Infinitum Exosphere - 無限の成層圏を超えて -   作:一般通行ポーランド空軍士官

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体調不良で3日間全休にしたので初投稿です。
一言申し上げるならば連絡無く3日間投稿を休止して本当に申し訳ない。


Sekcja 23. クラス対抗戦出場者の集い - 或いは地獄のような雰囲気の昼食会 -

 

 

2042年4月27日

 

日本国沿岸 人工島 IS学園

 

 

さて、今俺は1組代表以外のクラス対抗戦に出場するクラス代表と顔を突き合わせているわけだが…………すごい空気が重いので俺帰りたいんですが大丈夫?駄目?そっかぁ…………

おうそこのスコットランド人(アリソン)、お前のことやぞ!お前なんでこんなクソみてえな状況にした!?とまあ雰囲気最悪の最高級にクソな空気で俺は大人しくサンドイッチに齧り付く。

挟まれた新鮮なトマトやキャベツ、そしてジューシーな厚切りのベーコンと粒の粗いマスタードによる若干の辛味が組み合わさって非常に高いレベルで調和している。ただし空気が最悪でなければよかったんだがな!畜生帰りたい!

そもそも本来は3組の2人─キャンディス・フォークランド・グレイとクロエ・アダミディス─に俺と6組代表─シャールカ・リブシェ・スヴォボダ─と2組代表─凰鈴音─の5人で和やかな昼食会のはずだったんだがなぁ…………!

 

「…………スタニスワフさん、どうしてボクらこんな状況に置かれたんでしょうね?」

「俺にもいまいち何が何だかわからん…………そこの"凰鈴音"が来たところまではいいんだよ…………だがなんでかそこのあのアホ(アリソン)なんかよくわからん2人(更識簪と布仏本音)を連れてきやがったんだよ!」

「なんとかここから逃げ出すには…………気配をうまく消す必要があるな、できるか?」

「できるかわかんないけどなんとかやるしかないのはわかった、でもボクを見捨てないでね?」

「最悪お前を担いでやるから安心しろ、それよりいけるな?」

「大丈夫、昼食は全部食べ終わった。キャンディスとクロエもいつでもいけるってさ」

「そりゃ最高だね。よし、今だ!行くぞ!」

「ちょっとそこの4人!食器も片付けずにどこに行こうってのさ!」

「…………………Kurwa(クソが)!!」

「うわびっくりしたぁ!?」

「で、こいつらを呼んでクソみたいな雰囲気にして一体どうするつもりなんだ?さっさと答えろ、アホ」

 

サンドイッチを食べ終え、ウィンナーや玉ねぎに人参やジャガイモ、ブロッコリーなどの具が沢山入っているコンソメスープで流し込む。うん、スープの方も美味いな。ただこんなクソな雰囲気じゃなければもっと良かったんだがな!末代まで恨むぞアリソン!

隣のカルボナーラを食べ終え、口元をナプキンで拭くふりをしながらシャールカが俺にどうしてこのような状況に置かれることになったのか知るべく耳打ちをしてくる。しかし悲しいことに俺も何もわからないので、知ってる限りのことだけを話す。こうなった理由は大体あのアホ(アリソン)のせいだろう。アイツは対抗戦で徹底的に叩きのめしてやる、何がなんでもな!

とは言っても俺にシャールカやキャンディスとクロエとで意見は一致しており、それはここから抜け出すことである。そのために必要な即興で立てた計画に必要なことを伝える。どうやら3組の2人にも伝えてくれたようだ、ありがたいね。

脱走を企てている俺含めた4人は食器をそのまま置いて静かに気付かれないよう脱走を試みたが……………アリソンに気付かれてしまった、全く最高にクソッタレだな!!永久に恨むぞアリソン!!

そんな思いがもろに出たが、そんなことはどうでもいい。問題はどうしてこのアホ(アリソン)が本来和やかなはずの昼食会を重っ苦しい空気にしやがったのかを聞き出す必要がある。

というわけでなぜこうしたのかをこのアホ(アリソン)から聞き出そう。正直今俺はかなり不機嫌だがまあ良い、今は外面だけでも取り繕う気持ちなんぞないからな。

 

