魔法少女リリカルなのは~三王現代記~   作:Dr.クロ

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記憶の王達の前に現れた無限の欲望ジェイル・スカリエッティ、そんな彼らにスカリエッティは自分の事やメモリナイトとは違う騎士の事を話す。


第二十一話~出会う記憶の王と無限の欲望~

~海鳴より離れた海・海の家~

 

ブレーク「おいクロノ、このジェイルってのは誰なんだ?」

 

前回から時間が経って一通り人がいなくなった中で目の前に座るスカリエッティを見ながらブレークは聞く。

 

クロノ「ああ、彼はジェイル・スカリエッティ博士、様々な事を手掛けた科学者で実はと言うとフェイトが誕生したプロジェクトFの基礎を作り上げた存在でもあるんだ」

 

なのは「ええ!?そうなの!?」

 

告げられた事に驚きの声をあげるなのはの隣でプレシアやリンディ達を除いたメンバーも驚いている。

 

そんなメンバーにスカリエッティは苦笑する。

 

スカリエッティ「と言っても途中で別のをやれと言われたから完成させたプレシア女史には脱帽なんだけどね」

 

ブレーク「だとしても途中まで製作したアンタもホント凄いけどな」

 

クロノ「しかし、ある時を境に行方がしれなくなったと調べた結果分かったが…どうしてなのか答えて貰えるでしょうか?」

 

関心する様に言うブレークの後にクロノはそう聞く。

 

スカリエッティ「それはね…上の言葉に嫌になったんだよ」

 

ブレーク「上の言葉?」

 

暗い顔をして言うスカリエッティにブレークは首を傾げる。

 

スカリエッティ「そ、僕はね。色々と上の言葉で嫌になって表から消えたのさ。僕はね。命までも兵器にしようと言う上の考えに賛同できなくてね」

 

ブレーク「なるほどな…」

 

理由を説明するスカリエッティにブレークは納得する。

 

クラウス「で今はなにをしているんだ?」

 

スカリエッティ「まぁ、色々と発明家な事をして過ごしてるよ。育ててる子達もそれぞれアルバイトをして家計を手助けしてくれてるよ」

 

ブレーク「育ててる子達?おまえ、子供いるのか?」

 

頭を掻きながらのスカリエッティの言った事にブレークは聞く。

 

スカリエッティ「ああ、血は繋がってないが12人いてね。まぁ、一部の子達は知り合いの人達の養子として預けてるけどね」

 

ブレーク「それぞれどんな子なんだ?」

 

自慢する様に言うスカリエッティにブレークは聞き、スカリエッティは写真を見せる。

見ると12人の髪や顔つきが違う女性や少女達がいた。

 

スカリエッティ「左から長女でね。色々と可愛い子達だよ」

 

ブレーク「それぞれ名前は?」

 

スカリエッティ「長女から言うとウーノ、ドゥーエ、トーレ、クアットロ、チンク、セイン、ディエチ、ノーヴェ、ウェンディ、セッテ、オットー、ディードだよ。その内セッテを除いてチンクから後の子達が知り合いの家族の養子になってるんだ」

 

聞くブレークにスカリエッティは指しながら説明する。

 

ブレーク「なるほどな…」

 

アリサ「色々と大変でしょうね」

 

スカリエッティ「ははは、確かに大変だろうけど楽しい日々を過ごしてるよ」

 

納得するブレークの後のアリサの言葉にスカリエッティは笑って言う。

 

ブレーク「ところで何で俺のこと知っていたんだ?」

 

スカリエッティ「それについては偶然としか言えないね。ちょっとね。ウチの子の1人が悪戯半分で管理局の船に気付かれないハッキングをして君の事を教えてくれてね」

 

クロノ「今ちょっとさらりととんでもない事を言いませんでしたか;」

 

リンディ「言ったわね;」

 

エイミィ「い、一応対策はしてたんだけどな;」

 

気になったので聞くブレークにスカリエッティは申し訳ない顔で言い、クロノとリンディにエイミィは冷や汗を掻く。

 

エンシェント《確かにあそこのセキリュティはザルですね。私も前やりましたがあれはひどいモンです》

 

エイミィ「オウフ;」

 

続けざまのエンシェントのズバッとした言葉にエイミィは胸を抑える。

 

スカリエッティ「今度僕特性のセキュリティ入れるかい?どんな相手もシャットアウトして逆に相手に迷惑なのを送り込むと言うやつでね」

 

