魔法少女リリカルなのは~三王現代記~   作:Dr.クロ

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王の前に復讐しようとした者達が現れ、王の怒りに触れる。


第二十六話~王の逆鱗に触れた2匹の猫~

前回から3日後、作業をしていたブレークは一息ついてうーんと腕を伸ばす。

 

ブレーク「結構座ってたな」

 

スカリエッティ「と言うか座りっぱなしだね…どうせならちょいと息抜きに外を歩いてきたらどうだい?」

 

肩を回すブレークに同じ様に座っていたスカリエッティがそう言う。

 

ブレーク「それもそうだな。んじゃ行って来る」

 

提案を受け入れてブレークは外に出て歩き出す。

 

歩いていてやっぱり最近座りっぱなしだと風の感じ方も久々に感じるなと思い、吹く風の心地よさにご機嫌に歩く。

 

ブレーク「ん?」

 

しばらく歩いていてブレークは結界に囲まれるのに気付く。

なのは達はまだ戻っていないので誰が貼ったんだと思った後…

 

ブレーク「…そこか」

 

エンシェント《タブー!セットアップ!!》

 

取り出したタブーメモリので普段のバリアジャケットのを赤く染めたのを纏ったブレークは感じ取った方向に魔法弾を放つ。

 

???「くっ!」

 

すると放った所から仮面を付けた男が現れて避ける。

 

Tブレーク「もう一人は…そこか!」

 

そう言って別の方向にも放つともう一人の仮面の男が現れる。

 

仮面の男1「我々の存在を探り当てるとは…」

 

Tブレーク「なに、クロノから聞いたんだ…双子の使い魔ってな」

 

仮面の男達「!?」

 

呻く仮面の男だったがTブレークから出て来た言葉に仮面の男達はたじろく。

やはりかとTブレークはその様子からクロノと話しあっていた事が確信したと心の中で思う。

 

Tブレーク「テメェら…使い魔のリーゼロッテとリーゼマリア姉妹だろ」

 

仮面の男1「知らんな」

 

仮面の男2「何を根拠に言っている?」

 

そう言うTブレークにしらばっくれる2人に誤魔化そうとするのは分かっていたTブレークは鼻で笑う。

 

Tブレーク「誤魔化しても無駄だ。真実はいつも一つだからな」

 

トゥルース!マキシマムドライブ!!

 

そう言うと真実の記憶が内包されたトゥルースメモリを使い、手を付きだすと波状の波動が放たれ、仮面の男達に命中すると仮面が吹き飛び、体も光った後に猫耳と尻尾を生やした女性2人が立っていた。

 

女性「なっ!?」

 

女性2「変身魔法が!?」

 

Tブレーク「トゥルースメモリはどんな幻覚でも変身でも解く事ができるメモリだ。変身魔法なんか簡単に解けるぜ」

 

驚いている女性達にTブレークはそう言って女性達を見る。

 

髪の短いのがリーゼロッテ、もう1人の長いのが姉のリーゼアリアとクロノに見せて貰っていた写真からは手嵌めて改めてやはりかと心の中で漏らす。

 

Tブレーク「でテメェら…いやテメェらの主のグレアムの目的は前の闇の書事件で死んだクライドの敵討ちってところか」

 

そう言うと2人の顔は強張る。

図星の様でTブレークはやれやれと漏らす。

 

アリア「な、何故そこまで分かった!」

 

ロッテ「しかもどこで手に入れたんだいその情報を!?」

 

自分達のが当てられたのは驚いて言う2人にTブレークはやれやれと肩を竦める。

 

ブレーク「いいぜ、教えてやるよ。まずこのことに気づいたのはクロノのおかげさ」

 

ロッテ「クロ助のお蔭だと?」

 

アリア「まさか…」

 

ブレークから出た言葉に2人は驚いて先ほどのブレークの知っていた発言を察する。

 

ブレーク「あの時、クロノはこういった」

 

クロノ『と、とにかくだ。僕の父さんは闇の書関連で亡くなったがそれで恨みや憎むなどお門違いだと考えている。なおかつ父さんはそんな事を望んでいないからな』

 

それを聞いたロッテとアリアは手を握りしめる。

 

ブレーク「これを聞いた俺はこう思った…クロノの父親関連で闇の書を憎んでいる奴が居るかもしれないとな」

 

ロッテ「クロ助はそう言ってるけど、私達には納得できない!闇の書をこのままにしたらクライドの様に人を失う人が増える!」

 

