第三十五話~現れし闇の欠片~
ブレーク「くあ~まさか買い出しに出されるとは…」
買い物袋を持ちながらぼやくブレークに同じ様に買い物係に任命されたリッドが苦笑する。
リッド「しょうがないね。ジャンケンに負けたんだしさ」
ブレーク「グーがいけなかった…チョキにしとけば…」
ジャンケンの事を引きずってぶつぶつ言うブレークにリッドはあははと苦笑する。
ちなみに買い物に出てる理由はナガシマ家が来ているのでバーベキューにしましょうと言う桃子の提案で誰が買いに行くかをジャンケンで決めようとなった結果、負けたブレークとリッドが買いに行く事になったのだ。
ブレーク「…ん?」
リッド「?どうしたのブレーク?」
するとぶつぶつ言っていたブレークが急に立ち止まり、それに気づいたリッドが振り返って聞く。
ブレーク「なぁ…なんか違和感感じないか?」
リッド「違和感?」
そう言われてリッドは周りを見て、彼の言う違和感を感じ取った。
それが何なのかと考えて、先ほどまで聞こえていた人の足音や話し声が無くなってるのに気付く。
リッド「そういえば…」
なぜ…と2人は考えた後に…飛んで来た魔力弾を避ける。
体勢を立て直して飛んで来た方を見て驚く。
そこにいたのは…BJを着てレイジングハートを構えたなのはであった。
ブレーク「な、なのは?」
なぜ自分達を攻撃したのかに戸惑うブレークになのはは口を開く。
なのは「あなた達はジュエルシードを持っていますか?」
ブレーク「は?」
出て来た事に何言ってるんだこいつ…とブレークが思った後に喋らない事から渡さないと思ったのかなのははレイジングハートを構える。
なのは「渡さないのなら全力全開でやらせて貰います!」
ブレーク「なっ!?」
その言葉と共にアクセルシューターを放つなのはにブレークとリッドは慌てて避ける。
リッド「ど、どうしたのなのは!?」
なのは「はぁぁぁ!」
慌てて呼びかけるリッドだがなのはは止めずに攻撃を続ける。
様子がおかしいと感じたブレークは仕方ないと考えてエンシェントを装着してメモリを取り出す。
エレメント!!
ブレーク「そっちから手を出したんだ。戦闘防衛させて貰うぜ」
エンシェント《まったくですよ。文句は言わせませんよ》
そう言ってからエレメントメモリをエンシェントにセットして展開する。
エレメント!
音声の後にブレークはメモリナイトエレメントになる。
なのは「ええ!?」
驚いている様子のなのはにエレメントはお返しと属性弾を放って行く。
エレメント「驚いてる?」
その後にエレメントはなのはの反応にさらなる疑問を持ちだす。
先ほどもそうだが、なのはの反応がまるで初対面や初めて見る様な反応であった。
攻撃をしつつ、注意深くなのはを見てエレメントはさらなる事に気付く。
目の前にいるのは確かになのはなのだが白い筈の服の色が若干だが暗い色になっていた。
リッドも気づいたのか訝しげになのはを見る。
リッド「貴方、名前は?」
なのは「え?高町なのはです」
試しに聞くリッドに対してなのはは戸惑って答える。
それにリッドはエレメントに顔を向けてエレメントはリッドの意図に気付いて今度はエレメントが質問する。
エレメント「なら…俺達の事は知ってるのか?」
なのは「え?初対面ですよね?」
質問の内容に目をパチパチさせるなのはにエレメントはもしやと考える。
今自分達の目の前にいるなのはは……自分達が出会う前のなのはではないかと…
それならば先ほどの発言やエレメントを見ての驚きが納得できる。
納得は出来るが…なぜそんな自分達と会う前のなのはが目の前にいるかと言うのが疑問である。
エレメント「…まさか…」
疑問を感じた後にエレメントはある推測が出来上がる。
それが当たってるかは分からないが確かめる為にもエレメントはエレメントメモリを抜いてマキシマムスロットに装填する。
エレメント!マキシマムドライブ!!
