転生したら猫妖精だった件   作:スライム作者

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洞窟からの脱出

ヴェルドラをリムルが取り込んでから数十日が経過した。

 

この数十日の間で、リムルは多くのスキルを覚えた。

 

《水圧推進》に、新たに《水流移動》、《水刃》の二つを得たことで、エクストラスキル《水操作》を得たり、魔物を捕食して得た《毒霧吐息》、《熱源感知》、《身体装甲》、《麻痺吐息》、《粘糸》、《鋼糸》《吸血》、《超音波》、捕食した魔物の姿になる《擬態》。

 

そして、そのスキルのうち幾つかはリオンも獲得した。

 

《水圧推進》のスキルは獲得出来ていないので《水操作》は得られないかと思ったが、リムルが獲得した時点で、スキル、エクストラスキル関係なくリオンも獲得できるスキルは獲得できるらしく、リオンは問題なく《水操作》のスキルを手に入れた。

 

ちなみに、リムルは《超音波》のスキルを利用し、喋れるようになった。

 

リムルと自身の成長(リオンは殆ど貰い物)を感じる中、今日、リオンとリムルは洞窟の出口と思われる扉を見つけた。

 

「簡単に開きそうにないけど、どうする?」

 

『う~ん、《水刃》で切り刻むか、それとも《捕食者》で食うか』

 

「そんなことしたら、洞窟内の魔物が外に出るだろ?」

 

『ああ、それもそうか』

 

どうにかして扉を開けれないか探っていると、突然扉が開き始めた。

 

扉が動いた瞬間、リオンはリムルを抱え、近くの岩場に隠れて様子を窺った。

 

扉からは三人の人間が現れた。

 

「ふぅ、やっと開きやしたぜ。鍵穴まで錆びついちまってんだから」

 

「まぁ仕方ないさ。300年も手入れもされず、誰も入ったことないんだろ?」

 

「行き成り襲われたりしないですよね?まぁ、いざとなったら《エスケープ》で逃げれますけど」

 

現れたのは、中年の男性二人と若い少女だった。

 

『あいつら、恰好からして冒険者か?』

 

『分からないけど、剣とか背負ってる人もいるし普通の人じゃないな』

 

『てか、言葉が分かるけどなんでだ?』

 

《解。意志が込められている音波は「魔力感知」の応用で理解できる言葉へと変換されます。逆に思念を乗せて発声すれば会話も可能です》

 

『なるほど。よかった俺英語苦手だったんだよね』

 

『俺は出来るけど、そもそも異世界で英語が通じるのかな?』

 

そんなことを思いながら、3人を見る。

 

リオン達と同じ異世界人ではないらしく、この世界で初めて出会う人間を、リオンは少し警戒する。

 

『リムル、あの三人に話しかけてみるか?外の情報も欲しいし』

 

『でも、俺スライムだしな。出て行った瞬間、攻撃されても困るし……リオンも猫耳と尻尾があるしなぁ……』

 

『俺は一応耳と尻尾さえ隠せば、普通の人に見えるけど』

 

『でも、300年誰も入ったこともない所に人が居たら不自然に思われるぞ。それに、万が一、猫耳や尻尾がバレたらどんな目に合うか………』

 

『じゃあ、今は止めておくか?』

 

『そうだな』

 

2人で話し合い、この場は様子見することにする。

 

「それではお二人とも、あっしの近くに。隠密技術(アーツ)を発動させやす」

 

バンダナを付けた男性がそう言うと、二人が近づき、次の瞬間、三人の姿が消えた。

 

『リムル、今の聞こえた?』

 

『ああ。隠密技術(アーツ)って聞こえた』

 

『スキルとは違うのかな?』

 

『でもあの力……覗き見し放題だ。けしからん奴だ!あとで友達になる必要がありそうだな!』

 

『リムル………』

 

『あ、いや、これは男として当然の浪漫であってね!』

 

狼狽するリムルを横目に、リオンは先程の三人を確認する。

 

(うん、予想通り《熱源感知》で確認できる。3人は奥へと向かうみたいだな)

 

3人が奥に向かうのを確認し、リムルを抱え急いで扉から外に出る。

 

外に出た瞬間、背後で扉が閉まった。

 

だが、そんなことはリオンは気にならなかった。

 

扉を出た瞬間。あまりの眩しさに目を閉じてしまった。

 

(太陽か……思えばもう何ヶ月も陽の光を浴びてないし見てない。行き成り太陽の光なんか浴びたらこうなるか……《五感強化》より《視覚強化》発動。陽光への耐性を上昇)

 

スキルを使い、一気に目を光に馴らして辺りを見渡す。

 

緑が目の前の景色を覆い、陽の光も慣れた心地よく感じる。

 

「洞窟と違って空気が美味しい……」

 

『わぁー久しぶりのシャバだ!空気がうまい!味覚ないけど』

 

「あははは……とりあえず、散策しようか」

 

『そうだな。ヴェルドラに、次会った時 笑って話せる面白おかしいエピソード沢山用意しておいてやろう』

 

「沢山見つけないとな」

 

久々の外を堪能しつつリムルを頭に乗せ森を散策する。

 

そして、僅か数分後

 

『リオン、早々に面白おかしいエピソードが出来そうだな』

 

「面白おかしい……かな?」

 

そう言う、リオン達の目の前には30人ほどの小柄な人間によく似た魔物が現れた。

 

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