今回は最新話の投稿となります。
それでは、本編をどうぞ。
初心者講習会にて、かすみは知り合いの結夢とマッチングする事となった。序盤はお互い下準備という事で盤面を整えるだけであった。そのお陰か、かすみのバトルゾーンにはクリーチャー、結夢はマナが6枚まで貯まった状態であった。
【かすみ ターン4】
「私のターン。アンタップ、ドロー、マナチャージ。1コスト軽減…5コスト支払い《
手札2→3→2/山札27→26/マナゾーン4→5/墓地0
ヤッタレマンのコスト軽減の効果を使ってかすみが出したクリーチャーは、新幹線が戦隊ヒーロー系の特撮番組で見かけるような乗り物からロボットに変形した姿のクリーチャーであった。
「ダンガンオーは出たターンでもアタックできます。行きます…ダンガンオーで両端のシールドをW・ブレイク!ダンガンオーは私のバトルゾーンにいる『ジョーカーズ』の数だけシールドをブレイクします…2体いるので2枚追加です!更に《
手札2→1/墓地0→1
【表向きにされたカード】
・《テキサス・ストーム》
・《ゲラッチョ男爵》
・《戦慄のプレリュード》
「3枚ヒット!よって残ったシールド3枚をブレイク!表向きにしたカードは山札の下に戻します」
超特Qが結夢のシールド2枚を破壊すると同時に、残された3枚のシールドも衝撃により破壊された。
「シールドチェック…3枚ヒット。まずは呪文《フェアリー・ライフ》を発動します。山札の上から1枚をマナゾーンに送ります。次に呪文《デーモン・ハンド》を発動。ダンガンオーを選択して破壊します」
シールド5→0/手札1→6→3/山札24→23/マナ6→7墓地1→4
割られたシールドの内の1枚から手が伸びてダンガンオーを墓地に無理矢理引き摺り込んだ。
「そしてラスト…呪文《DNA・スパーク》発動。相手クリーチャー全てをタップ。更に自分のシールドが2枚以下のため、山札の上から1枚をシールドにします」
山札23→22/シールド0→1
「ターンエンドです」
攻撃できるクリーチャーがいないため、これ以上アタック出来ないのでターンを結夢に明け渡す他なかった。
【結夢 ターン4】
「私のターン。アンタップ、ドロー、マナチャージ……行きますよ?」
手札3→4→3/山札22→21/マナ7→8/墓地4
「は、はい!」
「6コスト支払って《大地と永遠の神門》を発動します。コスト7以下のゴッドを自分の墓地またはマナゾーンからバトルゾーンに出します」
結夢はそう言って墓地の1枚のゴッドを手に取った。
「来なさい、『正義』の名を示す絶大なる神の左腕…《聖霊左神ジャスティス》を召喚!」
結夢のバトルゾーンに、狼に酷似した天使や神に近いクリーチャーが現れた。しかしそのクリーチャーの特徴は、身体の一部に連結する部位があった。
「ジャスティスの登場時効果、山札の上から5枚を見て、その中からコスト6以下の呪文をコストを支払らずに発動します。チェック…《大地と永遠の神門》を選択して発動、残りのカードは墓地に送ります。効果は…先程使ったため省略させてもらいますね?でも今回は墓地からではなくマナゾーンのゴッドを選択します」
【墓地に送ったカード】
・《爆裂右神ストロークス》
・《無頼聖者スカイソード》
・《策士のイザナイ ゾロスター》
・《ボーンおどり・チャージャー》
結夢はそう言ってマナゾーンに置いてある《悪魔右神ダフトパンク》を手に持ちかすみに見せた。
「そのカードは、さっきの私のターンでマナゾーンに送られたカード⁉︎」
「そうです。では行きます……凶暴なる我が悪魔の右腕…《悪魔右神ダフトパンク》を召喚!」
先程召喚されたジャスティスの隣に、悪魔の名に相応しいジャスティスと感じが似ているクリーチャーが現れた。しかもジャスティスと同じよう連結する部位があった。
「ダフトパンクの登場時効果、墓地のコスト6以下の無色クリーチャーを1体バトルゾーンに出します……《爆裂右神ストロークス》を召喚!」
2体の神の隣には、4本腕のケンタウロスに酷似した神の風貌のクリーチャーが現れた。一対の両腕には身丈と同じくらいの大きさの鎌を携えていた。
「ストロークスの登場時効果、登場した時か
ストロークスは持っている鎌を大きく振りかぶってヤッタレマンを切り裂いた。
「[
「それは今お披露目します」
