デュエル・マスターズ Éclair   作:なかムー

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 どうも、皆さま初めましての人は初めまして、知っている人はどうもです。なかむーです。

 今回は新年のチャレンジという事で、デュエル・マスターズの小説を書く事にしました。BanG Dream!やD4DJと比べると此方は思いつき次第の不定期投稿になりますが、失踪せずに頑張りたいと思います。

 なお、今作は他の作者様のオリキャラも出演致しますのでご協力の程、よろしくお願い致します。

 それでは、本編スタートです。


第1章 序章
ようこそ、【THE BRIGHTER】へ


 「やっと着いた……。」

 

 少女はそんな呟きとともに東京にある池袋駅を出て東京の地に足を踏み入れた。背は小柄の部類で、薄い赤紫の前髪ぱっつんのロングヘアー……サファイアに似た青色の瞳が特徴の少女である。

 

 少女の名前は霧札(きりふだ) かすみ。今年度から高校生になる少女なのだが、両親が3年間海外で長期出張する都合で、故郷の隣県にある埼玉県から両親の友人を頼る形で上京してきたのである。

 

 「さて……早く引越し先の所に行かないと。」

 

 そう言ってかすみは一旦駅に戻った。彼女自身、東京に行こうと思えば電車で1時間程度あれば行けるのだが彼女自身インドアなところがあるため中々行く気にもなれなかったのである。

 

 しかしせっかくの東京なので少しばかし観光しようと考えたが、本来の目的は両親の友人の住んでる所に行くためであり、それを忘れるわけにいかないので道草をせずに観光は次の機会に持ち越す事となったのだ。

 

 そして池袋駅からまた電車に乗って更に数回乗り換えてから数十分後、【三軒茶屋】という駅に着いて電車を降りた。かすみは目的地が書いてあるメモを取り出して、そこから徒歩で目的地まで向かうのであった。

 

 駅を出て数十分後、メモの通りに歩いたかすみは目的地の近くに着くと、場所は何処か確認するため辺りを見渡した。暫たくしてある一軒の建物に目が入った。

 

 その建物は2階建てのアパートに近いが、1階部分に『喫茶店 プレリュード』と書かれた看板が立てられていた。そしてかすみはメモと建物を交互に見ながら間違いがないかを確認すると、店内に入った。すると店内は平日なのもあって、客は片手の指で数える程度であった。

 

 「いらっしゃいませー……あら、貴女がかすみちゃんね。」

 

 店内に入ったかすみに気づいたのか、店員らしき壮年の女性が彼女に声を掛けてきた。しかし途中、かすみを見ると否や接客を中断した。この反応をする限り、女性は彼女を知っていると窺える。

 

 ちなみに女性は40代前半くらいの、ダークブラウンの髪を纏めているのが特徴で、茶色のエプロンを身につけていた。

 

 「あのー……」

 「分かってるさ。貴方ー、かすみちゃんが来たよー!」

 

 かすみが何か言おうとした時、女性は彼女が言おうとしてる事に心当たりがあるようで、カウンターにいる誰かに声を掛けた。すると女性に呼ばれたであろう一人の男がかすみ達に近づいてきた。

 

 その男は40代前後で、黒い髪を短く切り揃えて、眼鏡と顎髭が特徴で、あとは女性と同じ茶色のエプロンをつけているくらいであった。

 

 「お前か、アイツが言っていた霧原 かすみってのは?」

 「はい。貴方がえーっと……。」

 「赤城(あかぎ) 惣治郎(そうじろう)。お前が高校に通う3年間は俺がお前の保護者代わりだ。」

 「分かりました、中野さん!」

 「マスターでいい。何か名前で呼ばれるのは慣れねぇからな。」

 

 男…赤城(あかぎ) 惣治郎(そうじろう)はぶっきらぼうに挨拶した。その際、名前でなく『マスター』と呼ぶように言ったのは喫茶店の店長だからという一種の拘りであるようだ。

 

 「もう貴方ったら……あ、私は惣治郎の妻の赤城(あかぎ) 文恵(ふみえ)。よろしくねかすみちゃん!」

 「よ、よろしくお願いします……。」

 

