宿儺さん出した途端にあれかぁ……(呪術212話)
あの日。
突然異界に飲み込まれ、初めて裏の世界に触れて。
訳の分からないまま拘束されて、富士山まで連れていかれて。
「分かりやすく言うと、今の
お札だらけの狭い部屋の真ん中で、後ろ手に縛って椅子に座らされたまま。
正面に座る、年齢不詳の男性から、説明を受けていた。
「多分、元々双子だったのが、途中で一人にまとまったんだろうね。それだけならこうはならなかったんだろうけど、いくつかの偶然で、ちょっと珍しい状態になってるみたいだ。
まず一つは、片方の魂が普通じゃなかったこと。隠せる状態でもないからバラすけど、【転生者】って言ってね。すでに成熟してる魂だったから、自己を保ったままだった」
よく声とか聞こえたんじゃないかな、と。
神主だという、見た目は少年のような、落ち着いた大人のような男の問いかけは、確認に近い雰囲気があった。
実際、小さい頃はよく聞こえていたし、ちょっと前の異界の中ではこれまでにないぐらい矢継ぎ早に指示されたのを思い、うなずいた。
「そしてもう一つ。君達の肉体の素質が、鬼に連なる
ただの鬼ではなく、全く異なる
「確かに、変な痣っていうか、刺青みたいな模様が付いたり、腕が増えたりしてましたけど。
リョウメンスクナって、腕多いタイプのヤツなんですか? アシュラ像みたいな」
その時脳裏にあったのは教科書で見た仏像。あれは腕が6本で、顔も多かった気がする。
『不勉強だな。祖父の田舎の飛騨では寺もあるだろうが』
「うおっ!」
突然左から『声』がした。いや、これまで聞こえていたあの声だけど、実際の音として聞こえたのは初めてだった。
「へえ。部分的な変身? 器用だね」
『十年以上、それこそ胎内の頃から力の制御を続けていれば多少は出来る』
「え、この声頬から?!」
「愉快なことになってるよ。これ鏡」
「うわきしょっ」
『おお、
その後もぐだぐだになりながら確認して。
中の転生者とは結びつきが強くてほぼ分離は不可能で、出来るようになるとしたらもっとずっと
変身後の悪魔である【鬼神】は悪影響が出やすいので、神主さんと中の転生者が色々やって、『飛騨地方で祭られている、観音様の化身』という方向性に調整して、【魔神】*1に変身するようにしたり。
中の転生者に式神を用意する話をしたり、名前の無かった彼が何故か前世の名前ではなく【
『長い付き合いになる。コンゴトモヨロシクだ。せいぜい励め、小僧』
「ぜってぇ一泡吹かせてやるからな。ヨロシク」
長い一日の最後に交わしたのは、何かの定型句のような
* * * * * * * * * * * * * * *
異界に入ってすぐに、周囲は繁華街の路地裏から、廃墟の町を見下ろす草原の丘になっていた。
町の方は異界の端らしく、揺らいで実体がないように見える。
逆に丘の方は悪魔の姿もあり、桃色の霞もそちらの方から流れているように見える。
宿儺はまず匂いを嗅ぎ、下唇を舐め、空気や漂う霞を確認していたが。
「ふむ。【毒】には違いないが、効果は精神作用が主。恐らく麻薬の類か」
原因は幻覚か薬品を司る系統の悪魔だろうな、と。
まるで説明するようにつぶやいた。
……いや、実際そうなんだろう。
コイツが異界で主導権を握っているときは、よく『解説』を挟んでくる。
「さて、奥に進むか」
そして散歩のような気楽さで奥へと向けて歩き出し。
一方的な虐殺が始まった。
【マハガル】【ザン】【ガルーラ】
<<ギィッ>><<たわば>><<ふるべぇ>>
視界に入るなり放たれる魔法で、飛びかかってくる二本角の馬もこちらを見ず笑い声をあげるぬいぐるみも生えた足で逃げ出した毛玉も、皆切り裂かれ、へし折られ、
歯向かおうが隠れようがお構いなしだ。
くぼ地にへたり込んでいた大猿のような悪魔の頭を踏み砕きながら、宿儺がうなずく。
「―――ふむ、やはりそうか。
この異界で発生したはずの悪魔が、適応していない?
