白兎が英雄ホイホイなのは間違っているだろうか?   作:red knight

8 / 11
今回はアタルさんとベル君のスパーリングから始まります。


白兎旅団、ロキファミリアと顔合わせpart3

『黄昏の館』闘技場

 

闘技場の中央に何故か西洋のコロッセオのような場所に不釣り合いな四角いジャングルもといリング。

その中でストレッチをするアタル。

ベルもどこで着替えたのか、シングレット(アマレスのユニフォーム)を着てスクワットしながら準備を整えていた。

 

アタル「ベル準備はいいか?」

ベル「いつでもいいですよアタルさん。」

 

リング中央でベルとアタルがにらみ合う。

 

アタル「さぁ来い!」

ベル「はい!」

 

ベルがアタルにタックルを仕掛ける。

アタルはしっかりとディフェンスする。

 

アタル「片足だけでもいいからしっかりとつかめ。小さいお前がでかい相手を倒すなら相手のバランスをちょっとでも崩さなきゃだめだ。」

ベル「はい!」

 

ベルのタックルを受け止めながら指導をするアタル。

それを見ていたギャラリー。

途中でリヴェリアも合流して

 

クリス「ほほう。流石伝説の傭兵。指導者としても一流か。」

アイズ「すごい………」

アカツキ「見事な指導だ。」

リヴェ「しかし………なぜ近接格闘メインなんだ?」

メー「ああ、それは今までの旅先で対人戦が多くて………」

 

メーテリアが説明する。

白兎旅団はあちこちで武名を轟かせた事もあって中には彼らを引き抜いて戦争の道具にしようと企む輩も多かったそうな。

中にはそういう奴らに弱みを握られ仕方なく戦った相手もいた。

そういう相手を殺さずに倒すためアタルとの特訓で徒手空拳も身につけたそうな………

まぁアタル曰く徒手空拳でなくレスリングだとか………

 

メー「エミヤさんやダイドウさんからも戦闘術は教わってるんですが、対人戦においてはアタルさんの方が一日の長があるので。」

リヴェ「なるほどな。」

 

すると………

 

にゃん太「リヴェリアさん、ここでしたかにゃ?」

 

現れたのは壮年の猫人族(キャットピープル)の男性。

 

リヴェ「にゃん太班長、どうかしたのか?」

アイズ「班長!」

 

アイズがにゃん太の傍による。

 

メー「あの~こちらの方は?」

クリス「私達のファミリアの筆頭料理人兼新人教育担当(複数人担当)のにゃん太だ。」

にゃん太「はじめまして。にゃん太と言いますニャ。このファミリアでは班長と呼ばれてますニャ。」

メー「ご丁寧に。私はメーテリアです。」

 

お互い挨拶するにゃん太とメーテリア。

 

リヴェ「ところでにゃん太班長。私に用事とは?」

にゃん太「実はリヴェリアさんにお客様ですニャ。」

リヴェ「客?」

???「もう………リヴェリア、今日の約束忘れちゃ駄目でしょ。」

???「しゃあないやんケー姉、リヴェ姉は大手ファミリアの幹部なんやさかい。」

 

やって来たのは金髪ショートカットのハイエルフの女性と同じく金髪ロングヘア―のハイエルフの女性。

ショートカットのハイエルフの名前はケーナ・リヨス・アールヴ、リヴェリアの姉でデメテルファミリア所属。(レベル7)

ロングヘアーのハイエルフの名前はマリエール・リヨス・アールヴ、リヴェリアの妹でミアハファミリア所属。(レベル4)

 

リヴェ「ケーナ姉さんとマリエ。そうか、今日はひさびさに飲もうと約束してたか。」

ケー「そうよ。約束の時間までまだあるから迎えがてらここに来たって訳。」

マリ「ごめんなリヴェ姉、仕事あったのにいきなり来て。」

 

和気あいあいと話す三人。

 

メー「あの~三人は姉妹なんですか?」

リヴェ「ああ。二人とも私よりも先にエルフの森を出て世界を旅してこのオラリオで冒険者として活動しているんだ。」

ケー「ん?もしかしてメーテリアちゃん?」

メー「そうですけど………あれ?もしかしてケーナさんですか?」

ケー「そう。久しぶりね。病気は治ったの?」

メー「お久しぶりです。ええ。おかげさまで。」

リヴェ「えっと………ケーナ姉さん、メーテリアとは知り合いなのか?」

ケー「ああ、リヴェリア達は知らないのか。メーテリアは恩恵刻んでなかったけどヘラファミリアで保護されてたのよ。その時私が看病したりしたからね。」

「「………」」

にゃん太「そう言えばケーナっちは元ヘラファミリアでしたニャ。」

クリス「ほう。ヘラファミリアとな。私がオラリオに来た時にはすでに解散してたので会う事はなかったがな。」

アイズ「?」(。´・ω・)?