エレメント「エレメントワルツ!!」
音声と咆哮の後にエレメントの周囲に赤と青、緑、黄色の球が出現してなのはへと向かって行く。
それになのはは避けようとするが4つの球の巧みな動きに翻弄された後に4つの球の連続突撃を受けて最後に四方からの突撃を受けて地面に落ちる。
なのは「私は…」
近寄ったリッドとエレメントは倒れたなのはへと近づき…次に起こった現象に驚く。
なのは「う、ああ…」
なんと、目の前のなのはが呻いた後に全身が一瞬暗くなるとテレビが故障した時の様な砂嵐が浮かび上がると共に足もとから白い四角形となって四散して消えて行く。
リッド「き、消えた!?」
エレメント「どう言う事だ?」
それに2人が驚く中でお~いと言う声と共にはやてと彼女の車いすを押すリインフォースが来る。
エレメント「はやて、リインフォース」
はやて「良かった本人みたいやな」
リインフォース「その様ですね」
話しかけたエレメントにそう言ったはやてと同意するリインフォースに2人は首を傾げる。
エレメント「本人?」
出て来た言葉に首を傾げる2人にリインフォースが言う。
リインフォース「実は、先ほどアースラに戻ったクロノ執務官から連絡があって、エイミィが不思議な魔力反応を海鳴で感知したと言う報告をして調べてくれないかと言われて出ようとしたら…」
はやて「なんと!フェイトちゃんとアルフさんのそっくりさんが出て来てビックリなんよ!」
ブレーク「なに!?」
まさかの証言にブレークは驚く。
リッド「僕達の方はブレーク達と会う前のなのはが現れたのと関わりがあるの?四散しちゃったけど」
はやて「そっちはそうやったんか…んで応戦した後に話を聞こうとしたらいきなり四散してな…スカさんやプレシアさんにコアさんが推測を立てたんよ」
先ほどまでのを言うリッドにはやては驚いた後にそう言ってずいっと詰め寄る。
リッド「推測?」
リインフォース「現れた者達は此処、海鳴であった記憶から出現した存在ではないかと言う事です」
下がりつつ首を傾げるリッドにリインフォースは3人の推測を言う。
ブレーク「どういう事だ?」
はやて「本人達曰く、何らかの力で此処で起こった事で特殊な力を持った存在を再現してると思うのと、もしかしたら自分達の記憶から再現される可能性もあるかもって事らしいわ。しかもな…」
聞くブレークにはやては聞いていた事を説明した後に困った顔でリインフォースを見る。
ブレーク「しかもなんだ?」
リインフォース「………どうやら闇の書が関わってる様だ」
リッド「はぁ!?」
出て来た言葉にリッドとブレークは驚く。
驚くのは当然だ。
なぜなら闇の書はもう夜天の書に戻っているし、さらに言うなら対処した場所は無人世界である。
ブレーク「どういう事だ?」
リインフォース「そこは博士の考えでは感知できない程の残留したのが私達の力を探して此処に来て復活する為に力を蓄えようとしているのでしょう。そっくりな者は復活する為の副産物かと…」
疑問を浮かべるブレークにリインフォースはそう言う。
成程な…と考えた後にブレークは別の疑問が出来上がる。
確かに残留した奴が復活する為にと言うのは納得できる。
だが、感知できない程の残留がどうやってそっくりさんを作り出せるのかと…
考えようにも情報が少ないのでブレークは苦い顔で頭を掻く。
リッド「とにかく、はやては戻っておいた方が良いね」
はやて「ふっふっふっ、そこら辺は安心せえやでリッドちゃん」
考えてそう言うリッドにはやてが不敵な笑みを浮かばせて言う。
リッド「え?」
どう言う事とブレークと一緒に戸惑うリッドにはやてはある物を取り出す。
それは剣十字の紋章のペンダントではやてはそれを高く掲げ…
はやて「シュベルトクロイツ!セットアップ!」
《スタンバイ・レディ》
音声と共にはやての全身が光に包まれ、光が晴れた後には服装が変わり、手に杖を持って車いすから立っているはやてがいた。
服の見た目はふとももまでしかない真中に金色のラインが入った黒のチャイナドレスの様なのの上に肩部分が黒で金色のラインで腕の白い部分と区切られていているジャケットを羽織り、腰部分に黒い腰マントを付けている。
ブレーク「おー」
はやて「どや?スカさんが作ってくれたシュベルトクロイツや~さ・ら・に!」
スカイ!
