それではどうぞ
翌日、グロックはすぐに荷造りに取り掛かった
服から装備、ありったけの弾薬に銃器をケースやダンボールに突っ込んでいった
部屋の中にあるものが少ないのもあって荷造りは2時間程で全て終わり、ベッドに座った
だが数分後
「…暇だな……いつものとこ行くか…」
車に乗り込んでとある場所に向けて走り出した
数十分後
ニューヨークのミッドタウンから少し離れたガンショップに車を止め、中に入っていった
「いらっしゃいっていつものあんちゃんか!!いいの入ってるぜ!!ゆっくりしていけよな!!」
「いつもありがとな、おっちゃん。そーいやさ俺日本に1年異動になっちまったんだよ」
「まじかあんちゃん!!常連さんの門出だ!全品半額にしてやんよ!!」
「経営大丈夫かよ……でも、ありがとな」
半額を戸惑いながらも受け入れ、買い物を始めた
購入したのは追加の弾薬(5.56mmや7.62mm、9mm、.45ACP)や新しくMk23の購入を購入した。
グロックはそのまま帰ろうとしていたが最後にとある銃が目に入り、防弾ガラス製のケースの前で立ち止まった
「おっちゃん、こいつは?」
「こいつか?こいつはヘッケラー&コッホ社のHK433だ。416とほぼ同性能のクセに独自規格のハンドガードのせいでカスタム幅が狭いし少し信頼性も低いしで残念なやつだ。見た目はカッコイイけどな」
「…少し持たせてくれないか」
「分かった。ちょいと待ってろ」
店主のおっちゃんはケースの鍵を開け、HK433をグロックに渡した
「操作性が予想以上に使いやすいな。カスタム幅も一定はある…バレルを交換しやすいのはいいな…状況に応じて使い分けできる………」
独り言をブツブツ呟きながら構えたり持ち替えたりなど動作確認を行っている
「…よし…おっちゃん、買うよ。ついでにベクタータイプの1~6倍サイトとサプレッサーも頼む」
「いっつもありがとなあんちゃん!!こんでしばらく会えなくなるのは寂しいな!!」
「さっさと帰ってくるさ。泥水のようなフィーカでも啜ってのんびり待っててくれ」
「言うようになったじゃねぇか。じゃあな」
店を出て荷物を全て車に積み込み、ニューヨーク市部に戻って行った
戻ってきたグロックはすぐさま射撃場に向い、Pマグに弾を込めはじめた
マガジンを差し込み、コッキングレバーを引き、銃を構えた
それから2時間ほど射撃場では銃声がなり続けた
2時間後
満足したような顔をしたグロックは銃のメンテナンスを終え、荷物に入れた
シャワーを浴びた後、ベットに倒れ込んだグロックは
「……日本…か。さっさと任期終わらせて戻りてぇな…」
と小さな声で呟くのであった
翌日
クレイモアニューヨーク支部の出入口前を第2部隊の隊員が陳列し、かつての英雄を送り出そうと準備していた
「オッサン…わざわざこんな事しなくてもいいですって。こーゆうの苦手って何回言えば分かるんですか…」
「貴様の都合など関係ない!!野郎ども!!英雄の船出だ!!構え!!」
「はぁ…」
横に並んでいる隊員はアレキサンダーの掛け声で銃を捧げた
中には別れを惜しんで泣いている隊員もいた
隊員達の花道を抜け、空軍基地までの送迎の車に乗り込むと意外な人物が居た
「しばらくの別れだな」
「運転手…お前かよ…通りで居ないわけだ」
運転席には戦友、ソーコムが座っていた
「最後ぐらい一緒に居たくてな、アレキのおっさんに言って代わってもらったんだよ」
「わざわざそんな事しなくていいってのに…」
「何年付き合って来たと思ってんだ。こんな時ぐらい送らせてくれ」
「はいはい」
ニューヨーク州から約4時間走らせ、マサチューセッツ州にあるハンスコム空軍基地に到着した
「俺の役目はここまでだ。案内は中の人がやってくれるはずだ。あとは頑張ってこい」
「さっさと帰ってくるさ。それじゃ」
グロックはソーコムに手を振りながら基地の中へ入っていった
「初めまして、グロック少尉。ここからの案内は私が行います」
「よろしく頼む」
グロックは案内の兵士について行き、今回乗る飛行機にたどり着いた…が
「これ…C-5Mじゃねぇか…」
乗り込む機体が世界最大級の輸送機、C-5Mスーパーギャラクシーだったのである
「緊急でしたのでこの日に乗れるのがこれしか無くて…すみません」
「大丈夫だ。こちらからも無理をさせたのは済まなかった」
グロックはロードマスターの扱いになっており、ロードマスターの席に座った
数分後
パイロットや航空機関士が乗り込み、計器のスイッチを入れていき、1番エンジンから動き始め、全てのエンジンが高い音を鳴らしながら起動した
『エンジン1番から4番起動確認。異常なし。これより滑走路に突入する』
『了解、滑走路の侵入を許可する』
『了解。これより特別輸送任務を開始する』プツッ
パイロットは通信を切り、機体が加速し始めた
『加速速度よし。リフトアップ』
C-5は加速に乗り、空に飛び立った
だがグロックはとある単語を疑問に感じた
「特別輸送……どうしたんだ…?」
そう、特別輸送という単語に食いついた
「臨時の輸送任務です。詳しい内容はこれをご確認ください」
と機長からバイダーを受け取った
特別輸送任務 概要
任務内容 補給物資の輸送、最新の野戦防空ユニット、ストライカーIM-SHORADの日本での実験的配備の為のユニット輸送 追加任務 グロック・フォルツ少尉の異動の為、ロードマスターとして移送する
輸送場所 横田飛行場
予定概要 0900 離陸 1700 ハワイ周辺空域にてKC-130による空中給油 0000 横田飛行場到着予定
輸送物資、人的輸送 戦闘機搭載兵装、ストライカーIM-SHORAD1両+グロック・フォルツ少尉(クレイモア所属)
と書かれていた
「何故わざわざストライカーの最新型を配備するんだ…まだ100すら満たしてないだろう…」
「自分にも分かりません…上層部が決めたことなので…そういえば到着した時間は横田で航空祭をしているらしいですよ。英雄の登場に丁度いいのでは?」
「…人混みは嫌いなんだ。勘弁してくれ。緊急事態の対応がめんどくさいんだよ…」
と呟くグロック
それでは何故観光客がはびこるニューヨークで勤務していたのかと言うと、これも司令部からの命令であり、6割は仕方なく勤務していた。それでも勤務していたのはニューヨーク支部は設備の質がトップクラスであったからである。
それに対し東京支部は、設備はまともに整っていない+都市部の人がかなり多いと最悪尽くしだからである
それはさておき
「それでは改めてよろしく頼む」
「お任せ下さい」
空の旅は始まったばかりである
今年も読んでいただきありがとうございました
来年もよろしくお願いします