デュエル・マスターズ Éclair   作:なかムー

3 / 14
 2日連続で最新話投稿しました!まあ元は1話で収めるつもりが、予定より長くなって2話構成になったのが原因ですけどね(笑)

 京介とスキンヘッドのデュエルはコレで終わらせます。そして京介の使う《アビスロイヤル》の真骨頂をお見せしますので最後までお付き合いよろしくお願いします。

 それでは、どうぞ!

 【前回のあらすじ】
 かすみにデュエルを教える事になった京介達。しかしその途中、チンピラ二人が京介達の逆恨みが原因で乗り込んできた。

 謝罪を要求されるが話を聞いたら千歌がこれを拒否。やむなくデュエルで決めようとする。しかし相手は千歌でなく京介がする事となる。

 チンピラ側もその要求を呑み込み、デュエルを開始するも京介が使う《アビスロイヤル》に全員が戸惑いを感じたのであったーー。


深淵の饗宴ー②

 【京介 ターン4】

 「アンタップ、ドロー。マナチャージ。3コスト支払い、呪文《ボーンおどり・チャージャー》を発動。デッキの上から2枚を墓地に置いて、このカードはマナゾーンに置かれる。」

 手札4→5→4/マナ3→4→5/デッキ26→25→23/墓地6→8

 

 【墓地に置かれたカード】

 《フォーク=フォック》

 《悪灯(あくとう) トーチ=トートロット》

 

 「更に2マナ支払い《スプーン=ンプス》を召喚。」

 手札4→3

 

 京介のバトルゾーンに人の型のクリーチャーが現れた。そのクリーチャーはその名の通り、所々スプーンをあしらったデザインの装飾とその手には自分の体と同じくらいのスプーンが握られていた。

 

 「スプーン=ンプスの登場時効果、シールドゾーンのカード1枚を手札に加える。対象はデッキの隣のシールドだ。」

 手札3→4/シールド4→3

 

 スプーン=ンプスが京介の指定したシールドをスプーンで持ち上げると、上へと放り投げた。そしてシールドは1枚のカードとなり、京介の手札に加わった。

 

 「バトル、ベル=ゲルエールでシールドをブレイク。対象はデッキの隣のシールドだ。」

 

 京介のバトル宣言と共に、ベルゲルエールは先程と同じように右肩の受話器部分を京介が選んだシールド目掛けて投げつけて、シールドを破壊した。

 

 「シールドチェック……ハン!残念だったな、シールド・トリガー発動《アクア・サーファー》!」

 シールド4→3

 

 スキンヘッドが破壊されたシールドを確認すると、そのシールドから全身青色の赤色の触覚の透明なサーフボードに乗った、名前通りのサーファーを彷彿とさせるクリーチャーが勢いよく現れた。

 

 「アクア・サーファーの登場時効果、コイツがバトルゾーンに出たら、バトルゾーンのクリーチャー1体を手札に戻す!対象はもちろん《アビスベル=ジャシン帝》だ!」

 

 出現と同時にスキンヘッドの宣言を聞いたアクア・サーファーはそのままジャシン帝目掛けて突っ込んだ。

 

 しかし……

 

 『フンッ!』

 『グボアッ⁉︎』

 『ハァッ⁉︎』

 

 玉座から一度立ち上がったジャシン帝は、此方目掛けて突っ込んできたアクア・サーファーの頭を掴んでスキンヘッドのバトルゾーンに投げ返した。

 

 アクア・サーファーは突然の事であったので何も出来ずそのまま地面に叩きつけられた。そしてジャシン帝は京介の手札に帰らずバトルゾーンに残ると言わんばかりが踏ん反り返って、玉座に座り直したのであった。

 

 この光景を見たスキンヘッドはもちろん、デュエルを観戦してるギャラリーも突然の事で驚いたのは言うまでもない。

 

 「何故《アクア・サーファー》の効果が発動しねぇ⁉︎」

 「ジャシン帝の効果を使ったのさ。コイツは自身がバトルゾーンから離れる時、手札を2枚破棄(コストに)してバトルゾーンに残ったのさ。」

 手札4→2/墓地8→10

 

