魔法少女リリカルなのは~三王現代記~   作:Dr.クロ

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訪れし提督は部下の息子に力を託す


第二十七話~訪れる紳士、託される思い~

クロノ「そろそろなんだな?」

 

アリア「ええ」

 

時計を見て聞くクロノにアリアは頷く。

 

場所はブレーク達のマンションで他のメンバーも集まっている。

今彼らはリーゼ姉妹の主、ギル・グレアムを待っているのだ。

 

リーゼ姉妹を通してグレアムに会えるかどうかを聞くとその本人から会いに行くと伝えて来たのだ。

来る時間も決めていて場所をブレーク達が決めて良いでブレーク達のマンションにしたのだ。

 

ブレーク「にしてもまさかあっちのほうからくるとはな」

 

クロノ「あっち曰く、彼女達の報告を聞いて一度は会っておいた方が良いだろうと考えてだそうだ。色々と都合が良かったのだろう」

 

そう洩らすブレークにクロノはそう言う。

 

ブレーク「なるほどな…。ま、こっちとしても好都合だしいいか」

 

ピンポーン

 

するとインターホンが鳴り、シャマルが玄関に行くとスーツを着た老紳士に見える男性が来る。

 

男性→グレアム「こうやって対面するのは初めましてだね。ギル・グレアムだ。娘達が失礼な事を言ってしまった事とはやて君を封印しようとした事に関して謝りに来た」

 

そう言ってグレアムははやてに顔を向けた後に膝を付くと土下座する。

 

グレアム「すまなかった。部下の事で君を封印するなどと言うバカな考えをしてしまって、クロノの言葉を聞いて目が覚めた。私は部下の思いを踏みにじる所だった。ホントにすまなかった!!」

 

ブレーク「だいたい、テメェのやろうとしていたことは八つ当たりみたいなもんだぞ」

 

そう言うグレアムにブレークは指摘する。

 

グレアム「ああ、君の言う通りだ。我々のやろうとしていた事は義務でも使命感でも復讐でもない。ただの私怨の八つ当たりだ。だが、クロノの言葉を聞くまでただクライドの様な犠牲を出さない為と言う建前で動いていた」

 

ブレーク「だがテメェがやろうとしていたことははやてやシグナムたちの未来を犠牲にする方法だ。んなの方法でもねえよ」

 

心の底から出す様に顔を歪めて言うグレアムにブレークはそう言う。

 

グレアム「君の言う通りだ。私は、本来ならそう言う明日を守る為の組織にいる筈なのに私怨を優先してしまった」

 

ブレーク「まぁ、自覚してるなら良いけどな」

 

それに対し肯定するグレアムにブレークは肩を竦めて返す。

 

クロノ「それでグレアム提督、用件のなんですが」

 

グレアム「ああ、使い魔の件は了解した。それに私はもう老いぼれだ。若き子と一緒の方が良いだろう」

 

アリア「お父様」

 

切り出すクロノにグレアムは渡り船と言える口調で答えた後に悲しむアリアに微笑む。

 

グレアム「色々とすまなかったな2人共…それとアリア、クロノにデュランダルを」

 

アリア「!?しかしお父様あれは…」

 

そう言ってほほ笑んでから出て来たグレアムの言葉にアリアは言おうとするがグレアムの目を見た後に口を噤んでクロノに懐から取り出した1枚のカードを渡す。

 

クロノ「これは…」

 

グレアム「デュランダル、闇の書を永遠に封印する為に作ったデバイスだ。君に託す」

 

渡されたのを見て聞くクロノにグレアムはそう言う。

 

ブレーク「どんな魔法が使えるんだ?」

 

グレアム「氷結魔法だ。それにより溶けない氷を作り出して封じ込めると言うプランを練っていた」

 

聞くブレークにグレアムは簡略に説明する。

 

ブレーク「なるほどな…」

 

それにブレークは思わず感心する。

自分がクロノに渡したブリザードメモリ、そして今グレアムから託されたデュランダルはどちらとも氷、この組み合わせにクロノは氷に縁があるのかねと思った。

 

ブレーク「まぁ、とにかく戦力アップされるのは良い事だな」

 

クロノ「確かに…提督、このデバイス、これから使わして貰います」

 

そう締め括るブレークにクロノは頷いた後にそう言い、グレアムは微笑ましく見る。

 

グレアム「強くなったなクロノ、ホントに心が強くなったな」

 

クロノ「…仲間や知り合ったブレーク達のお蔭ですよ」

 

ブレーク「そう言われると照れるな」

 

そう褒めるグレアムにクロノは首を横に振ってからなのは達を順に見てから言い、ブレークや関わった他のメンバーもこそばゆい顔をする。

 

ブレーク「と、これをあんたに渡しとかないとな」

 

そう言ってブレークはグレアムに何かを渡す。

 

渡されたそれにグレアムは護衛用の武器だと言うのに気付く。

 

グレアム「ふむ、ブレーク君だったね。なぜ私にこれを?」

 

ブレーク「一応念のためにな」

 

聞くグレアムにブレークはそう返す。

 

グレアム「分かった。ありがたく受け取っておくよ」

 

深く聞かずにそう言ってグレアムは武器を懐に仕舞う。

 

クラウス「ところでブレーク、解析の方はどうなんだ?」

 

ブレーク「ああ、ジェイルのと合わせて順調だな。このままいけば1週間後には修復作業に入れるだろうな」

 

聞くクラウスにブレークはそう答える。

 

シグナム「ほ、本当か!」

 

ブレーク「ああ」

 

近付いて聞くシグナムにブレークは力強く答える。

 

ブレーク「はやて、もう少しの辛抱だからな」

 

はやて「うん。この子も長い苦しみから解放されるんやな」

 

そう言うブレークにはやては頷いた後に闇の書を撫でる。

 

それを見ながらクロノは思った。

夜天の書も元を辿れば被害者、純粋に魔法のを記録して収集する筈だったのが手を加えられた事で様々な者達の命を取ってしまう呪いの本へとなってしまった。

 

クロノ「(色々と被害者が加害者になった感じだな…しかも夜天の書の場合は無理やりとも言える…)」

 

だからこそ今で終わらせようとクロノは固く決意する。

 

ブレーク「お前等!あと一息だ!気合を入れて闇の書を夜天の書に戻すぞ!!」

 

一同「おお!!」

 

号令するブレークに誰もが腕を突き上げる中でグレアムは微笑ましく見ていた。

 

グレアム「(クライド、君の息子は立派に育ったよ。管理局の1人ではなく1人の少年として…私はホントに嬉しい限りだよ)」

 

なのは達と次のに対して話しあっているクロノを見てグレアムは心の底から天国へいる自分の部下へそう言うのであった。

 




次回、魔法少女リリカルなのは~三王現代記~第二十八話、
~火山の大怪獣、欲望の騎士の力~
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