竜頭の錬金術師 作:ONE DICE TWENTY
さて。
動き出しますか、と思ったところで、隣に人影が来た。
「あれ、何キンブリー。離反するんじゃなかったの?」
「するかどうかは私の自由。そしていつするかも私の自由。違いますか?」
「ははあ、最後の最後で裏切って英雄になってやろうって魂胆なわけだ」
「ええ、そうかもしれません」
なんだかんだ言って良い相棒、なんて欠片も思っていない同士だ。
いつ背中を刺してやろうかと思っている同士ではあるかもしれないけど。
「せっかく悪逆非道の錬金術師じゃなく、ちゃんとした英雄……真っ当な国家錬金術師で、国軍大佐で、上官殺しなんかする気配の全くない位置付けにいるっていうのに、自分から捨てるなんて驚きだよ」
「上官殺しなどするような男に見えていましたか、私は」
「うん」
「まぁ、気に入らないモノがあればしていたかもしれませんが」
なんにせよ、だ。
せっかく
今ここに伝説を蘇らせる。
イシュヴァールの顛末。
あの最後に起きた、赤い、紅いの雨の伝説を。
*
その日、奇妙な天気予報がラジオから流れた。
南西方面から流れてくる赤黒い雲。そして──赤い雨にご注意ください、と。
ざぁざぁと降り注ぐその雨は瞬く間にアメストリスを侵食して行き、ご注意くださいも何も、半日と経たずアメストリスの全土が真っ赤に染まった。
道も屋根も、そして人も。
ただ赤いだけで害はない。
そう思われていたこの赤き雨は、しかし半日後。つまり一日が過ぎたあたりで大混乱の種となる。
赤い雨に濡れた人間が、次々と倒れていくのだ。
そして誰かが囃し立てる。まだ幼き頃の中将閣下が行った、イシュヴァール人の全てを殲滅したという紅いの雨の伝説を。
病院は一瞬でパンク状態になったし、錬金術師にもコメントが求められたが誰も解明できず。
CCMでさえ被害者が出ていて、第五研究所は──もぬけの殻。
誰もいない。中将も、中将の妻も、誰も。
その事実が公表された時、当然ヘイトは中将に向いた。
レムノス・クラクトハイト中将に。何故公表されたのかなど誰も気に留めなかったし、誰がその伝説を持ち出してきたのかも全く気にせず、クラクトハイトを責め立てる声が広がった。
たった二日三日のことだ。英雄の名は地に落ち、「何かしらの実験に失敗して逃げた錬金術師」と罵られるようになった。
それが変わったのは翌日のことである。
見つかったのだ。
クラクトハイトが。
いや、姿を現した、というべきなのだろう。
──大総統府。
そこで、そのてっぺんで、傷だらけの大総統に独特な形の剣を突き付ける形で彼は現れた。
ただ一言。
「クーデターだよ」
とだけ告げて──直後、中央司令部の一部が大爆発を起こし、崩落する。
続けざまに第三研究所、第一研究所と隣接するビル、仮設置された軍法会議所など、あらゆる軍事施設が爆破されていく。
混乱と怒りは恐怖へと変わる。
だって知っているのだ。今までさんざん、掌を返してまで英雄扱いしてきた彼の所業を。
隣国三つだけではない。周辺諸国七つさえも滅ぼし切った錬金術師。一部の噂によれば、"奇病"を扱う錬金術師。
すぐさま赤い雨は「奇病のもと」であると広まったし、感染者の隔離が行われると同時、赤い雨対策として国民が屋内へ籠るようになった。
雨に打たれた人々の意識は戻らない。しかし命に別条はない。ただ意識を奪われているだけ。――それが一層、クラクトハイトへの恐怖と憎悪を掻き立てる。
だってそんな症状、錬金術でしか行い得ないじゃないか、と。
錬金術を知らぬ国民は言うのだ。
逆に錬金術師達は躍起になってこの雨を解析しようとする。
サンプルを採取しようとして意識を失う者もあれば、直感的に真実へ辿り着く者もいる。
けれど、だからこそ、誰も動けなかった。
赤い雨は地面へ染み込み、けれどまだ降る。
屋内のどこへ居ても水染みが──赤い染みが入り込んできて、そこで昏倒する者も多くあった。
アメストリスの人口は約5000万人。そのどれほどが抗えているのか。
静寂に染まったセントラル。
これから何が起こるのか、民も、あるいは軍人も、不安でしかなかった。
*
リゼンブール。
いち早く異変と、その対抗策を講じたホーエンハイムによって助かったエルリック家とロックベル家。
揺れている。
ホーエンハイムは揺れている。この後の事を考えるなら、
「……完全物質の雨か。穿つ形にされなかったことが救いだが」
「クソ親父、これは、アイツの仕業ってことで良いんだよな」
「ああ……間違いないだろう。
「むぅ……」