関心するブレークにはやては笑った後にスカイメモリを刺す。
それと共にはやての体は成人女性位に大きくなって胸も相応な大きさになる。
はやて「おお~なのはちゃん達と変わらんな~」
それにはやては自分の胸を見て呟いた後に3人が目を点にしてる事に気付く。
ブレーク「そうだな」
リッド「いや、それ以外に突っ込むべき所あるでしょ…はやて、顔だけを後ろに向けて見て」
はやて「?」
肯定するブレークにツッコミを入れた後にそう言うリッドにはやては言われた通りに顔を後ろに向ける。
すると…何やらふりふり動くのが見えて、頭も何かムズムズすると感じて頭の帽子を外し、リインフォースの持って来た手鏡で見る。
そこには…動物の耳があった。
はやて「な、なんじゃこりゃあ!?」
ブレーク「こりゃあ…狸の耳だな」
どこぞの有名台詞を言うはやての後にブレークが見てそう言う。
はやて「なんでや!?スカイメモリやろ!?なんで狸も追加されとるん!?」
リッド「あー…これもしかするとスカイメモリが刺されると同時に別のメモリも入った感じかな?見る感じラクーン・ドッグの…」
叫ぶはやてにリッドは頬をポリポリ掻きながらそう言う。
はやて「らぐーん・どっぐ?」
リッド「ココ(日本)で言うと狸だよ」
首を傾げるはやてにリッドが答える。
はやて「ああ…なるほ、なんでやねん!!なんで狸やのん!?私好かれとるん!?」
リッド「さ、さぁ?」
納得しかけてツッコミを入れて詰め寄るはやてにリッドも困った顔になる。
それをブレークが注目を集める為に手をパンパンする。
ブレーク「とにかく、今は起きてる事を止める事が専念だ。はやても動ける様だし此処は二手に分かれるか?」
リッド「そっくりさんとの見分け方は服の色とかかな?さっきのなのはは服の色が違ったし」
そう言うブレークにリッドは思い出しながらそう言う。
はやて「そういえば…」
リインフォース「フェイトとアルフのそっくりさんも色が違いましたね」
言われて自分達が遭遇したそっくりさんを思い出すのを見ながらブレークは飛ぶ為にゴッドかスパイラルのどっちを使うかを考える。
ブレーク「こっちにするか」
少し考えて攻撃の幅が広く臨機応変に行けるスパイラルメモリにしてエンシェントにセットして仮面ライダースパイラルとなる。
エンシェント《では、気を付けてくださいねはやて。あなたは他の皆さんと違って初心者なんですから》
はやて「わかっとるで」
注意するエンシェントにはやてはそう答えた後にそれぞれ浮かびあがる。
ちなみに車いすははやてが変身すると共にシュベルトクロイツに収納されている。
はやて「そっちも気を付けてな」
ブレーク「あぁ」
そう言ってそれぞれ別れる。
突如現れたそっくりさん。
それは闇の書が関わっていた……
なぜ現れたのか、謎が解けない現象に対し、ブレーク達は解決できるのか……
次回、魔法少女リリカルなのは~三王現代記~第三十六話
~現れる蒼き雷刃、目覚める蒼雷の騎士王~