていただきますので、予めご了承ください。
弊社は勝負服のデザインから制作・調整・メンテナンスを生業(なりわい)にしている会社となります。
会社情報についてはこちらの画面に表示しております情報をご参照ください。
画面が見えない方や不具合がある方は「ヒヒーン(HiHiYeenN)」の「嘶き(いななき)ボタン」を使用していただきますと弊社のサポート担当が個別チャットにて対応いたします。
それでは説明を続けさせていただきます。
弊社の従業員数は製作・調整・メンテナンス・輸送の関係部門を含めて約350名。
大凡(おおよそ)のヒト:ウマ娘比率は3:7、男女比率は4:6となっております。
異業種からの転身で中途採用で入社された方などもおり、学歴や出身に関しては
非常に混沌(こんとん)としているのが弊社の特徴となります。
形式で言うのであれば、実力主義という形をとっておりますので年齢や勤続年数に関係なく
制作部門であれば勝負服デザインの採用数や、制作技能に応じて評価を行い反映しています。
離職率に関しましてはこの5年ほどは勤続5年未満の方の退職者は出ておりません。
但し5年目以降に置いて、産休取得や寿退社といった休職ないし退職者は若干名います。
弊社では男性及び女性社員の産休・育児休暇取得に力を入れており、休暇取得期間中であっても
通勤費を除いた給与・賞与を全額支給しております。
また…(延々と会社紹介が続くので省略)
~中略~
それでは、実際の勝負服作成現場での様子を紹介させていただきます。
今回の紹介動画につきましては日本トレーニングセンター学園所属 昨年度URAティアラ3冠を
獲得された、ダンシングドール様と担当トレーナーの○○様になります。
皆様もティアラ3冠獲得を果たした彼女の事は記憶に新しいのではないでしょうか?
二つ名『赤の女王』である彼女の勝負服は、弊社の製作チームの作品になります。
URAから支給される勝負服の制作は、重賞勝利1回以上もしくはオープン戦2勝以上がURAの
勝負服支給条件となっていますので早い方でデビュー年の7月後半、遅い方でデビュー2年目の秋となっています。
ですので『秋から夏までが勝負服の新規製作シーズン』となり、1年を通してURAを経由して
ウマ娘の皆様に関わっていくことになります。
早い話がオフシーズン(暇な時)など無いということですね(ニッコリ)。
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「これ、もう映ってるんですか?」
「先ほどから録画していますので映っていますよ。この度はご協力頂きありがとうございます」
「マジ?いや~…勝負服着て走るってって言うのは何度あるかわかんないからさ。こういうのでも
記録に残ったら嬉しいなって…なんかこういうのって緊張するよね」
「わかったから落ち着こうね、ダンシングドール」
「ハーイ」
中央トレセン学園の制服を着た赤色の髪と尻尾に大きな耳が特徴のウマ娘と、20代後半ぐらいの大柄な男性が映っている。
落ち着きなく耳をあちらこちらに動かしているウマ娘と苦笑しているトレーナーの男性の対比が
少しコミカルに見えるがご愛敬というものだろう。
このまま見守っていても二人が見つめ合っていて話が進まないのでさっさと終わらせてしまおう。
彼にとって最初の担当バなのだろうが、この様子ではそのまま『
「今回は勝負服の支給が決定したということでお時間をいただいております。早速ですが
URAから送付された書類を確認させて頂いてもよろしいでしょうか?」
こちらの言葉に我に返って鞄をあさり始めるトレーナーと『邪魔したな?』と言わんばかりに
こちらにキツめの視線を向けるダンシングドールさん。
イケませんね…そのような視線をぶつけられると、現役時代を思い出してしまいそうです☆
「っと、この書類ですね。確認をお願いします」
トレーナーさんから差し出された封筒に入っていた『承認!!』と書いてある。
「はい、確かに。私共はこのURA勝負服制作許可証、これを
勝負服につきましては基本的にURAの倫理規定に反しないのであれば、概ねどのようなデザイン
でも受け付けております…倫理規定に関してはこちらの例をご参照ください。」
(液晶タブレットの画面全体にモザイクがかけられている)
「うわ…///」
「これは…かなり攻めているというか、凄まじいデザインですね」
「わ……………わぁ……。トレーナーはこういうの…どうなんです?」
※倫理規定例のカタログは文字だけではわかりにくい為、実際に違反デザインを着用した例を
収録したカタログを見せています。
「肌の露出に関してはレオタードなどもありますので大丈夫なのですが、そもそも服自体着るのが
嫌だというウマ娘の方も中にはいらっしゃいますので…そういう方への対応となります」
『あー……。居ますね』
「ご納得していただけて幸いです。小物や細部の調整等は弊社のデザイナー部門が行いますので、
デザインに関しては思うがままに言っていただいて大丈夫です。ご要望に沿うだけの技術はあると自負しておりますので…」
「特にダンシングドール様につきましては、7月後半という超早期のオーダーとなりますので
10月の後半まででしたら勝負服のリテイクも無償でお受けすることができます。11月に入り
ますと、手直しや調整につきましては別途料金が発生しますのでご注意ください」
「無いとは思いますが、初めて勝負服をご使用になるレースの直前3週間前以降については
「拝見します…………これ、桁間違えては…いないんですよね?」
「わっ……わぁ…」
価格表を見て顔色を変える二人を見つつ、画面に向かって再度口を開くナイトクローラー。
『この
参考画像:赤の女王 ダンシングドール
-暗転-
皆様、この度は『株式会社蹄鉄を投げつけろ!』の会社説明会にご参加いただき誠にありがとうございました。15分間の休憩をはさみまして、質疑応答と社員との交流コーナーに移行いたします。
お急ぎの方は退出していただいて大丈夫です、この度はご参加いただきありがとうございました。
皆様の検討材料になりましたら幸いです。
次回は『中央トレセン学園 カフェテリア調理部門』よりお送りします。