二人の言うアイツは微妙に違う相手なのだけど、一緒くたにしても特に問題のあることではないので会話が先に進む。
その中で唸っているのは、クラクトハイトに大恩ある大男──アレックス・ルイ・アームストロングである。大恩あると言っても彼が勝手にそう感じているだけなのかもしれないが、それでも助けられたのは事実と彼が割り切っている以上、今の彼は板挟みの状態にある。
似ている、というのも大きいだろう。
彼とマース・ヒューズが閉じ込められたあの地獄に。この赤い雨が、地面が赤く染まっていく様は、まるで、と。
「……中佐。アンタには悪ィけど、オレ達は行くぜ。こんなの野放しにしてたまるか」
「中佐の気持ちもわかりますけど、ボク達は皆が大事なので……ごめんなさい」
「謝る必要はない。中将も……国民の許可なしにここまで大規模なことを行った。吾輩たちが頼りないのもあったのだろう。彼は一人で、何か大それたことを行おうとしている。……頼む、とは言わぬ。だから、無理をするな、エルリック兄弟。吾輩も……機械鎧の調整を終えたら、すぐに追いつく」
ホーエンハイムは、止めようかと迷った。
それをした方が不幸になる可能性が高いからだ。だけど同時に、悲願を成し得るにはクラクトハイトを止める必要があることも知っている。
一緒に老いて死にたい。
最愛の妻と、仲間と。
ホーエンハイムは。
「何やってんだよクソ親父! 行くぞ!」
「……いや、俺は行かないよ」
「はぁ?」
「ここの守りも……必要だろう。錬金術師は俺達しかいなくて、今中佐さんは万全じゃないんだ。なら、俺がこっちに残って家を死守する方が……色々と適材だろ」
「……いーのかよ。お前の敵っての、オレがぶっ飛ばしちまうぞ」
「ぶん殴ったら、どんな顔をしていたのか教えてくれよ」
「兄さん兄さん。わかり難いけど、これ父さんの『絶対に帰ってこい』って言葉だと思うよ」
「……わーったよ。わかった。黒幕ぶん殴ってぶっ倒して、平和なアメストリスを取り戻して、ここへ帰ってきてやる。つーか敵っつーのとクラクトハイトをここに引き摺ってきてやらぁ」
子供達を止める手は伸びない。
心配そうに二人を見つめるトリシャもまた──否、ちゃんと二人をぎゅっと抱きしめてから。
「約束。守ってね」
と。
「ああ!」
「うん、行ってくるね、母さん、父さん!」
元気に言葉を吐いて、地下を錬成しながらセントラルへ向かう兄弟。
「……トリシャ。約束ってなんだ?」
「秘密です。……大丈夫。だって、私とあなたの子ですもの」
その声が震えていたから、ホーエンハイムはそっとトリシャの肩を抱いて、頷く。
選択は。
*
クセルクセス。
そこへ急造された物見台に、スライサー兄弟はいた。
「壮観だな。眼下に広がる
「なぁ、兄者」
「なんだ」
「良かったのか、これで。俺達よー、散々利用されて、折角見つけ出した楽しみも奪われて、それで、最後にはここで死ぬ。……俺はそこそこ楽しかったからいいけどよ。兄者は入れ込んでただろ、あのガキによ」
「……思う所はもちろんあるとも。だが、それ以上に嬉しいのだ。我らはここで死ぬ。だが、クラクトハイトはあの二人を生かす配置に置いた。優しさによるものではないと知っていても、我らがいたことであの二人がここにいる未来を引かなかった」
アルファベットの「F」を思わせる形で敷き詰められた生体人形たちは、何の感情も持っていないような様子で赤い雨に打たれ、立ち尽くしている。
当然だ。あれらに感情などない。情緒も己も形成されていない、本当に生きているだけの人形。
レティパーユとは、違う。
「我ら殺人兄弟。人並みの幸福が与えられるなどと欠片も思っていなかったが──良い最期だろう、これは」
「……兄者がいいならいいよ、それで」
スライサー兄弟は、物見台に置かれたトランシーバーのようなものを持つ。
それに声をかけた。キメラ・トランシーバー。つまりは同族である。あれだけ忌避されたナノキメラの技術をふんだんに使ってクラクトハイトとアンファミーユが作り上げた、キメラ・トランジスタやキメラ・バッテリーなどの使われた思念エネルギーでの通信装置。
接続先は。
「こちら、スライサー兄弟。聞こえるかね、クラクトハイト」
『通信状態良好なようで何よりだよ。レティパーユ、アンファミーユ、グリード、そしてバリーの配置も完了している。君達は、まさかとは思うけれど雨に濡れる、なんてヘマは犯していないだろうね』
「降り注ぐ雨粒を避けて動くこと程度造作もない」
『……まぁツッコミはしないよ。今更だし。とにかく、錬成陣の起動まで暇だと思うけど、シンの方から何かが来そうになったらすぐに連絡してね。壁を立ち上げるから』
