先月は投稿出来ずすみません!
いよいよ、初ライブ回です!
喜多「やっぱり来られないみたいです……」
ひとり「うちの親も、祖母がふたりを見ててくれるはずだったんですけど……」
虹夏「そっか〜……」
台風が直撃するなんてついてないなぁ〜……
てるてる坊主だって作ったのに
虹夏「仕方ないよ! 切り替えて行こ!!」
リョウ「ふわぁ〜……」
颯太「リョ、リョウさん!?」
リョウさん、いきなり寝ないで〜!?
?「うわ〜、凄い雨〜! ぼっちちゃん来たよ〜!」
ひとり「あ、お姉さん。」
星歌「ん? お前ぼっちちゃん目当てで来たのか?」
?「そうだよ〜?」
ひとり「2人はお知り合い……?」
星歌「大学時代の後輩でな……」
?「ねぇねぇ〜? 今日のライブ打ち上げするんでしょ〜?」
星歌「酒臭……!」
PAさん「飲み会覚えたての大学生に通ずるウザさがありますね。」
なんか、凄い人来ちゃった……!
女性客A「う〜、濡れちゃった〜。」
女性客B「あ、ひとりちゃん!」
ひとり「前の路上ライブの……!」
女性客A「私たち、ひとりちゃんのファンだもん!」
女性客B「台風吹っ飛ばすぐらいの演奏、期待してますね!」
ひとり「…!! へ、へへ…ファン……!」
ひとりさんから、ヤバいオーラが出てる!?
お、なんか雨が強まったような……?
リョウ「実は初めから無観客ライブだったということに……」
虹夏「しないしない! 何人かはもう来てくれてるんだよ?」
ひとり「だ、だ、大丈夫です! 私たちの演奏を待ってくれてる人がいるんだから〜!!」
虹夏「それ絶対やめて〜!!」
あ、久々のマンゴー仮面だ
地味に手出せるようになってるし
お客さんA「この結束バンドって知ってる〜?」
お客さんB「知らない〜、見るのだるいね。」
お、お〜っと……?
虹夏「あはは、結成したばっかだから知られてないんだね〜。」
ひとり「は、はい……」
虹夏「よ、よーし! 皆ライブ頑張るぞ〜!!」
喜多「お、おぉ〜!!」
颯太「皆さん、頑張ってください!!」
少しメンバーに不安の顔が見えるな
いや、きっと大丈夫だ!
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喜多「初めまして結束バンドです、本日は足元が悪い中お越しいただき、誠にありがとうございます。」
虹夏「あはは、喜多ちゃんロックバンドなのに礼儀正しすぎ〜……」
ダメだ、思ったよりお客さんの反応は悪い
喜多「じゃあ早速聴いてください、私たちのオリジナル曲、ギターと孤独と蒼い惑星。」
そして演奏が始まるが、僕はある違和感に気づく
全体的にいつものまとまりが無いっていうか、
皆、いつもと違う……!
お客さんもさっきより少なくなってきた気がする……
喜多「ギターと孤独と蒼い惑星でした……」
お客さん「やっぱ、早く来るんじゃなかったね〜。」
喜多「あ……」
虹夏「喜多ちゃん、次の曲紹介しないと!」
喜多「つ、次もオリジナル曲で……」
まずい……かなりしらけちゃってる……
これじゃあライブは……
ひとり「……!!」
その沈黙を打ち破ったのは、ひとりさんのギターの音色だった
そのままひとりさんはエフェクターを踏み、ソロでフレーズを奏で始める
これには、しらけていたお客さんたちも注目している
その合図を見た虹夏さんたちも、演奏に加わり始める
次のは新曲、あのバンド
いいぞ……! 音が段々まとまってきてる!!
そしてひとりさんを筆頭に、結束バンドは最後まで走り抜けた
お客さん「なんかいいじゃん。」
お客さんからは、少人数の小さな拍手が送られた
ステージの上では4人がお互いを見合っている
とてもやりきった表情をしていた
喜多「じゃあ次、3曲目!!」
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皆「乾杯〜!!」
時間の流れというものはあっという間で、あの後結束バンドは華々しいデビューを飾ったのだった
そして今、僕たちは打ち上げの居酒屋にいる
星歌「ライブよく頑張ったな! 今日は私の奢りだから飲め!」
虹夏「私たち、まだ飲めないんだけどね〜。」
?「先輩好き〜!!」
星歌「お前は自腹だ、くっつくな!」
喜多「そういえば、この方誰ですか?」
あ、それ僕も気になってた
このひとりさんの知り合いのお姉さん、何者なんだろう?
きくり「誰よりもベースを愛するベーシスト、廣井きくりで〜す! ベースは昨日飲み屋に忘れてきちゃった〜。」
喜多「一瞬で矛盾しましたね……」
リョウ「私、よくライブ行ってました! 観客に酒吹きかけたり、顔面踏んでもらったのは良い思い出です!」
喜多「私ってロックのことをまだまだ理解してないみたいです……」
虹夏「理解しなくても大丈夫かも……?」
なるほど、この人は廣井きくりさん
とにかくヤバい人ってことは分かった…!
