Infinitum Exosphere - 無限の成層圏を超えて -   作:一般通行ポーランド空軍士官

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Sekcja 22. 中国人の到来、そしてクロアチア人はいまだ到着せず

 

 

2042年4月28日

 

日本国沿岸 人工島 IS学園

 

 

日本語やIS学園での生活にも慣れ、今日も今日とて授業を受けるために学園へ登校する。

今日は日差しが良く当たって気温もちょうど過ごしやすい、眠くなっちまうね。そんなことを考えながらも教室に着いたので自分の席に座って授業の準備をする。

 

「おはようございます、大佐。どうやら昨夜に2組に中国からの転入生が来たようです」

「そうか、だがクロアチア人はいつになったら到着するんだろうな?エルジェーベト、イオネラ、何かわかるか?」

「イオネラちゃんはそこまで詳しくはわからないな〜、クロアチア本国に問い合わせした方が良いんじゃない?」

「此方も本国からは伝えられておりません、そこのルーマニア人が仰るようにクロアチアへ問い合わせる以外はないかと」

「…………だろうな…………にしてもなんで遅れるかねぇ………クロアチア人は調整が下手くそなのか?」

「んふっ…………私は良く知らないんですけど、確かクロアチアは第3世代兵装にてこずっているようですね」

「まぁいいさ、それで2組はどうなったんだっけな?」

 

クリシャからどうも昨夜に中国からの転入生が来たとの情報を聞く。そしてクロアチア人はいまだに到着していない。早く来てくんない?

なんとなくハンガリー人のエルジェーベトとルーマニア人のイオネラに何かクロアチア関連の情報がないか聞いてみるが、やはりこいつらも持っていないようだ。やっぱ問い合わせするしかないのな…………

そんなクロアチア人の遅れを揶揄うが、どうにも第3世代兵装にてこずっているようだな。もうわざわざ第3世代機じゃなくて2世代機でも良いから早く戦力を増やしてくんねぇかなぁ!本当にどうか早く来ていただきたい。

とは言ってもこう駄弁っているだけで何か変わったりはしないので話題を変えることにしよう。どうせなら新鮮なニュース、中国からの転入生を話題に出してみるか。

 

「中国からの転入生が2組のクラス代表になったようですね。強敵が増えましたが、気分はいかがです?」

「はぁー…………大尉、俺を誰だと思っているんだ?今更一人増えたところで怖気付くとでも思っているのか?」

「…………あなたはそんな人ですものね、ご武運を祈っています」

「せいぜい俺の凱旋を楽しみにしとけ、どうせ俺が勝つからな!」

「…………この人凄い自信に溢れてるけどナルシストなの?なんかすぐに落とされそうな気がするな〜………」

「あの人はナルシストなどと言う凡愚なんかじゃありません。あの人は偉大な戦士なのです」

「まあ、ボクとしてもあの人は結構な強敵になると思うよ。実際ボクらに追いついてきてるしね、なんか怖くなってきたよ」

「俺はエースパイロットだぜ?空を飛んでる時間はお前らとそんな変わらんよ」

 

さて、中国からの転入生は専用機持ちの代表候補生なようで、転入早々に2組のクラス代表になったようだ。良いね、これでもっと楽しめる!

そんな俺の様子をエリザベーテは不安を溢す。それをクリシャが若干俺のことを美化しながら不安材料を否定し、シャールカがこれまでの模擬戦の感想を述べる。俺だって空飛んでただ遊んでたわけでもなく、数多くの敵を撃ち落としていたからな!

 

「…………もうすぐ授業始まるから席に戻った方がいいよ、そうしないとビルクステッド先生に説教くらうからね」

「それもそうだ、続きは昼にでも話そうな」

「は〜い!みなさん揃っていますね〜?それでは、これから1時限目の授業を始めますね〜!」

 

そんな俺らのお喋りはビルギットによって授業開始が迫っていることを告げられたことによってお開きとなる。まあ、続きは昼に話すとするか。

こうして今日も授業が始まることとなった。前はなんとか追いつくので精一杯だったが、今は日本語に慣れたのもあってかなりスムーズに授業を受けられている。

ノートにポーランド語で─日本語を文字を書くことにまで慣れているわけではないため─授業の重点を記入しながら授業を受け、4時限目までを何事もなく過ごす。

 