 【墓地に送った手札のカード】

 《アビスベル=ジャシン帝》

 《深淵の三咆哮 バウワウジャ》

 

 「除去耐性だと……?」

 

 京介の使うジャシン帝にまさかの除去耐性の効果を持ち合わせている事に驚きを隠せなかったようだ。

 

 「ターンエンド。」

 手札2/デッキ23/シールド3/マナ5/墓地8

 

 今も尚驚きを隠せていないスキンヘッドを尻目に、京介はジャシン帝でアタックせず、スキンヘッドにターンを明け渡した。

 

 【スキンヘッド ターン4】

 「アンタップ、ドロー。マナチャージ。4マナ支払い《ボルット・紫郎・バルット》を召喚!」

 手札3→4→3/デッキ27→26/シールド3/マナ3→4

 

 スキンヘッドのバトルゾーンに羽根が刃状の『侍』を彷彿とさせる小鳥が出現した。

 

 「バルットの登場時効果、デッキから『クロスギア』1枚を相手に見せて手札に加えるぜ……俺が手札に加えるのは《竜装 シデン・レジェンド》ぜぇ。」

 手札3→4

 

 「《竜装 シデン・レジェンド》……《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》を主軸にした【サムライ】デッキか。」

 「その通り!でも気づくのが遅かったなぁ?」

 

 「『クロスギア』って何ですか?」

 「『クロスギア』はクリーチャーに当てはまらない…俗に言えば『装備カード』としての役割を持っている。『クロスギア』もクリーチャーや呪文と同じでコストを支払えばバトルゾーンに出る時は『ジェネレート』って言うんだけど……」

 

 また聞き慣れない用語が出てきたので颯樹は『クロスギア』について簡単に説明した。が、途中で言葉を止めた。

 

 「『言うんだけど……』?何ですか?」

 「スキンヘッドのデッキの【サムライ】のクリーチャーの一部には『侍流ジェネレート』という能力を持ってるんだ。コレはサムライクリーチャーが得意としていて、マナコストを支払わずに…俗に言う踏み倒してジェネレートするんだ。」

 「マナを支払わずにですか⁉︎」

 「それだけじゃない。サムライを持つクロスギアの一部は指定されたサムライ・ドラゴンにクロスギアを装備する時、コストを支払わずに装備可能なんだ。」

 

 かすみは颯樹が何故疑問符を頭に浮かべながら首を傾げたが、『クロスギア』の応用であろう『侍流ジェネレート』について説明した。

 

 「でもマナが足らねえからこのままバトルだ。まずはピピッピでシールドをブレイク。ピピッピの攻撃時効果、デッキの上から1枚見てそれが進化クリーチャーだったら手札を加えるぜぇ。《超竜(ちょうりゅう)サンバースト・NEX(ネックス)》……ラッキィー!進化クリーチャーのため手札に加える。シールドは真ん中を選ぶぜ!」

 手札4→5

 

 ピピッピは真ん中のシールド目掛けて突進してきた。そしてシールドが砕け散った。

 

 「……シールドトリガー発動、《ハンマ=ダンマ》。バトルゾーンに召喚。その登場時効果、デッキの上から3枚を墓地に送る。」

 デッキ23→20/墓地10→13/シールド3→2

 

 砕け散ったシールドから出てきたのは、黒い外套を羽織った両手がハンマーの人型のクリーチャーであった。バトルゾーンに登場すると、京介のデッキの上から3枚が墓地に送られた。

 

 【墓地に送られたカード】

 《絶望と反魂と滅殺の決断(パーフェクト・ダークネス)

 《ボーンおどり・チャージャー》

 《ベル=ゲルエール》

 

 「その後自分の墓地にあるカードの枚数よりコストが小さい相手クリーチャーを破壊する。俺の墓地は13枚……3コストのコッコ・ルピアを選択して破壊だ。」

 

