86-エイティシックス- 獅子の来訪   作:Aa_おにぎり

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#46 やばいファイル

独立機動大隊、及び突入部隊の脱出を確認。

それを見たヴィーカは中に残った〈シリン〉たちに自爆指令を出す。

それと同時に情報漏洩を防ぐために全てを破壊し尽くす高性能爆薬が起動。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ズンッ、と地面が揺れる。それは重装甲トラックに乗り込んだシンも気づいた。衛生兵から熱中症と判断され、安静にしているように言われ、ゆっくりとしていた。

他の部隊はすでに撤収し終えたようで、回収した〈無慈悲な女王〉ば通信ができないようにするための特殊なコンテナに入れられ、輸送中である。つまり、あとは撤収するだけだ。

リノは撤収する部隊の最後尾で護衛を務めていた。

 

「(終わったのか・・・・)」

 

そう思い、シンは最後尾を歩く一機のガンダムを見ていると入ってきたレルヒェと軽く話をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ふぅ・・・・〈無慈悲な女王〉か・・・・」

 

リノは最後尾で護衛を受け持つ中、特殊コンテナの乗せたトラックを見る。

現在、作戦を終えて期間中のリノは少々疲れていた。先程から右目から針で刺されたような痛みが続いているのだ。

だが、痛いといっても抑えるほどではなく、時々痛い程度のものだった。

 

「(もしかすればこの右目のことを知っているかもしれないな・・・・)」

 

リノはふとそんなことを考えていた。アバティーンの技術局の面々が調べてもレギオンの流体マイクロマシンで出来ているという事。レギオンの流体マイクロマシンを作動させれる事。片目の視界を映している事しか分からない。

これの影響でリノは助けられたところもあった。あの時からこの目を持ったと言う事は。もしかすると指揮官クラスのレギオンであれば何かを知っているかもしれないと言う思いがあった。

 

「(取り敢えずは結果待ちですか・・・・)」

 

そんなことを思いながらリノは機体を前に動かしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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次々と銀の蝶が落ちる。ソーラ・システムによってぽっかりと空いた青空は徐々に広がっていき、太陽が照りつけた。

急速に溶けていく雪に色々と大変になるだろうと予測しながらエリノラは基地に戻ってきた一機のガンダムを見る。

喧騒が場を包む中、エアコックが開く音と共にコックピットが開き、そこからリノが降りてくる。

エリノラはリノに近づくと手を振りながら言う。

 

「おかえり」

 

そう言うとリノは優しく微笑んで同じように返事をする。

 

「ただいま」

 

そう言うとエリノラの後を追うようにクラウやテオもやってきた。

 

「お疲れ様」

 

「おかえりー」

 

二人の出迎えを受けたリノは思わず呟く。

 

「はぁ、ビールが飲みたい気分だ」

 

「あ、いい地ビール見つけたのよ」

 

「相変わらずクラウは酒好きだね〜」

 

「私も飲みた〜い」

 

四人は予備陣地の一角でそんな話をしている中、見知った人物が話に混ざってきた。

 

「なんの話をしているんだ?」

 

「俺も混ぜて下さいよー」

 

「カイエはともかくハルトにはまだ早い話だな」

 

そこにはカイエとハルトがいた。他にもスピアヘッド戦隊のメンバーの数人がやって来ていた。

 

エイティシックス達のほとんどに共和国から手に入れた個人情報があり、その中でもカイエは二十歳ということで酒解禁となり、ウチらと酒を飲んでいた。その影響で若者の盛りと言うべきなのだろうか、自分の年齢を確認するものが多かったという。

それに、非番の日に基地でよくウチがビールやらワインを持ち込んで宴会をするせいか、レーナ達も釣られて何かとかけて宴会をすることが多かった。恐らくこの後も作戦が上手く行ったからとかいい宴会をする気だろう。恐らくはハルトとダイヤ中心で・・・・

 

そんなことを思っているとやって来たセオ達がある場所に視線を向けていた。その方を全員で見るとそこには今までにない程優しい目をしたシンと、話しながら笑みを浮かべるレーナの姿があった。

 

「初々しいねぇ・・・・」

 

リノの呟きに全員がうんうんと頷くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連合王国にいたのは二ヶ月ほどだったが、その間に季節は完全に夏になってアイスクリームがうまい季節になった。

MSが格納されている倉庫の中。そこの一角、俗に喫煙所と呼ばれるその場所で二人の男達が屯していた。

 

「はぁ・・・・どうです?新型機の調子は?」

 

「確かに動かしやすい。だが、ガンタンクみてぇに個性がないのがつまらんな」

 

もともと嫌煙家の人が大半のストライカー戦闘大隊。こうして、タバコを吸っているのも自分やドミトルさんとあとは片手で足りるくらいだろう。

特にドミトルさんに関しては一日でワンカートンを消費するベビースモーカー。その為、クラウや他の隊員達から『戦闘以外で死にそう』と言われているくらいだ。

かくいう自分は最初に配属された部隊で『腹が空かなくなる』と言われて初めていた。銘柄はその時の部隊長が吸っていたものだ。ドミトルさんから珍しいと言われる物でなんとなく吸っていた。

自分はどちらかというと葉巻の方が好きだったりするが、タバコより値段が高くてたまにしか吸っていない。

 

そんな戯言は置いとくとして、今の話題はこの二ヶ月で訓練を受けて最新型のロトに乗って帰って来たドミトル達元ガンタンク部隊だ。早速受領したロトを改造する気満々の彼は要望を呟いていた。