結夢はそう言って《聖霊左神ジャスティス》と《爆裂右神ストロークス》のカードを手に取った。
「行きます…ジャスティスとストロークスで[
ジャスティスとストロークスの連結部分が合わさって1体のクリーチャーとなった。
「これが[
「特定のクリーチャーは、指定されたクリーチャーがバトルゾーンにいれば2体で[
ストロークスの部分が自身の持っている鎌で先程のヤッタレマンと同じ要領でパーリ騎士を切り裂いた。
「それでは私もシールドを破壊するとします。ジャスティス・ストロークスでシールドをW・ブレイク」
「あれっ、確か召喚酔いのはず…「G・リンクしたクリーチャーは召喚酔いはしません」そ、そうなんですか……」
「はい。という事で再開します……ジャスティスがリンクしている間はシールドを更に1枚ブレイクします。対象は両端を残した他全部です。アタックした時、《
手札1→2/山札16→15→14→13
ジャスティスのブレスとストロークスの鎌の一閃がかすみのシールドを無惨にも破壊していった。
「シールドチェック…トリガーはありません」
手札0→3/シールド5→2
「ターンエンドです」
【かすみ ターン5】
「アンタップ、ドロー、マナチャージ。3コスト支払い、呪文《戦慄のプレリュード》発動!次に召喚する無色クリーチャーは最大5少なくします!」
手札3→4→3→2/山札26→25/マナゾーン5→6/墓地1→2
「最大5と言うと、貴女のマナは残り3……コストの最大が8以下になりますね」
「はい。コスト2支払い…行きます!」
「どうぞ」
「《ジョリー・ザ・ジョニー》を召喚!」
かすみがクリーチャーの召喚を宣言すると、何処かから口笛が聞こえた。口笛の先には、西部劇に出てくるガンマンの衣装身を包んだ無機質なボディのクリーチャーがいた。そのクリーチャーは同じく自身のボディと同じく無機質でできており、頭部が拳銃に模した馬の上に乗っている。そのクリーチャー…ジョニーは馬を操って颯爽とかすみのバトルゾーンに現れた。
「それが貴女の切り札ですか」
「はい。ジョニーでアタック!ジョニーのマスター・
「ストロークスを選択して破壊します」
ジョニーは手に拳銃を手に持ち、弾丸を発射した。放たれた弾丸がストロークスの身体を貫くと、ストロークスは爆発して墓地に送られた。その後はジョニーは両手に拳銃を構えると、結夢のシールドを破壊した。
「シールドチェック…1枚ヒット。シールドトリガー《インフェルノ・サイン》発動。コスト7以下の進化ではないクリーチャーを墓地からバトルゾーンに出します……蘇りなさい、ストロークス」
シールド2→0/手札2→4→3
地面が灰色に近い白い光が発すると同時にストロークスが這い出てきた。かすみは身構えるも、対象のクリーチャーがかすみのバトルゾーンにいなかったので効果は不発で終わるのであった。
「ターンエンドです」
ひとまずG・リンクのクリーチャーを破壊して次のターンに望みを託す事にしたかすみであった。しかしかすみはまだ知らなかった。結夢のデッキの本当の力はまだこんな物では無い事に……。
【結夢 ターン5】
「私のターン。アンタップ、ドロー、マナチャージ。まずは貴女に一言言わせて貰います」
手札4→5→4/山札13→12/マナゾーン8→9/墓地6→7
「へっ、なんでしょう…?」
「……貴女は次のターンから何もできません」
「……へっ?」
「その顔は理解できてないようですね。ではお見せします。まずは6コスト支払い《妖精左神パールジャム》を召喚。登場時効果で、山札の上かは1枚をマナゾーンに送ります」
山札12→11/マナゾーン9→10
ストロークスの隣に巫女に酷似しているゴッド特有の連結部分部位のあるクリーチャーが現れた。
「パールジャムとストロークスを[G・リンク]します」
結夢はパールジャムとストロークスのカードを手に持って先程と同じように2枚のカードを1枚にした。するとパールジャムとストロークスは合体して1体のクリーチャーとなった。
「パールジャムは[G・リンク]した時でも効果は発揮されます。マナチャージ1。続いて4コスト支払い《プロジェクト・ゴッド》発動します。山札の上から5枚を墓地に送って、その中から[ゴッド]がいて[
山札11→10/マナ9→10
【墓地に送られたカード】
・《星龍の記憶》
・《デーモン・ハンド》
