【剣聖の追想譚】   作:ゼクス神楽

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EP(エピソード).4 【剣聖と 騎士(エウロギア)

アイズ・ヴァレンシュタインのLV.6ランクアップの吉報が迷宮都市中を駆け巡り、都市中が震撼してまだまもない日。己が妹の器の昇華知らせを聞き喜びつつも一抹の不安を抱える青年…アクト・ヴァレンシュタインはとある神物のもとを訪れる為に原作知識(きおく)を頼りにアルと共に秘密の地下通路を歩いていた。

 

「ここで本当に合ってるのか?」

 

「ああ、合ってる」

 

秘密の地下通路…とある神の側近を務める黒衣の魔術師(メイジ)が扱う秘密の通路。そこの通路を進み暗号をといて(ぶち壊して)奥に進む。

 

「ッ何者だ!」

 

通路の最奥…そこに鎮座している老神と自分しか知らないはずの秘密の地下通路から人が出てきたことで警戒と動揺をあらわにしている黒衣の魔術師(メイジ)…フェルズがそこにはいた。

 

そう、彼が訪ねし神物はオラリオの創設神にしてギルドの頂点【ウラノス】。今日来たのは他でもなく、彼に会うためで合った。

 

「名乗る必要は無い」

 

私は今自身の名を明かす必要は無いと考え、その真名を明かす事はなかった。さらに警戒を深めるフェルズだったかウラノスの静止が入り、腕に装着されている魔導具(マジックアイテム)、【魔咆手(マジック・イーター)】を下ろす。やはりこの神は私の天敵だ、思考が読めないにも程がある。私は、今までの人生17年間で磨いてきたことがいくつかある。身の回りの生活や最低限の教養などは当たり前として、大きくは二つ。まず戦闘能力と戦闘に関するあらゆる知識・情報。これはこの生きるか死ぬか、奪うか奪われるかの世界において最も重要な事であった。そしてもう一つ、それが【駆け引き】である。これはいわゆる、戦闘路における技と駆け引きではなく、そのままの意味…言わば神々との駆け引き(ボードゲーム)の方である。理由はいくつかあるが、この世界において神々は言わば嘘発見器でめちゃくちゃ邪魔な存在である。今でこそ私には神威途絶のスキル(恩恵や神につく嘘などを検知されず、干渉されないスキル)があるが、昔は神々を欺く為に言い回しを変えたりと苦労をした。この世界の神は零能の身であっても絶対的存在でありこれらと渡り合う術を持ち合わせる必要があった。まあ、ここまで神の看破能力を持ち上げといてなんだがぶっちゃけた話邪魔ではあるが脅威ではない。神々はその看破能力を過信しているからこそ嘘をつかなければ簡単に騙されてくれるだろう。だがロキやヘルメスのように駆け引きが得意な神やヘスティアの様に異様に感が鋭い神などに対抗する為に、【神々と同じ次元…舞台(ステージ)】に立つためにこの技術は必要不可欠なのだ。結局のところ神はいつもちゃらんぽらんしていても結局は人智を超えた超越存在(デウスデア)なのだから。

 

そしてこのウラノスは駆け引き云々の前に表情がピクリともしない。個人的にとても苦手な相手なのだから。まあその代わり信頼出来ると言う点が挙げられる。

 

「単刀直入に言う私たちの情報を開示せずに冒険者登録をしたい。その為に裏から手を回せ」

 

「……何のために?」

 

「言う必要はない。ただ……この条件を飲むならば個人的な依頼に協力しよう例えば……【異端児(ゼノス)】に関する依頼とか…な」

 

二人が驚いた表情で私を見る。

 

「ついでに付け加えると私はLV.7最上位、こっちの奴はLV.8最上位クラスに相当するステイタスの持ち主だぞ」

 

きっとこの時の私はこの迷宮都市の中で一番悪巧みを考えている顔をしていたのだろう。なにしろ後でアルに「あの時のお前怖かった」と普段滅多に怖がる事とない相棒にそう言わしめドン引きされていたのだから。とっても心外ではあったが。

 

そして私とアルはとある条件を飲むことと引き換えにこの【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】の渦中に巻き込まれていく事となる。

 

EP(エピソード).4 【剣聖と騎士】




更新速度にバラツキが出るけど気にしないで。

次回は頑張って5000文字超えるから許して(><)
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