YGGDRASIL ーARKー コラボ   作:だいだろすちひろ

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 前回のあらすじ

 るし☆ふぁーには人権が無かった。


The・Island

 

 

 見渡す限りの自然と、その自然の中で動き回る恐竜達の姿に、たっちとモモンガが驚きの言葉を言い合っている、勿論、ユグドラシルにも自然はあるし生き物達だって生息している、しかしそれでも、この躍動感は驚愕に値した。

 

 木に付いた葉が風に吹かれ揺れる動きが、それに伴って生じる葉音が聞こえてくる。川の水が流れていく風景が、その川で動き回る恐竜達の周りに生じる水しぶきが、まるでここが現実であるのではないかと錯覚を持たせてしまう程のクオリティで目の前に映し出されていた。

 

 

「この中で異業種の俺達は少し場違い感が―――」

 

 

「ヒャッハァァーーーー!!ヤーーーーー!!」

 

 

「―――ありま、ってちょっと!ブループラネットさん!」

 

 

 ユグドラシルすら超えたと思わせる程の自然に囲まれ、歓喜の奇声を上げながらブループラネットが走り回っている、この人物は、自然をこよなく愛する人物で、自然を語らせれば右に出る者はいない。

 

 これほどの自然である、この男に我慢しろなど土台無理な話だろう、ギルメンの目の前では、いつもは低い筈の声をこれでもかと高くし、叫びまわっているブループラネットの姿が映し出されていた。

 

 ヤ―っと言いながら両手を突き上げ走っている最中、たまに、イッツマイラーイフと叫んでいるがあれは一体何なのだろうか?恐らくは彼の最大限の喜びの言葉だとは思うが。

 

 

「はぁ~、まぁ、こうなりますよね。あぁもう、ブループラネットさん、他のプレイヤーの人達の迷惑になりま―――」

 

 

「キャーーー♡かわいーーー♡」

 

 

「―――すよって、ビックリしたな、なんだ?」

 

 

 余りの大自然に我を忘れて騒ぎまくっているブループラネットに注意すべくモモンガが喋り掛けていく、このマップは期間限定マップである、ここに居るのは自分達だけではない、辺りには沢山のプレイヤー達が居るのだから。

 

 流石に社会人として楽しんでる人達に余り迷惑を掛けない様に注意しようとしたが、近くからブループラネットの奇声張りの声が聞こえてき、モモンガがビクついた。

 

 隣を振り向けば、妙な盾を持った金髪の女が、オレンジ色のトドの様な生物を抱きかかえながら、わしゃわしゃ撫でている姿が見えてくる。

 

 

「えぇぇーー!?なんで!?なんでこんなに不細工なの!?なんでこんなに馬鹿そうな顔してるの!?キャーカワイすぎーー♡」

 

 

(うるせぇな!あの女!てか可愛いのか不細工なのかどっちなんだよ!)

 

 

「おぉ、あれは確か、モスコプスですね、確か雑食恐竜だった筈です。」

 

 

「ん?ヘロヘロさん知ってるんですか?」

 

 

「えぇ、知ってますよ、モモンガさん。実は私、恐竜大好きでしてね。」

 

 

「へぇー、あぁ、だから最初から恐竜見たいっていって―――うわ!」

 

 

「おおっと!すまねぇ―――ってまた骨のあんちゃんか、悪いな何度も!」

 

 

 ヘロヘロと恐竜の話をしている最中に、急に黒い霧が発生しプレイヤーが出現していく、ずんぐりむっくりし、ゴツゴツした装備を身に纏った真っ黒な人物が、現れるや否やモモンガに衝突し、謝罪の言葉を掛けていく。

 

 その際言われた、また、や、何度も、が気になるが、それ以上にマナーの悪いプレイヤー達に対して少し嫌気がさしていく、極悪ギルドの自分達ですら大人しくしているのだから少しは落ち着いて欲しい物だ。

 

 まぁ、若干1名は未だはしゃいでいるが、そこは見て見ぬ振りをしておく、モモンガは仲間には甘いのだ。

 

 少しムッとしたモモンガを他所に、真っ黒な人物が、謝罪の言葉の後、1+1で!200だぁーっと叫びながら飛び去っていった。

 

 

「...なんだったんだ?しかし、ここは少しプレイヤーが多すぎますね、さっさとダンジョンまで行きませんか?」

 

 

「う~ん、すみませんモモンガさん、もう少しだけ見て回って良いですか?あっ、ほらちょうどブルプラさんもあの赤茶けた森林地帯に入って行きましたし。」

 

 

「あっ、本当だ...はぁ、しょうがありませんね、まぁ、ダンジョンはあそこに見える山の中心部にある見たいだし、そんなに遠くならないのでブループラネットさんを捕まえるついでにもう少し恐竜を見て周りましょうか。」

 

 

 そうヘロヘロに喋り掛けていくモモンガの視線の先には、大きな山が目につく、中心部という事はあの山を登っていくと言う事なのだろう、少々時間が掛かりそうに思えるが、誰か一人がフライで登っていき、ゲートを使えば良いだけなのでそれ程時間はかからないだろう。

 

 どちらにしろ、ブループラネットの回収もしなければならないのだから、そのついでに色々と見て回ろうと思い、ギルメン達に言葉を発していく。

 

 

「皆さん、ブループラネットさんが森林地帯まで飛び込んで行ったので追いかけましょう、ついでに恐竜観察と行きませんか。」

 

 

 その言葉を聞きギルメン達が頷いていく。

 

 一人を除いて。

 

 

「うっひょー、モモちゃん、モモちゃん☆コイツすんげぇ爪してんよ!見てよ見てよ☆」

 

 

「ちょっと、るし☆ふぁーさん、早く行きますよ?皆待ってます。ていうか、どう見てもヤバめですよ、そいつ!早く離れた方が!」

 

 

「大丈夫、大丈夫☆結構近づいてるけど全く襲ってこねぇもん☆」

 

 

 るしふぁーの前方に、鋭く巨大な爪を生やした恐竜が、草を毟りながら立っている、どう見てもヤバめな見た目をしているが、るしふぁーの言う通り、明らかにこちらの姿が見えているのに襲ってくる気配はない。

 

 よくよく見て見れば、その恐竜は鋭い爪で草を毟りながら、毟った草を口の中に押し込んでいる。

 

 その光景を見るに、見た目はあれだが、コイツは草食恐竜なのであろう、鋭い爪も草を毟り取る為の物であるのなら納得である。

 

 草食恐竜であるとモモンガが気づき、少し安心していると、るしふぁーが尚も恐竜の元まで近づいて行っている。

 

 

「うししし、この不細工どうしてやろうか☆ぶっ叩いて虐めてやろうかな☆」

 

 

「...るしふぁーさん、もう皆先に行ってますよ、あ~あ、今から全員で楽しい事しようと思ってたのに、るしふぁーさんは来ないんですね、残念です。」

 

 

 恐竜と2~3m程の距離まで近づいていたるし☆ふぁーが、モモンガの楽しい事と言う言葉に、ピクリと反応し、歩を止めていく。るし☆ふぁーは今日は恐竜を皆で見に行こうと言って誘われただけだ、何かをするとは聞いてはいない。しかし考えて見れば恐竜を見るだけでギルメン全員が集まるのか?と疑問も沸いてきた、自分に内緒で何かを企画していたと知りるし☆ふぁーがモモンガに向き直る。

 

 

