アフター・ゾンビパニック   作:オカしぃ

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プロローグ

ある時、とある惑星に隕石が落下した

それだけならよくあることだ。しかしながらその隕石には凶悪なウイルスが付着していた。そのウイルスは乾燥・高温・低温・高圧・高電流に強く、瞬く間に周りへ感染…はしなかった。彼らは酸素に対しての耐性があまり高くなく、この星の大気によってそのまま人知らず消える…はずだった

この星には品種改良や遺伝子組み換えにより作り出された愛玩用の人間がいた。その中でもたまたま付着していたウイルスに強い個体がそのウイルスに触れ、人の多く住む街へと持ち帰ってしまった

最悪な偶然が重なり、街にはウイルスが蔓延し、それは世界へと広がった

 

その結果。毎世代毎世代、人が半分程ゾンビと化していったのだ

親の世代の半分、その子の世代ではさらに半分、その子の子では元々の世代より2割にも満たない数に人が減少していった

ゾンビと化した人は人の知性が残ってはいるが何も感じれず、大体が何かに突き動かされるように地に穴を掘りじっとうずくまり乾燥により砕けていった

その星の医療技術が劣っていたわけでも、あえて放置していたわけでもない。いがみあっていた国が手を取り合い、協力して解決を目指してはいた。しかしこのウイルスは今までその星の住人にとって見たことも聞いたこともないような、既知のどこにも属さないウイルスだったのだ。

しかし、唯一知り得た事はこのウイルスは湿気に弱く、空気を介して、あるいは触れることでの感染はあれど水を伝って感染することは無いと言う事であった

しかしながら、気づいた時には最早時間は残されていなかった

 

人の希望を託して残った人11億2000万人の中から総勢5000万人を宇宙に、総勢4000万人を地下の隔離空間へ、総勢3000万人を別世界へと送った。願いは一つ、生きる事

そして人は既に文明維持が限界となり、隣人のいない街をただ一人暮らすことさえもあった

そんな中で使われたのが人の手でされた人間である。彼彼女らは永遠の命を持ち、特殊な力を使い、人に尽くした

そんなわけで終末世界は人間を作りまくり人にとって良き友、良き隣人、良き恋人、良き妻、良き夫として過ごさせる事で滅びを受け入れていた

また、ある人はアンドロイドと暮らし、ある人はペットを飼い、ある人はエクストリームアイロン掛け、ある人は突如目覚めた能力によってゾンビハーレムを作り放棄された大陸を占拠して立国、その国の長となるなどトンチキなものから穏やかなものまでそれぞれにあった過ごし方をしていた

 

希望を託して見送った側の人の数は既に75万人を切っていた、そんなある日

奇跡が起きた

突如抗体を持つ人が生まれた。人間と人のハーフだったがこれで人という種が救われる…ことはなかった

最早数がいないのである。そんなわけで人は人間と交わり子を産ませまくったが文明崩壊は避けられなかった。崩壊する中、今までの穏やかな滅びは嘘のように抗ったが無駄であった

かくして人から人間へと担い手は変わり、人間も初期の高性能な永遠の命を持つ人間は生き続けた。しかし後期には専用的な人間が多数生まれた。例えば毎日孕んで出産できる上一度に10人近く産める人口増加の為に作られた人間、人の住む大都市全てを管理できる超高度な処理能力を持った人間、ケーキと合体した人間等だ。これら特殊な人間は高度な生物学系の技術による維持が必要であり、その手の技術は一部分ぐらいならいじできているが彼らを存続させれるほどではなかった

そして不老不死たる人間も宇宙へ行ったり別世界に行ったりした結果、既に大部分がこの地球にいなくなっていた

かくして一部の不老不死たる人間総勢1500人、人と人間の子孫総勢120万人が力を合わせ、新たな秩序を築くのだった

 




人と人間は違います
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