 女性…赤城(あかぎ) 文恵(ふみえ)は自分の旦那の自己紹介に呆れたが、気持ちを切り替えて自己紹介をした。此方は惣治郎と違いハキハキとしているが。

 

 しかし文恵の元気すぎる自己紹介にかすみは一瞬たじろいだ。

 

 「それじゃあ私はこの子に部屋の案内をするから、店番お願いね。」

 「あいよ。」

 

 今日からかすみが暮らす部屋の案内をする為一度店の外に出た。当然かすみも文恵の後に着いて行った。二人は外階段を登って2階に行くと更にそこから奥に進んで一つの部屋の前に止まった。

 

 到着したのはこの建物の2階部分の外階段から遠い位置であった。部屋の扉には『202』と書かれたナンバープレートと『霧札 かすみ』と書かれた表札が掛けられていた。

 

 「此処が今日から貴女の暮らす所よ。一応必要最低限の生活必需品は今日の夕方に届くからそれまで待っててね。」

 「分かりました。」

 

 そこから文恵はかすみに電気やガス、水道などのライフラインや部屋の大まかな説明をした。その後はかすみに部屋の鍵を渡してから1階に戻って行った。

 

 鍵を渡されたかすみはそのまま部屋の鍵を開けて中に入った。玄関に入ると部屋の部屋の内装は家具とかは机や椅子、棚とベッドといったものや、あとはキッチンと風呂やトイレ、洗濯機といったものがちゃんと完備されていた。ちなみに広さもかすみ一人では広すぎるくらいである。

 

 「……時間までたっぷりあるから掃除でもしようかな。」

 

 部屋に入って少し埃っぽいと感じたのか、かすみは一度時間を確認してから、偶然見かけた掃除道具を手に取り、部屋の掃除を始めた。

 

 そしてかすみが掃除を始めてから二時間弱、掃除は何も問題無く終わった。

 

 「……何だ、上から物音がすると思ったら掃除をしてたのか。」

 

 そして階段の方から足音が聞こえて、その数十秒後にチャイムご鳴ったので誰が来た確認すると、そこには惣治郎がいた。惣治郎はかすみに一瞥から部屋の中に入ってきた。

 

 「ま、これから暮らすわけだから当然か……しかし結構綺麗になってるじゃあねぇか。」

 「あのー、マスターは何故此処に……?」

 

 掃除した部分を惣治郎はマジマジと見ていた。するとちゃんと部屋全体掃除出来てるのに感心した。しかしかすみは何故惣治郎が部屋を訪ねてきた分からなかったので理由を聞いてきた。

 

 「あと数分で荷物が来るから荷解きを手伝いに来たんだよ。なぁに、店は女房に任せてきたさ。」

 「ありがとうございます。」

 「礼なんていらねぇさ。『ピンポーン』……来たか。」

 

 惣治郎が来た理由は先程文恵が言ってた生活必需品の荷解きをする為に来たようだ。そして暫くするとまたチャイムが鳴った。誰だか確認すると業者のようで、部屋の前には家具サイズの段ボールが数個並べられていた。

 

 そして段ボールからテレビや冷蔵庫などの家具を取り出して、惣治郎の指示のもと、部屋に家具を設置した。その数十分後、家具の設置は無事に終わった。

 

 「見栄えがよくなったんじゃないの。」

 「そうですね……。」

 

 かすみと惣治郎は先程の殺風景より良くなった部屋全体を見渡しながら感心している。

 

 「そうだ、話変わるがお前が通う学校についてだが……」

 「確か私立桜来(おうらい)学園でしたよね?」

 「嗚呼、そうだ。実はお前の耳には入ってないんだが……」

 

 しかし途中で思い出したのか、惣治郎はかすみが通う学校について伝言があると伝えた。

 

 「明日、桜来の学園長に挨拶に行く予定だったんだが、急遽学園長に予定が出来たから明後日の午前中になったんだ。それをお前の耳に入れておきたくてな。」

 「そうだったんですか……。」

 「社会人になりゃ予定の変更なんてザラだよ。 あと掃除とかで疲れたろ?1階に降りてこいよ。夕飯、ご馳走するからよ。」

 「ありがとうございます!」

 

