皆さんサンリオコラボ見ました?
皆さんアニメ第二クールのPV見ました??
皆さん平子のクマちゃん来ました???
私が更新してない間にたくさんのことありましたね
ひとまず言いたい事があります
平子のクマちゃん来た時家庭用ポッドが届いたのかと思いました。デカいです
平子真子が宮藤兄妹と暮らし始めて数十年の月日が流れた。
かつては真子の腰下まででしかなかった兄妹の背も彼女の腹部へ届くぐらいには成長し、学んでいた読み書きも完全に習得したと言っていいだろう。
あと数年の内に、真央霊術院に入る。
二人はそう心に決めていた。
もう数年前の事だが、それを告げられた日の事を真子はハッキリと覚えている。
いつものように晩御飯を三人揃って食べ、後はもう寝るだけとなった時だ。二人が真剣な顔で話がある、と言ってきた。
何を言われるのか分からず、多少の混乱と共に身構えていたが膝を突き合わせてすぐに藤丸が口を開いた。
「僕たち、死神になりたいんです」
その時に思った事もよく覚えている。
「あ、そうなん?じゃあ頑張りや」
なんだそんな事か、と安堵をしたのだ。
己が使っていた教本はどこに仕舞ったのか思い返しながら真子は立ち上がり、目を開いて声を上げられない二人を置いて自室に向かった。
後日、古ぼけた教本を受け取った二人にあんなに簡単に許可が出るとは思ってませんでしたと言われたが、逆になんであんなに畏まっていたんだ、と彼女は疑問を浮かべた。
何故なら、真子は出会った時に二人に告げた。
将来どうするかはお前らの自由だと。決めた道が道理に反していないならば反対する理由などない。
改めて己の考えを伝えると、顔を見合わせて兄妹は笑っていた。
そんな過去を思い返して、真子は現実逃避を止める。
意識を目の前に立つ小さな子供へ戻した。
そう、真子を現実逃避をさせていたのは、小さな子供だ。
短い銀色の髪と細められた目が特徴的な少年。
背も出会った時のあの兄妹たちと同じくらいか。その事が咄嗟に二人を思い浮かべさせたのかもしれない。
その少年は自身を無言で見下ろす隊長を見上げ、どうかしたのかと首を傾げている。
「あの、隊長さん?どないしたんです?」
アカン。これ完璧にあいつやん。
片手で額を勢いよく叩いて天を仰ぐ。
突然の奇行に肩を震わせる少年、市丸ギンは助けを求めるように彼女の後ろに控える副官へ視線を向けた。
「隊長、急に新人の前で変なことしないでください」
「……喧しい。今考え事してるから話しかけんといて」
背後からは咎めるような視線、下からは戸惑っている気配を感じるが、今の真子にそれを気にする余裕はない。
そもそも、何故こんな隊舎の廊下で立ち往生しているのだったか。
確か、今日行われた入隊式の後だった。
歩きながら己の副官と新入隊員について話しをしていると、一年で霊術院を卒業した天才が今年
「へぇ、一年でなぁ……そんなやつ居ったか?」
「隊長ちゃんと名簿に目を通しました?」
「舐めんなや。ちゃーんと隊長さんは見ましたァ」
「でしたらご存知の筈では」
「……」
会話がなくなった廊下を歩いて曲がり角に差し掛かった時、腰元辺りに軽い衝撃が走った。
いて、と声が下から聞こえて視線を下げれば銀色の頭。
下げられていた頭がゆっくりと上がり、こちらを見上げる細い目と目があう。
「あ、平子隊長……すんません。前見てませんでした」
あぁ、そうだ。そこで見覚えがある少年を見て固まってしまったのだ。
額を押さえる手を下ろし、改めて少年を見る。
「……」
「あの、ボクの顔になんか付いてます?」
うん。確定。どうあがいても黒。
というかさっき一回確認したやろ。
そうか、天才児って市丸の事だったのか。完全に忘れていた。
真子の年々薄れていく記憶では、市丸が死神になったのは浦原が隊長に就任したのとほぼ同時期だった。
という事は、今年のうちには曳舟の昇進が決まり、空いた十二番隊隊長の席に就くのは――
「ぇっと……ごめんごめん。何でもないよ。珍しい髪色してるな思ってジロジロ見てもうたわ」