 ハンマ=ダンマがコッコ・ルピアに目掛けて突進してた。その後両手のハンマーでコッコ・ルピアを殴りつけた。そしてコッコ・ルピアは避けきれるわけもなく、ハンマーが直撃した直後、爆発を起こした。

 

 「チィっ……! ならアクア・サーファーでシールドをブレイク!対象は右のシールドにする!」

 

 アクア・サーファーは自分の乗っているサーフボードを自在に操って、京介のシールド目掛けて突進した。そしてシールドは砕け散った。

 

 「シールド・トリガー発動、《悪灯(あくとう) トーチ=トートロット》。」

 シールド2→1

 

 砕け散ったシールドから、全身が蝋でできた金の装飾を施されたクリーチャーが先程のハンマ=ダンマと同じように出てきたのだ。

 

 「トーチ=トートロットの登場時効果、相手はパワーが1番低い相手クリーチャーを選んで破壊する。」

 「アクア・サーファーを破壊するぜ。」

 

 トーチ=トートロットの両手から炎が噴き出てきて、その炎はアクア・サーファーの全身を包み込み、暫くして灰に還った。

 

 「更にトーチ=トートロットのシビル「それはもしかして《シビルカウント》か……?」……ほう?見かけによらず勉強しているようだな。 その通りだ。」

 

 トーチ=トートロットの効果処理を終えた京介は更に効果を発動しようとした時、スキンヘッドは何か思い当たる事があったようで口を挟んできた。しかし京介はお構いなしに目の前の相手の学習能力に関心していた。

 

 「《シビルカウント》って何ですか?」

 「《シビルカウント》はつい最近に出た新能力だよ。コレは自分のバトルゾーンに指定された文明のクリーチャーかタマシードがいれば追加で発動する能力なんだ。あとタマシードの説明は出たらやるからそれまで待ってて。」

 「なるほど…分かりました。」

 

 「……続けるぞ。トーチトートロットのシビルカウント3の効果、今度は相手はパワーの1番高い相手クリーチャーを選んで破壊する。」

 「ならピピッピを破壊するぜ。」

 

 またもやトーチ=トートロットの両手から炎が噴き出て、今度はピピッピの全身に包み込んだ。そしてピピッピもまたアクア・サーファーの時と同じように灰に還ったのであった。

 

 「ターンエンドだ!」

 手札5/デッキ25/シールド3/マナ4/墓地3

 

 そしてアタックできるクリーチャーがいなくなったため、スキンヘッドはターンエンドを余儀なくされた。

 

 【京介 ターン5】

 「アンタップ、ドロー。マナチャージ。……さてと、そろそろこのデュエルを終わらせようか。」

 手札2→3→2/デッキ20→19/シールド1/マナ5→6/墓地13

 

 「何だってぇ?どうやって終わらせるつもりだぁ?」

 「こうやってだ。」

 

 京介の遠回しの勝利宣言に不服を抱いたスキンヘッドは彼を睨みつけながら問い詰めてきた。

 

 しかし京介はスキンヘッドの脅しなどお構いなしに墓地に手を伸ばした。すると墓地のカードが紫色の光を出した。

 

 「な、何をする気だ……?」

 「見せてやる、ジャシンのウイニングロードをな……《アビスロイヤル》の『アビスラッシュ』

 『『アビスラッシュ』⁉︎』

 

 京介が《アビスラッシュ》なるものの能力の宣言をした。しかしギャラリーは聞き慣れない能力の名前に慌てふためいた。

 

 「颯樹さん、『アビスラッシュ』って何ですか?」

 「いや……僕も聞いた事ないぞ。もしかして《アビスロイヤル》特有の能力かもしれないな……。」

 

 かすみは颯樹に『アビスラッシュ』は何なのかを尋ねたが、当の本人も何も知らないようで苦い表情を浮かべていた。

 

 「《アビスベル=ジャシン帝》の効果、自分の墓地にいる《アビス》の名を持つ種族のクリーチャーに『アビスラッシュ』を与える。『アビスラッシュ』を持つクリーチャーは墓地から召喚ができるのさ。」