 どうやら転校する学校に挨拶をするために一度学校に行く予定であったが、学校側に用事が出来たためのスケジュール変更のようだ。それを伝えた惣治郎は部屋の出入り口を親指で差しながらかすみに夕飯をご馳走すると言った。

 

 かすみは感謝の言葉を述べた後は、二人で1階の喫茶店に戻って夕飯を食べた。そして夕飯を食べ終えたかすみは、風呂に入った。その後、髪を乾かしパジャマに着替えてそのまま部屋のベッドに入って眠るのであった。

 


 

 そして翌日 東京都内……。

 

 「やっぱり東京は凄いなぁ……。」

 

 天気が晴れている中。かすみは都内を散策していた。ちなみにかすみは先日、彼女が通う中学の卒業式が終わって今春休みである。高校の新学期までまだ日数はあるので、今は学校は無いのであった。

 

 本来なら惣治郎の店を手伝おうとしたが、『今春休み中だろ? なら新学期までゆっくり休め。それとせっかくだから遊んできな。まだこの辺慣れてねぇんだろ?』と惣治郎本人に止められたのと遊びに行く事を勧められたため、今に至る。

 

 そしてかすみは東京の景色はまだ慣れてないようで、周りを見渡しながら歩いていた。

 

 「あいたっ!」

 「ゴメン、大丈夫⁉︎怪我はない?」

 

 しかし周りに目移りしていたせいで誰かとぶつかって尻餅をついた。ぶつかったであろう人物は慌ててかすみの手に取ってそのまま彼女を起こした。

 

 かすみはぶつかった人物に声をかけようとした。その人物は金髪で毛先がウェーブがかっており、横髪に黒いリボンを留めている。服装は白いブラウスとワインレッドのスカートにハイヒールが特徴のかすみより年上の女性であった。

 

 「すみません、周りに気を取られて……」

 「大丈夫よ、あたしだって電話に気を取られてたからお互い様よ。」

 

 かすみはすぐさま女性に謝ったが、女性も自分にも非があるようですぐに謝罪した。その証拠に、女性の左手にはスマホが握られていた。

 

 『咲恋ー?どうしたー?』

 

 女性のスマホから突然声がした。どうやら先程言ってたように彼女は電話中のようだ。ちなみにかすみはこの時電話の相手は女性の事を咲恋と呼んでいた事と、相手の声の高さからして男性で、スマホの画面は『京介』と表示されていたのを確認したのであった。

 

 「あっ、ゴメンね。今人がいるのだけれど、連れてきても構わないかしら?」

 『人?分かった、構わないぞ。』

 

 その後女性…咲恋という人物は京介なる人物と待ち合わせ場所と時間の確認してから電話を切った。

 

 「急に誘ってちゃってごめんなさいね。さっきのお詫びをしたいから……改めて聞くけど今予定は大丈夫かしら?」

 「大丈夫ですよ。時間はたっぷりあるので。」

 「よかった……じゃあ行きましょう?」

 

 そして女性はかすみの手を引いて歩を進めるのであった。

 

 

 「へぇ、昨日から上京……苦労してるのね。」

 「いえ、全然大丈夫です。親は出張が多かったのでもう慣れっこなんです。」

 

 移動中、二人は何かの縁という事で、自己紹介を含めた身の上話をしながら目的地まで歩いていた。女性の方は香月(こうづき) 咲恋(されん)と言い、都内の大学に通う大学生である。

 

 そんな咲恋も今は大学が春休みに入っており、今日の予定としては幼馴染とその親友と合流してからは、昼ご飯を食べてからとある場所に行く…という流れであった。そして咲恋は自分の話は終えて、今はかすみの話を聞いているのであった。

 

 かすみと咲恋が共に行動をしてから数分後、とあるファミレス前に着いた。

 

 「あたし達の方が早く着いたわね……それじゃあ先に中に『ドカッ!』きゃっ⁉︎何するの……」

 

 目的地に到着すると、咲恋は腕時計で時間を確認した。どうやら早く着いたようで、先に店内に入って待とうとした。しかしその時入る前に誰かとぶつかって尻餅を着いた。咲恋はかすみに起こしてもらいながらぶつかった人物に注意しようとしたが出来なかった。何故なら……