まるで生まれたての魚が、周りの水に溺れるような。
そんなことがあるのだろうか?
『よく見ろ、小僧。主に引かれて【妖獣】が湧き出ているようだが、どれもこれもこの霞にやられて、まともに状況を理解していない』
確かに、今もぼんやりと宙を見つめるハリネズミは、すぐそばまで来た俺達にまるで反応せず、振り抜かれた宿儺の足に腹を蹴破られても動くことは無かった。
進む先には、他の異界で見た時より二回りは大きい
<<おお、エッケンかぁ? いぃぞお、オレはサイキョーだからなぁ>>
恐らく異界の主だろうそれは、ここまでさんざん荒らしてきた侵入者に対して、ブツブツと酔っぱらいのように管を巻くだけで動こうとしない。
「チッ」【ガルダイン】
<<おろら>>
舌打ちひとつ。
そうレベルが高くないとはいえ、ボスと思しき個体が、頭頂から股下まで両断された。
気持ちを切り替えるように、宿儺が続きを話し出す。
「まあいい。つまりだ。異界の主にとって、この霞は想定外のものであり――
そら、来たぞ」
霞の原因のお出ましだ、と。
草原の丘が薄暗い洞窟に変わる様を、いっそ楽しげに眺めながら、宿儺はつぶやいた。
* * * * * * * * * * * * * * *
洞窟内を進みながらも、悪魔を斃していくのは変わらない。
ただし、出てくる悪魔が目に見えて変わっている。
ザントマンにインキュバス、稀に出る黒い馬はナイトメアだろうか。
いずれも【夜魔】か夢に関連した悪魔ばかりで、こいつらはこの霞の中でも正常だった。
『元のボスが死んで、ほぼ異界を乗っ取っていた霞の元凶に支配権が移ったのだろうな。
普通の野良異界ではまず起きない現象だ』
術式マニアの気がある
俺に向けた解説の片手間に悪魔を蹴散らしてるようなノリで、奥へと進む足はむしろ速くなっている。
そして程なく、洞窟内の広くなった空間にたどり着き。
「…………」
大ぶりな花に囲まれて、煙管から桃色の煙を燻らせる、半裸の少女の姿があった。
高校生ぐらいだろうか。やや癖のある淡い色の長髪を広げ、眠そうに半ば閉じた瞼から翠色の瞳が見える。
ギリシャ彫刻とかで付けてるような布の服は大きくはだけていて、色白な肌も華奢な体つきも目に毒だ。
……恐らく今の異界のボスなのだろうけど。何か、どこか引っかかる。
と。
ボスがこちらに気づき、顔をこちらに向けてきた。
警戒している様子もなく、こちらをぼんやり見つめたあと。
「……おにーさんたち、さっきぶりー……」
「ク、ハハ、ハハハハハハハ!」
思考が追い付かない中、宿儺が笑う。
「そうかそうか、まさかと思ったが
覚醒したてで何も知らずに、異界を桃源に沈めるか!!」
「……? ねないのー……?」
「ハハハハハ、ああ。悪いな小娘、
「……むぅー……」
その幼い仕草や話し方は少し前に見たもので、確かに特徴も似ていて、でもこんな歳じゃなくて。
もしそうなら、なんで巻き込まれただけの子が。
『才能があっただけの話だろうさ。あの姿は変身だな。
まあいい。悩むのは後にしろ小僧』
宿儺がこちらの混乱を切って捨てる。
その間に、少女とこちらの間に霞が集まり、形を成していく。
そこから、小屋ほどもある大きさの、
「……しずのは、まだ寝るのー……!」
<<ぴいぃぃ……!>>
鳥のような声で鳴きながら、敵意を乗せてレッサーパンダが睨みつける。
<<ガアア!>>
「ほほう、その
飛び掛かる巨大レッサーパンダ……ヌエ? を往なしながら、宿儺はなおも楽しげだ。
俺の方にも『小僧も【アナライズ】程度は覚えておけ、目は増やしてあるんだからお前も直接“視”ろ』なんて指導までする余裕がある。
宿儺はそのまま、着地から向き直るヌエを尻目に少女の方へ意識を向け。
