Infinitum Exosphere - 無限の成層圏を超えて - 作:一般通行ポーランド空軍士官
さて、3組の負傷した哀れなクラス代表の代わりとして出場する代理人になり、スイーツ無料パスの為に頑張らねばと思いながらも授業を受ける。
すんごい眠いけどとりあえずせめて起きていないとな…………………そう思いながら眠気と格闘して授業を受ける。時々前の席に座っている
寝たい気持ちはわかるけどちゃんと授業受けないとビルクステッド女史から説教くらうからせめて起きてような。
「──それでは、これで6時限目の授業を終わりますね〜」
よし、レーシャが眠りに落ちないように眠気と格闘しながら起こしつつ、無事に2日目の全授業を終える。
今日はちょっと久しぶりにISを動かすべく、貸切にした第7アリーナへ"インテルマリウム"の面子に加えて俺を代理にして問題がないか、そして代理人を変更するか否かを確認してもらうために3組から左腕を石膏で固めた3組代表の"キャンディス・フォークランド・グレイ"と依頼を持ち込んできた"クロエ・アダミディス"の2人を追加してアリーナへ向かうことにする。
「さて、君らにも来てもらったのは本当に俺でよかったか確認してもらうためなんだがな……………まだ代理人を変える時間はあるんだ、今からでも遅くはないぞ。たとえばそこのバルト3人娘から一人選んだって良いわけだ、俺よりも勝率は上がってくるぞ」
「一応ウチらの方で他の子達にも聞いて許可はもらいましたし、何より"キャンディス"がスタニスワフさんの腕を見込んだんですよ」
「スタニスワフさんはISで十分他のクラス代表と渡り合えるだろう、とね。それにISの操縦訓練だって受けて来ているでしょう?」
「……………まぁ、一応は受けてるさ。だがそれなら本当に他のやつでも十分よかったろ?」
「バルバラさんに聞いたんですけど、有利な状況に持ち込めば国家代表相手に勝率3割あって代表候補生の序列上位とも五分五分でやりあえる人がいるならその人を選びますよ。性別とかは関係なしにね!」
「そうかぁ……………バーシアそこまで喋っちゃったかぁ………………まあいいさ!とりあえず勝てばいいんだろう?なら俺に任せろよ、空を飛んで敵を叩き落とすのは得意だからな!そこまで期待されてんだったら前に進むだけさ!退路も前方にだけ作る、これで満足か?」
「はい、それじゃあ代理任せますね!……………ところで退路を前方に作るとは………………?」
「そのまんまの意味だが?指揮下の部隊が孤立して包囲されちまったし後退するのは包囲突破を阻止する敵部隊が多くて突破は無理だから前方に進出させた。それだけだよ」
「………………イカれてる…………………!」
「だが突破を目論みて無駄に死人を出すよりは精々死ぬまで敵をかき回して足掻いてやる方が少しは死ぬ意味があるだろう?それだけだ」
「そうですかね?」
「そう言うもんだ、まあ戦争なんて君らのとこにまで来たりはしないさ。それに欧州もしばらくは平和だろうからな、一応はだがな」
「さて、それじゃあ君らは管制室に行っててくれ。俺はここでちょっくらこいつを動かしてるからさ」
「はーい!」
とりあえずアリーナに着くまで無言でいるのもアレなので本当に代理人は俺でいいのか再度聞く。帰って来た答えはそのまま俺が代理人となると言うものであったし、しかもバーシアが本国で訓練した際の模擬戦の戦績を言ってしまったので確固たるものとなってしまった。ちくしょう恨むぞバーシア!