「おうおう、モモちゃん、何か隠してるな?俺をのけ者にすんなよ~☆」

 

 

「さぁ?どうですかね?それより、どうするんです?置いていきますよ?」

 

 

「何言ってんの!行くに決まってんだろ♪おう、不細工!今回は見逃してやるわ☆」

 

 

 そう捨て台詞を草食恐竜に吐きながら、るし☆ふぁーがこちらまでテクテク走ってきている様を見つめながら、モモンガが疲れたように一つ溜息を吐いていく。この男は本当に疲れると思いながら、走ってくる、るし☆ふぁーを見つめている。すると、先程まで草を毟っていた草食恐竜が、ジッとこちらを凝視しているではないか、その姿をみながら、良かったな叩かれなくてとモモンガが心の中で呟いていった。

 

 

「さぁ、行きましょう。皆待ちくたびれてますよ。」

 

 

「ししし、めんご☆」

 

 

 モモンガとるし☆ふぁーがギルメンの元まで向かっている最中にも、ジッと草食恐竜はその後ろ姿を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいぃぃーーー!何でこんな事なってんのーーー!?」

 

 

「うししし☆やっべ、マジやっべ☆」

 

 

 ギルメン達を追いかけて行ったモモンガ達が、赤茶けた森林地帯に入って見た光景は控えめに言って地獄であった。

 

 辺り一面に広がる弱肉強食の世界。

 

 数々の生物たちが襲い襲われ、生存競争を繰り広げていく様が目の前に広がっていたのだ。そして、それはギルメン達にも適用されていた。

 

 茶釜達が、緑の肌の小さな手をした肉食恐竜の群れに襲われ、建御雷達がキバの鋭い虎と応戦している。その様を空中でぺロロンチーノやウルベルトが見守っている。

 

 この二人がなぜ空中で見守り、助けに行かないのかは、恐らくこの後に控えているダンジョン攻略の為であろう、MPも矢も無限ではないのだから、無駄にここでリソースを割くわけにはいかない。

 

 故に茶釜や建御雷など、前衛系のギルメン達が物理のみで応戦している状態だ。

 

 

「さっきまで安全だったよね!?何で森林地帯に入った途端地獄になってるんだよ!?」

 

 

「ぎゃはは、モモちゃん、モモちゃん、これが楽しい事か☆」

 

 

「んな訳ないでしょ―――あぁぁーメコン川さーん!」

 

 

 ケラケラ笑っている、るし☆ふぁーにモモンガが怒鳴っている目の前で、メコン川が、体から棘を生やしまくった生物の尻尾に頭を串刺しにされる瞬間が目に飛び込んできた。

 

 棘が突き刺さったメコン川の頭から大量の血が噴水の様に溢れ出ている、これは只のエフェクトであるが、余りにも痛々しいその光景は目をそむけたくなる程だ。

 

 そして、その生物は尻尾に突き刺したメコン川をブンブンと空中で振り回している、振り回されてるメコン川が、なっ、なんじゃぁーこりゃーと叫んでいる様は余りにも哀れだ。

 

 

「あれは恐らく、ケントロサウルスですね。」

 

 

「うわ!びっくりしたなぁ、もう!ヘロヘロさん、にゅっと出てこないで下さいよ。」

 

 

「あぁ、すいません、モモンガさん。あっ、今茶釜さんが戦ってるのがカルノタウルスですね、結構有名な奴ですよ。あのキバの鋭い虎はサーベルタイガーです。」

 

 

「詳しすぎでしょヘロヘロさ―――」

 

 

「ギャーーー!!」

 

 

「―――ん、あぁーぺロロンチーノさぁーん!!」

 

 

 ヘロヘロとの会話中にモモンガの耳に悲鳴が飛び込んでくる、そちらに目を向ければ、複数の巨大な鳥に啄ばまれるエロ鳥の姿が見えた。

 

 

「あれは、アルゲンタヴィスですね、太古の怪鳥です。なるほど、空中も安全圏にはならないと言う事ですか。」

 

 

「何冷静に言ってんの!?助けなきゃ!」

 

 

「んぎゃーー!!」

 

 

「ウルベルトさぁーーーん!!」

 

 

 襲われているぺロロンチーノの近くにいたウルベルトが、自分も襲われては堪らないと地表近くに避難しようとしたその時、木にしがみついていた虎の様な生物が一直線にウルベルトに飛び掛かり地面まで押し倒していった。

 

 今現在ウルベルトはその虎にガシガシ嚙まれている際中である。

 

 

「おぉ、あれはティラコレオ。大型肉食―――」

 

 

「だから良い声で言ってんじゃないよ!って痛て!痛て!あぁもう何だよ!この虫!」

 

 

「おっとー!そいつはメガネウラですね、大型のトンボですよ、まさか襲ってくるとは!あっ、その羽蟻みたいなのはティタノミルマソルジャーですね、そして今こちらに向かって来てる大きな蟻がティタノミルマドローンです。」

 

 

「詳しすぎだろ!ヘロヘロさん何者なんですか!?」

 

 

 辺りの状況を見守っていたモモンガであったが、ついに自分の元にも地獄が押し寄せてきていた。このままでは埒が空かないであろう、一旦この森林地帯から離脱し、安全な場所でブループラネットにメッセージを飛ばし合流した方が良いと考えた。

 

 そしてすぐにギルメン達に言葉を叫んでいく。

 

 

「皆さん!このままでは埒が空きません!一旦ここから離れて態勢を整えましょう!」

 

 

「なぁ、なぁ☆」

 

 

 モモンガの言葉を聞きギルメン全員から了解の意が聞こえてくる。

 

 

「よし、取りあえずはこれで―――」

 

 

「なぁ、なぁ、モモちゃんよぉ☆」

 

 

「あぁん!なんだよ!今忙しいんですよ!」

 

 

「あれあれ☆」

 

 

「んん?」

 

 

 慌てふためいてるモモンガに対して、るし☆ふぁーが気楽な声を掛けてくる、今はこの男の相手をしている場合ではないのだが、叫びながらも振り向いていく。

 

 そして目の前のるし☆ふぁーが、ある場所を指さしている。

 

 そしてその指さした先には、大量の大きな鳥がこちらに向けて走ってきているのが目に飛び込んできた。

 

 モモンガ達に向かい一直線に走ってくる鳥―――最早怪鳥とも言える身なりをした不気味な鳥達。

 

 その鳥達はARKと言うゲームにおいて、数々のプレイヤー―――サバイバーを弄び、なぶり殺しにしてきた恐怖の鳥達である。

 

 その名も。

 

 

「あぁ、あれは、テラーバードですね。とても凶暴な飛べない鳥です。多分私達を襲うつもりですよ。」

 

 

「だから何で知ってんだよぉーーー!!」

 

 

「うっしししししし☆モモちゃんマジ最高☆」

 

 

 大量のテラーバードの群れに一斉に襲われたモモンガ達が大急ぎで逃げ出していく、魔法で吹き飛ばしてやろうかとも思ったがこの後の事を考えるとやはり躊躇われた。

 

 たたらを踏んで一目散に逃げだしていると。

 

 

「あっ、いいのが居るじゃないですか、よっと、おっ、おっ、よーしよし。」

 

 

「はぁ!?何してるんですか!ヘロヘロさん!」

 

 

 逃げている途中でヘロヘロが急に方向転換し、何かに跨っていく、そして準備も済んだのか、急激にその何かと共にモモンガ達の前に現れた。

 

 