「それで小娘、」【ガルーラ】
キンッ という金属音。
「次は何を出す?」
立ち上がったヌエの頭が水平に切断された。
巨体から力が抜けてゆっくりと傾き――動きが止まる。
「……眠るの。
「――ほう」
改めてヌエに目を向けたのと、その頭部が形成されるのはほぼ同時。
「邪魔をするなら、消えてッ」
<<ガアア!>>
「ハッ」
少女――静乃の悲鳴のような叫びに応え。
あざ笑う
* * * * * * * * * * * * * * *
そこから、戦闘は膠着状態に陥った。
ヌエの攻撃を躱し、受け流し、反撃によってその巨体を削る宿儺と。
幾度も斬られ、砕かれても即座に再生し、常に攻め続けるヌエ。
他の悪魔が作られることもあったが、そちらは宿儺にすぐに蹴散らされ。
宿儺も静乃の方に攻撃を飛ばしているが、その度に彼女は回避して、今や明確にこちらを睨みつけている。
「いい加減、倒れなさいよっ」
<<ガゥ>>
幾度目かの罵倒。
主人の気炎に呼応して、より鋭さを増していくヌエの攻撃。
それでも決定打には至らず、爪を受け流したカウンターで蹴り飛ばされ、ヌエは静乃の前に戻る。
仕切り直しになり、にらみ合う形になったところで、宿儺が口を開いた。
「……ふむ、解せんな。死地にあって覚醒し、九死に一生を得たのに、眠るだけとは。
「―――ッ」
歯軋りと共に、視線に強い憎悪が宿る。
「九死に一生ですって? 望んでもいないのに?」
彼女の背後に、周囲と異なる黒い霧が集い、形を成していく。
「痛みと苦しみだけの延命を終えて、やっと解放されたのに。
霧はそのまま黒いローブを形取り、中から青白い光を浮かべた一つ目が浮かび上がってくる。
「身体中を切り刻んで、胃を捩じって吐き出して、それでも『生きろ』なんて言うのなら!
オマエが代わりに味わって死ね!!」
静乃の叫びと共に、ローブの死神がナイフを振るい。
津波のような【
「……つまらん」
「――え?」
「病死からの転生なのだろうが、何を悟った気になっている。病苦など今のように押し付けて、好きにすればいいだろう。
どうせ
話の傍ら、軽く指を振るのと同時に、静乃の背後に宿儺の攻撃が刻まれる。
「まあいい、見たいものはほぼ見終えた。あとはこの阿片窟を止めれば、貴様の生き死になどどうでもいい。
小僧や
「……っ 何を身勝手なっ」
「そうだ、
だから
―――onrokeijinbarakiriku
宿儺の唱えた呪文に合わせて、洞窟内のあちこちに文字が浮かび上がる。
壁や足元、天井まで、
「準備も発動も手間が掛かるうえ、使えるほど丈夫な的もいなくてな。
喜べ、実戦では初だ」
人差し指と小指だけ曲げた独特な形で両手を合わせ。
周辺の空気が塗り替わり。
「領域展開 伏魔御厨子」
「な……」
洞窟の壁や地面は消え、代わりに広がる一面の血の池と、骨で組まれた伽藍の堂。
「噓でしょ、何で変わって……!?」
「周辺空間の
ヌエと死神を見ながら、にやり、と嫌らしく笑みを浮かべ。
「せっかくの実戦データだ。せいぜい耐えろよ」
絶え間ない
<<ガアアアアアア!?>>
<<―――――――!!>>
身体中を斬りつけられ、再生が間に合わずに削られていく2体の悪魔。
巨体の叫び声も豪雨のような攻撃の音で分かりにくい、それどころか削られた飛沫で静乃の姿も声も分からない。
『心配するな小僧。結界内なら射出点を好きに選べる、あの小娘には当ててない』
鳴り響く轟音は宿儺が呆れ気味にこちらに伝えたすぐ後に止み、結界も消え。
幼い姿に戻り、倒れながらもこちらを睨む静乃の姿だけが残っていた。
「ふう。やはり威力も持続性も足りない上に、結界で区切らねば発動も儘ならん。まだまだ改良必須か」