アリア「そうしない為にも闇の書を家族もいない彼女ごと封印するべきなんです!」

 

締め括るブレークにロッテは叫び、アリアの言葉にブレークは手を握りしめ怒気を放つ。

 

Tブレーク「…オイ、テメェら今なんつった?」

 

それと共に感じががらりと変わったのをリーゼ姉妹は感じ取って震える。

オリヴィエとクラウス達が見たらマジギレモードとなったTブレークはタブーメモリを抜いて別のメモリに変える。

 

エンシェント《テラー!セットアップ!!》

 

音声と共に黒いドロドロに包まれた後にドロドロが弾け飛ぶと先ほどとは違い王と共に恐怖を感じさせる鎧を纏った姿となる。

 

リーゼ姉妹、特にアリアは彼の禁忌に触れた。

両親を失っているブレークにとって家族とはとても大切な宝物と感じている。

 

同じ様に家族を失っているはやてに自分を重ねていた。

だからこそ、アリアの言葉をブレークは許せなかった。

 

Tブレーク「メモリ魔導師テラー…コレより王による処刑を始める」

 

2人をみつえてTブレークはそう宣言する。

 

ロッテ「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

アリア「!ロッテ!!」

 

怯えた顔で咆哮してTブレークに攻撃を仕掛けるロッテにアリアは叫ぶ。

 

Tブレーク「…」

 

ディメンション!マキシマムドライブ!

 

チェーン!マキシマムドライブ!

 

届く前に音声が響き渡ると三人はいつの間にか処刑場みたいな所に飛んでおり、さらにロッテとアリアは虚空より現れた鎖により拘束された。

 

ロッテ・アリア「!?」

 

それにより2人は直感した。

自分達は相手に敵として認識されておらず、ただこれから昔あった罰を受ける受刑者なのだと

 

Tブレーク「…」

 

キル!ウェポン!マキシマムドライブ!

 

静かにメモリを発動させると断頭台出現する。

 

それにより2人は自分達のこれから起こる事に戦慄する。

 

アリア「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

ロッテ「止めて!!止めてください!!」

 

Tブレーク「一人の少女の人生を奪おうとした貴様らに…かける情けなどない」

 

泣き叫ぶ2人にTブレークはユートピアメモリを取り出しながら言い…

 

Tブレーク「さぁ…希望を奪われながら死ぬがいい」

 

クロノ「そこまでだ。ブレーク、君に人を殺させるのはさせないよ」

 

そう言って絶望した2人に向けてメモリを起動させようとしたTブレークだったが横から現れたクロノがその手を掴んで止める。

 

Tブレーク「クロノ…邪魔をするのか?」

 

クロノ「罰は受けさせるのは分かる。だが、殺すのは止めてくれ、さっきの発言は僕も許せない。だが、殺すのはどうしようもない者にする事だ」

 

聞くブレークにそう返した後にクロノは前に出る。

 

震えている2人を見てクロノは深呼吸する。

自分を落ち着かせる様にして、クロノは口を開く。

 

クロノ「ロッテ、アリア、父さんの事に関してはありがたいと思う。だけど、家族を失ってる辛さを僕が分かる様に、家族を失ったはやてを犠牲にするなんて間違ってる!君達のやろうとしてる事は父さんのやった事を愚弄する事だ!父さんは望んでいると思ってるならお門違いだ!!!」

 

最初は優しく、だが後は怒気の混じった叫びにロッテとアリアはビクッと震えた後に静かに泣く。

 

Tブレーク「…」

 

クロノ「この件で後でグレアム提督に直談判させて貰う。それまでの間、君達の身柄はブレークが預かる。もしまた父さんの思いを汚すなら今度は止めはしない事を覚悟しておくんだ」

 

静かに立つTブレークを見てそう言うクロノに2人は怯えながら首を縦に振る。

ふう…と息を吐き、ブレークはメモリを解く。

 

ブレーク「クロノの言った通りだ。またはやてを侮辱するなら…分かってるな?」

 

ロッテ「は、はい…もうしません」

 

そう言ってユートピアメモリを見せるブレークにロッテは震えて答え、アリアも再び頷く。

 

クロノ「…ホントにすまないブレーク」

 

ブレーク「お前は別に謝らなくて良いって」

 

謝るクロノにブレークはそう言ってさっさと戻るかと言ってメモリで元の場所に戻る。

 