とりあえずは仕方ないのでおとなしく当初の目的通りにISを動かして対抗戦に備えるとしますかね、後退はできなくなったからただひたすらに前へ突撃するだけだ。かつての偉大なる
そんなこんなで3組の2人とクリシャ以外の全員を管制室に行かせ、俺とクリシャは我がポーランド製第3世代ISの"フサリア"の鎧を身に纏う。
そうしてクリシャと対峙していたところに突如別の方向からレーザー射撃が飛んでくる。急いで回避して飛んできた方に目を向ければ青を基調としたISに乗り込んだ長い金髪をドリルみたいに巻いた碧眼のアングロ・サクソン人の令嬢が俺に向けてレーザーライフルの銃口を向けていた。
「
「そこの不明機!今すぐ武装を解除して所属と氏名を答えろ!応じなければ自衛の為に然るべき措置を執行する!」
「さーて、おまえさんは一体何者なんだ?昨日の夜に俺の部屋に不法侵入して来た痴女のお仲間か?だとしたらあの青髪諸共その首斬り落とす!!」
「……………東欧人と言うのは野蛮ですのね。なぜ撃たれたのかわからないのですか?」
「はぁ?野蛮なのはどっちだか、何かを言いもせずにいきなり射撃することの方が野蛮だろうが。更に言えばおまえと試合をしているわけでもないから校則違反にもなるぞ。本当に君は文明のある国から来たのか?」
「……………私はイギリスの代表候補生、"セシリア・オルコット"ですわ!そんなことも知らないんですの!?」
「知らん、生憎"インテルマリウム"に関わってる国の代表候補生ならまだしも、関わってない国の代表候補生なんざクソほどどうでもいい情報なんでな。
更に付け加えればあの代理依頼の件については3組の生徒からの、データによる裏付けと生徒の自由意志によって正式に依頼されたものだ。お前が付け入る余地はない!」
「…………決闘ですわ!今すぐ私と決闘しなさい!」
「拒否する、それよりも早く武装を解除しろよ。学園の教師部隊がすぐに到着するぞ」
「なぁ!?卑怯者!これだから男というのは…………………!ここで仕留めますわ!」
「なんてこった!あのアングロ・サクソン人は頭がイカれたのか!?」
「恐らく言動から察するに"精神的疫病"に感染しているものかと、手加減は不要でしょう」
「よーしわかった、教師部隊が来るまで持ち堪えるとしますかね。その間にどうなっていようが俺は知らん、自衛のために反撃しただけだからな」
さて、どうやらあの金髪ドリルは昨夜の青髪痴女とは無関係らしい。それはそれでまた面倒なことになったがな。痴女の次はアングロ・サクソンのイカれ女とは、今年のIS学園生徒は悪い意味で人材が豊作じゃないか?
兎にも角にもあのイカれサクソン人は何も言わずに俺らを撃ってきたわけだ。一応教師にはプライベート・チャンネルで連絡しているが、自衛のために反撃は許可されているので教師部隊が来るまで叩きのめすとしますかね。
そうして俺はすぐさま右手に70口径40mm機関砲"Treenigheten"*1を、左手に15.5mm機銃"Burza"を展開して敵機体─つまり英国製試作第3世代IS"ブルー・ティアーズ"─と敵機体の特殊兵装─4機のレーザービット─目がけて40mm機関砲の近接信管付き榴弾と15.5mmの曳光弾や徹甲弾、榴弾が混じった鋼鉄の雨で殴りつけながらも敵機の射撃を回避していく。
クリシャの方は俺の射撃に合わせて光学刃ランスの"Biały Orzeł"を右手に、左手には光学刃直剣"Kirasjerzy"を展開して敵機体に
全くいい部下だ、最高すぎて恐ろしくなっちまうよ。こういう戦闘に関してはクリシャにとりあえず任せとけばいいかもな、元々代表候補生でも代表に近かったのが
「あ、終わってる………………」
「あのー……………通報したのは誰ですか?」
「はい、俺です!そしてそこにいるコヴァルスカ教諭と一緒にそこに落っこちてる青いイカれサクソン女にレーザーライフルを無警告で撃たれました!証拠映像すぐにお渡しできますよー!」
「あぁ、はい……………そうですか……………これ私達来る必要性あったのかしら?」
「こいつ連行して欲しいんですけど、こういうのも教師部隊の仕事じゃないすか?」
「……………まぁ、そこで伸びている生徒は私たちで預かりますのでお2人は一旦連絡が来るまで待機していてください」
「了解、これ一応音声付きの証拠映像です。ご自由にお使いください」
「あ、ありがとうございます」
さて、クリシャによってズタボロにされて地面に叩き落とされたイカれサクソン人のセシリア・オルコットとやらは遅れて到着した教師部隊に連行されていったとさ。このあとは多分説教と営倉送りとかじゃないかな?知らんけど。
とりあえず目下の問題はクリシャがサーベルで文字通り"切り刻んだ"ので一応は解決されたが………………良い奴の次はクソみたいな奴と2回も出くわすとはな…………………泣けてくるぜ………………