宿儺は溜息をつきながら物騒なことをぼやいて。
『用事は済んだ。後はお前が片付けろ』
「は…? おま、待てよ宿儺?!」
現れた時同様に、勝手に中に戻ってしまった。
「……………………」
「……………………」
気まずい。
さっきまで散々暴れ、煽るだけ煽っていたのは別人だが、外から見てもそんなのは分からない。
事実、すでに変身も解けて、会った時よりも眠そうな静乃ちゃんは、ずっとこちらを睨んでいるままだ。
「……ええっと、立てる?」
「…………たてるように、みえるー……?」
「うん、ごめん」
なにいってんだこいつ、と口ほどに語る視線を受けて、思わず謝る。
けど、それを見て。
「…………ふぅー…………」
歳に見合わない、なんかものすごく重い溜息を吐かれてしまった。いや、
「……あいつのことを、おにーさんにいっても……しかたないよねー……」
「え? 分かるの?」
「……たましいが、べつでしょ……? あと……いれずみ……?」
しれっと魂を見分けたなんて言ってるのは、一時的にも異界のボスだったせいか、それとも才能だろうか。
同じ肉体でも宿儺は俺よりずっと強い。
生まれる前から差があると思うと神様に文句の一つでも言いたくなる。
……と、思考がわき道に逸れていたら。
「………………ん」
仰向けになった静乃ちゃんが、両手を伸ばして主張していた。
「……えーっと、どうしたの?」
「……つれてって……つれてけー……」
眠そうな翠色の目で睨みながら、命令? を下してくる静乃ちゃん。
無言のままで『だれのせいだと……』と訴える圧力が増していく。
「……つれてけー……」
「…………はい」
結局、主張に負けて。
おんぶして移動することになった。
* * * * * * * * * * * * * * *
背負った静乃ちゃんに案内された奥の部分では、この異界に一緒に連れ込まれていた子供達や先生が眠らされていた。
幸いなのか、ボス権限の残っていた静乃ちゃんが虎ぐらいのレッサーパンダを数匹創って、その背中に乗せて出口までつれていくことになった。
「……ええっと、アレ出せるなら、知らない男よりそっちがいいんじゃない?」
「……つれてけー……」
「はいはい……」
なんかもう、ここを出るまでは諦めるしかない気がしてきた。
「……………………」
「……………………」
レッサーパンダ達を先行させて、最後に異界の主になっている静乃ちゃんが出るように、俺達が最後尾になって進んでいる。
静乃ちゃんは起きている気配はするものの、じっとしたまま、何も話さない。
「……アイツ……」
独り言、だろう。
小さな声が、ぽつりとこぼれる。
「好きにすればって……どうするのよ……」
……余計なお世話なんだろうけど。
ちょっと、放っておきたくなくなった。
「……ちょっと、独り言だけど。
説教出来るほど人生経験してないのに、気が向いた時だけ出しゃばってさ」
「……ひきにーと……」
「ひき……? まあ、それで。アドバイスも役立つけど、やっぱムカつくからさ。
レベル上げて、ぜってー泣かすって思ってる」
「………………」
「……その、なんて言うかさ。俺ぐらいの、あんま考えてないような奴でもなんとかなってるし。
何かあったら、その時考えるぐらいでもいいんじゃないかな」
「……むけいかく……」
「ぐぅっ」
ちょっと端的すぎて痛い。
「ま、まあともかく。言ってた、『夢の中で過ごす』っていうのも、悪くはないんじゃないかな。
世の中どうしても、いやなこととか、苦しいこととかあるだろうし」
今日聞いたほんの少ししか知らない俺には、彼女の前世がどうだったかなんて想像しかできない。
