刀鍛冶の里編以降のストーリーはちゃんと原作読んでから考えようと思います。
アニメまでの範囲もうろ覚えなのでところどころ変な場所もあるかもしれませんがご了承ください。
無限列車にて自身の実力不足を痛感した明日香は、自身の体に会った呼吸を編み出すべく、試行錯誤を続けていた。
そんな時、無限列車での話を思い出していた。
(そういえば、炭治郎くんが日の呼吸がどうとか言ってたっけ。任務が終わったら詳しく聞かせて欲しいって言ったんだった。)
無限列車にて、杏寿郎と炭治郎が話していた日の呼吸。
明日香はそこに自身の体に会う呼吸に関する手がかりがあるのでは無いかと睨んでいたのだ。
彼女の感は当たりやすい事で有名だ。
(そうと決まれば早速会いに行こう。)
更なる強さを求めて鍛錬を続ける炭治郎。
どうやら日の呼吸を扱うための訓練を行っているようだ。
「やあ炭治郎くん!頑張ってるみたいだね!」
「あ!明日香さん!おはようございます!」
「炭治郎くん。無限列車での話覚えてるかい?」
「はい!日の呼吸についてですよね。俺も詳しい事は何も知らないんですけど、知っている範囲でなら何でも答えますよ!」
「ありがとう。まぁ聞きたい事って言うのは呼吸法についてなんだよ。私は未だに自分の体に会った呼吸法が見つけられていないんだ。君の言う日の呼吸が手がかりになるかもしれないとお思って聞きに来たんだ。」
「なるほど。それじゃあ日の呼吸について教えれば良いんですね?」
「そうそう。どんな風に呼吸すればいいのかなーって。」
「ええっと、日の呼吸はですね。こう、何と言うか、ゴォォォォォって感じです!ゴォォォォォって!」
説明が下手すぎる。
「ゴォォォォォ?ゴォォォォォか…。えっと……ゴォォォォォォォォォォッゴホッゴホッオェェ!」
「うわぁぁぁ!大丈夫ですか明日香さん!」
「大丈夫、何となくわかった。」
何となくでもわかってしまったらしい。
「何となくわかったけどこれをずっと続けるってなると結構キツくない?」
「すっごいキツいです!使ってると体温が高くなってく感じがするぐらいにキツいです!」
「体温が?それって大丈夫なの?」
「父はこの呼吸法で一晩中舞を舞っていたので、多分大丈夫です!」
「多分かぁ…。まぁとにかくありがとね。参考にはなったよ。」
「いえいえ、力になれて良かったです。」
日の呼吸。
煉獄家に残されていた書物にその情報が記されていたのだが、その書物が煉獄杏寿郎の父煉獄槇寿郎によって破られてしまっていたため、結局謎は深まるばかりだった。
しかし、明日香はその呼吸を何となくで簡易的に再現し、体には合わないものの何らかのきっかけを掴めたように感じていた。
「ヒュゥゥゥゥ…違うなぁ…。ハァァァァァ…こうでもない…。シュゥゥゥゥ…違う違う違う…。」
色々な呼吸を試行錯誤し、そしてついに。
「ホォォォォォォォォォォ………これ…なんじゃないか…?」
その呼吸は、どれだけ続けても疲れなかった。
肺が痛むことも無く、全身に力が湧き上がる感覚がした。
「ホォォォォォォォォォォ……ホォォォォォォォォォォ…」
ホォォォォォォォォォォ…
「ッ!!!これだ!!絶対これだ!!」
明日香は確信した。
これまでのどの呼吸でも感じられなかった、最も自分に馴染む呼吸法。
静寂でありつつも力強い、夜を照らす月のような彼女にこそ相応しい呼吸法だった。
「この呼吸を維持しつつ、この呼吸に合う技を作る!これで私も柱の人達と肩を並べられる!」
呼吸を会得したならば、後はそれに合った技と技名を考えれば晴れて柱の仲間入りだ。
そうと決まれば早速練習だ。
訓練用の木刀を握りしめ、これまで習得したあらゆる呼吸の型を参考に独自の型を生み出す。
