Infinitum Exosphere - 無限の成層圏を超えて - 作:一般通行ポーランド空軍士官
さて、"織斑一夏"少年との昼食会の後の2時限の授業を無事に終え、対抗戦に備えて─俺ともう一人の為に─ISの訓練を行うべくシルヴィアとアルドナ、クリシャを引き連れて第9アリーナに辿り着いた。
この3人はなぜ自分たちが呼ばれたのか理解していないので種明かしをしてから訓練を始めよう。
「大佐…………今から何を始めるんですか?」
「それを今から答えるよ。その前に君達には俺含めてとある共通点があるんだが、それはなんだと思う?」
「……………わかりません、答えはなんですか?」
「答えは所持している専用機が"フサリア"級や準"フサリア"級のISであること、だな」
「確かに、私の専用機"Geležinis Vilkas*1"もポーランド製"フサリア"のリトアニアライセンス生産型の"
「ああ!なるほど、そういう事ですか………………大佐の訓練相手として呼ばれたんですか?」
「いいや、違うね。正確にはそれともう一つ、シルヴィアの戦力化を急ぐ為にもだ」
「へ?私の戦力化?」
「そう、それなんだよ。シルヴィア、"フサリア"を受け取ってこれまで何時間ほど動かした?」
「確か……………13時間ほどですね……………」
「流石にこれは少なすぎるから、少しでも多くシルヴィアに"フサリア"を動かして腕を上げて欲しいからだ。
それとそっちの方も対抗戦があるんだろう?どうせなら俺としては同胞に勝って欲しいからな、だからこれは対抗戦でのシルヴィアの勝率を少しでも上げるためでもある」
「あ、ありがとうございます!それじゃあ……………アルドナちゃん、対戦相手お願いしたいんだけど大丈夫?」
「大丈夫ですよ、それじゃあ管制室で判定システムとかお願いします」
「あいよ、任された!それじゃあ頑張れよ!」
そうして種明かしをしていく。やっぱりシルヴィアは去年まで専用機持ちってわけじゃあないってのもあって新たに受領した"フサリア"の操縦時間は多くなかった。
代表候補生としての操縦技量は十分に高いのだが、しかしネックなのが"フサリア"操縦時間の少なさである。いくら技量が高くとも、搭乗している機体に慣れていないというのはパイロット本人の技量が高くとも重大なデバフになるので、それを少しでも解消或いは緩和する為に呼んだのである。
そしてこの"フサリア"級及び準"フサリア"級の専用機保持者という人選はシルヴィアに"フサリア"の機体特性などを教える為である。
こんな感じの説明をすると、3人は納得したようなのでまずはシルヴィアの訓練を始めるとしよう。シルヴィアとアルドナが機体を展開し、俺らは管制室で模擬戦を執り行うのに必要なシステムを操作する。
「"303 Dywizjon Kościuszko*3"飛翔します!」
「"Geležinis Vilkas"前進!」
こうして始まった模擬戦は最初こそシルヴィアが持ち前の操縦技量で圧倒していたが、中盤からは操縦時間の差でアルドナに少しずつ押されていった。
終盤になるとなんとかシルヴィアはアルドナの射撃による攻勢から抜け出すべく射撃戦から白兵戦に持ち込もうとするが、やはりここでも操縦時間差が出て白兵戦においてもアルドナに押され、最後は"フサリア"に搭載しているものと同じ超振動長剣の切り払いによる一撃でとどめを刺されてシルヴィアの敗北となった。
「はぁ……………ふぅ……………」
「お疲れさん、シルヴィア。それで、アルドナとやり合ってみた感触はどうだった?」
「そうですね…………やっぱり慣れてないのもあって少し機体に引っ張られてたかなとは思いますね」
「そうか、だがそれはすぐになんとかなりそうなものだったか?」