 

 「いってぇなぁ!気をつけ…何だ、激マブの女じゃあねぇか。 よぉオネェさん、これから俺といい事しない?だったらさっきの事は水に流すよ〜。」

 

 運悪く、その相手は柄が派手なシャツに白のズボンのサングラスを掛けた……所謂チンピラ風の男であったからだ。チンピラもぶつかって機嫌が悪いのか怒鳴ろうとしたが、咲恋を見るたび態度を一変してナンパをしかけた。

 

 「結構です。あたしは人と待ち合わせてるので。」

 「そんな事言うなよなぁ〜。ほんのす『くどいわ!』いだっ⁉︎」

 

 咲恋はすぐに一蹴した。しかしチンピラは食い下がらすしつこく咲恋に付き纏うが、彼女の我慢の限界かチンピラの足をヒールの踵で思い切り踏んづけた。

 

 「ってぇなぁ……調子に乗るなよ、このクソアマが!」

 「!」

 「危ない!」

 

 男も咲恋に足を踏まれて怒り出し、彼女に殴りかかろうとした(逆ギレに近いが)。咲恋も咄嗟の事だったので瞬時に反応出来なかった。しかしかすみが瞬時に咲恋の前に出て彼女を庇おうとした。しかし……

 

バコン!

 

 「グヘェ⁉︎」

 「えっ⁉︎一体何が起きたんですか⁉︎」

 

 チンピラが突然何かに当たって後ろに倒れて気絶したのだ。かすみも突然の事で戸惑いを感じた。チンピラが何故倒れたか疑問に思ったのか、かすみはチンピラを見ると、近くに空き缶が転がっていた。どうやら何処からか飛んできた空き缶にぶつかって気絶したようだ。

 

 「オイオイ、女性に手を上げるなんて真似するのは流石に見過ごせないなぁ。」

 

 そしてかすみ達の後ろから突然声がした。二人は誰だと思い後ろを振り向いた。そこにはアッシュグレーのロングヘアをハーフアップ、前髪は右目が隠れたヘアースタイルをしていて、紫のシャツに黒のパンツとジレベストを着て黒の革手袋を着けている……端正な顔立ちの青年であった。

 

 台詞から察するに、どうやらこの青年がチンピラに空き缶を投げつけたようだ。

 

 「あのー、貴方は『京介!』京介……?」

 「悪い咲恋、遅くなってゴメン。道が混んでてな。」

 

 かすみは誰だと尋ねようとしたが咲恋に遮られた。一方の京介と呼ばれた青年は咲恋にお詫びした。

 

 「しかし京介、此処までやる……?」

 「コイツの方から手を出して来たんだ。それなりの対処をしたまでさ。」

 

 京介の後ろから、眼鏡をかけたパーカーとジーパンといったラフな恰好の青年が気絶したチンピラを覗き見しながら呟いたが、元はチンピラが先に手を出したのが悪いと京介は諭した。

 

 「あの、助けてくれてありがとうございます!」

 「ん?もしかして君は咲恋が言ってた子か?」

 

 二人の間にかすみは割って入って京介にお辞儀してお礼を言った。京介は目の前の子が先程咲恋との電話で出てきた子だと理解していたのでそうじゃないか確認した。するとかすみは無言で首を縦に振った。

 

 「そうか、とりあえず昼飯にしようか。俺が奢るよ。」

 「そ、そんな悪いですよ! 会って間もない人に奢ってもらうのは気が引けます……!」

 「これくらいなら構わないよ。なぁ、二人とも?」

 

 京介はかすみにお昼ご飯を奢る事にしたのだ。もちろんかすみは断ったが、京介は構わないようで咲恋と眼鏡の青年にも意見を求めたが、二人は無言で首を縦に振って同意した。

 

 こればかりはかすみも断りきれないと悟ったようで、『ご一緒します。』と言って了承した。それを聞いた京介は『じゃあ行くか。』と言って全員を引き連れてファミレスの中に入って行った。

 

 

