魔法少女リリカルなのは~三王現代記~   作:Dr.クロ

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使い魔の女性は複数のメモリに悩まされた後、新たな力を得る。


第十二話~困り狼女、複数の記憶~

なのはとフェイトのジュエルシードの奴から3日経った日

 

ブレークは目の前の事に眉間を揉む。

同じ様にクロノも眉間を揉んで目の前に座っている存在に聞く。

 

クロノ「んで…どうやったらそんなごちゃ混ぜな感じになるんだ君は…アルフ?」

 

アルフ「いや、私だって聞きたいよ!!」

 

そう叫ぶアルフは複数の尻尾をぶんぶん振る。

他のメンバーは少し笑いやらを堪えている。

 

今のアルフは…

頭に狼耳以外に細い蟲の触覚の様なのが付いている。

 

頬には猫髭、背中から鳥の羽、足は魚の下半身

 

腰部分に事前の以外に狐やら牛やら狸やら猫などなどの尻尾

と言った感じに様々な動物のがごちゃ混ぜな状態になっているのだ。

 

ブレーク「恐らく複数の動物系メモリがアルフに刺さったんだろう」

 

その様子からブレークはそう言う。

 

先ほどまでジュエルシードので探索していたのだが、アルフが単独で見つけたと報告を聞いて全員が集まってたら先ほどの姿で気絶しているアルフの姿があったのだ。

 

しかもジュエルシードもアルフ自身に憑いてる様なのだが取れない状態になっている。

 

アリサ「ぷくく、色々と、どうするのよ。ぶふっ!」

 

アルフ「うー!笑うなら素直に笑いなよ!!」

 

堪えながら言うアリサにアルフはごちゃまぜになってから大きくなった胸を揺らしながら怒る。

他にも身長が10cmは伸びていた。

ブレーク「取りあえずアルフに刺さっているメモリを全部確認するか」

 

手をパンパンさせてブレークはそう言うと調べて行く。

結果、2つのジュエルシード以外にアルフに刺さったメモリは以下の通り

 

ファイアフライ(ホタル)

 

キャット(猫)

 

ファルコン(ハヤブサ)

 

マーメイド(人魚)

 

フォックス(狐)

 

ラクーン・ドッグ(狸)

 

カウ(牝牛)

 

マウス(鼠)

 

ホース(馬)

 

以上の9つである。

ある意味これだけ刺さってなおかつ暴走してないのが奇跡である。

 

ブレーク「さて刺さっているのがわかったが…」

 

オリヴィエ「問題はどうやって抜くですね」

 

腕を組んで言うブレークの隣でオリヴィエが困った顔で言う

 

アルフ「ホント頼むよ。なんかむずむずするし」

 

エイミィ「むずむず?」

 

リンディ「うーん…もしかして…」

 

うーと唸るアルフの言葉にエイミィは首を傾げた後にリンディが指を当てた後にアルフを連れてどこかに行く。

それに誰もが首を傾げる。

 

数分後

 

リンディ「(ツヤツヤ)」

 

何か良い笑顔をしているリンディと顔を真っ赤にして胸を抑えたアルフが戻って来た。

 

ブレーク「…あぁ、カウメモリの影響か」

 

アリサ「ああ…そう言う事ね」

 

それにブレークは呆れながら納得し、同じく行き付いたアリサが呆れた顔で呟く。

 

アルフ「ふぇぇぇぇぇぇぇん!!なんとかしておくれよ!!」

 

リンディ「私としてはそのままが…」

 

泣き叫ぶアルフの隣でそう言うリンディに息子のツッコミと言う名の蹴りが炸裂した。

 

ブレーク「ナイス蹴りだクロノ」

 

クロノ「ああ…しかしどうする?色々と聞きたい事があるがアルフをあのままにして置く訳にはいかないぞ?もしジュエルシードが暴走したらやばいしな」

 

痛いの…と漏らすリンディを見た後にサムズアップするブレークにクロノは眉間を揉んだ後にアルフを見て言う。

 

ブレーク「だがこの状態のメモリを抜くのあまり方法がないぞ」

 

困った顔で頭を掻いてブレークはぼやく。

ただでさえ複数同時使用、しかも9つと言う数である。

 

今まででこんな事例を聞いた事は全然ない。

 

アルフ「うう、色々とホントになんとかしておくれよ。さっきから頭に声が響くし」

 

フェイト「声?」

 

オリヴィエ「どんな声が聞こえるんですか?」

 

困った顔で言ったアルフのにフェイトは首を傾げ、オリヴィエは聞く。

 

アルフ「何と言うか色んな動物の声がさ、聞こえて来るんだよ。色々と自分がって感じでさ」

 

ブレーク「なるほどな…」

 

ユーノ「分かったんですか?」

 

それを聞いて納得するブレークへユーノは聞く。

 

ブレーク「まぁメモリには意思みたいのがあるからこういうのもあるだろ」

 

なのは「つまり、アルフさんが元に戻れないのは…」

 

すずか「メモリがお互いに一番だと言うのをぶつけ合ってるから?」

 

肩を竦めて言うブレークになのはとすずかはそう言う。

 