「あぁ、こいつはエクウスと言いまして、簡単に言えば馬ですね。乗れるかなと思って跨って見たのですが、予想通り乗れましたよ。」

 

 

「はぁーー!?マジでアンタ何者だよーーー!」

 

 

「それじゃ、お先に。私の愛馬は凶暴です。はいや!」

 

 

「ちょ!ちょ待てよぉ!」

 

 

「ヘロちゃんずっりぃなぁー☆モモちゃん俺もあれ乗りてぇ☆」

 

 

「お前は少し黙れーーー!」

 

 

 スイスイスイーっとヘロヘロが、エクウスと言う名の馬に乗りモモンガ達を追い越していく。後ろを振り向けば、未だ猛スピードでテラーバードが追いかけてきているのが確認できた。一心不乱にこちらを追いかけてくる様は最早恐怖しか感じない。

 

 執拗に追いかけ回されながらも、モモンガ達が逃げ続けていると、前方の木の隙間から明るい日差しが刺しこんで来ているのが見てとれた。その先は先程の川の上流辺りであろう、つまりは森林地帯の出口である。

 

 河川敷は安全地帯で在った為、一度そこまで出ていき、フライを用いて逃げるなり、応戦するなりしようとモモンガは考えた。

 

 そして森林地帯を脱出し、河川敷まで辿り着いていく。

 

 その瞬間。

 

 

「脱出出来ましたよ、るし☆ふぁーさん!取り合えずは空中に逃げ込んで―――」

 

 

「おおい、モモちゃん☆前、前☆」

 

 

「んん?ってうひゃ!」

 

 

 森林地帯を脱出しモモンガ達の目に飛び込んできたのは、途轍もなく大きな一本の尻尾であった。その尻尾が、モモンガ達の前方で横薙ぎに振るわれていたのである。ビュオォとギャグの様な音を立てながら、モモンガとるし☆ふぁーを吹き飛ばさんと迫って来ている。

 

 

「ちょちょちょちょ!滑り込めー!るし☆ふぁー!!」

 

 

「ずっしゃー♪ってな☆うししし、モモちゃんこのマップ最高だな♪」

 

 

 迫って来ていた尻尾と地面の隙間にモモンガとるし☆ふぁーが全力のヘッドスライディングを決行していく。そしてその行動は功を奏し、綺麗に尻尾の回避に成功した。

 

 そしてその後から、鈍い効果音が続いていく、気になり後ろを振り向いて見れば、先程までモモンガ達を追いかけていたテラーバードの軍団が、その尻尾に薙ぎ払われ、空高く舞い上がって行っているではないか、結果的にだが危機的状況は脱したと思い、モモンガが安堵の息を漏らしていく。

 

 

「ふぅ、なんか助かりましたよ、るし☆ふぁーさん。ってかデカいな!コイツも恐竜なのか?」

 

 

「ゴボゴボ...ボボぢゃん...ごのがわめっぢゃぎれいだぼ☆」

 

 

「ん?おい!川に突っ込んでんじゃないよ!」

 

 

 スライディングしていった勢いで、るし☆ふぁーが川の中まで突っ込んで行ってしまっていたようだ、ゴボゴボと声を鳴らしながら清んだ川を楽しそうに泳いでいる。

 

 この状況でも遊び心を無くさないるし☆ふぁーに少し感心していくと共に目の前の巨大な恐竜に再度目をやる。非常に長い首を持つ巨大な恐竜だ。間違いなく今日見た恐竜の中で一番大きいだろう。

 

 

「説明しましょう!あれはブロントサウルス!首長竜と言われる大型の草食恐竜です。」

 

 

「だぁぁぁー!もう!だから、にゅっと出てこないで下さいよ!何度も言いますけど詳しすぎでしょ!明日からヘロヘロさんのあだ名、ザ・ダイナソーにしますよ!」

 

 

「ははは、それは良いかも知れませんね...しかし妙ですね、ブロントサウルスは非常に大人しい性格の筈...やけに暴れて...いや、嫌がってるのかな?」

 

 

「喜ばないで下さいよ...あぁ、もしかしてあれの所為じゃないですか?ほら、あそこ、プレイヤー達が居ますよ?」

 

 

 ヘロヘロにそう喋り掛けながらモモンガが視線を向けていく、その視線の先にはブロントサウルスの巨体の周りで動き回るプレイヤー達と思わしき姿が見えた。

 

 青い髪の男の隣に白い髪の男が立っている、その少し後ろには、後ろ姿なので良くは分からないが、恐らく男だと思われる、ターバンを巻いた人物がゆっくり歩を進めている。

 

 そして、今現在ブロントサウルスが嫌がっているのはこの三人の所為ではないだろう、この三人は特に何もしてはいない。ブロントサウルスが嫌がっているのはその周りを飛び回っている人物の為だ。

 

 

「うわぁ~、えっ?あいつもしかして忍者か?あれ影縫いだよな、嘘だろ?派手すぎだろ。」

 

 

 そう喋るモモンガの視線の先―――ブロントサウルスの周りでは、真っ赤な忍者装束を着こんだ女が、その巨体の周りを飛び回り、ちょっかいを掛けている様が目に入ってくる。真っ赤な装束に金色の炎の刺繍が入れられている様は、お前それ全然忍べてないからなと言いたくなるほどだ。なぜなら、この距離からでも一目で分かってしまうのだから。

 

 

「というかあいつの所為で尻尾に吹き飛ばされそうになったのか?まぁ、結果オーライだったからいいけどさ―――」

 

 

「うわぁ~、酷い目にあったよ、この森は駄目だ、危険すぎるよ。あぁ、もう皆あんな所に、僕達を置いてかないでくれよ―――」

 

 

「ん?」

 

 

「え?」

 

 

 独り言を呟いていたモモンガの隣から声が聞こえてきた、振り向けば二人のプレイヤーの姿が見える。先程の言葉の意味を考えるに、この二人もこの森林地帯の地獄から脱出してきた所なのだろう。

 

 そしてその声の人物と目が合っていく、自分と同じ姿をした―――オーバーロードのプレイヤーと。

 

 

「...あっ、こんにちは。危険ですよね、この森。」

 

 

「あぁ、こんにちは。嫌、本当に散々な目に会いました、あぁもう、またあんな事をして、すみません、騒がしくて...あいつら迷惑かけてませんよね?」

 

 

 一瞬の沈黙はあった物の、持ち前の社会人としてのスキルを用いて、モモンガが気まずい雰囲気をかき消していく。相手もそれを察したのか直ぐにこちらに乗っかって来てくれた様だ。

 

 そしてあいつらと言っている様に、この人物と目の前で騒いでいる人物達は仲間なのであろう。

 

 迷惑と言う言葉に対し、若干思い当たらない事も無いが、怒るほどの事はされていない為それを目の前の人物に伝えていく。

 

 

「あぁ、いいえ、別に迷惑などは掛けられていませんよ。それどころか助けて貰った様な物です。」

 

 

「そうなんですね、あぁ、良かった、また周りに迷惑掛けてるかと思いましたよ、それにしても助けるなんてあいつらも―――ってちょ、炎火(えんか)!こんな所でそれ使っちゃ駄目だから!」

 

 

 他愛無い会話を続けている最中に、急に会話の相手が慌てふためきだしそのまま走り出していく。その方向を見て見れば、忍者の女の体が赤々と炎を纏っていた。

 

 

「あぁ、もう!いや、本当に騒がしくてすいません。それじゃ、失礼しますね。ほら、ルビアスも行くよ。」

 

 

 そう言葉を残し、男が仲間の元まで駆け寄っていく、それに続いて、今まで男の後ろに居た人物がゆっくりと追従して行っている。

 

 真っ黒なセミロングの綺麗な女性である、銀と青を基調とした豪華な鎧を身に纏っていて、恐らくは戦士か聖戦士だろう、神官戦士と言う線も考えられそうだ。

 

 その人物がゆっくりと歩を進めている様をモモンガが見つめていると。

 

 

「...なによ。」

 

 

「えっ。あ、あぁ、いえなんでも。」

 

 

「ふん...用がないならジロジロ見ないでくれる。」

 

 

「あっ、はい。すいません。」

 

 

(なんだぁ!?この女!?そこまで言う事ないじゃないか!喧嘩売ってんのか!?あぁん!?)