「はい、そこまでクセが強いわけではなく、結構素直なのでもういくらか時間があればこの機体をものにできるかと」
「それじゃあ今はそこで休んで整備してろ、俺はクリシャと一戦やってくるよ」
「わかりました、ご武運を」
シルヴィアのいるピットに入り、一線交えた感想を聞く。機体に引っ張られていたのを自覚しているのはさすが代表候補生と言うべきだろうか?何はともあれあまり長い時間をかけずに操縦をものにできるなら俺としてもありがたい。
感想は聞き出せたし、すぐに戦力化できそうであると分かったのでピットを去り、クリシャと一線交えるべく空いているピットへ向かうことにした。
「"Biało-Czerwone Hipogryf"出撃!」
「"
ピットに到着し、"フサリア"を展開して鎧を身に纏う。乗機を展開したのでカタパルトまで向かい、脚部を射出機構に固定してカタパルトのコントロール権限を受け取り、射出準備が完了するまで待つ。
射出準備が完了したので、機体を一気に射出する。射出され、高度をある程度まで上げてアリーナの中央に向かえばクリシャの方もやってきた。
「クリシャ、手加減はするなよ。つまらなくなるからな、分かったか?」
「了解しました、大佐。もし大佐が勝てましたら私になんでもして良いですよ?まあ、勝てるものならですけど」
「ほぉ?その言葉取り消すんじゃねえぞ、後から後悔したって遅いからな!」
「どうぞ、どうせ私が勝ちますが!」
「言うなあ!こちとら戦闘機乗りだ!空飛んでる時間はお前よりよっぽど長いぞ!」
「そうですか!それで?そんなもので私が降伏するとでも?」
「言っておくよ、お前は俺に堕とされるとな!」
「ならどうぞやって見せてくださいよ!
最初に舌戦から始まり、試合開始のサイレンが鳴るとその後互いに距離をとってから双方光学刃銃剣"Perkun*5"を着剣した
最初の攻撃は双方回避していたが、ある程度は被弾していた。とは言っても大したものではなかったのでそのまま戦闘は続行する。
右手に"Błyskawica"を保持し、左手に新たに光学刃直剣"Kirasjerzy"を展開したクリシャが銃弾をばら撒きながら突撃をかけてきたので俺の方も"Błyskawica"を収納して左手に単発式レーザー砲"Kopia*6"を展開して電力をチャージし、右手に光学刃サーベル"Ludwikówka"を展開してクリシャの"Kirasjerzy"による一撃を防いでカウンターに軽い斬撃を数回叩き込む。
そうしたところで止まるわけでもないのは重々承知しているので見せ金にチャージ中だった"Kopia"を構えて方向を向けるとクリシャはすぐに左下へ降下して距離を取ろうとしたので"Kopia"と"Ludwikówka"を収納して"Treenigheten"を2門両手に展開し、40mm砲弾の雨を距離を保って追いながら浴びせてやる。
「全く厄介ですね!そんなところも私は好きなんですけど!」
「そりゃどうも!こんな気性難を好いてくれる変わり者なんてそうそういねえぞ!まあ、その変わり者ってのはお前とマリーシャのことなんだが!」
「私をあんな発情期で変態の貧乳と一緒にしないで頂けます!?あんな変態貧乳と私が一緒だなんて心外ですよ!」
「これをマリーシャが聞いたらどうなるのか楽しみだな……………」
「さあ!大人しく私のランスの錆になってくださいよ大佐ぁ!」
「拒否するぅ!お前こそさっさと堕ちろ!」
引き続き40mm砲弾をクリシャに浴びせていく。放たれる40mm砲弾には近接信管が装着されており、至近距離を掠めた砲弾も炸裂して着実にクリシャのSEを削っていく。
途中気が昂ったのか俺への好意を口にしたが、舌戦の一環だろうと判断してそう返すとマリーシャを罵倒しながら反転してくる。なるほどクリシャの好意は本当だったようだな!