・《無頼聖者スカイソード》
・《神来のイザナイ 日蓮》
・《神人類 ヨミ》
「………ヒット。《
山札10→5/墓地7→12→11
そう言って結夢は墓地の《
「……全知全能の神よ、今此処に降臨せよ。《
結夢のバトルゾーンの中央に、人の形をした頭に羽を生やした長髪のクリーチャーが降臨した。
「「正義」の左腕と「悪」の右腕よ。全能なる神の両翼として一つとなりなさい。[トライ・
バトルゾーンにいるジャスティスとダフトパンクは各々の部位に引き寄せられヨミと合体した。ヨミのその姿は、両翼ないし両腕にジャスティスとダフトパンクと合体した…正に『神』に等しい姿であった。
「更に《神々の試練ゴッド・ウォール》の
山札5→4→3→2/手札0→1/マナ10→11
パールジャムとストロークスの攻撃でかすみの残りのシールドは破壊された。
「シールドチェック…1枚ヒット!呪文《タイム・ストップン》発動!相手はコスト6以下のクリーチャーを1体選んで山札の下に置いてください!」
「残念です。G・リンク時はコストも合計されるのです。パールジャム・ストロークスは合計12、ヨミは合計22…何方も対象になってません」
「それなら追加効果で相手はこのターンアタックはできません!」
「命拾いしましたね。ターンエンドです」
シールド・トリガーでなんとかその場を凌ぐ事ができたかすみであるが、ピンチである事に変わりは無い。だからこのターンが事実上、かすみの最後となるのだ。
【かすみ ターン6】
「私のターン!アンタップ、ドロー、マナチャージ。6コスト支払い《チョートッQ》召喚!」
手札3→4→3→2/山札25→24/マナゾーン6→7/墓地2
かすみのバトルゾーンに顔が新幹線のスプリンターのようなクリーチャーが現れてジョニーの隣に並んだ。
「これで行きます!まずはチョートッQでシールドをブレイク!」
チョートッQは結夢のシールド目掛けて突進した。
しかし、チョートッQがシールドに突撃した。しかしシールドは何故が破壊されていなかった。
「あ、あれ?何故シールドが……⁉︎」
当然かすみは驚くのも無理は無い。何故なら先程まだブレイクできたシールドが、今になってブレイクする事ができなくなったのだから。
「残念ですが、そうはいきません。
「シールドをですかっ⁉︎」
まさかの破壊耐性がついている事にかすみは驚いた。その後はチョートッQは毎ターンアタックする効果があるため攻撃対象はパールジャム・ストロークスに変わるも、無惨にも返り討ちにあって破壊されるのであった。
「…これで、ターンエンドです……」
これ以上何もできないかすみはこのままターンを終わらせて結夢に明け渡すしかなかった。
【結夢 ターン6】
「私のターン。アンタップ、ドロー、マナチャージ。さて、これでフィナーレです。ヨミでダイレクトアタック」
山札2→1/手札1→2/マナ11→12/墓地11
結夢はそう宣言すると、ヨミの最後の一撃がかすみを襲いかかった。
かすみと結夢のデュエルが終わって、観戦していたこの場にいる殆どの人間は黙り込んだしまった。それもそのはず、
「マジか。あの娘、本当に初心者かよ……」
観客席で観ていた桃香も、空になったビール缶を片手に持ちながらドン引きしていた。しかも先程までたらふく酒を飲んでいたのに、体内のアルコールが一気に抜けて酔いが覚めた感覚であった。
「初心者だよ。だって、初めたのはほんの数日前だ」
一方、事情を知ってる京介は涼しい顔をしながらデュエルを観戦していた。まあ、結夢の実践経験を知ってるのはこの会場にいる人間の中では、京介を除いても片手の指で数えられる程度しかいないのだ。
「アンタもしかして知ってる口?もしかしてあの娘のデッキを使ったのか?」
「知ってるが、あのデッキを作ったのは俺じゃあない。作ったのは俺の友達だ」
「その友達というのは僕の事だな」
京介と桃香が話をしていると、そこに颯樹が来て話に加わってきた。
「お疲れ颯樹。しかし随分と遅かったな」
「さっきまで打ち合わせがあって遅れた」
「そうか。あとさっきまでかすみと結夢がデュエルしててな…」
どうやら講習会の打ち合わせをしていたようで、今来たばかりであった。この様子だとかすみと結夢のデュエルを見ていないようなので、京介はデュエルの結果を颯樹に報告した。
「……そうか。それと、お前の隣にいる女性は誰だ?」