その動きは未完成の型でありながら、既に他の柱達と遜色ない凄まじい速度であり、それほどの速度を維持したまま、食事以外の全ての時間を型の開発に費やすこと三日間。
ついに明日香は、自分だけの新たな技として壱から拾壱までの型を完成させた。
「ようやく出来た。これが拾壱ノ型だ。」
「おはようございます明日香さん!」
「おお炭治郎くんちょうどいい時に来たね。今月の呼吸が拾壱ノ型まで完成したところなんだ。」
「月の呼吸?なんですかそれ?」
「ん?あぁそうか。そういえば私しか知らないのか。いやあついに見つけたんだよ私の呼吸法ってやつをさぁ。日の呼吸から派生した月の呼吸って感じでさ、一通り完成したし、今から柱の皆にも見てもらおうかと思ってたんだ。何なら炭治郎くんも見ていくかい?」
「はい!是非見せて欲しいです!」
「うんうん!よーく見ていたまえ!」
ホォォォォォォォォォォ…
月の呼吸 壱ノ型 初月(はつづき)
特に癖のない単純な横薙ぎの斬撃。
しかしその速度と力強さは一目でわかる。
音もなく振るわれた刀が風を起こすその太刀筋は、夜道を照らす三日月を思わせるものだった。
「凄い……!見ただけでわかる…今の俺や善逸達よりも遥かに強い…!間違い無く柱の方たちと同格かそれ以上の強さだ…!」
「いやぁそんな事無いって。無一郎くんや悲鳴嶼さんに比べれば今の私なんて大した事ないよ。」
明日香は謙遜しているが、実際炭治郎の評価もあながち間違っていない。
そもそも体に合わない呼吸を複数習得し、不完全な技で五十体以上の鬼を討伐しているという事自体が、既に彼女の異常性を物語っている。
その上で、何となくで日の呼吸を理解し、そこから数時間で月の呼吸を発見し、その後三日間は食事以外に休憩を挟むことなくひたすら月の呼吸の型を開発し続け、拾壱ノ型まで完成させたのだ。
こんな話は前代未聞だ。
異常と言わざるを得ない。
「とにかく私はこの技で、必ず鬼を、十二鬼月を、鬼舞辻無惨を倒してみせる。」
明日香が月の呼吸を開発した事は、当時明日香が滞在していた蝶屋敷の主である胡蝶しのぶを通して他の柱達に伝わり、その結果明日香は煉獄杏寿郎の穴埋めとして正式に柱となった。
月柱 月宮明日香の誕生である。
そこから数日過ぎた頃の話。
明日香が任務から帰ってくると、蝶屋敷が何やらややこしい事になっていた。
音柱である宇髄天元。
その宇髄に担がれる神崎アオイ。
宇髄を止めようと地味に引っ張る栗花落カナヲ。
そして宇髄の前に立ちはだかる竈門炭治郎。
を、目撃してしまった月宮明日香。
「あー…どういう状況…?」
どうやら女の隊員を連れていく必要があるので、胡蝶しのぶに許可を得ることなく蝶屋敷の隊員を連れ出そうとしていた所を炭治郎達に止められたらしい。
「まあそういう事なら私も行きます!今の私は月柱!柱の一人として力になりたい!」
「天才と呼ばれているお前が来るって言うんなら、俺は派手に歓迎するぜ。」
そう言って宇髄が向かった先は。
「遊郭……?」
「お前たちにはここで俺の嫁を探してもらう。」
明日香は困惑していた。
柱二人に一般の隊員である炭治郎たちも引き連れて、一体どんな危険な任務へ向かうのかと思っていたら、遊郭で嫁探しときた。
「状況を……説明してもらいたい……。」
大正コソコソ噂話
月の呼吸の型を開発している間、食事以外に休憩をとる事がなかった明日香。
風呂にも入らず寝ることも無く三日間ひたすら木刀を振っていたので、鼻のいい炭治郎は、技を披露した後の明日香に、風呂に入った方が良いとやんわりと提案した。
遠回しに臭いと言われている事に気がついた明日香は、顔を赤くしながら大急ぎで風呂に入ったそうです。
次回から遊郭編スタートです。