反転してきたクリシャは右手に光学ランス"Biały Orzeł"を構え、"
俺も急ぎ"Treenigheten"を収納し、両手で構えた光学刃大鎌"Kosynierzy*7"でクリシャの"Biały Orzeł"を叩いて機動を逸らし、逸れたランスは脇腹を掠める。
逸れたランスを引き抜く前に右手に展開した"Ludwikówka"で素早くクリシャに斬撃を浴びせ、SEを一気に削る。
しかし白兵戦という分野においてはクリシャの所属していた
「………………大佐、私に負けたら1つで良いので私の命令に従ってくれませんか?」
「1つで良いのか?欲がねえなぁ……………」
「1つで良いんですよ、質問したいことが1つある以外には何もありませんからね」
クリシャが俺の腹に突き立てたランスを引き抜き、一度互いに距離をとって仕切り直しとなり、空白の時間が生まれる。
その空白の時間に、クリシャが俺に勝った際の報酬を決めて来る。ただまぁ、1つだけとは欲が無いのかと思ったが、俺への質問が1つあるのか。
さて、クリシャが勝った時の報酬も決まり、空白の時間は終わって再び互いに距離を詰めて互いに右手に展開した光学刃サーベル"Ludwikówka"による剣戟が始まる。
互いにその斬撃を刃で受け止め、時々フェイントを織り交ぜながら素早い十字の斬撃が飛び交う。
「さすが大佐!サーベルの扱いが上手なようで!」
「サーベル捌きを本職に褒めて頂けるなんてな!それじゃあさっさと堕ちてくれ!」
「それより大佐が堕ちたらいかがです?堕ちるのなんて何度も経験して慣れたものでしょう?」
「何度も経験があるからってまた堕ちたいってわけじゃ無いんだがなぁ!」
舌戦を交えながらサーベルによる剣戟は続き、泥沼と化す。
互いに斬撃を防ぎながらも時折少しずつ機体に斬撃は命中しているので一応SEは削れているが、それでもやはり決定打にかけているのは事実だ。
さて、この泥沼を脱する方法は……………無いな……………恐らくクリシャは泥沼を打破すべく俺が何かしらの手を打ったところですぐに対応して来るはずだ。クリシャは騎兵将校だから敵の隙を見逃さずそこを突くのが得意ってのもあるが!
とにかく状況を打破したいところだが、制限時間が近づいたのでSE切れではなくSEの残量による判定勝ちを狙っていくことにしよう。そっちの方が今の状況じゃあ現実的だ。
今どうするかの方針は固まったので実行するべく斬撃を防ぎながら少しずつじわじわと後ろへ下がる。どうやら狙いを察知していないようなのでこのプランは上手く行くだろう。
さて、ある程度─とは言ってもほんのわずかな5cm程ではあるが─距離を取れたのでここから素早く左手に
さて、最後の一撃は失敗し、俺はクリシャに負けたわけだ。大人しく敗者は勝者の命令に従いますかね。負けこそしたが、それを引き摺らずに気分を切り替えてピットに戻る。
「はぁー………………負けた!上手く行くとは思ってたが、まさか見破られるとはな。もしかして最初っから察してたのかぁ?」
「……………落ち込んでるかと思ったんですけど、元気ですね。敗北してコヴァルスカ先生の命令に従わなければいけないというのに」
「そりゃあ負けたら命がかかってるわけでも無いし、クリシャは無茶な命令なんぞしてこないって信じてるからな!」
「そうなんですか?」
「そうだとも!大体俺とアイツの付き合いは年単位であるからな!それに、同じ戦場を駆け抜けた戦友でもあるし」
「だから信じていると?」
「そゆこと、それじゃあ俺はクリシャの命令を聞いてくるよ」
「お気をつけて」
ピットに戻ってISの展開を解除するとそこにはアルドナが立っていた。どうやら俺の様子を見にきたようだが、落ち込んでいるかと思っていたのが見当違いなようだ。
残念ながら俺は負けても次があるならすぐに立ち直れる性なんでな!それにクリシャを信じているってのもある。だから落ち込む必要性はないというわけだ!