「承知した」
通信が切れる。
そのまま、どっしりと構えて座るスライサー兄弟。
「寝ずの番か。俺達にはぴったりだな、兄者」
「ああ、代わりに寝てくれ、弟」
レティパーユはアエルゴへ、アンファミーユはクレタへ、第三号の中にいるグリードはドラクマの一つ目へ、そして、いつか第三研究所で回収した「物に定着した魂」ことバリー・ザ・チョッパーはドラクマの二つ目へ。
配置は完了した。
あとは邪魔ものが入らないことを願うだけだ。
「入ったのならば、雨に濡れてでも排除していいらしい。私としてはそちらを願うが」
「はっはっは、兄者。シンの手練れってのを聞いてからずっと興味津々だったからなぁ」
「無論だ。強者との戦いは常心躍るもの。……それより早めに寝ろ、弟よ。私が眠くなる」
「はいよー」
人と人のキメラであるスライサー兄弟。
片方が休眠を取ることで、もう片方が半永久的に活動できる──ある意味での完成形である。
*
『ようやく命令が来たと思えば、なんだよこのつまらねえ仕事は。ガキのお守りなんざ他の誰でもできるだろ』
「別にお守りがメインじゃないからね。必要なのは適量の思考エネルギーを放出できる存在。君じゃなきゃいけなかった理由はないけど、君が僕の下に就くって言葉を吐いたんだから仕方がない。なんだったら君の隣の陣にいるバリーみたいなのでも良かったんだからさ」
『あー。ありゃ、なんだよ。錬金術ってのはあんなのもアリなのか』
「あり得ないなんてことはあり得ない。君が言った言葉だろ?」
『いや言った覚えはないが』
各地からかかってくる複数の通信に対応しながら、大総統府に入ろうとした奴らを錬成兵器で片付けていく。
今大詰めで頭巡らせてるんだから余計な事しないでほしい。
「とにかく、グリード。約束の日までまだ日数がある。賢者の石の雨がみんなに馴染むまではそこで監視を続けること。ま、安心してよ。絶対誰かが邪魔しに来るから」
『誰かって?』
「思いつくので言うと、ブリッグズの少将さんとか」
『ソイツはなんだ、強ぇのか?』
「かなり。ポテンシャルだけで言えば、三人がかりでスロウスを倒し切れるくらい?」
『へぇ。俄然楽しみになって来た。んじゃ、ここいらで切るぜ』
「うん。頑張ってね」
スライサー兄弟、グリードはオッケー。バリーは強制的にやらせているからいいとして。
「ハロー、ハロー、二人とも。聞こえてる?」
『クラクトハイト所長。あの別れ際の後からの紙面で作戦を伝えてのソレは、些か無神経かと』
「僕にデリカシーなんてものがあったことあったかい?」
『……なかったですね』
なーんて、情緒の育ちまくって、これはもう人間と名乗れるだろうレティパーユと。
『……配置、完了しました』
「暗いね」
『明るくしないといけませんか?』
あっきらかに拗ねているアンファミーユ。
やれやれ、本気で僕の奥さんをやるつもりだったのか、それとも仲間だと思われていなかったことがそんなに堪えたのか。しっかり仕事してくれたらそれでいいけどさ。
「二人はちゃんと雨に濡れた?」
『はい。生体パーツに染み込んだせいで、まるで殺人犯にでもなったような気分です』
「一応君もう何人か殺してるでしょ。アンファミーユは?」
『……』
「言っておくけど、濡れなかったら僕と一緒に居られるとかないからね。濡れなかったら置いていかれるだけだ。あるいは奪われるか。どちらにせよ君の理想とは程遠い結果になる」
『……わかっています。以上ですか? それでは切断します』
「ありゃ」
『いいんですか? 喧嘩別れになりますが』
「そこはいいんだけど、僕への感情で役目を放り出さないかどうかだけ心配かな」
『……もしもの場合は?』
「保険は作ってあるから大丈夫。ああ、だから君も気負わなくていいからね」
『所長。情緒を育てろと言われ、グリードさんによって飛躍的な情緒を得た私が教えてあげます。その言い方ではまるで『君達には替えがいるからそんなに本気にならなくていいよ』という風に聞こえます。ユーモアに溢れていますね』
「僕最初に言ったよね。僕に意見するな、って」
『紙面での契約でないものは契約としてカウントされないとグリードさんが言っていました。また、紙面での契約は破り捨ててしまえば踏み倒せるとも』
何教えてんだか。
スライサー兄弟が珍しく真剣な顔で「グリードとレティパーユを引き離すべきだ」と打診してきたことがあったけど、これかぁ。
『……お世話になりました』