 「なるほど、大体事情は分かったよ。」

 

 ファミレスで食事の傍ら、空いている時間を使ってかすみと京介達は自己紹介を済ませて、かすみからこれまでの経緯を聞いていた。

 

 ちなみに京介と呼ばれた青年は流川(るかわ) 京介(きょうすけ)、眼鏡をかけた青年は衛宮(えみや) 晴也(はるや)と言い、咲恋とは同じ大学に通っているのであった。

 

 「なら俺らで軽い卒業記念と高校入学祝いを兼ねたプレゼントを贈るとするか。」

 「え、えぇーっと……。それは流石に……。」

 「あー、なら……俺らと出会った記念品、ってのはどうだ?」

 

 京介は何かの縁と感じ取ったようで、かすみにプレゼントを贈る事を提案したがもちろん本人は遠慮した。しかし京介も食い下がらず、あくまで『記念品』としてかすみに贈ると再度提案した。

 

 「……分かりました。」

 

 それを聞いたかすみも少し躊躇したが、流石に此処まで言ってくれているので断り続けるのは気が引けたようで、そのまま京介の提案を呑むことにした。

 

 「それじゃあ行こうか。」

 「何処にですか?」

 「一緒に来れば分かるさ。」

 

 そう言って会計を済ませて、ファミレスを出た。その後4人は駐車場に止めてある黒い乗用車に乗って、京介はスマホで何処かに連絡を入れた。その後はハンドルを操作して車を走らせ、その場を後にするのだった。

 

 しかしこの時彼らは気づかなかった。車を走らせいる所を目撃された事に……。

 


 

 車を走らせて約15分後、とあるビル近くの駐車場近くに車を停めて全員が下車した。その後は目的地まで歩いて行った。そして間もなくして目的地に着いた。

 

 「此処だ。」

 「ビル……ですか?」

 

 今全員がいるのは4階建ての小さなビルであった。しかしビルはつい最近出来たのか外面はとても綺麗であった。

 

 「此処はビル、というよりカードショップだ。俺ら御用達のな。」

 「カードショップですか……?」

 

 どうやらビル一体がカードショップのようで、入り口には『カードショップ JUDGEMENT』と書かれた看板が架けられていた。かすみは初めて行く場所なので興味津々であるが、京介に『詳細は追々と説明するよ。』と耳打ちされた。

 

 その後は全員でカードショップの入り口に入っていった。入り口から入ると店内はカードが陳列してあるショーケースやカード毎によって綺麗に並べられているストレージが置かれた棚が一際目立った。

 

 そんか店内ではあるが、春休みと注意なだけあって学生であろう少年少女達がチラホラと見受けられる。

 

 「いらっしゃい…お、お前らか。」

 「こんにちはっス、店長。皆んなは来てるか?」

 「もういるぞ。3階のファイトスペースで全員が待ってるぞ?」

 「了解した。」

 

 出迎えてくれたのはレジにいた渋い顔つきの髭の濃いバンダナをつけた男であった。京介が男とやりとりをしてる時に、京介に店長と呼ばれていたのでこの男が店長と見受けられる。

 

 そして京介は店長に一つの確認を終えた後、店の奥にあるエレベーターまで全員を案内して、そのままエレベーターに乗って3階のボタンを押した。エレベーターに乗って約1分後、3階に到着した。

 

 エレベーターを降りてからは少し歩いたところにある『ファイトスペース』と書かれた看板を架けた扉を開けて中に入った。

 

 そこには京介達とは年齢がさほど変わらない20名程の少年少女達がカードゲームに熱中していた。ファイトスペース自体は下の階で買ったカードのパックを開封するスペースやゴミ箱もあるが、それを差し引いても充分に広い部類に入っている。

 

 「お待たせ、颯樹と千歌。」

 

 そんな中一つのファイトスペースでカードゲームをしてる男女に声を掛けた。

 

 「来たか京介達、待っていたよ。」

 「待たせてすまなかった、少し予定外な事が起きてな。」

 「大丈夫です、此方は先程までデッキの調整をしてたので問題ありません。しかし予定外な事が起きたというのは何ですか……?」

 