そうして少しアルドナとの会話を終えてクリシャがいるであろう管制室へと向かうことにした。
「来たぞ、クリシャ」
「来てくれましたか、逃げるという手もありましたよ?」
「何を馬鹿なことを!お前は無茶な命令なんてしないのは分かりきったことだからな!だから来てやったのさ。それで、質問とはなんだ?」
「………………私の事を……………どう思っているか聞きたいんです………………」
「あぁ……………クリシャ、俺としてはお前は……………最高の部下だよ」
「そうですか………………」
「そして、好ましくも思っている」
「えっ……………?どういう意味です!?」
「さあな。それより俺は質問に答えたぞ、次は俺の番だ。クリシャはなぜ俺にこの命令を出した?可能ならば答えて欲しい」
管制室に入ると先に待っていたクリシャがアルドナとシルヴィアの試合を開始し、試合を眺める。
試合を眺めていたクリシャの肩を叩き、俺の方に振り向かせて質問とは何か聞き出す。
帰ってきた答えは俺がクリシャをどう思っているかというものであった。
さて、クリシャは俺に好意ではなく恋慕を抱いていたわけか………………まあ、最初に部下としての評価を答えるとクリシャは肩を落とす。次に好ましく思っていると答えるとそれに食いつき、どのような意味か聞いてくる。
最初の質問にはもう答えたので次は俺が質問する番となる。当然質問するのは何故にこんな命令を出したか、である。
「それはですね……………大佐のことが好きだからです……………」
「そうか、俺もお前のことは好きだぞ。結婚相手の候補に入れるくらいには」
「えっ……………冗談ですか?」
「冗談じゃないと言ったら?」
「でもそのぉ……………私料理とか家事できないですよ?」
「気にしないさ、俺に任せろ。俺は料理も家事も一人でこなせるって知ってるだろう?」
「そうですけど………………私は背が高いし筋肉もいっぱい付いてますよ?それでも良いんですか?」
「そんなことか。むしろ俺としてはアリだぞ、脚の触り心地も良いしな」
「ひゃう!?な、なんで太腿を触るんですか……………!?」
「まあ、脚の方が好きだからとしかな」
「むぅ………………」
「へ?んむぅ………………!」
「はぁ……………なら大佐も私のことを好きだということであっていますよね!?」
「ぜぇ……………はぁ………………ま、まあな……………それであってるよ……………」
「でしたら……………私と結婚を前提に付き合っていただけますか?」
「Tak*8!Igem*9!Ano*10!Taip*11!もちろん、喜んで受け入れるさ!」
クリシャの小声で呟いた答えは、やはり俺に恋慕を抱いていたものであった。まあ、俺としてもクリシャは交際相手としてかなりアリだとは思っているが。
そんな俺の答えを冗談だと思ったクリシャは何度も自分のネガティブな面を伝えてくるが、その答えを真実である事を伝えるため、体を冷やすためかチャックを開けていた耐Gスーツに手を突っ込んでISスーツ越しにクリシャの太腿を触る。
突如太腿を触られたクリシャは少女のような悲鳴を上げて抗議してくる。まあ、その……………な?正直俺脚の方が好きなので………………そう言う面ではマリーシャも良い脚してて悪くはないと思ってる、変態じゃなければな!