「…………人のことアホとか呼ぶなんて酷い言い草だ!そっちこそどうなんだよー!成績とかさぁ?僕頭良いんですよー?」

「あっ、そうだったの?そんなふうには見えなかったんだが」

「えぇ〜?これでも入試はトップ5に入って試験官も撃墜しているんだよ〜?」

「そうか、それはすごいな。とは言っても俺としてはまだイレアナの方が賢そうに見えるんだが」

「はあぁ!?流石にあんなチビで頭の緩いラテン人と一緒にしないでもらえますー!?」

「一応アイツルーマニアの貴族だぞ、ぱっと見はそう見えねえけどな…………」

「えっ!?それマジ!?」

「そうでもなきゃこの資料にルーマニア貴族の家系に生まれたって記入されてる理由を教えて欲しいもんだがな」

「ちょっとその資料見せてくれない?」

「ポーランド語が読めるならどうぞ、読めないなら返してくれ」

 

そんな俺の言い草にアホ(アリソン)は抗議してくるが無視する、どうせ大した意味は無いからな。それに自分は賢いんだぞとアピールするが、なんかイレアナの方が賢そう。一応アイツルーマニア貴族だからね。

まあ、そんな俺の本音100%の呟きを聞きつけたアホ(アリソン)がイレアナの身体的特徴と性格をいじりながら抗議してくる。流石に本人いないからまだ良かったけどその発言はだいぶまずいよ?まあ結局イレアナがルーマニア貴族なのは一応事実ではあるので証拠資料(ポーランド語)の一節を読み上げる。

真実かどうか確かめるべくアホ(アリソン)が資料を見せてくれとねだってきたので渡したが、こいつってポーランド語理解できたっけ?一応聞いてみよう、まあどうせ無理なんだろうが。

 

「じゃあいいや、ところでスタニスワフさんはそこの2人のこと知ってる?」

「知らん、青髪の方は以前俺の部屋に忍び込んだ痴女の関係者なのかもしれんが……………いや、そこのおっとりとしたのは以前生徒会室に負債の取り立てで突撃した時に見たことがあるな」

「えっ…………負債の取り立てって…………あぁー………もしかして部屋に忍び込まれた時の負債?」

「そう、それだな。まあサインさせたのは借用書とかじゃなくて馬術部の結成承認書類だが」

「へぇ?いつぐらいに活動を始めるの?」

「"駐留区画"の一角に厩舎と馬場やトラックなんかができるまではだな。それと馬は多分自分で持ち込むことになるかもしれないが、管理はポーランドが手配した警備会社が請け負ってくれるともね。

まあ、君らも馬術部に入るならまず馬を用意してきてくれよ、それから馬具と乗馬服も忘れずにな!」

「なんで警備会社が馬の管理できるんですか?」

「そこが競走馬の管理とか警備も通常の警備業務の他にやってるからとしか……………」

「それ本当に警備会社なんですか?」

「よくわからん…………一応型落ちとは言っても攻撃ヘリや戦車に装甲車だの情報部隊に電子戦部隊や騎兵部隊まで保有している時点で警備会社とは思えない…………」

「それはもはや正規軍の一部隊では?というかそれはもはやポーランド軍と変わらないんじゃあ?」

「一応警備会社なんすよ、本来は俺の実家というか城や保有している企業に麓の村を守るために俺の家(シャレ=グルスキ家)が設立した警備会社が、ポーランドの思惑もあって今やクソ強い正規軍並みの巨大民間軍事会社になっただけなんすよ……………」

 

やっぱりというか当然ながらスコットランド人がポーランド語を知っているわけもなく、解読を諦めて俺に突き返してきた。でしょうね。

そしてアホ(アリソン)はこいつが連れてきた二人を知っているか聞いてきたが、正直面識は無い。

青い髪で眼鏡を掛けてる方(更識簪)は多分あの痴女(更識楯無)関係者()かもしれんが、俺は知らんな。それから次にその青髪の隣にいる薄紅色の髪でおっとりとした方(布仏本音)は以前生徒会室に取り立てに行った時になんかいたな、どこのクラスまでかはわからなかったが。

負債の詳細にも聞かれたので答える。どうせ他人に話したところで国家機密みたいな大したことでは無いからいいか。

そして馬術部の活動開始だが……………"ソスノフスキ=ベック=パデレフスキ書簡"によって定められた区画に建設されている駐留区画で乗馬するのに必要な施設が整って馬が用意でき次第といった感じだな。現状は馬や馬具に乗馬服なんかは自前で用意してもらうしかないが、どうせ俺が在学する間だけだしまあいいか。

但し馬の管理はポーランドが手配した警備会社に任せられるから気が楽ではあるが。そもそもその警備会社自体俺の家がとにかく深く関わっているんだがな!それ故にというべきかその会社は馬の管理も人や施設を守るのも手慣れた物だったりする。

今思い返せばあそこは本当に民間の企業なのかと思いたくなるが……………一応株式を保有しているのはほぼ全てが俺の家だし、装備や兵士がクソ強いことになったのはポーランド政府がいざという時の予備兵力調達先として扱っていることもあるからね…………とは言ってもやっぱり頭おかしいよ、なんで戦闘ヘリ持ってるんですか?なんで戦車や装甲車持ってるんですか?なんで情報部隊…………はまあいいや、電子戦部隊とか騎兵部隊とかマジで意味わからん、なんなん?