「「えぇぇぇぇぇ!?」」

 

リヴェリアとマリエの声が響く。

 

アタル「ん?何かあったみたいだな。ベル、今日はここまでにするか。」

ベル「はい。ありがとうございました。」

 

アタルとベルも駆けつける。

 

ケー「それにしてもヘラファミリアが解散した時はびっくりしたわ。私は黒竜討伐前に受けたクエストで孤児を保護して育てるために脱退してデメテルの所に改宗(コンバージョン)したけどメーテリアの事が心配だったしね。でも元気そうで良かったわ。そう言えばアルフィアは?」

メー「姉さんも病気治りましたよ。訳あって今は別行動ですけど。そう言えばオプスさんは?気まぐれでゼウスファミリア辞めて隠居するって言ってから一度も会ってませんけど。」

ケー「ああ、オプスは今ヘルメスファミリアにいるよ。懐かしいな。オプスとアルフィア、ザルドさんの4人でよくダンジョン探索したっけ。」

 

ケーナとメーテリアは昔馴染みだったらしく昔話に花を咲かせる。

 

 

 

 

 

一方応接室では………

 

ルル「この条件なら私達も異論はない。」

シロエ「では詳細を詰めていくことにするよ。」

エミヤ「何はともあれ話し合いが上手くいって良かったよ。」

フィン「そうだね。僕としてはこれ以上ない成果を得られて満足だよ。」

 

フィン達ロキファミリアとエミヤ達ヘスティアファミリアの同盟が無事締結になったようだ。

 

ロキ「ドチビ………お前大変やな。あのルルって元ブリタニアの悪名皇帝その人やんか。」

ヘス「ロキこそ………恩恵を刻まない非冒険者による探索チーム『放蕩者の茶会(デボーチェリティーパーティー)』の腹黒参謀『腹黒メガネ(ブラックグラス)』を仲間にして。」

 

お互いの参謀格がとんでもない経歴の持ち主だと知り何故か慰め合うロキとヘスティア。

 

エミヤ「ルルとシロエの腹の探り合いに当てられたら誰でもそうなるよな。」(-ω-;)ウーン

フィン「正直僕も生きた心地がしなかったよ。」(-ω-;)ウーン

 

 

 

 

 

それから数日後………

 

フィン「早速ですまないがエミヤ達、新人合同訓練の教官として参加してもらえないか?」

「「「「「「「え?」」」」」」」

ベル「ん?」(。´・ω・)?

 

早速ヘスティアファミリアがオラリオで名を轟かせる機会が訪れようとしていた。

 




キャラクター設定&追加キャラです。


シロエ(ログ・ホライズン)
ロキファミリア作戦参謀兼事務担当。【放蕩者の茶会(デボーチェリティーパーティー)】という非冒険者のみで構成されたパーティで【腹黒メガネ(ブラックグラス)】の愛称で知られる名参謀。

にゃん太(ログ・ホライズン)
ロキファミリア筆頭料理人兼新人引率役。シロエと同じく【放蕩者の茶会(デボーチェリティーパーティー)】のメンバー。愛称は班長

アカツキ(ログ・ホライズン)
ロキファミリア密偵。シロエを主君と仰ぐ。

ケーナ(リアデイルの大地にて)
リヴェリアの姉で現デメテルファミリア所属(レベル7)。元ヘラファミリアの冒険者。アルフィアとメーテリアの顔なじみ。アルフィアとは一緒にパーティーを組む仲。ケーナ、アルフィア、ザルド、オプト(現ヘルメスファミリア)の4人でオラリオの4大仕置人の異名を取り闇派閥の冒険者を懲らしめていたらしい………

マリエール(ログ・ホライズン)
リヴェリアの妹でミアハファミリア所属(レベル4)。リヴェリアよりも先にエルフの森を出て旅している最中に関西弁に訛ってしまう。商売上手で従者で友人だったヘンリエッタと一緒にオラリオに訪れてミアハファミリアに加入しミアハファミリアの運営を担っている。


ロキファミリアだけじゃなく他のファミリアにも戦力を上手く分散しないとね。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。