 京介に声を掛けられた端正な顔立ちの黒髪…颯樹と呼ばれた青年は待ちくたびれた様子だったが、グレーの髪を腰の位置まで伸ばしたサファイアの瞳の…千歌と呼ばれた女性は問題無いと割り切った様子だが、京介の言った事に頭に疑問符を浮かべていた。

 

 「京介さん、ちわーす! あと後ろの子は?」

 「こんにちはっス、咲恋の姉御!」

 「こんにちはです、晴也さん!」

 

 しかしその途中でさっきまでカードゲームをしていた少年少女達は、京介達の存在に気付いたのか、プレイを一旦中断してから全員に挨拶に回ったのだった。

 

 「こんにちは、皆んな。」

 「どうもね。」

 「おう、この子は客人だ。無礼な事は許さんぞ?」

 「了解っス!」

 

 それに対し京介達は挨拶を返した。京介はこれと同時に粗相のないよう釘を刺した。一方で京介に挨拶した少年は返事をしながら敬礼した。

 

 「そういえば希美は?」

 「急遽予定が入ったから来れなくなったよ。そして京介、この子が言ってたかすみって子か?」

 「そうだ。」

 

 京介は何か思い当たった事があるのか周囲を見渡したが、颯樹は丁寧に教えてくれたと同時に彼の後ろにいるかすみを見ながら誰かを尋ねた。この時何故自分の事を知っているか分からなかったが、此処に来る前に京介が連絡を入れたのはこの為であったとかすみは理解した。

 

 「……なら、歓迎するか。君……」

 「はい!」

 

 颯樹も京介の話を聞いていたからか、納得した様子だった。そして颯樹は京介の元まで近づいて、お互いに利き手をかすみに差し出した。

 

 『僕/俺達のチーム、【THE BRIGHTER】へようこそ。』

 

 かすみに歓迎の言葉を贈ると同時に、チームに招き入れたのであった。

 

 しかしかすみと【THE BRIGHTER】の出会いは幸か不幸か、『運命』が大きく変わる事となったのはまだ誰も知らない……。




 ますはこの作品を読んでいただき、ありがとうございます。こんな拙作読んでくれるだけでも感謝感激です。

 今回は一話だけではありますが、描写はデュエルにせずに日常を中心に話を進めました。次回以降からデュエルの描写を増やしていただきますのでよろしくお願いします。あと、作者の私は出戻りに近い状態ですのでプレイングミスが多いです。見つけましたら伝えてくれるとありがたいので、よろしくお願いします。

 それと『咲野 皐月』様から許可を頂きまして、皐月さんのオリキャラも今回登場しました。詳しいキャラ紹介はまた後ほどになりますので、楽しみにお待ちください。

 それでは、また出会いにお会いしましょう。それでは次回もお楽しみに。

 あとは高評価、お気に入り登録もよろしくお願いします。

 ※そして、今作の主人公である霧札 かすみちゃんの軽いプロフィールも掲載します。本編を読み終えて見ると理解が深まりますので、確認のほど、よろしくお願いします。

【名前】霧札 かすみ
【性別】女 【年齢】16 【誕生日】11月3日
【学年】高校1年生
【性格】頭脳明晰
【学校】私立桜来学園 【クラス】不明
【身長】152cm
【血液型】AB型
【容姿】プリンセスコネクト!Re:Diveのカスミ
【一人称】私
【イメージCV】水瀬 いのり
【概要】
 頭の回転が早く冷静な見かけであるが、本来は引っ込み事案の気弱な少女。しかし友人や仲間、知り合った人達に対しては心を開いているようで暴力を受けそうになった時でも、自分を顧みず庇う面がある。

 両親は普段は仕事で忙しく家は不在ガチである。本来は日本国内での出張が多かったが、今作のように海外に転勤するケースはごく稀にしかない。

 デュエマの腕前はかなり初心者。しかし学校のクラスメイトがよくデュエマをやっているのを遠目に見ていたので初歩的なルールくらいなら頭に入ってる。

 【趣味】読書、探偵モノや刑事ドラマを鑑賞をすること。
 【使用デッキ】???(後に明かされる)
 【切り札】???(後に明かされる)
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