そんな事を語ってみればアホ(アリソン)は思考が停止してしまったか呆けている。アホにはちょっと難しいお話みたいですね、もっと簡単に話しましょう。

 

「ま、まあいいや…………僕がそこの2人、"更識簪"ちゃんとその従者の"布仏本音"ちゃんを連れてきたのはね、今回のクラス対抗戦に出場するクラス代表と代理人の皆で親善を深めたいと思ってなんだよ」

「えっ、お前そこまで物事考えられる頭持ち合わせてたんだ!?驚きだよ!」

「失礼だねぇ!?スタニスワフさんの中では僕はどんな評価されてんのさ!?」

「…………そうだな…………考えなしのアホとかそんなとこだ」

「うわーん!シャールカぁ〜スタニスワフがいじめるよぉ〜!」

「妥当な評価じゃない?正直ボクもそう思うしさ…………」

「…………流石に少しは手心を加えたほうがいいと思うわよ…………」

「シャールカ!?僕を裏切ったね!」

「裏切ったつもりなんてないんですけど…………ボク帰っていいですか?」

「俺も帰りたい」

「私もです」

「ウチもここから今すぐに離れたい」

「アタシも…………」

「いやいやいや、本題はですねぇ!僕らだけでも親善を…………「もう昼休み終わるんだが?お前は俺らの貴重な時間を無駄にしたかっただけなのか?」……………すいませんでした」

「それではこれにて第2回党大会を閉会といたします。急げ!マジで時間がヤバい!」

「本当だ…………急がないと!」

「明日のみんなの昼ご飯アリソンの奢りで良いと思う人は挙手!」

「ハイッ!!」

「それじゃあ明日はアリソンさんにお昼ご飯奢ってもらいますね!」

「…………人生な、責任を取ることも大事なんだぜ?」

「……………そんなぁ……………」

「自業自得では?」

「…………ドンマイ、ノエノエ…………」

「ノエノエって僕のこと?本音ちゃん…………」

「そうだよ〜、ノエルだからノエノエなのだ〜!」

「あはは…………僕の癒しは君だけだよぉ…………」

 

さて、再起動したアホ(アリソン)が言うにはどうもクラス対抗戦に出場する代表と代理人で親善を深めたいとのことだが……………時期と人選が悪すぎたとしか言いようがないだろうな。だからお前はいつまで経ってもアホなんだよ。

俺のモロに出た本音にアリソンはメンタルにダメージを受けたようで、シャールカに慰めてもらおうとしたが…………残念だったな!こいつも同じ考えだったようだ!そしてシャールカは裏切ってなんぞないし、そもそも同盟とか組んでないでしょ。

当然というべきかシャールカはアホ(アリソン)の対応が面倒になったか帰ろうとしている。シャールカや俺、キャンディスにクロエ、それから凰鈴音は意見が「今すぐ帰りたい」で一致した。嬉しいね、意見が一致するなんてさ。

まあアホ(アリソン)は俺らを引き止めようとするがそもそも時間自体結構ヤバいので何か言おうとしていたが強制的にぶった斬って終わらせる。言論統制もこういう時には役に立つね。

最後に一応閉会の挨拶をして、クロエが明日の昼飯をアリソンの奢りにするかは全会一致で可決された。本人の意思?そんなものは無視されました。悲しいね、でも残念だけどこれ当然でもあるんだよね。

ただそんなアホ(アリソン)のことを慰める変わり者はいたようで、それが"更識簪"嬢の従者である"布仏本音"であった。よかったね、なんかあだ名つけられているけどこいつにとってはそれすら癒しなんだろうな。

そんなこんなで結局昼食はクソみたいな空気だったが、昼休みの終了によってなんとか終わりを迎えることとなったのだ。このまま続いてたら俺は恥も外聞も捨てて走って逃げてたぞ。

 

 


 

時計の針は第一の零時を告げるべく、少しずつ、だが着実に進む

 

斯くして一角獣の手によって昼食会は重苦しい雰囲気の下に執り行われた

 


 

── Sekcja 23. Koniec. ──

 

 

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