「それではこれより第1回党大会を開会する、質問はあるか?」

「ハイッ!イオネラちゃんはシャレ=グルスキ大佐と一戦やってみたいです!」

「なら来週の訓練に入れておこう、今週はもう埋まっているからな」

「やった〜!楽しみだな〜!」

「少し気になったんですケド、なんであそこまでISの操縦が上手いんですか?」

「それはだな…………戦闘機乗りの経験を応用してるからだよ。ISに乗る前は戦闘機乗りでエースパイロットだったのさ、だからそういう経験も豊富なわけだ」

「お〜、凄いね〜!戦果はどれくらいあるの〜?」

「確かISが13機だったな、そのうち1機はマニューバキルだがな。それでIS以外の航空機は合計で150機を撃墜してポーランド軍どころか第2次世界大戦以来最多撃墜数を叩き出してるな、もちろん航空機とISの両方だぞ」

「うわぁ…………それを若干陸軍に異動して空白期間がありながらも成し遂げたんだよね?」

「その通り、時にはスピリタスをショットで飲み干してから飛んだ時もあったな」

「いや飲酒運転するのはいかんでしょ、怒られなかったの?」

「うまいこと隠したのと、そもそもショット一杯だけとわずかな量だからな。気付かれなかった」

「流石にそれはどうかと思いますね…………」

「安心しろ、酔ったら馬にしか乗らない。何せ馬なら事故はそう起こらんからな!」

「違う、そうじゃないんですよ。そもそも酔った状態で乗り物に乗るのがどうかと思うんですよ!」

「だが馬は…………機械化軍馬じゃない普通の生物の馬だったら、乗り物ではなく動物だから無罪だろう?」

「うーん…………そうかなぁ……………?そうかも…………?」

 

4時限目が終わり、"インテルマリウム"のシルヴィアとクリシャの2人を除いた面子で大きなテーブル席の一つを陣取理、各々の選んだ食事を口に運びながら朝のお喋りの続きでもある第1回党大会*1を始める。

まず最初にイオネラが勢い良く挙手して俺と一戦交えることを要求してきたので、予定に入れてやろう。そうしてやると呑気に喜んでいる。ところでちょっと落ち着いていただけませんか?スープとかあるから事故が起きたら怖いんだよ。

まあそんなイオネラの要求は通ったので次はビルギットの質問に答えていく。なぜ俺がISの操縦が上手いのかだが…………そもそも経験だろうな、それも血と鉄の飛び交う戦場で実際に銃火を交えた地獄を生き延びた経験。俺のIS操縦技術はそれから来ているのだ。

そう答え、次にエリザベーテからエースパイロットとしての戦果を聞かれたのでこれにも答える。なお戦果の大半はロシア由来のものである。それから少しばかりのベラルーシやセルビア、ブルガリア機もエースパイロットになれる最低数(5機撃墜)以上を撃墜している。

さらに付け加えるとこの戦果は空白の期間がありながら叩き出したものなので、俺の技量がどれだけあるかの証明には役立つだろう。そして戦時中は若干の無理もしていて、スピリタスをショット一杯飲んでから飛んだのも戦果を稼ぐためでもある。

とは言ってもそんなことしてりゃあ当然ツッコミは入るわけだが…………飲酒運転はしないし、せいぜい乗るのは馬だけやぞ。生き物だから酔った状態で乗っても無罪では?そんなことを言ってみればどうやら言いくるめに成功したようだ、やったね!

 

「…………どうやらあの中国からの転入生は1人目と親しい仲みたいですね、以前来日した時に何かがあったのでしょうか?」

「多分そうだろうな…………さあ、この先の展開はどうなるんだろうな?」

「ほぉ〜…………これはどうなるんでしょうね?」

「とりあえず今はこれを眺めていようよ!面白そうだし!」

「それに眺めているだけなら馬に蹴られて死ぬこともないからな!」

 

アルドナが党大会に混じらず静かに何かを眺めていたので、同じ方を見てみるとどうやら少年と件の中国からの転入生、そしてオルコット嬢に篠ノ之妹がとあるテーブルに揃っていた。

少年と転入生は何かしら関係があったのか親しげに会話している、内容はいくらか距離が離れているのでよくわからないが。とりあえず今後の展開に期待しよう!

何はともあれ今はこの様子を眺めることにしよう、飯はもう食い終わったわけだしな!そして眺めているだけなら問題はない、だから俺らの楽しみになってもらおうか!

 

 


 

時計の針は今、第一の零時を告げるべく進む

 

斯くして鷲馬は白武者と紅龍の邂逅を眺める

 


 

── Sekcja 22. Koniec. ──

 

 

*1
なお党大会を選んだことに関して深い意味はない

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