それでも、彼女にとって苦しみだけが全てというのは、そんな人が報われないのは何だか嫌だった。
「一応、今日みたいに実現できるのは分かったんだし。
美味しいものとか、面白いこととか、そんなのを探して。
どうしようも無くなったら『夢』を作ればいい、って感じでさ。
……もっと、嬉しいことがあっても、いいんじゃないかなって」
「………………」
肩から首の後ろにかかる重さが、少し増える。
「…………ねるから、おこしてー……?」
「……ん」
少し揺れを抑えるように。
気を付けながら、異界の出口をくぐっていった。
・宿儺
竜胆広司の中にいる転生者。設定好き、研究者気質のインドア系で、原作再現できるならしてみたい悪乗りするタイプの俺達。
双子の一人に転生し、未成熟な状態で覚醒。本来もう一方に吸収されて魂も未成熟のまま消えるはずだったが、魂を維持したまま一体化した。そこで何もしなければ逆にもう一方の魂が無くなるはずだったが、隣の魂が消えると発狂寸前の意識を保てないので必死にMAG操作を覚えてつなぎ止めていた。その結果、肉体的には黒札側がごく小さな畸形嚢腫として体内に入り込みつつ魂を保持し、主体の方にも普通の魂が形成された、魂の同居状態に。
幼い広司の行動に警告とかしながらMAG操作で近所の妖虫やスライム未満を払い、脳内保護者面して過ごしていたが、異界突入と広司の覚醒で動かざるを得なくなった。
肉体の資質はデビルシフター(広司と共通)で、成長はバランス型、スキル構成は術寄り。黒札+胎内覚醒体験+保護者活動時の経験値で広司よりレベルが高い。機会を得てはショタオジやその弟子から術を習って調整している。目下の目標は領域展開。
自身の肉体を得ることには消極的で、『術式研鑽しながら自分がビルドしてるキャラの人生を眺められるなら別に良くね?』と思っている。
・竜胆 広司
【鬼神】改め【魔神 リョウメンスクナ】のデビルシフター。十一面観音の化身として、十種勝利のうち『不被毒藥蠱毒(毒無効)』『一切怨敵不能沮壞(一切の怨敵から害を受けない≒呪殺無効)』を獲得している。
子供の頃の『声』に感謝していたが、覚醒後その実態に衝撃と呆れを覚えて以降、アイツ扱いが定着。宿儺のことは最終的に「ウザいけど一応目をかけてくれる兄」ぐらいの感覚になっていて、宿儺の式神の裏梅のことも兄嫁ということで『梅義姉さん』と呼んでいる。
本来変身時は前後に顔と足が出るリボーンズガンダムみたいな状態になるのだが、宿儺のMAG操作の尽力と原作再現へのこだわりで刺青や目が増える形になった。(鬼神との差別化も含むので無意味ではない)
・鳥海 静乃(とりみ しずの)
不思議ちゃん系JS俺達。ぼんやりして考え事が多く、積極的に動くことは少ない、孤独を苦にしないタイプ。元の見た目は遊佐こずえ(アイドルマスター シンデレラガールズ)で、変身中は緋衣南天(相州戦神館學園 万仙陣)。
前世が重病患者で壮絶な闘病生活の末、終末医療を受けた短い安息の日々の後に死亡、転生に至る。今世でも体が弱く、しかし前世の苦痛を思うと立ち向かう気力は無く、諦めた日々を過ごしていたところ、今回の事件に巻き込まれ、覚醒する。
能力は降霊術系で、今回は本人と相性が良すぎる【魔神・モルフェウス】を降霊。異界全てを【混乱】【幸福】状態にする阿片の夢に叩き落した。
・幻影 ヌエ
モルフェウスの夢を形作る権能で、静乃によって形成された疑似悪魔。
どう見てもデカいだけのレッサーパンダだが、一応【ジオ】系も使える。
詳しくは「鵺レッサーパンダ説」を参照。
・幻影 タナトス
モルフェウスの夢を形作る権能で、静乃によって形成された疑似悪魔。
見た目は【死神 タナトス】。呪殺無効のせいで活躍できずに終了。