 

 

 余りの言い草に怒りが沸き上がってくるモモンガであったが、目の前の光景を見ている内に徐々にその怒りは鎮火していった。

 

 目の前では、青い髪の男がはしゃぎながらブレイクダンスを踊り出し、ターバンの男が白い髪の男の足にナイフを突き刺している。それに対し怒り狂う白い髪の男の上空で、奇声を上げ続け燃え盛る女がいる。

 

 そして、それら全てを全力で窘めている先程の人物が見えてきた。

 

 モモンガは思う。あぁ、こいつら全員駄目な奴らだと、先程の女も明らかに性格に難ありな感じであったし、あの骨の男がリーダーでこの馬鹿共を纏め上げているのであろう。

 

 そう思った時、モモンガに途轍もない親近感が沸いてきた、自分と同じ見た目をした人物が、濃ゆい連中に振り回されているのだから。

 

 最早、先程まで感じていた怒りは全くと言っていい程ない、それどころか応援すらしている。

 

 

(頑張れ!骨の人!って、俺も骨だが...いいや、同志よ!諦めるんじゃないぞ!)

 

 

 モモンガが心を込めてエールを送っていると、ある人物の声が聞こえくる。そう、自分を振り回す濃ゆい人物の声が。その声を聴き、モモンガが現実に引き戻されていく。

 

 

「ボボぢゃ~ん☆いっじょにぼよごーぜー☆―――んが?ばばばばばば。ばんだごいづら!?」

 

 

 モモンガを現実に引き戻した声の主―――るし☆ふぁーが会話の途中に急に叫び、暴れ出していく。鬱陶しい声を聴き、若干憂鬱になりつつあったモモンガであるが、急な出来事に気が動転していく。

 

 

「はっ!?えっ!?るし☆ふぁーさん!どうしたんですか!?」

 

 

「んべべべべ☆やっば、べんなざかながぼぞってぐる~☆」

 

 

 水中に口を付けた状態で放たれた聞きづらい言葉に、えっ?なんですか?とモモンガが聞き直していく。恐らくは、変な魚が襲ってくると言いたいのであろう。

 

 るし☆ふぁーの周りで大量の魚達がボイルを始めた。

 

 

「あぁ~、もう。あぁ~、来ちゃいましたね。来ましたよ、コレ!あれはメガピラニアですね。獰猛な肉食魚ですよ!いやいや、来ると思ってましたよ、本当♪」

 

 

「知ってたんなら教えろよーーー!」

 

 

「ぼぼぢゃーん、だずげ―――ぼっ☆ぼの水飲めるぼ☆ごくごく♪」

 

 

「飲んどる場合かーーーー!テレポーテーション!」

 

 

 今まで使用を躊躇っていた魔法を発動させていくモモンガ。MPを使用したくはないが、ここでるし☆ふぁーに死なれて戦力ダウンするよりは遥かにマシであるので魔法を使用し救出に向かっていく。

 

 テレポーテーションでるし☆ふぁーの近く―――水中までモモンガが転移していき、そのまま脱出する為に再度テレポーテーションを発動させようとする。

 

 するが。

 

 

「んもぅ、何してんです―――ぐぺ!」

 

 

 救出しようと魔法を発動させようとしたその瞬間、水中から突如現れた細長い生物にテールアタックを食らわされるモモンガ。

 

 その結果。

 

 

(はぁぁぁーーー!?何かスタンしたんだがぁーーー!体が動かないんですけどぉ!)

 

 

 その生物からのスタン攻撃により、モモンガの身動きが取れなくなっていく、発動させようとした魔法もキャンセルされていき、ピラニアと細長い生物にるし☆ふぁー共々フルボッコにされてしまっている。

 

 これは余りにも不味い状況である。このままでは殺されてしまうと思っていたモモンガであるが、すぐにスタン効果は切れて行った。

 

 どうやら効果時間はそれ程長くは無かったみたいである。拘束の解除を確認できたモモンガが即座に魔法を発動させ脱出していく。そこに先程までの躊躇いは微塵もない。なぜなら躊躇っていると殺されてしまうと言う恐怖が沸いてきたからだ。

 

 

「テレポーテーション!フライ!...ふぅ、何とかなりましたね...ていうか、るし☆ふぁーさん、自分で飛んでくださいよ。」

 

 

「うしし、めんご☆放していいよ☆」

 

 

 危機を脱出し、一つ溜息をモモンガが漏らしていく。そしてるし☆ふぁーに自分で浮遊する事を促していき、HPゲージに目をやった。

 

 そして、想像していたよりは減ってはいない事に安心していき、ヘロヘロの元まで戻ろうと、るし☆ふぁーと共に空中を飛んでいく。

 

 飛んでいくが。

 

 

「まったく、何なんだここは。さっきの河川敷は安全だっただろ...ちょっと上流に上がっただけで何で―――」

 

 

「おいおい、モモちゃん、何か来てるぞ☆」

 

 

「ん?えっ?なんかって―――ぎゃぴ!」

 

 

 るし☆ふぁーにその何かを聞こうとしたモモンガに、少し大きめの鳥がモモンガ目掛けて飛んできていた。

 

 しかし、その姿は別段危険そうではない。普通に考えれば大した脅威になりそうにはないのであるが―――その鳥に体当たりを食らったモモンガが、その瞬間、地面まで落下していった。

 

 

(はぁぁぁーーー!?またスタンしたんだがーーー!?どうなってんのぉーーー!)

 

 

 空中で鳥に体当たりを食らったモモンガがスタンしていき、そのまま地面まで落下していく。

 

 そして、落下した地面に地獄が待っていた。

 

 

(おいぃぃぃーーー!何かコイツ知ってるぞぉーー!!)

 

 

 モモンガが落下した地面には、ある小型恐竜が群れを成して蠢いていた。

 

 この恐竜は、ARKというゲームにおいて、恐らくは最もプレイヤー―――サバイバーを殺害し、初心者サバイバー達にトラウマを植え付けたであろう恐竜である。

 

 その名も。

 

 

(ラプトルじゃないかぁぁぁーーー!俺でも知ってるよぉーーー!コイツ!)

 

 

 そう、その名も、ユタ・ラプトル。

 

 非常に知名度も高く、また人気の恐竜でもある。恐竜と言う生物に興味がないモモンガでもなんか知ってる位には有名な奴だ。

 

 そのユタ・ラプトルであるが、非常に凶暴で、また群れを成し襲い掛かってくるのだ。その姿は正にARKと言うゲームの恐怖の象徴だろう。

 

 

(あぁぁぁーーー!!もう、何だよ!何なんだこのマップは!おかしいだろ!何でちょっと外れた河川敷は安全だったのに、ここはこんな地獄なんだよ!!おかしいだろこのマップ!安全な場所少なすぎだろ!?)