京介の報告を聞き終えた颯樹は何処か複雑そうに呟くも、即座に気持ちを切り替えて京介の隣にいる桃香について指摘した。
「観戦してたら突然絡んできた酔っぱらいのフリーター」
「違ぇから!スポンサーのいないプロデュエリストだ!」
「「それはフリーターと変わらないだろ」」
「うっ⁉︎」
京介はこれ以上絡んだら碌な事が起きないと悟ったのか、自身が今待ち合わせている情報だけで適当に自己紹介するも、当然桃香は喰いかかってきた。しかし颯樹と京介の正論で一発論破されて何も言えなくなった。
「対戦ありがとうございました、かすみさん」
「此方こそありがとうございました、結夢さん」
京介達のそんなやりとりをしている同じ頃、デュエルを終わらせたかすみと結夢はお互い微笑みながら握手をしていた。そんな結夢に対して観客達は『スイッチの切り替え、凄っ!』と心中そう思っていた。
「…さ、さぁ!初心者の2人に盛大な拍手をっ!」
結夢のプレイングを観てさっきまで無言で黙り込んでいた司会者は講習会の進行がある事を思い出したので、即座に気持ちを切り替えた。その後はそのまま進行を務めようとした。
しかしちょうどその時、会場内に鳴り響く程の、扉が開かれる音が聞こえると同時に誰かが乗り込んできた。乗り込んできたのは、如何にもガラの悪いチンピラ2人であった。
「な、なんなんだアンタらはっ⁉︎」
「オレたちゃ此処にアイドルが来るって聞いたからわざわざ来た客だよ!」
どうやらアイドル(というより希美)が来る事を聞きつけたようで、講習会にも関わらず乗り込んできたようだ。ステージや観客席のスタッフは危険と判断したからか即座に避難誘導を行なっていた。
「やめて下さい!」
「あぁ?」
と、そこにチンピラのうち1人の前に結夢が立ち塞がった。当然結夢の突然の行動に、先程まで彼女の隣にいたかすみも、遠くで見ていた颯樹や京介も驚いた。
「この場はこれからデュエマを楽しくプレイする人達のための講習会です!貴方がたの様な輩がいては迷惑でしかありません!」
「この女…美人だからって調子に乗りやがって…イテッ⁉︎」
「兄貴ッ⁉︎」
結夢の正論に腹を立てたチンピラは彼女に手に掛けようと拳を振るおうとした。
しかし、何処から空き缶二つが飛んできて、うち一つはチンピラの頭に、そのうち一つは腕に見事命中した。チンピラは空き缶の飛んできた方角を見ると、そこにはいつのまにかステージ付近に到着した颯樹と京介がチンピラ2人を睨みつけていた。
「テメェらかぁ!オレらの邪魔しやがったガキ共は?」
「だからどうした?というよりも女性に正論説かれて手を上げるほうがガキなんだけど?」
京介に挑発されたチンピラは顔を赤く染めながらワナワナと震えていた。
「……兄貴!あのガキ共…」
颯樹達を見ていた舎弟のチンピラは何かに気づいたのか、兄貴分のチンピラに何か耳打ちをした。
「……そうか。そこのガキ共、オレ達とデュエルしろ!お前らがオレ達に勝てば大人しく此処から出ていってやるよ」
舎弟のチンピラの耳打ちを受けた兄貴分のチンピラは不敵な笑みを浮かべて上着からデッキケースを取り出して構えた。舎弟の方も同じくデッキケースを片手に構えていた。
「ほう。それなら話が早い、いいだろう。京介、お前もそれで構わないよな?」
「構わない」
2人は承諾すると、4人はステージに上がった。その際、ステージに上がる前に颯樹は近くにいたスタッフにデュエル台の準備を手配して、ものの数分でデュエル台が2台用意されていた。
そして話し合いの末、颯樹は兄貴分を、京介は舎弟の相手を務める事となった。
「それじゃ行くよ?」
「モチロンだぁ」
「後悔するなよ?」
「それは此方の台詞だ」
「「「「デュエマ、スタート!」」」」
その掛け声と共に、2組のデュエマが始まった。
まずは読んでくださった方、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです!
話としては、かすみが2連敗に喫してしまった。ヤベ、カードゲームの主人公なのに由々しき事態……(相手が悪かったのもあるけど(苦笑))
次回の更新はまだ未定ですが、予定としましては颯樹達のデュエルとなります。ちなみに次回は2日連続投稿を予定しておりますのでお楽しみくださいませ。
それでは、また次回。