そしてさっき太腿を触られたお返しだろうか、クリシャは俺を抱き寄せ、一気に俺の唇を貪り始める。俺はこの事態になんとか酸素を失わまいと必死になって防戦出来ず、ただなされるがままであった。
そうしてあらかた俺の唇を堪能したクリシャは俺が本当にクリシャのことが好きなのか問うてくる。
もちろん俺の答えは肯定する以外に無いし、こんな良い女に迫られて逃げる臆病者でもないので勢いよく肯定してクリシャの告白を受け入れる。
さて、クリシャの告白を受け入れ、晴れて俺らは上司と部下の関係から恋人となったわけだ。
「さて、試合はどうなって…………………
「えっ、どうしたんですか大佐!?」
「そこのマイク………………」
「ああっ……………………!」
「マジかぁ………………マジかぁ………………」
「……………でもこれで正式に私たちが交際している事を証言できる証人が得られたと考えるべきでは?」
「はぁー………………まあいいさ。もう起こってしまったことだ、気にするのは時間の無駄だな」
こうして恋人となった俺らだが、試合の様子を見ようと思っていたら………………マイクの電源が入ってるなんて俺聞いてない!多分物凄く恥ずかしさで顔が赤くなっているだろうから手で覆い隠して天を仰ぐ。
何があったのか掴めていないクリシャにマイクの方を指で指しておく。それだけで状況を理解したクリシャも多分俺と同じように顔赤くなっているんだろうなぁ………………
俺はあの流れを聞かれていたという事実に羞恥心で物凄く穴に隠れたい気分になるが、クリシャの方は最早堂々と開き直っているので俺も見習ってなんとか取り繕うことにする。俺の内心としては穴でも物陰でも身を隠せるところに1秒でも早く隠れたいが!
そんなところに偶然かどうかはわからないが、IS学園の時報を伝える鐘が鳴る。俺らを祝福しているのかどうかはわからんが、どうも奇妙な気分になってくる。
なお模擬戦をしていたはずのシルヴィアとアルドナは試合そっちのけで俺らの方を指しながら喋り始めている。君ら試合しなくていいの?本題はシルヴィアの早急な戦力化であって俺らの恋愛事情じゃないよ?
これ以上俺のメンタルが削られないようにする為にマイクの電源を切る。これでまずは管制室内の会話が聞こえることはない、とは言っても後の祭りで気休め程度のものだが。
メンタル保護の為に必要な措置を取り、ふとクリシャの方に振り返ってみるといきなりパネル上に押し倒されてまた唇を貪られる。しかもこいつマイクの電源入れやがった!
「んむぅ……………待って、お願い……………んむぅ……………マイクだけは消して…………」
せめて唇貪るのも押し倒すのも許すからマイクだけは消して欲しかったが………………ダメでした………………
そんなわけで俺が一方的に責められ続けるキスシーンの音声で延々とアリーナ内に放送するハメになったわけだ。もしかしてクリシャはこれを狙ってたのか?
「……………あのぉ……………終わりましたか……………?」
「あ、あぁ………………終わってるよ……………どうぞ………………」
「それじゃあ失礼します」
「それで、さっきの模擬戦ですが………………無効試合で良いですね?」
「はい、それでいいのでちょっと教えて欲しいことがあるんですが大丈夫ですか?」
「いいですよ。それで、何が知りたいんですか?」
「えーっとその……………キスってどんな感じなんですか?」
「そうですね……………柔らかくて、甘美でした」
「おぉー……………!そうなんですか!」
「これで質問は以上ですか?」
「はい!お答えいただきありがとうございました!」
「いえいえ、お気になさらず」
システムが時間切れを告げたので戻ってきたシルヴィアとアルドナが管制室のドアをノックして入室許可を求めてきたので入室を許可する。
管制室に入ってきた2人は少し頬を赤く染めながらクリシャに先の模擬戦を無効試合扱いとし、何かを聞く。そして俺は精神的に酷く疲弊したので椅子に深く腰掛けて天井を眺めながら呆けている。*12
質問の答えをクリシャから聞けて満足そうにしている2人を傍目に俺は緩慢な動作で立ち上がり、疲弊した精神を休ませるべくVIP宿泊棟の自室目指してゆっくり足を進めていく。
後を追ってきたクリシャに俺は横抱きにされるが、もはや抵抗する体力や気力は全て死に絶えたので大人しくクリシャに抱き抱えられて自室に運ばれることにする。
そんな俺らの姿を目撃したIS学園の生徒らは俺らを指して何か話しているが、何を話しているのかは理解できない。まあ、さしたる意味があるものではないだろうから聞き流すことにしよう。