 

 

 モモンガがマップに対して特大の罵声を心の中で浴びせていく。モモンガは知らない。このARKと言うゲームに置いて、安全などほとんどないという事を。

 

 かつて、このゲームをサバイバルしていたプレイヤー―――サバイバー達が、もしこの場に居たなら皆が口を揃えてこう言うだろう。

 

 えっ?安全?イージー?何それ?美味しいの?っと。

 

 あぁ、制作人は安全とかイージーって言葉の意味知らないからしょうがないよ。っと。

 

 なんで、安全がいるの?そんなの面白くないじゃん。っと。

 

 そして、最後に全てのサバイバー達が、口を揃えてこう言うだろう。

 

 えっ?だって俺達―――

 

 ―――死ぬ為にこのゲームしてるんだよ?―――っと。

 

 ユタ・ラプトルの群れにモモンガがフルボッコにされて行く、そしてその最中にモモンガの中で何かが切れた。

 

 

「くぅぅ!!くうぅずがぁぁぁーーー!!」

 

 

―――【火玉(ファイヤー・ボール)】―――

 

 

 バチバチにブチ切れたモモンガの怒りの火玉(ファイヤー・ボール)がユタ・ラプトルの群れに炸裂していき、ユタ・ラプトル達が吹き飛んでいく。

 

 所詮は小型恐竜である。モモンガがその気になればいつだって殺せたのだ。ただ単に、この後のダンジョン攻略の為にMPを温存したいが為に、我慢していたに過ぎない。

 

 しかし、もう我慢の限界である、モモンガの火玉(ファイヤー・ボール)が連発され、周辺に飛び散り、辺りの恐竜達が吹き飛んでいく。そしてその光景を目撃した他の恐竜達も恐怖の余り逃げ出していく。

 

 

「はぁ、はぁ、まったく!どんなマップだよ、ここ!魔法使っちゃったじゃないか...全く...あれ?るし☆ふぁーさんは?」

 

 

 怒りから我に返っていったモモンガが、るし☆ふぁーを見失っている事に気づき辺りを見渡していく。

 

 そして、それ程探す事も無く、近くにるし☆ふぁーらしき人物が確認できた。その隣にはヘロヘロも立っていて―――複数のプレイヤー達と向かい合っていた。

 

 

「んん?一体誰と話しているんだ?知り合いか?」

 

 

 若干疑問を持ちながらもモモンガが二人の元まで歩み寄っていく、近づいて行くに連れて少し声が聞こえてきたが、その内容は余り穏やかな物ではない様に思えた。

 

 

「おい、早く私と勝負するヨ。」

 

 

「はぁ、いや、私は今日少し用事がありまして、PVPはちょっと。」

 

 

「おい、(ろん)やめておけ。」

 

 

「何ヨ、山荒(やまあらし)、やと見つけたヨ。ヘロヘロ勝負するヨ。」

 

 

「どうしたんです。揉め事ですか?」

 

 

「ん?あぁ、モモンガさん、何かPVPを持ちかけられまして。」

 

 

「はぁ!?」

 

 

 モモンガが二人を見失っている間に、何やらこの中華風の男からヘロヘロがPVP―――もとい、喧嘩を売られている様である。

 

 ここまで来て、尚且つこの後ダンジョン攻略まで控えている為、できれば穏便に済ませたい所だ。どうすればいいかとモモンガが考えていると、目の前の二人の後ろから、細い目の女が血相を変えて猛スピードで走って来ていた。

 

 

「いやいやいやいや!これはこれは、お見苦しい所をお見せしたッス!すぐに去りますので!すぐに!」

 

 

「は、はぁ、そうですか。それなら助かりますね。」

 

 

「はいはいはい!いや、本当、うちの馬鹿がご迷惑を!まさか、アアア、アインズ・ウール・ゴウンの方達にご迷惑を掛けるとは、あっ、非公式魔王のモモンガさんッスね!いや~、風格がある!いや、本当、私達の様なカスプレイヤーとは各が違いますね!へへ、へへ。」

 

 

 猛スピードで走ってきた細い目の女が、これでもかと謝り媚びを売ってくる。そして、相手の手に目を向ければ、もの凄い勢いで揉み手をしているのが見てとれた。

 

 自分達の悪評は知っているが、ここまでされると流石に引いてしまう。その姿を見つめながらモモンガが、うわぁ~、と思っていると、尚も女は喋り続けた。

 

 

「じじじ、じゃあ、私達はこれで失礼しますね!ほら!早く行くッスよ、二人共!取り合えずいなくなったギル探して、待ち合わせまで行くッス!ジャン君とひかりっちが待ちくたびれてるっスよ!」

 

 

「はぁ?何言てるヨ、お前。やと見つけたヨ、ここでコイツ逃がすないネ。」

 

 

「シャラァァァァァップ!!いいから早く逃げる...ッス...よ。」

 

 

 物凄い勢いで喚き散らしていた女の声が突如萎んでいく、モモンガ達がその事に対して不思議に思ったのもつかの間、モモンガ達を覆う様に大きな影が現れる。

 

 

「んぎゃぁぁぁーーー!!怪獣ッスーーー!!」

 

 

「はっ?怪獣―――って、えええーーー!!」

 

 

「おぉ!コイツは!」

 

 

「んあ☆ヘロちゃん、知ってるん?」

 

 

 河川敷で話していたモモンガ達の前に突如現れた巨大な影、それは言うまでもなく恐竜である。

 

 ARKと言うゲームに置いて、水辺は危険地帯なのである、それはなぜだろうか?

 

 メガピラニアが生息しているから?これは違う。細い体のスタン攻撃を使う生物が居るから?それも違う、メガピラニアだとか、スタン生物だとか、そんなチャチな物では断じてない。

 

 巨大な体を動かしながら、その恐竜が、モモンガ達の前で立ち上がり、こちらを睨みつけてくる。

 

 そう、多くの恐竜が居る中で、絶大な人気を持ち、水辺の王者とも言われるその恐竜の名前は。

 

 

「これは、スピノサウルスですね。いやぁ、素晴らしいフォルムだ。惚れ惚れします。」

 

 

「だから何でアンタはそんなに冷静なんだよぉぉーーー!!」

 

 

 その叫び声に弾かれたかの様に、スピノサウルスが大暴れしだした、両手を振りかざし叩きつけていく様は、最早暴風雨の様にも見えた。

 

 余りの事態に、その場にいたモモンガ達が散り散りに逃げまどっていく、そして、フライで空中に浮かび逃げていたモモンガがある物体に衝突していく。

 

 

「あいつヤバすぎだろ!!何なんだよ、いった―――痛て!あぁん!お次はなん...だよ...。」

 

 

 モモンガが衝突した物体は、当たり前だが壁などではない、衝突した所には爬虫類らしさを思わせる肌があり、その物体と目が合っていく。

 

 しばらくモモンガがその物体と見つめ合い―――叫び声を上げていった。

 

 

「ティラノじゃないかぁぁぁーーー!!」

 

 

「おお!モモンガさん知ってるんですね!」

 

 

「えぇ!コイツくらいは知ってますよぉ!」

 

 