「髪の事言うんなら隊長さんもオモロイ髪してますやん」
「いやオモロイとかは言うてへんやろ……てかオモロイてなんやねん!?至って普通の綺麗な髪ですけどォ!?」
「自分で綺麗な髪と言うのはどうかと思いますが」
一気に騒がしくなった廊下で、真子は心の内で独りごちる。
――あぁ、始まるのか。
――――――――――――――――――――
「ありゃ?もしかして……ボク一番最後ッスか?」
――――――――――――――――――――
「うちは認めへんぞ! !」
――――――――――――――――――――
「いつから、お気付きに?」
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浦原喜助が十二番隊隊長に就任して数日が過ぎた。
今のところ特に大きな問題はなく、真子はいつもの日々を過ごしている。
――否、問題なくというのは少し違うのかもしれない。
その問題というのは、真子の覚えている未来の記憶が徐々に朧気になってきていた事だった。
もう彼女が平子真子になって軽く百年は経過しており、細部を忘れてしまうのも仕方がないのかもしれない。
明確に覚えているのはそれこそ自分に起こる出来事や、誰と誰が戦って勝ったのかというもの。
だが、その過程については霞がかかっているようになかなか思い出せない。
これから本格的に事態が動き出す前にもう少しだけでも霞を払いたかったのだが、一向に頭に掛かった霞は晴れてくれなかった。
「なんだかなぁ……」
就業時間前の執務室で自分の机に座りながら部屋に一人、ため息と一緒に言葉を溢す。
真子の晴れている記憶では数年後に自分を含めてひよ里たちは、藍染たちの策で仮面の軍勢として現世に追放される。
この世界を生きる時に仕方がないものとして受け入れてはいたが、やはりどうにも気が重い。
それに、尸魂界へ残してしまう兄妹の事も気がかりだ。
たが、ここで下手に動いて自身が知っている出来事と変えてしまうのは如何なのだろう。
「……」
……いや、それを言うならそもそもあの兄妹たちは何なのだろうか。
真子が知る限り、宮藤兄妹という存在は
それがどういう巡り合せか一緒に暮らすようになり、気づけば保護者代わり。
三人での暮らしは苦ではないが、純粋に二人の存在が疑問だった。
「……ぅう」
……兄妹の事に思考をとられたが、一度原点に戻って考えよう。
そうだ、原点。元々己の目的は犠牲を減らす事だ。
人が死んでほしくないという単純な事。
その為には、せめて黒崎一護が産まれるまでは知っている通りに動かねばとは思う。
だが、傷つけられる者が居るのを知っているのに、黙って見るだけなんて本末転倒ではないのか。
そんな事を、ここ最近繰り返し考える。
有り体に言えば、真子は現実と理想の板挟みにあっていた。
「ぅがァ!イヤもう……最近考えすぎて、頭痛ァい……」
頬を机上につけて、力の抜けた体を机に預ける。
そのまま軽く伸びをして一息ついた。
と、その時。真子はこちらに近づいてくる足音を聞いた。
一瞬己の副官かと思ったが、それにしては聞こえる音はどうにも荒々しい。
真子はゆるりと体を起こして、戸が開かれるのを待った。
「ひ、平子ッ隊長……!」
大きな音と共に戸が開かれる。
開けたのは息を切らした一人の死神。
額には汗が垂れているのに、拭う暇さえ惜しいと言わんばかりにここまで来たようだ。
「なに?どないした?」
ただならぬ事態である事は察するが、声色は平常と同じになるように努める。
朝から一体どうしたのだと問いかけると、死神はいくらか呼吸を整えたのか自身の隊長へ報告する。
「さんっ、三席、殿が……!」
――瞬間、僅かに霞が晴れたような気がした。
「何者かに、謀殺、されました……」
「…………は?」
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計画通り(別名:雨の記憶はいらない√)