 『墓地から⁉︎』

 

 京介以外の全員が『アビスラッシュ』について何も知らないので、本人が直々に能力の説明を行なった。墓地から召喚できる効果を持ってる事に対してデュエルの見てたギャラリーはもちろん驚きの声をあげた。

 

 「まだそれだけじゃない。ジャシン帝の効果は、自分の墓地のクリーチャーを召喚する際、コスト2軽減して召喚できる。行くぞ……」

 

 墓地からの召喚だけでなく、ジャシン帝の効果でマナのコストが2軽減できる事に対して驚きを通り越して全員が黙って見ていた。

 

 「2コスト、『タマシード/クリーチャー』《深淵の三咆哮 バウワウジャ》を2体、1コスト《フォーク=フォック》を2体『アビスラッシュ』。」

 

 『アビスラッシュ』を宣言した京介のバトルゾーンに、地面から何かが現れた。その正体は地獄の番犬(ケルベロス)を連想させるような三首の犬に悪魔の羽が生えた2つの石像と、痩せた体型の、銀色の体で細長い顔の自分と同じくらいの大きさのフォークを構えたクリーチャー2体であった。

 

 「あの『タマシード/クリーチャー』って……。」

 「あれもさっき説明した《シビルカウント》と同じでつい最近出たカードタイプだ。でもまずは『タマシード』から説明するね……『クロスギア』と同じで非クリーチャーのカードなんだ。でもクリーチャーと違って攻撃できない点などが挙げられるよ。」

 

 颯樹の丁寧な説明を聞いたかすみは納得しながらメモを取った。一方の颯樹は『それで……』と言って言葉を続けた。

 

 「話の本題の『タマシード/クリーチャー』は……召喚する時はタマシードとして扱うけど、自分バトルゾーンに特定の文明のクリーチャーかタマシードが一定の数いればクリーチャーとして扱われるんだ。」

 「なるほど……。」

 

 かすみは『タマシード/クリーチャー』の簡単な説明を聞いた後はちゃんとメモを取った。そして今までの復習のためか、メモをパラパラと捲っていた。

 

 「(彼女、デュエマを始めたら強くなるな……。)」

 

 このデュエルで学んでいる事を振り返っているかすみを見ている颯樹は、彼女は強くなると直感で感じているようだ。

 

 「バウワウジャとフォーク=フォックの登場時効果は使用しない。そしてバウワウジャは自分バトルゾーンにクリーチャーかタマシードが4体以上いるので自身をクリーチャーとして扱う。」

 

 2体のバウワウジャが突然ヒビが入って光り出した。その後ヒビ割れた中にはクリーチャーと化したバウワウジャが2体現れたのであった。

 

 「ヘッ!どう終わらせるつもりだぁ‼︎」

 「《アビスラッシュ》にはもう一つ効果がある。《アビスラッシュ》で召喚したクリーチャーはターンエンドにデッキの1番下に送られるが、召喚したターンでも攻撃(アタック)が可能なのさ。」

 「な、何だって……?」

 

 まさか召喚したターンでも攻撃できるとは思って無かったようで、スキンヘッドは固まってしまった。

 

 「行くぞ、バトルだ。バウワウジャでトリプルブレイク。バウワウジャの効果、アタック時相手クリーチャーを破壊…ボルットを破壊しろ。」

 

 1体のバウワウジャが、スキンヘッドのシールド目掛けて突進してきた。その際、シールドを破壊する前にボルットに噛み付かれ、光の粒子となって消えた。

 

 そしてバウワウジャは続いて残った3枚のシールドをブレイクした。

 

 「ボルットまで……!まずい、トリガーチェック……シールド・トリガー発動、《地獄スクラッパー》&《アクア・サーファー》!地獄スクラッパーでスプーン=ンプスとベル=ゲルエールとハンマ=ダンマを破壊、アクア・サーファーでアタックしてないバウワウジャを手札に戻す!」

 シールド3→0

 