管制室にいた3組の2人と"インテルマリウム"の面子にアリーナを自由に使わせることにして、俺とクリシャは一旦待機することにする。
「うちのセシリア・オルコットがほんっとーうにすみませんでしたぁ!」
「せめて土下座は勘弁してくんねぇかなぁ………………」
「それでは改めて申し上げますね。本当に先ほどはバカリア・アホコットがすみませんでした………………!」
……………なんか後から疲れがどっと来たので食堂でなんか甘いもん食おうと思いながら食堂へ移動していたら何故か目の前に少女が土下座してきた。いやなんでさ、また碌でもない女と出会すってのか!?ちくしょうこの学園は狂っている………………!!*2
さて、俺には少女を土下座させる趣味はないので土下座をやめさせたが、またも詫びを入れてきた。しかもなんかさっき土下座かましたときはやらかした下手人の名前普通だったのに今のは名前が変わってた。
「よし、君が誰かはわからんが俺らはこれから間食の時間にする。どうせだからお前も一緒に来い、奢ってやる」
「あ、ありがとうございまっす!ありがたくいただきます!」
「まあ、話は後でもできるやつか?」
「はい、ただ一応早めに言っておいた方がいいかなとは思いましたね……………」
「そうか、俺は先に甘味と席取ってくるから、釣り銭だけ取っといてくれよ」
「わかりました……………それじゃあファッジドーナツ*33個と紅茶にしよっと」
疲れには甘味を食するのが一番良いので俺は5段パンケーキのアイスクリーム大盛り蜂蜜がけと紅茶を注文し、受け取って席を確保する。クリシャの方はポンチキ*4を9個に紅茶を1杯にしたようだ。
そして土下座してきた件の生徒はキャラメルらしきものが上にかかったドーナツと紅茶のカップをトレーに乗せてやってきた。
その生徒から釣り銭を受け取ると同時にちょっとした茶会が始まる。
「それで、君は一体誰なんだ?答えてくれると嬉しいんだが」
「僕はスコットランド出身でスコットランド企業の"モノケロス社"の企業代表を務める"アリソン・ノエル・マクファーレン"だよ、一応専用機持ちで5組のクラス代表になったんだけど………………まさか1組にいたあのバカリア・アホコットがやらかすとか誰が想像できると思うのさ………………!あいつ嫌い!」
「…………大変な思いをしてきたんだな………………」
「その通りですよ……………!一度僕んとこの企業の企業代表と代表候補生とで合同訓練することになったんですけどその時にあのお高く止まって高慢ちきなササナック*5が『少し私と距離をとっていただけませんこと?』とか言いながら犬追っ払うジェスチャーしてきたことがあってさあ!本当にあのササナックを送ることになったのはスコットランド人の僕が英国を代表して謝罪するよ……………本当にあんなのを送ってしまったことに関して申し訳ないと思ってるよ…………………本当にあのササナック代表候補生やめてくんないかなぁ……………国際問題まで引き起こすしさぁ………………」
「うわぁ……………よくここまでやってこれましたね………………」
「いやもう僕あいつと2度と関わりたくないんだけど、あんなのと関わるくらいなら国家代表に決闘挑む方がマシだよ。そんぐらい僕あいつのこと嫌い、あいつも僕のこと嫌ってるみたいだから近づかないでくれるのはありがたいけど!」
土下座してきた生徒─"アリソン・ノエル・マクファーレン"─はどうやらスコットランドの企業代表で専用機持ち、そして5組のクラス代表でもあるようだ。
そんなアリソンからは茶会が始まり名前を聞いたところ、名前と所属までは聞き出せたがその後にダムが崩壊したかの如く先ほどの事件を引き起こしたセシリア・オルコット嬢を徹底的にこき下ろす。
セシリア・オルコットというのは俺らを野蛮だのなんだのと言っていたがどうやらこいつは碌でもないやつだったようだ。本当にアリソンのセシリアに対するこき下ろしが洪水と同じように止まらないでノンストップで続く。よく息保ててるね、肺活量やべえな。
ある程度までこき下ろしていたが、そのこき下ろしが止まった隙にクリシャが慰めを入れる。お疲れ、アリソン。そしてセシリア・オルコット嬢すごい嫌われてて笑うわ。いやまあ嫌われて当然のことしかしてないから当然ではあるんだがな。
「スタニスワフさん、コヴァルスカ先生、茶会のお誘いありがとうございました。それと奢ってくれたお礼はいつかしますのでー!」
とりあえずこき下ろしが終わり、あとは和やかな茶会をしていたが全校放送で一旦職員室に来るよう呼ばれたので茶会はお開きにする。アリソンも事情を知っているのか引き留めずにそのまま俺らを見送る。
さて、あの下手人はどんな戯言をほざくんだろうな?とはいっても戯言ほざいたところでどうしようにもならないもんではあるんだがな!いやあどんな処分が下されるのか楽しみだ!ついでに本国にも送付したろ!