 前方のティラノに後方のスピノサウルス。最早悪夢としか思えない、怪獣大決戦が始まろうとしていた―――していたが、モモンガがある妙な事に気が付いていく。

 

 

「んん?ヘロヘロさん!このティラノ何か()()()()()見たいなの纏ってますよ!何なんですか、これは!?」

 

 

「はぁ、それは私にも分かりませんね...と言うか、このティラノ滅茶苦茶デカいですよ、ティラノはスピノと余り変わらない位の大きさの筈です!だけど、コイツは明らかにスピノよりも大きい!」

 

 

 目の前のティラノが纏うオーラに対しての疑問をヘロヘロに投げかけたが答えは出はしなかった。その代わりに通常のティラノよりも大きな体躯をしているとの情報が得られていく。

 

 確かに大きいとモモンガは思う、先程見たブロントサウルス程ではないがそれでも目の前のスピノサウルスが小柄に見える程度には大きいだろう。

 

 そして、思考の海に沈んでいたモモンガの目の前で、現実に引き戻すかの様な強烈な咆哮が放たれたれていった。

 

 

「―――やば!こうしちゃいられない、逃げ―――あれ?」

 

 

 咆哮を上げながら動き出したティラノサウルスがモモンガに突っ込んでくる―――かに思われたが、それは違った。

 

 モモンガを無視し、ある場所まで一直線に鈍い音を立てながら走っていく。

 

 ティラノの直線状にいる生物の元まで―――スピノの元まで。

 

 蹂躙が始まる。

 

 

「う...嘘だろ...。」

 

 

「うっひ...☆やっば...☆」

 

 

「そんな...あのスピノサウルスが...。」

 

 

 水辺の王者とも言われ、生態系の最上位に居座るスピノサウルスを、まるで小動物を相手にするかの如くティラノが蹂躙していく。

 

 暴れまわるスピノサウルスを、強大な力で地面に押し付けながら、時折大きな咆哮を上げていく。

 

 その咆哮は、自らの圧倒的な力を誇示するかの様にも見え、また、弱者を一方的に蹂躙していく事への―――命を奪っていく事への愉悦にも感じられた。

 

 目の前に映る光景、そこには、只々純粋な、美しい迄の暴力があった。

 

 

「化け物かよ、あいつ...二人共、今がチャンスです!離脱しますよ。」

 

 

 この二匹の戦い―――最早、只の蹂躙であるが、それを好機と見たモモンガが即座に二人を呼び、転移魔法でこの地獄から離脱して行った。

 

 モモンガ達が去った後も、暫くその咆哮は続いていく―――弱者の命が尽きるまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――っと、ふぅ、ギルメンには連絡が取れましたよ、二人共。皆さん色々あった見たいですが特に大事には至ってない見たいですね。ブループラネットさんの捕縛も完了した見たいです。」

 

 

「おぉ、それは良かった。しかしここは素晴らしいマップですね。期間限定なのが悔やまれる。」

 

 

「それ、ヘロヘロさんだけですよ?俺はもうコリゴリですよ。」

 

 

「うししし☆俺も好きだよ、このマップ☆」

 

 

「お前は黙れ。」

 

 

 地獄から抜け出してきたモモンガ達が、軽い声で談笑し合っていた。ここは最初にギルメン達と集まっていた場所であり、数少ない安全地帯の一つだ。

 

 色々とこのマップに振り回されてしまったが、今日の本当の目的はダンジョンの攻略である。このまま振り回され続けて死人でも出た日には、攻略がお蔵入りしてしまう可能性もある為に、この辺で観光は切り上げてさっさと目的のダンジョンに向かう事とした。

 

 ギルメン全員とも連絡がとれ、また、全員の安全も確認できた為に、安全なこの場所で現在メンバーを待っている状況である。

 

 

「はぁ、本当に酷い目にあった...何なんだよ、このマップ。作った奴頭おかしいよな。さっさと全員集合して目的地に向かうとしましょうか。」

 

 

「おぉん?モモちゃん、この後も何かするのか☆」

 

 

「えっ!?あぁ。いえ...その、なんといいますか...。」

 

 

「んん~?モモちゃん、何か隠し―――おん?何だコイツ☆...猿?」

 

 

 口が滑り、危うくるし☆ふぁーにダンジョンの件がバレそうになったが、るし☆ふぁーの興味が別の所に向いた為に事なきを得ていく。

 

 るし☆ふぁーの視線の先に目を向ければ、小さな小動物―――猿が複数集まり、ジッとこちらを凝視している姿が見えてくる。

 

 

「あぁ、そいつはメソピテクスですね。可愛いお猿さんですよ―――って、モモンガさん、余り近づき過ぎると。」

 

 

「え?何ですか?いや~、何か癒されるなぁ、本当、今日は凶暴なのばかり見てたからなぁ―――うわ!」

 

 

 目の前に現れた小動物―――小猿にモモンガがやさぐれた心を癒して貰おうと近づいて行った時、小猿がモモンガに対して何かを投げつけてきた。

 

 そう、小さな茶色い塊の様な物を。

 

 それはモモンガに直撃し、グチョっという効果音の元、モモンガにへばり付いていく。

 

 

「...は?...いや、何だ...こ―――ぎゃん!」

 

 

「モ、モモンガさん!!」

 

 

 小猿に投げつけられた物体に対し、疑問を持ったモモンガが言葉を発しようとしたその時、後方から凄い勢いで大きな茶色い塊が飛んでき、モモンガに激突していく。

 

 そしてまた、グチョッという効果音の元、モモンガにへばり付いて行った。

 

 飛んできた方向を振り向いて見れば、大きな馬の様な、ナマケモノの様な生物がこちらに向けて手を振り下げているのが見えた。

 

 

「あ、あぁ、あれはカリコテリウムですね。大型の―――」

 

 

「おい...これは一体何だ...?」

 

 

 ヘロヘロの生物説明の最中に、モモンガが言葉を発していき、説明をぶった切っていく。普段のモモンガからは想像も出来ない様な、非常に低い声を発しながら、ワナワナと体が震えているのが分かる。

 

 実際の所は、モモンガはこの物体の事はなんとなく分かっている。分かってはいるが認めたくはないのだ。

 

 藁にも縋る気持ちでヘロヘロにこの物体の正体を問いただす。そう、一縷の希望に。

 

 猿とナマケモノが遠投してきた茶色い塊、グチョリとした茶色い物体。

 

 その名も。

 

 

「―――あぁ、それはう〇こですね。」

 

 

「こぉぉぉぉのぉぉぉーーー!糞マップがぁぁぁーーー!!」

 

 

 う〇こ塗れになってブチ切れるモモンガを見ながらるし☆ふぁーが爆笑し、ヘロヘロが再度生物説明を始めていく。

 

 そしてその間もモモンガの叫び声は木霊し続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 The・Islandの中心部付近に佇む大きな火山、その火山の火口に41人の異業種のプレイヤー達が集まっているのが見えてくる。

 

 近づいて行ってみれば、軽い話し合いから真剣な話まで様々な声が飛び交っている。

 

 

「酷い目に会いましたね...しかし、誰も死なずに済んで良かった。HPとMPの自然回復も済んだ事ですし、そろそろ頃合いですかね。」

 

 

「うっひょ☆何だよ何だよ、たっちん、俺に内緒でこんなん企画してたん?」

 

 

「私が内緒にしていた訳では無いのですが...と言うか、モモンガさん機嫌が悪いですね、何かあったのですか?」

 

 