 しかしスキンヘッドも負けじとシールドトリガーを自力で引き当てた。うち1つは先程と同じアクア・サーファーで、シールドから飛び出たと同時にバウワウジャに突っ込んが京介の手札に戻らなかった。

 

 「残念、バウワウジャは俺のターン中に破壊以外ではバトルゾーンを離れないのさ。でも地獄スクラッパーは問題なく発動されるけどな。」

 

 もう一つのシールドからは名前の通りスクラップマシンが上から降ってきて、指定された3体の元まで近づいた。一方のアビスロイヤルのクリーチャー3体は必死に逃げたが、虚しくもスクラップマシンに飲み込まれてしまった。皮肉にも京介の言った事が本当のこととなった。

 

 「トリガーを引き当てたところ残念だったな……俺のバトルゾーンにはまだアタックできるクリーチャーがいる。」

 「し、しまった!」

 

 しかしスキンヘッドの抵抗は虚しくも、数の多さで押し切られてしまった。

 

 「行くぞ、トドメだ……ジャシン帝でダイレクトアタック。」

 『フッ』

 

 京介が《アビスベル=ジャシン帝》のカードを横にタップしてスキンヘッドにダイレクトアタックの宣言をした。その言葉通りにジャシン帝は玉座から立ち上がった。その後ワイングラスから鍔が蛸のような触手が巻きついた剣に持ち替えてスキンヘッド目掛けて飛びかかる。

 

 「うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 「兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

 そしてスキンヘッドに剣を振り上げたのであった。その一撃はスキンヘッドに直撃したのであった。

 

勝者(WINNER):流川 京介

 


 

 「……と、アレがデュエルの一連の流れになるけど分かったかな?」

 「はい、大まかな流れは何とか覚えました!」

 

 京介とスキンヘッドのデュエルが終わると同時にかすみにルール等先程教えた事の確認した颯樹だが、当の彼女は眼を輝かせていた。

 

 「それでもう一度聞くけど「入ります!」そうか入るのか……ってホントに?」

 

 そして颯樹は続け様にかすみにチームに入るかの確認をしたが、言い終える前にチームに加入する決意表明をしたのだ。

 

 「はい!先程の京介さんのデュエルを見てたら私もやってみたい……そう感じました!」

 

 かすみは眼を輝かせながらチームの志願理由を話した。先程のデュエルを見てデュエマに興味を持ったようでチームに入りたいと感じたようだ。

 

 「そうか……なら君を歓迎するよ。京介、問題無いよな?」

 「連れて来たのは俺だ、無論問題無い。だが……」

 

 颯樹はこれ以上理由を聞くのはやめて、かすみのチーム入りを承認した。一応かすみを連れて来た京介にも確認をしたが、本人もすぐ承諾した。しかし別の事で頭を悩ませていた。それは……

 

 「コイツらどうにかしてくれ……。」

 「「そんな事言わねぇで下さいよぉ、兄貴!」」

 

 先程京介と対峙したスキンヘッドとチンピラの二人がゴマスリしながら京介の元に近づいてきた。その光景を見ていたチームメンバー達は一瞬コケそうになったのは言うまでもない。

 

 「俺等コレから兄貴達の舎弟になりやす!」

 「先程の事は俺らの自業自得なんで、こっちから全て撤回しますので許して下さい!」

 「手のひら返しがすぎるね……。」

 

 スキンヘッド達は己の非を自ら認め、その場で土下座してきた。それを見た晴也は呆れながら呟いた。それに対し、周りは無言で頷いたのは言うまでもない。

 

 「……京介、ここは受け止めてやれ。どうせ後から来るだろうからね。」

 「そうだな……勝手にしろ。どうせ駄目だと言っても聞かんだろうしな。」

 「「そうさせてもらいます!」」

 

 颯樹はスキンヘッド達の処遇に対し、京介に助言した。それに対し京介は、遠回しの承諾をした。それを聞いたスキンヘッド達は深々と頭を下げた。

 

