設定は改変ありかも
内容は……
やはり俺の加速世界は間違っている
《Brain Burst 2039》
2039年、インストールするとソーシャルカメラの映像から再構成された加速世界で、現実を舞台にした対戦格闘ゲームが東京に住む百人の子供達にいつの間にかインストールされていた。インストールされたその子供達は、そのゲームで自分だけのアバターを駆使してそのゲームを遊びはじめる。
そして時は経ち、その中でも『純色の七王』と呼ばれるトッププレイヤーが名を馳せ、『レギオン』と呼ばれるプレイヤーの集団の長を勤め、日々敬愛と畏怖の念を贈られていた。
そんな中、純色の七王と同じレベルに到達したにも関わらず、まるで見向きもされない。噂ですら僅かにしか聞かない程の『無名のトッププレイヤー』がいた。
そのプレイヤーは純色の七王に因んでこう呼ばれている。
『無色の孤王』
これは、まるで都市伝説のような少年のお話
☆☆☆
『領土戦』
毎週土曜の夕方に設けられている領土戦争時間にレベル不問のチーム戦を行い、平均勝率5割を上回ることでシステムに認められる東京の全区をそれぞれ舞台にした陣取り合戦だ。
もちろん前述した七王…いや、今は六王もそれぞれ領土を持っている。赤のレギオン《プロミネンス》は練馬区、中野区の半分。緑のレギオン《グレート・ウォール》は渋谷区、目黒区、品川区、世田谷区の一部のように各々の領土を保持していた。
そんな中、青のレギオン《レオニーズ》、黄色のレギオン《クリプト・コズミック・サーカス》、紫のレギオン《オーロラ・オーバル》、白のレギオン《オシラトリ・ユニヴァース》の四つのレギオンに囲まれた一つの小さな区、《千代田区》でも一つの領土戦が行われていた。
そこでは無色のレギオン《ロスト・ネメシス》のレギオンマスターに三人のバーストリンカーが挑んでいるところであった。
原始林ステージ。木が生い茂り視界が悪い森の中を二人のバーストリンカー、《プロミネンス》に所属する『ブレイズ・ハート』、『ピーチ・パラソル』の二人が走っている。ついでにもう一人の参加者『オーカー・プリズン』は陣地で待機しているようだ。
「はっ…はっ…。ねぇ!これ敵に会わないまま勝っちゃうんじゃない?」
「油断は禁物だよハトっち。ここって毎回一対三なのに一度も負けた事ないんだって!」
「だーいじょぶだって!いざとなったら私の『シアリング・ノート』で奴を灰にしてやるさ!……あれ?相手って名前なんだっけ?」
「もう忘れたの!?相手は……えっと、ちょっと待って。……あれ?」
領土戦では『相手陣地のターゲットを破壊する』、『相手プレイヤーの全滅』などがある。故に一対三の場合一人が守り二人が固まって相手陣地を目指すのが基本になっている。
もちろんアバターによるが。
……そんな中、たった独りで三人を相手にしているプレイヤーは地を蹴り木を蹴りとまるで忍者のようなスピードで相手陣地を目指していた。
実は三分程前先程の二人の上を通り過ぎたのだが、全く気づかなかったのでそのまま直進している。
「あそこか」
そのプレイヤーは森の一部だけ切り開かれ視界が良くなっている部分に今回のターゲットを見つけほくそ笑む。ターゲットの近くに一つのアバターの姿が見えたが気にする事なく突き進んだ。
森から抜ける
相手はまだ気づかない
駆け出しターゲット目掛けて跳躍する
相手はまだ気づかない
腕を上げターゲットに振り下ろす
相手はまだ気づかない
そして手が振り下ろされ………ターゲットは粉々に砕け散った
☆☆☆
「……ふぅ」
本日最後の領土戦を終え、俺…比企谷八幡は小さくため息をついた。
…疲れた。毎週毎週なんで俺の領土に来るんだよ。他の王の所は不可侵条約だかなんだかを採用してるってのに。そろそろ俺も直談判しに行く時期か。
……無理だよな、どうせハブられる。
レギオンに入っている者なら間違いなく知っているが、黒の王除く六王は互いに不可侵条約を結んでる。そして知らないだろうから一応言っておくが、俺もレギオンマスターなんだ。だから純色の七王とも全員知り合い…いや、何人かはもしかしたら友達かもというレベルまでいってるかもしれない。
なんせレギオンマスターになるための試練が最低四人は必要とかいう運営の悪意を感じる設計だったんで、現在の緑の王と青の王に土下座して協力してもらった過去まである。…あれ、友達に土下座って普通だよね?
……ま、現在はレギオンメンバー俺一人という、レギオンの意味あんのかとツッコまれる状態にあるから顔を合わせづらいというのもあるか。
「…さて、寝るか」
現在時刻は午後四時。明日はみんな大好き日曜日だ。
朝に寝て昼に起きる事も、夕方寝て朝二度寝する事もできる。ビバ日曜日!学生の味方だね!
……寝よ。
……自分で書いといてなんも言えねぇ
これからにご期待ください。と言っても原作の一巻がどっか行ったせいで手探りの上設定おかしいかもですが