「いや、まだまだ約束の日まで時間あるからね? アエルゴとクレタは襲撃者少なめだろうと思って君達を配置しているけれど、それでも来る可能性はある。油断はしないでくれると嬉しいかな」
『……こんなことを私が言うのも変な話なのですが──人間らしくなりましたね、所長。他人を気遣う心など、いつ芽生えたのですか?』
「ようやく余裕ができたからだよ。後は野となれ山となれ。もう僕にできることはなにもないからね。今まではどうにか止めようと、あるいはどうにか犠牲を少なくしようと犠牲を強いて来たけれど、もうそれも終わり。これが僕の素だよ。他人を思いやれるレムノス・クラクトハイト少年に戻ったわけだ」
『ならアンファミーユの心のケアをしてあげてください』
「あっちに心を開く気がない以上無理だよ」
だから、まぁ、そこまで言うなら。
「もし全部上手く行ったらさ。僕はもういないだろうから、アンファミーユの心のケアは君がやってよ。君、どれくらい記憶を取り戻しているのか知らないけど、多分アンファミーユよりお姉さんだろ?」
『F***。自分でやりやがれ、腐れ夫……と言えと教わりました』
「それ流石にグリードじゃないね。誰?」
『南部でアンファミーユの相手をした男性です。事情を聞かれ、色々ぼかして答えたら旦那にこう言ってやれと言われました。親指で首を切る動作と共に、地獄へ落ちろ、というジェスチャーも』
「もし次遭うことがあったらこう言っておいて。『なんなら貰ってくれていいよ』って」
『最低ですね。冥界で八つ裂きにされてください、クラクトハイト所長』
「今のは誰の言葉?」
『私が今考えました。本心です』
そうか。
そりゃ参ったね。やっぱり創造物に感情なんて持たせるべきじゃない。絶対に反抗されるんだから。
……でも、なんかわかったかも。
お父様がホムンクルス達をあんなに感情豊かにした理由。
ちょっと嬉しいんだな。
言い返してくる被創造物って、なんか嬉しいんだ。結局ホムンクルス達は言い返さずに従順に終わったわけだけど。グリード以外。
ああ、だからずっとグリードのこと放置してたのかな。お父様ならすぐに捕捉できただろうにさ。
「努力不足だよ、君も、アンファミーユも。僕の特別は二人だけ。そこに入れなかったのは、君達が悪い。だから僕のせいにしないでほしいな」
『最悪ですね。……もっとも、最悪なのは、その二人のもとに帰らなかった選択肢そのものですが』
「耳が痛いな。だけど、それについては安心して。多分来るよ、あの二人は。僕の前に来て、僕の前に立ち塞がる。最後の関門としてね。だからその時に会えるし、その時に話せる」
『親元に帰るのが面倒で、親が心配して見に来るのを待つ姿勢ですか。一人暮らしをしている息子としても最悪だったんですね、所長』
「余計な情緒まで育ったなぁ」
さて──そろそろ時間だ。
世界を変えるための錬金術を、そろそろ始めよう。お父様も準備万端だろうし。
気をつけなきゃいけないのは狙撃だなー。ホークアイ中尉だけじゃなく、狙撃兵なんてアメストリスにはいっぱいいるし、ラストの爪だって狙撃になり得るし。
……いつまで経っても、か。
『最期の時まで、たくさん話しましょう。アンファミーユへも連絡を取ってみますから、絶対出てくださいね』
「はいはい。忙しくなかったらね」
『出てくださいね』
「確約はしないし、もう一度同じ言葉を繰り返すようなら切るよ』
『出てくださいね』
切った。
ま、余計な人間関係も人生の醍醐味だろう。効率だけを考えていたら、僕はとっくの昔に死んでいる。
──"後は彼らが、僕の弱点にならないよう立ち回るだけ、か。背中を預けて背中を刺される、なんてことがないようにしないと"
いつか、本当にいつか──メグネン大佐とアーリッヂ大尉に対して思ったことだけど。
そうならなかったし、そうなったし、そういう未来を引いたし、結局はそうならなかったし。
「感傷に浸るのは結構ですが、一階の錬成地雷、そろそろ尽きますよ。補充してください兵器工場中将」
「君もそろそろ遅延錬成覚えてくれないかな。イシュヴァールの彼とカリステムはちゃんと理解してたよ?」
「理解したから死んだ男と理解していても中将のことを把握しきれなかった存在と同列に語られましても」
「君は違うって?」
「私は初めからあなたの事を兵器工場だと思っていますので」
「おーけー、良い関係だね僕たちって」
「仕事ですから」
初動は上手く行った。
あとは、誰がどのタイミングで攻めてくるか、だなぁ。
──竜頭の錬金術師の戦いはこれからだ! って柱に書いておいてもいいかもしれない。
※打ち切りじゃありません。