「んん~?さぁ?知んね☆こっちは楽しい事しかなかったぞ☆」

 

 

「はぁ、そうですか。それは羨ましいですね、こっちは散々でしたので。」

 

 

 たっちとるし☆ふぁーの会話を聞くに、今ギルメン達は、消費したHPとMPを時間経過で回復させる為にこの場所で待機しているのだろう。

 

 そして頃合いと言う言葉通り、皆の回復も済み、これからダンジョンの攻略に臨むつもりだ、るし☆ふぁーとの談笑の後にたっちが、ギルマスであるモモンガに攻略決行を促し指示を仰いでいく。

 

 

「モモンガさん、全員の準備は整いました。頃合いです、馬鹿を始めるとしませんか?」

 

 

「...ん?...あぁ...そうですね、今日はその為に集まったんでしたね...はぁ、全く最初からこちらに向うべきでした。」

 

 

 たっちの言葉を聞き、不貞腐れていたモモンガが気持ちを切り替えていく、今から始まるのは41人での馬鹿騒ぎ―――ダンジョン攻略なのだ、建御雷の熱い気持ちに応える為にも、絶対に攻略を成功させたい。

 

 その為にも、こんな沈んだ気持ちで臨む訳にはいかないだろう。気持ちを切り替え指示を出していく。一プレイヤーとしてではなく、ギルドマスターとしてのモモンガとして。

 

 

「皆さん、聞いて下さい。準備は済みました、今からこの洞窟の―――ダンジョンの攻略に臨みたいと思います。知っての通り、このダンジョンの難易度は生半可な物ではありません、あのトリニティが壊滅し、たった一度の攻略で心折れて諦めた程なんですから―――」

 

 

「ひゃ☆いやいや、そんなん無理じゃん!?俺聞いてない―――ぎゃん☆」

 

 

「先生のお話中は静かに聞くんだよ?もう一度僕の鉄拳食らいたいならいいけど。」

 

 

「ナァ~イス、やまちゃん!」

 

 

「―――あぁ~、それでも、私達アインズ・ウール・ゴウンなら、この最高の41人なら、あのトリニティですら不可能であった攻略を達成できると私は確信しています!いや、私達41人でしか攻略できないと確信しています!だから...うぉっほん...栄光あるナザリックの至高の戦士達よ―――ナザリックが威を示せ!!」

 

 

 モモンガのギルマスとしての大演説を聞き、辺り一面から爆発的な歓声が巻き起こっていく。

 

 

「流石、モモンガさん!僕ちょっとホの字になっちゃいそうだよ!ヒューヒュー♪」

 

 

「うわぁ~、モモンガさんカッコ良かったね、かぜっち。」

 

 

「うんうん、流石うちのギルマスだね、あんちゃん!モモンガお兄ちゃ~ん♡」

 

 

「我が正義の刃が、悉く敵を切り伏せて見せましょう!我が王よ!」

 

 

「あぁん!気持ちわりぃな―――っと、我が王よ、あなた様の右腕、このウルベルト・アレインオードルが、深淵なる魔法を持って全てを滅ぼしてご覧に入れましょう。」

 

 

「エロエロゲージMAXッスよ、モモンガさ~ん!Yes!ロリータ!No!タッチ!」

 

 

「いやいや、意味分からないよ、ぺロロン君。この朱雀も全力を尽くすよ、モモンガ君。」

 

 

「このタブラもね、モモンガさん。」

 

 

「待って☆待って☆無理無理、俺帰る―――ってうひゃー!?はっなっせ☆はっなっせ☆」

 

 

「まぁまぁ、るし☆ふぁー何時も好き放題してるんだ、たまには俺達と馬鹿しようぜ。なぁ音改♪」

 

 

「そうそう、あまのまさんの言う通りだって、俺達と特攻して華々しく散ろうぜ♪」

 

 

「燃えるねぇ、熱くなりすぎて忍べなくなりそうだぜ、なぁ、建やん!」

 

 

「おうよ!斬る!全て斬る!!」

 

 

 沸き上がる歓声を聞きながら、モモンガがギルメン達を見渡していく、士気は最高潮まで高まった。この41人だからこそ攻略できる、その言葉は嘘偽りないモモンガの本心だ。

 

 鳴りやまない歓声を受けながら、尚も静かにモモンガは見渡す、この輝かしい光景を、眩い光を受けたかの様に目を細めながら。

 

 あぁ、本当に―――

 

 

「―――本当に、最高の仲間達だ。」

 

 

 しばらく悦に入っていたモモンガが再度ギルメンに言葉を投げかけていく。それでは攻略を行いましょうと、その言葉の後に後ろを振り向き―――目の前には大きな扉が目に入る。

 

 非常に大きな扉だ、高さは軽く10mはあるだろう、近未来的な風貌をしたその扉の前には、一つのコンソールパネルの様な物が置かれている。

 

 

「これを操作すればいいのか?こうか―――おっ。」

 

 

 操作を始めたモモンガの目の前に、TEK洞窟の攻略を行いますか?と文字が出現する。

 

 このダンジョンの名前はTEK洞窟と言うのであろう、TEKと言うのは良くは分からないが、このARKと言うゲームでの何かの固有名詞なのかも知れない。

 

 目的はダンジョンの攻略である為に、Yesの項目にタッチしていく、士気は最高潮まで高まっている、攻略に臨むならば早い方が良いだろう。

 

 その項目にタッチした瞬間、鈍い音を立てて扉が開いていく。

 

 

「ふぅ、遂に攻略か...緊張するが、俺達ならやれる...ん?はっ!?皆さん早く洞窟の中へ!侵入時間が10分と表記されています!それを過ぎると扉が閉まるようです!」

 

 

 TEK洞窟内部への扉が開かれた際に、モモンガの頭上に10分と言う数字が表記される。そしてすぐにその数字はカウントダウンを始め、それに比例するかのように扉が少しづつ閉まっていく。

 

 モモンガの言葉を聞き、ギルメン達が慌ててTEK洞窟内部に侵入していった。

 

 全員入った事を確認したモモンガが、最後に自分も入ろうとしたその時、エラー音が鳴り響き、洞窟がモモンガの侵入を拒んでいく。

 

 

「は!?えっ!?ちょちょ!?何で俺だけ―――」

 

 

##そのアイテムはこの洞窟内に持っていけません##

 

 

「―――ん?アイテム?」

 

 

##ワールドアイテムをこの洞窟内に持っていく事はできません##

 

 

「ワールド?って、ヤバ!!コレ付けたまんまだった!!」

 

 

「モモンガさん!早くそれ外して!俺がナザリックまで保管しに行くから!!」

 

 

 エラー音の後に鳴り響いたアナウンスに、モモンガだけでなくギルメン達もざわめきだす。

 

 このままではモモンガ抜きで攻略が開始されてしまう。慌てるモモンガに対し、彼の親友であるぺロロンチーノが、一度ナザリック迄帰還し、アイテムを保管しに行くと言う。

 

 今から転移魔法―――この場合は転移アイテムであるが―――を使用し、ナザリック迄帰還して返ってくるには、相応の速度が必要であろう。

 

 可能なのは、ぺロロンチーノか弐式炎雷位だろう。

 

 弐式の方が確実だと思わないでもないが、親友からの言葉に嬉しくなったモモンガが、ワールドアイテム―――モモンガ玉を腹部から取り外し、親友に手渡していった。

 

 

「すいません、ぺロロンチーノさん。大失態です、こんなロストする可能性が非常に高い場所にワールドアイテムを装備したままくるなんて...。」

 