 「それで、かすみ。チームに入るのか?」

 「はい!入ることにしました!京介さん、これからもよろしくお願いします!」

 「こちらこそな。」

 

 二人の事はおいといて、かすみにチーム入りをするか尋ねた。そしてかすみは入る事を京介に伝えた。

 

 「なら颯樹、かすみのデッキはどうするんだ?一応さっきのデュエルを見たわけだけど、決める前にもう一戦見学させた方いいんじゃあないか?遅かれ早かれ色んな能力に触れるわけだから、その一端を見てからでも遅くないだろ?」

 「そうだね。デュエマにもデッキタイプがあるから色々なパターンを見るのも勉強になるわけだからね。」

 

 あとはかすみのデッキ決めになるわけだが、京介はもう一戦してからでも遅くはないと提案した。それを聞いた颯樹も京介の言い分に理があるため、同意した。

 

 「じゃあ千歌と晴也、二人でデュエルしてくれないか?」

 「分かりました。」

 「分かったよ。」

 

 そして颯樹は千歌と晴也にデュエルをするようお願いした。二人は断る理由もないので、ファイトテーブルに向かいデュエルの準備に取り掛かった。

 

 「じゃあ始めましょうか、晴也さん。」

 「そうだね、千歌さん。」

 

 二人は慣れた手つきでデッキやシールド、手札の準備をして、二分も経たずにすぐに終わった。

 

 「「デュエマスタート。」」

 

 そして二人の掛け声と同時にデュエルがスタートしたのだった。

 

 ーー続く




 まずはこの作品を読んでいただき、ありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけで感謝感激です!

 今回のデュエル、チュートリアル的感覚ではありますが何とか京介の方に軍配が上がりました。

 ちなみに2話続けて登場したスキンヘッドとチンピラはそれぞれテツとイシと言って、この二人はサブキャラ的立ち位置で私の気まぐれで出番はあるかもです。(経緯としては書いてる内に愛着が湧いて来たという作家あるあるですね。)

 次回の更新日は未定ですが、千歌と晴也のデュエルをしてから、また日常パートに入って、かすみの初デュエルに入りたいと思います。

 それでは、次回もお楽しみに!

 ※今回は次回デュエルを致します千歌のプロフィールを軽く掲載致します。ちなみにこのキャラは『咲野 皐月』さん考案のキャラクターになります。

【名前】水澄(みすみ) 千歌(ちか)
【性別】女 【年齢】20 【学年】大学2年生
【誕生日】6月3日
【性格】冷静沈着だが、仲間想いで優しい性格
【学校】八十葉大学 【専攻】芸術学部音楽科
【身長】165cm 【体重】44kg
【血液型】O型
【イメージCV】福原 綾香
【設定】
 私立八十葉大学に通う大学2年生。専攻は音楽学部で、本人曰く『元々音楽の家系に生まれた為、より詳細的な知識や技術を深める事』が理由らしい。

 チーム【THE BRIGHTER】での立ち位置は創設メンバーにして参謀と先鋒を務める。ちなみにリーダーの颯樹が不在時は副リーダーの京介と共に指揮を執る事が多い。実力も折り紙つきで、基本スタイルとしては対戦相手には礼儀を忘れず、己の持てる力を全て解き放って戦うとの事。しかし、大切な存在を危機に晒された時の様が周囲から畏れられており、畏敬の念を込めて、『女帝』と呼ばれている。

【服装】
 若草色のジャケットを羽織り、その中に白のTシャツを着ている。下には桜色のフレアスカートを履いていて、軽く唇にリップグロスを塗っている。
 グレーのロングヘアで碧眼。髪の一部を取って、軽く編み込んでいる。

【使用デッキ】
 【ディスペクター】を使用したデッキ。しかし《終末縫合王 ミカドレオ》と《ゼニス》を主軸とした混色デッキと《禁断竜王 Vol-Val-8》を主軸とした火水自然(シータ)デッキを使い分けている。
【切り札】
《終末縫合王 ミカドレオ》、《禁断竜王 Vol-Val-8》
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。