ブレーク「そう言えばクロノは何でいたんだ?」

 

クロノ「ああ、ちょっと母さんに報告した後にエイミィが海鳴で結界が出来てると報告して来てね。丁度割り込めた様なもんだよ」

 

いた理由を聞くブレークにクロノはそう言う。

 

エンシェント《もし間に合わなかったら今頃あの二人は終わってましたね》

 

クロノ「ホント、身近な人物が死んでたとなるとゾッとするよ」

 

そう言うエンシェントにクロノはビクビクしてる猫姉妹を見て言う。

 

ブレーク「さてこいつ等をこれからどうするか…」

 

クロノ「その事なんだが…ブレーク、彼女達を表向きは君の召使いにしてなのはの使い魔にするのはどうだろうか?」

 

腕を組んでリーゼ姉妹の処遇を考えるブレークにクロノがそう言う。

 

ブレーク「と言うと…使い魔設定を変えるのか」

 

クロノ「ああ、彼女達はああだが教えるのが上手い。ユーノ以外にも戦う術を教えられるだろう…後は彼女の店の手伝いだな」

 

聞くブレークにクロノは後半苦笑して言う。

 

ブレーク「ほぅ…良いアイディアじゃねぇか」

 

エンシェント《ですが勝手に変えていいので?》

 

それに笑うブレークの後にエンシェントが言う。

 

クロノ「無論、今すぐじゃない。グレアム提督に会って自分の犯した罪を突き付けてからさせて貰う」

 

エンシェント《それならいいのですが…それまで二人はどうしときますか?》

 

そう言うクロノにエンシェントはリーゼ姉妹について聞く。

 

クロノ「その事だが…ブレーク、君のメイドとしておいといてくれないか?」

 

ブレーク&リーゼ姉妹「「「…は?」」」

 

すると突拍子もない提案に3人は声を漏らす。

 

エンシェント《何言ってるんですかあなたは?》

 

クロノ「こっちも意味もなく言ってるんじゃない。身近に置いとくなら分かり易い立ち位置が良いだろう?自分達が誰の下でいるのか、どう言う状況にいるのかとな」

 

呆れて言うエンシェントにクロノは理由を説明し、リーゼ姉妹も意図を知って顔を青くする。

もしも隙を狙ってはやてを狙うなら先ほどまでの状況の続きになると…

 

ブレーク「なるほどなぁ…」

 

クロノ「色々と監視も出来るし良いだろう」

 

納得するブレークにクロノは言う。

 

エンシェント《確かにいいアイディアですね》

 

クロノ「と言う訳だ。ロッテ、アリア、君達はしばらくブレークのメイドをしてて貰うよ…グレアム提督にはさっき言った様に後で罪を数えさせるからな」

 

そう言うクロノに2人は俯く。

 

エンシェント《? どうしたので?》

 

ロッテ「いや…色々と強くなったねクロスケ」

 

アリア「ホントね」

 

クロノ「………違うさ、君達は闇の書への憎しみに目を向けていたから弱くなっただけさ。僕が強くなったんじゃない」

 

聞くエンシェントに答えずにそう言う2人にクロノはそう言う。

 

ロッテ「はは、言う様になったじゃん」

 

ブレーク「…」

 

それに苦笑するがどこか嬉しそうに言うロッテの後にブレークは懐を漁り、クロノに近寄る。

 

クロノ「?どうしたブレーク」

 

ブレーク「クロノ、これをテメェにやる」

 

そう言ってブレークはクロノへ吹雪の記憶を内包したブリザードメモリを手渡す。

 

クロノ「ブレーク…」

 

ブレーク「お前が此処まで成長した証として受け取ってくれ」

 

渡されたのに驚くクロノにブレークはそう言う。

 

それにクロノは握りしめて言う。

 

クロノ「分かった。この力、絶対に悪用しない様に頑張るよ」

 

ブレーク「頑張って使いこなせよ」

 

メモリを握りしめて強く決意するクロノにブレークは激励してクロノはああと答える。

 

ブレーク「さてそろそろ帰るとするか」

 

クロノ「そうだな。ほら行くぞ2人共」

 

ロッテ「う、うん」

 

アリア「分かったわ」

 

そう言うブレークにクロノも同意してリーゼ姉妹に言い、2人を引き連れて戻った。




次回、魔法少女リリカルなのは~三王現代記~第二十七話

~訪れる紳士、託される思い~

※書き間違えてたので修正しました
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