 

「はは、もうそれ、モモンガさんの一部見たいな物だしね。しょうがないですよ。そんじゃ、ロリを発見した時くらい大急ぎで飛んで行ってきます!Yesロリータァァーー!」

 

 

 非常に危険な言葉を叫びながら、とんでもない速度でぺロロンチーノがナザリック迄帰還していく様をモモンガが見つめていく。

 

 扉が閉まる迄の時間は既に5分を切っている、刻一刻と減っていく数字を見ながら、親友の帰りを待ち続けた。

 

 

「しかし、ワールドアイテム禁止なのか、このダンジョン...いや、まぁ禁止じゃなくても普通こんな危険な所には持ってこないが...はぁ、やっちゃったなぁ。」

 

 

「まぁまぁ、しょうがないですよモモンガさん。それより、相談なんですけど、攻略が終わったらまた一緒に恐竜観光に付き合ってくれませんか?まだ見たりなくて。」

 

 

「本当、ヘロヘロさんは好きだなぁ~、俺はもうあそこには行きたくないですよ...そうだな、行くならさっき見えた雪山とか良いかもですね。あそこなら安全そうだし、ペンギンとかしか居なさそう―――ぺロロンチーノさんが帰ってきました!早く早く!」

 

 

 あんな目に会いながらも、尚も恐竜が見たいと言っている、ザ・ダイナソーことヘロヘロと会話をしている最中に、モモンガの視線の先で転移魔法の発動が確認される。

 

 どうやら、ぺロロンチーノがナザリックから帰還してきたようだ。残り時間に目を向ければ、後10秒を切っている。ぺロロンチーノですらギリギリ間に合うかどうかと言った所だ。

 

 カウントダウンが始まる。

 

 

「ぺロロンチーノさぁん!急いでーーー!」

 

 残り5秒。

 

「愚弟ーー!急げーー!」

 

 残り3秒。

 

 扉はもう殆ど閉まっている、人一人入れるかと言った所だろう。ギルメン達の叫び声を聞きながらぺロロンチーノが全速力で洞窟に向け飛行していく。

 

 

「あぁぁぁーーー閉まるーーー!!いや!俺ならいける!世界中のロリよ!俺に力を分けてくれーーー!」

 

 残り0秒―――扉が鈍い音を奏で閉まり終えた。

 

 それと同時に、大きな衝突音が扉の外から聞こえてき、小さな声がギルメン達の耳に届いて来る。

 

 

「ぎゃん...。」

 

 

 全速力で洞窟内に飛行していたぺロロンチーノであったが、無情にも扉は閉まっていき最高速で扉に激突していった。

 

 扉の外では、ズルズルとぺロロンチーノが扉に沿って落下している最中に、洞窟内のギルメン達は静寂に包まれて行く。

 

 

「...え?...どうすんの?これ?」

 

 

「...モモンガさん...これ、もう一度開けれないんですかね?」

 

 

 シンと静まり返った場で、モモンガが言葉を発して直ぐに、たっちがもう一度開けれないのかと喋り掛けてくる。

 

 その言葉を聞いてから、モモンガが何か方法はないのかと、周囲を散策しようと動き出した。その時、モモンガの―――ギルメン達の視界モニターの上部にある文字が出現していく。

 

 まるで血を思わせるかの様な赤い文字で綴られている、その文字をギルメン全員が読みながら、意味を理解していく。

 

―――ぺロロンチーノさんがkillされました―――

 

 その文字の意味を全員が理解した瞬間にギルメン達全員から悲鳴が上がっていった。

 

 

 

 

 

 TEK洞窟―――ARK最初のマップ、The・Islandでの最後のダンジョンにして最難関のダンジョンである。

 

 洞窟侵入の際にすら時間指定を持たされたこのダンジョンでは、時間内に侵入できなかった場合、ダンジョン外にいる周囲の者達にペナルティが課せられてしまう。

 

 それは、問答無用で―――kill()である。

 

 

 

 

 アインズ・ウール・ゴウン TEK洞窟攻略開始

 

 残メンバー 41→40

 

 ぺロロンチーノ 脱落

 

 

 

 

 





 ARK以外にどんなゲームするの?と聞かれたら
 ソウルシリーズです。と答えます。
 
 どうもちひろです。

 え~っと…
 このThe・Islandを執筆したのが…
 2022年12月26日です!!
 はい!投稿してませんでした!!
 一応は、四話で終わりで、四話の途中…最終決戦付近までは書き終えているのですが、激闘途中で止まってしまって…。
 全て書き終えて投稿したかった所為で、そのまま忘れ去られてしまった…という事です。
 思い出したように投稿しました!
 …てへ☆
 
 遂にTEK洞窟の攻略が始まりました。
 一体どうなってしまうんだ...。

 ・作品の犠牲になってしまった二人

 ・ヘロヘロさん

 ヘロヘロさん恐竜好きなんだ...そんな事はないと思います。
 恐竜の説明の為に恐竜好きにされてしまった哀れな人です。
 この作品ではザ・ダイナソーヘロヘロです。

 ・ぺロロンチーノさん

 TEK洞窟の説明の為に死んでしまった哀れな人です。
 ぺロロンチーノ...お前の出番はもうない。

 ・害悪恐竜さん達

 ・スタンさせてきた鳥さん

 この鳥...鳥でいいのかな?
 コイツはミクロラプトルと言います。
 ARKと言うゲームの中でもトップクラスの害悪さんです。
 コイツ自体に殺される事は殆どありませんが、コイツが起因で死ぬことは滅茶苦茶多いです。
 ほぼ全サバイバー達が害悪認定しているのではないでしょうか?

 ・水の中に居た細長いスタン恐竜
 
 コイツはバリオニクスと言います。
 結構危険な奴ですが、害悪かと言われればそうでもない気がしますね。
 仲間にすれば非常に優秀な頼れる奴です。
 ちひろは結構好きです。顔が馬鹿っぽくて可愛いので。

 ・モモンガさん達が居た赤茶けた森林地帯

 あそこは、レッドウッドフォレストと言う場所です。
 基本的に難易度の低いアイランドですが、この辺は結構危険だったりします。
 熟練のサバイバーでも油断していたら死ぬんじゃないでしょうか?
 えっ?お前だけだろそれ?すいません。

 ・赤いオーラ

 これが一番意味分かんなかったんじゃないかな?
 っとちひろは思います。
 この赤いオーラを纏っている存在は”α種”と呼ばれる種です。
 ARKと言うゲームに置いて破格の性能を有している種ですね。
 ARKを知らない人で恐竜が好きな人が見ていたなら。
 いやいや、スピノがティラノにあんな簡単に殺される訳ないじゃん。
 ちひろお前何も知らないな、頭いってんじゃないの?と思ったと思います。
 でも、ARKを知っている人なら。
 あぁ、うん。これはしょうがないかな...。
 αだもんな...と思ってくれたと信じています。

 他にも説明したい事は多々ありますが、省きます。
 キリがありませんので。
 色々と捏造や改変を行っている部分もあり。
 ん?ちょっと違うくない?見たいな部分が散見されるかもしれませんが、お話の都合上少し変えていると思ってくれたら助かります。

 長くなりましたがここで説明は終わらせていただきます。
 
 後二話、お付き合いいただけたらなと思いますね。
 それでは!シュバ!

 ↑この後書きも二年前のままです…てへ☆
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