クロノ「うんまぁ、検討しておきます」

 

スカリエッティの申し出にクロノはなんとも言えない顔で泣き付いて来たエイミィの頭を撫でて言う。

 

スカリエッティ「まぁ、そんな訳で君の事を知ったんだよ。僕はそれなりに古き歴史を見るのが好きだから時たまそう言うのを集めててね。それて君の事を知ったんだ異界の記憶の王にしてメモリナイト、ブレーク・シトロエン王」

 

ブレーク「そこまで詳しく知っているのか」

 

先ほど名を言った理由を言うスカリエッティにブレークは驚きの声を漏らす。

 

スカリエッティ「まぁ、実はと言うと僕も君と同じナイトになれると言ったらどうする?」

 

ブレーク「…なに?」

 

まさかの言葉に誰もが驚く中でスカリエッティは懐から長方形の何かを取り出した後に数枚のメダルを置く。

 

なのは「メダル?」

 

スカリエッティ「コアメダルと言ってね。ロストロギアの1つで僕がこれを使ってデザイアナイトのオーズに変身するんだ」

 

ブレーク「オーズだと?」

 

1枚取って見るなのはへそう言うスカリエッティにブレークは出て来た名前を呟く。

 

スカリエッティ「なんでも、オーズは1人の王が様々な動物の力を自分の物にする為に作り上げた存在でコアメダルはそんな王の欲望を元に錬金術師達が生物の力を宿したこのコアメダルを作り上げたんだ。ただ…複数のを1つの体で納めようとした結果王は死に絶え、起きた衝撃波で国も滅びたそうだ」

 

ブレーク「うぉ、マジかそれ;」

 

すずか「暴走したんですね」

 

誕生の経緯を聞いてブレークは冷や汗を掻き、すずかはそう呟く。

 

スカリエッティ「そう。暴走だよ。王の生物の力を自分の物にしたいと言う欲望が暴走して自分も愚か国を亡ぼしてしまったんだよ。ある意味なんとも言えない結果だね。まぁ、だからこそ複数の力を束ねる王と言う意味も込めてオーズと名付けたんだろうね」

 

それにビシッとすずかを指した後にスカリエッティはそう説明する。

 

クラウス「なるほどな…」

 

リンディ「しかし、なぜあなたがそんなロストロギアを?」

 

スカリエッティ「んーまぁ、ちょっと色々とあってね…ちなみに所持については色々と許可を貰ってるよ。迷惑かかるから名前は出さないけど、あ、ちゃんと良い人だからね」

 

納得するクラウスの後に気になったので質問するリンディにスカリエッティは言葉を濁してそう言う。

 

オリヴィエ「は、はぁ…」

 

ユーノ「それにしてもオーズか…そう言えば1つ思い出した事があるんです」

 

すると聞いていたユーノがそう言うのを聞いて一同の目が集まる。

 

ユーノ「実はと言うととある王が行方不明になってそのまま国が消えたと言う話があるんですけど…その王がある事をやっていたそうです」

 

クラウス「あること?」

 

クロゼルグ「それって何?」

 

ある事が気になったので聞くクロゼルグにユーノは間を置いて言う。

 

ユーノ「なんでも、メモリナイトとは違う存在を作り出すと言うのですが…どう言う存在かまでは抹消されて分からないんです」

 

ブレーク「そうなのか…」

 

ユーノの言葉にブレークはどう言う奴なんだろうなと考える。

 

この時ブレークは知らなかった。

まさかその国の王が誰でどんな存在を作っていたかを後に知る事になるのを……

 

プルルル…プルルル…

 

スカリエッティ「ん?ちょっと失礼」

 

すると懐から携帯を取り出したスカリエッティがそう言って少し離れると何回か言葉を交わした後に電話を切る。

 

スカリエッティ「すまないね。ちょっと娘達から帰って来て欲しいと電話が来てね。僕は此処でおいとまするよ」

 

ブレーク「ん、そうか。なら俺たちもそろそろ帰るか」

 

プレシア「そうね」

 

そう言うスカリエッティにブレークもそう言い、プレシアも同意する。

 

店仕舞いするので残るクロノ達と別れた後にスカリエッティから何か助けがいるなら電話してねと電話番号を渡されてブレーク達は帰宅したのであった。




次回、魔法少女リリカルなのは~三王現代記~第二十二話
~次なる物語への序章~
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