ブレーク「恐らくな…。こりゃあ厄介だぞ」

 

エイミィ「そんなになの?」

 

腕を組んで唸るブレークにリンディを介抱していたエイミィは聞く。

 

ブレーク「こういうのは…」

 

クロノ「こう言うのは?」

 

少し間を空けるブレークに誰もが待つ。

 

ブレーク「…暴走の危険性がある」

 

そう言ってからブレークはむぅと唸る。

 

単純にメモリブレイクするならともかく、9つ同時となるとそれだけ難しく大変である。

もし間違ってそれで残ったメモリかジュエルシードで暴走となると本末転倒である。

 

すずか「あの…別にそのメモリブレイクしなくても良いんじゃないでしょうか?」

 

するとすずかがおずおずと申し上げる。

 

ブレーク「…なに?」

 

なのは「どういうこと?すずかちゃん」

 

まさかの言葉にブレークは少し驚き、なのはが聞く。

 

すずか「えっとね。アルフさんに一体化したメモリ達は自分が一番だと張り合ってるならアルフさんが語り掛けてどれが一番かを決めた後に元に戻してとお願いしたらどうでしょうか?」

 

クラウス「成程」

 

理由を言うすずかにクラウスや他のメンバーも納得してアルフを見る。

 

ブレーク「んじゃアルフ、やってみてくれ」

 

アルフ「う、うん…」

 

試す価値あると考えてブレークはそう促し、アルフは頷いて目を閉じて集中して語り掛ける。

 

アルフ「(おい、聞こえてるならあたしの前に現れろ。色々と話したいんだ)」

 

その言葉と共にアルフは黒い空間に立っていた。

するとアルフの周りに9つのイニシャルが現れてくるくる回る。

 

ファイアフライ!ファイアフライ!ファイアフライ!!

 

キャット!キャット!キャット!!

 

ファルコン!ファルコン!ファルコン!!

 

マーメイド!マーメイド!マーメイド!!

 

フォックス!フォックス!フォックス!!

 

ラクーン・ドッグ!ラクーン・ドッグ!ラクーン・ドッグ!!

 

カウ!カウ!カウ!!

 

マウス!マウス!マウス!!

 

ホース!ホース!ホース!!

 

すると一斉に主張しあう。

 

アルフ「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!うっさいよ!そんなに騒ぐな!!」

 

アリサ「な、何が起きてるの;」

 

目を閉じたままで叫ぶアルフにアリサは冷や汗を掻く。

 

ブレーク「恐らくメモリたちと会話しているんだろ」

 

その様子からブレークはそう言う。

 

意識の中のアルフは自分の周りを回るガイアメモリ達に頭を抱える。

 

ほとんどが主張し合っている。

 

アルフ「ああもう!!あんた等一旦黙る!!」

 

頭を抱えていたアルフはうがーと叫ぶとメモリ達は音声を止める。

 

アルフ「あんた等が私に使われたいって分かったよ!だけどさ!こう頭の中で騒がれるときついんだよ!!分かるか!」

 

まくし立てるアルフに周りを回るメモリ達はしゅんとなる。

 

アルフ「そりゃあ誰だって役立ちたいのは分かるさ、私だってフェイトの役に立ちたいしさ…だけど今のままじゃあ無理だ。なぁ、力を合わせようぜ」

 

そんなメモリ達に優しく声をかけるとメモリ達はくるくる回転しながら頭上に行く。

 

ファイアフライ!キャット!ファルコン!マーメイド!フォックス!ラクーン・ドッグ!カウ!マウス!ホース!ミックスフュージョン!!キマイラ!!

 

そのまま1つとなると1つのメモリとなってアルフの手に収まる。

 

アルフ「宜しくな」

 

そう言うアルフにメモリは輝く。

現実ではアルフが光に包まれた後に元の姿に戻り、2個のジュエルシードが地面に落ちてころころと転がる。

ブレーク「まさか九本を一つにするとはな…」

 

ジュエルシードが封印されるのを横目にアルフの手にあるメモリを見てブレークは驚きがあるが感嘆交じりにそう言う。

 

アルフ「いや~ホントにね~」

 

キマイラ!

 

頭を掻いてアルフがそう言った後にキマイラが再び刺さってまた同じ姿になる。

 

アルフ「……ああもう!ホントにまだ出番じゃないだろ!!」

 

リンディ「またお願い…「天誅!!」あふっ!?」

 

それに思わず叫ぶアルフに目を輝かせて寄ろうとするリンディにクロノはキックで吹き飛ばす。

ジョーカー・フルマキシマムドライブ!

ブレーク「追撃!」

 

さらにブレークの回し蹴りも決まってリンディは目をピヨピヨさせて倒れる。

 

クロノ「我が母ながら…」

 

顔を抑えるクロノにブレークはポンポンと慰める様に肩を叩く。

 

そんな訳でアルフに起こった事は一応解決した。

ただ、味が気に入ったのか隙を見てリンディに狙われる事にアルフはぞっとする。

 

なお、アルフはこの先他の人にも狙われるのは先の話である。




次回、魔法少女リリカルなのは~三王現代記~第十三話

~迫る暴風、伝説へと向かおうとする者~
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