 

「どうせなら片っぽのロングキャノンをミサイルボックスに換装してぇな」

 

「おや、ドミトルさんなら通常のままだと思いましたが」

 

「新型のロトに乗った時にちょっとロングキャノンの性能が()()()()な・・・・片方は面攻撃の方がいいってことになってんだよ」

 

特に同世代からしてみたらな。そう述べるドミトルは今までの経験からくる()()というものに悩んだという。

 

「特にミノフスキー粒子散布下の状況では今までの経験が生きると思っていたが、最近は違うんだ。全部コンピュータが落下弾道やら全部やっちまう。だが、屑鉄をロックオンするだけで勝手に仰角が固定されんだ。後は引き金を引くだけ。ゲームみたいでつまらんくなったもんだ」

 

どこか哀愁漂う雰囲気で呟くドミトルにリノは『あぁ、成程』と思う。戦争序盤から激戦を繰り広げて来た人からしてみればコンピュータよりも己の勘を信じるのかと思った。

それが何より信用できるから・・・・

 

その言葉にどこか重さを感じているとドミトルは今度はイキイキした様子で言う。

 

「まぁ、それも外すつもりだがな」

 

「・・・・は?」

 

いきなり何を言い出すのかと思うとドミトルは吸い終わったタバコを灰皿に突っ込みながら喫煙所を後にする。

 

「さて、今からサカキさんにおねがいしてくっらぁ」

 

そう言い残すとドミトルは整備中のロトのある場所に向かっていた。

その後整備班長の叫び声が聞こえたのは聞かなかったことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・これ、本当なの?」

 

西部方面軍司令部でグレーテ大佐は参謀長のヴィレムに聞く。すると彼は首を縦に振る。

 

「ああ、データベースに細工がされていなければ間違いない」

 

「・・・・」

 

グレーテはそう言われもう一度資料を見返す。

連邦軍ではとある諸事情である人物の身辺調査を行なっていた。するとなかなか闇が深そうな人物だった。

 

「初の任務でレギオン重機甲部隊を相手・・・・それも旧型のMSで・・・・」

 

「だから彼には名誉勲章が贈られたのだろう。側から見れば素晴らしい戦果だ」

 

だが、その後の経歴には違和感があった。

 

「その戦闘後。彼は()()()()()()()()()になっている。それに・・・・」

 

ヴィレムは紙に添えられた写真を指差しながら言う。

 

「その後の写真で彼の目の色は()()から、()()に変わっている・・・・不思議だと思わないか?」

 

そう問いかけるように言うとグレーテはため息を吐く。何をしろと言うのか予測できたから・・・・。

 

「いやよ、彼の監視なんて。合州国に喧嘩を売る気はないわよ?」

 

「それはわかっている。下手な刺激をする気はない。だが、()()()()がある以上、何もしないわけにはいかない。そうだろう?」

 

グレーテは頭が痛かった。考えうる中で最悪とまでは行かないが、少なくとも胃痛がしてくる代物であった。その結果を受けたリヒャルトが珍しくひっくり返ったとだけ言っておこう。

 

「どうしてかしら。今から胃が痛いわね・・・・」

 

「そこは君の裁量に任せるしかない」

 

後を任せたと言う副音が聞こえてくるそのセリフにグレーテはため息を吐くしかなかった。

 

なおこの後、合州国が動員している兵員数や防衛線を見て顔が引き攣ったのは余談だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのぅ・・・・これは?」

 

「ザファル王太子から渡されたものです」

 

基地の執務室でリノの顔が引き攣る。それは今レーナから手渡されたものにあった。

 

『ヴィーカに許可してはいけないリスト』

 

デカデカと書かれた赤いファイルにはギッチリと紙が挟まれ、一ページ目にはザファル王太子直々の筆跡で『もし、君が見たら分かるね?ここに書いてあるのは全部やっちゃダメだ。拡大解釈も禁止だからね』と書かれており、トドメに王太子殿下と国王陛下のサインと国印まで押されていた。

いや、殿下。あんた今までで何やって来たんですか・・・・??

兎も角、いきなりこれを渡されて困惑する俺にレーナが言う。

 

「リノ中佐はこれを覚えておいてください。ヴィーカはMSに興味があるみたいですし」

 

「あ、あぁ・・・・はい・・・・分かりました」

 

あぁ、整備班長にしつこく聞いてたあれか・・・・

相手が連合王国の王子でいるのに容赦なく怒鳴り叱った整備班長は流石です。相変わらず年下に容赦がない・・・・

 

そんなことを思っているとレーナが言う。

 

「私は明日から休暇ですから」

 

「あぁ、エルンスト大統領に招かれていたんでしたか?」

 

「はい、そうです。リノ中佐は来週から一時帰還でしたっけ?」

 

「ええ、補給と支援のためですが・・・・」

 

そう、ストライカー戦闘大隊には一時的に帰還するよう命令があった。理由は簡単で今までに損失したMSの受領と新型兵装の試験のためであった。その為、連合王国の作戦が終わり次第。一時的に合州国に帰還することがすでに予定で決まっていた。

 

「なので、それまでに中身を覚えておきますよ」

 

そう言い残すとリノはファイルを持って自室に戻って行った。




アニメ2期やらんかなぁ・・・みたい・・・

オペレーション・ハイスクールをやるか否か

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