でも刀鍛冶の里編書き終わったらまたしばらく他作品中心になるかもしれません。
とりあえず刀鍛冶の里編は頑張ります。
今回は番外なのでかなり短いです
「ここは、無限城……という事は、まさか…。」
無限城。
鬼舞辻無惨の配下、鳴女の血気術によって生み出された世界。
かつて下弦の鬼達は、この場所で鬼舞辻無惨によって解体された。
その理由は、無惨の気に入っていた下弦の伍である累が柱に敗北したからである。
そして今、上弦の参である猗窩座が無限城へと呼び寄せられた。
それが何を意味するのか、猗窩座は想像できた。
「まさか、上弦が殺られた!?」
「ヒョヒョヒョヒョ、まさか上弦の陸がやられるとは。」
「ヒィィィィ、恐ろしいぃぃ!」
「悲しいなぁ。俺は期待していたんだけどなぁ。」
「……。」
案の定、上弦の鬼達に伝えられたのは上弦の陸の堕姫と妓夫太郎が、鬼狩りの柱に敗北したという情報だった。
「やはり堕姫は足手まといだった。奴さえ居なければ妓夫太郎は鬼狩りを倒していただろう。結局は上弦も役に立たずか。」
「無惨様!私は違います!私は有益な情報を持っております!何とアレを見つけたかもしれないのですよ!」
「確定していない情報を嬉々として語るな!情報が確定したら貴様と半天狗、"そして童磨の三人で"確実に潰すのだ。良いな?」
「おお!何と俺も向かって良いのですか!」
「いくら堕姫が足手まといと言えども、あの妓夫太郎が柱二人と柱以外の鬼狩り三人を相手にああもあっさりと敗北するなど不自然だ。」
「俺を選んでくださった事に感謝いたします!」
「話は以上だ。」
鳴女が琵琶を鳴らすと鬼舞辻無惨は姿を消した。
「しかし、たかが刀鍛冶ごとき相手に我々上弦の鬼を三人も送るとは、過剰なようにも思えますがねぇ。」
「それほどまで強力な鬼狩りが存在するとでも言うのか、恐ろしい…何て恐ろしい…!」
「しかし猗窩座殿、残念だったなぁ選ばれたのは俺だった!やはり猗窩座よりも俺の方が強い事は明確なようだ。ああでも俺は決して猗窩座殿を馬鹿にしているわけじゃないんだぜ?鬼にだって才能の差はある!猗窩座殿がたまたま俺より弱かったってだけの事で……」
ドゴォッ
猗窩座はその拳で童磨の顔を半分粉砕した。
「おお!強くなっているんじゃないかな?前よりは。」
「黙れ…それ以上余計な事を言えば貴様を殺す…!」
「おお怖いねぇ。でも猗窩座殿では俺を倒すのは不可能だと思うが?」
上弦の鬼の中でも特に仲が悪い二人が案の定喧嘩し始めてしまった。
しかし、その喧嘩を止めに入る者もいた。
「……猗窩座……気に食わないのなら……入れ替わりの血戦を挑む事だ…。」
入れ替わりの血戦とは数字が下の鬼が上の鬼に対し勝負を挑み、鬼舞辻無惨から許可が降りた場合に行われる、言わば十二鬼月の昇級試験だ。
猗窩座は上弦の参で、童磨は上弦の弐だ。
猗窩座は童磨より長く生きている鬼だが、強さを求め女には手を出さない猗窩座と、自身の信者の中でも特に女を好き好んで食べる童磨では、短期間に食べる人間の数が違うのだ。
その結果、長く生きている猗窩座よりも、とにかく人間を食いまくっている童磨の方が一回り上の強さに成長したのだ。
「さて、半天狗殿に玉壺殿。一緒に頑張ろうな。」
「童磨殿、私がこの前贈った壺はいかがでしたかな?」
「うん、女の首を生けるのに重宝しているよ!」
「ぐぬぬ、私の壺は女の首を生けるための物では無い!……だかそれもまた良い。」
「ヒィィィィ!上弦の弍が同行するなんて、ああ恐ろしい…恐ろしいぃ…!」
「そうだお嬢さん!この後一緒に……」
「ご遠慮します。」
キッパリと拒否した鳴女は再び琵琶を鳴らす。
すると先程まで無限城にいた上弦の鬼達は、それぞれの持ち場へと送られていた。
上弦の伍 玉壺
上弦の肆 半天狗
そして上弦の弍 童磨
三人の上弦の鬼達が、鬼殺隊の生命線とも言える刀鍛冶の里を探し出し、襲撃しようとしていた。
本来なら刀鍛冶の里に送られるのは玉壺と半天狗だけのはず。
でも、本来なら存在しないはずの月宮明日香の存在が悪影響してか、なんと童磨を刀鍛冶の里へ呼び寄せる結果となってしまった。
これって勝ち目あるんでしょうか?
大正コソコソ噂話
無限列車編に登場したシャルロットは刀鍛冶の里で時透無一郎と共に行動する予定があったのだが、負傷兵の治療で忙しくなったため止むを得ず蝶屋敷に残ることにしたそうです。
無一郎に同行していれば光の呼吸で玉壺の血気術を無力化しつつ簡易的な回復もできてめちゃくちゃ有利だったかもしれないのに残念ですね。
あ、シャルロットの実力じゃそもそも足手まといとか言っちゃダメですよ。