星歌「ぼっちちゃんも今日は頑張った……って真っ白に燃え尽きてる!?」
ひとりさんが、あ○たのジ⚪︎ーみたいになってる〜!?
戻ってきて〜!!
虹夏「ぼっちちゃん、灰にならないで〜!」
そういえばさっきから喜多さんが写真を撮ってるな
星歌「ねぇ、それって……」
喜多「イソスタです、私、大臣なので!」
星歌「だ、大臣……?」
そうそう、喜多さんは結束バンドのSNS大臣だからね
イソスタを中心に、結束バンドの情報を発信してくれている
星歌「それって何が楽しいわけ?」
喜多「楽しさのおすそ分けっていうか、友達が楽しそうだと楽しくありません?」キタ~ン!!
星歌「なっ……!?」
虹夏「いいぞ〜、喜多ちゃんのオーラでお姉ちゃんのひねくれ体質を浄化しちゃえ〜!」
喜多「ひねくれって、店長さん優しいじゃないですか!」キタキタ~ン!!
星歌「やめろ…死ぬ……」
喜多さん、過去最高クラスのキタ〜ンオーラを発動
そして、星歌さんがちりとなった
ひとり「あ、決まったのでメニューをどうぞ…」
喜多「ありがとう、じゃあ私は……アボカドとクリームチーズのピンチョスとスパニッシュオムレツのブランデーズソースください!」
星歌「何て……?」
喜多「これ、オランデーズソースのやつです!」
颯太「オランダ……?」
喜多さん、よく分からないおしゃれそうなことを言っている
とまぁなんだかんだで、僕たちは注文を済ませたのだった
ちなみに僕が頼んだのは焼き鳥だ
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颯太「ひとりさん、僕居酒屋って初めてきたけど、意外と楽しいね!」
ひとり「そ、そうですね……」
颯太「いつかお酒も飲めるようになったら、もっと楽しいんだろうな〜。」
PAさん「ふふっ、楽しいですよ。」
颯太「楽しみにしておきます!」
すると僕たちは、カウンターに座っている男性客2人に目がいく
何やら、辛いことがあった感じだな
ひとり「嫌〜!!」
颯太「わっ!! ひとりさん!?」
星歌「またいつもの発作か!?」
きくり「へぇ〜、これいつものことなんだ〜。」
リョウ「紙やすりちょうだい。」
喜多「これ、毎回大変ですよね〜。」
そう、まずはひとりさんの怖いこの顔を何とかしなくちゃいけない
そのために、やすりを使う
喜多「こんな感じですかね!」
颯太「なんか面長になってない……?」
ひとり「あ、ありがとうございます……」
喜多「やっぱりもう少し修正していいですか!?」
その後ひとりさんは、喜多さんの修正で元の顔に戻ったのだった
リョウ「そういえば、郁代。」
喜多「……!?」
リョウ「今日のライブ、ギター始めて3ヶ月ちょっとでよく頑張った。」
喜多「あ……あ……!」
きくり「え〜? 郁代って誰だっけ〜?」
喜多「ふ、へへ……だ、誰でしょうね〜……? そんなチマチマネーム……」
星歌「お前の名前だろ。」
きくり「あ〜、喜多ちゃんか〜!」
PAさん「その顔、伝染するんですね〜。」
喜多「うわぁ〜! ずっと隠してたのに〜! この名前嫌なんですよ〜!」
喜多さんの下の名前って郁代って言うんだ
初耳……!
喜多さんって苗字の方がイメージ強いな
喜多「だってダジャレみたいでしょ!? キタ、イクヨってアホかーい!ってあははは!!」
星歌「おい、ぶっ壊れたぞ……」
喜多「私のフルネームは、キタキタです……」
リョウ「プフッ、弱ってるの新鮮で面白い。」
星歌「最低だな、おい。」
喜多さん、相当下の名前がコンプレックスなんだね
あの喜多さんがこうなっちゃうんだもの
きくり「ひとりちゃん、さっきの話だけど、ギターで食えないとニートとか言ってたじゃん?」
ひとり「あ、取り乱してすみません……」
きくり「先輩バンドマンとして一言言わせてもらうけどさ、気楽に楽しく活動しなよ!」
PAさん「漠然と成功することばかり考えてると、辛くなっちゃいますもんね。」
星歌「夢を叶えるためのプロセスを楽しむのが大切だからな。」
きくり「ていうか先輩は、何で急にバンド辞めちゃったんですか〜?」
え!? 店長、バンドやってたの!?
あ、でも虹夏さんもやってるから、ドラムとかしてたのかな?
星歌「……飽きたんだよ、バンドに。」
きくり「なら、ライブハウスの店長してるの矛盾してな〜い?」
ひとり「すみません、ちょっとトイレ行ってきます。」
ひとりさんはそう一声かけて、トイレに行った
あれ? そういえば虹夏さんは?
中々戻ってこないな……
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虹夏「あのさ、今日の演奏で気づいたんだけど…」
虹夏さんの声が聞こえる
外にいたんだ
誰かと話してる……?
虹夏「ぼっちちゃんがギターヒーロー、なんでしょ?」
え……? ひとりさんがギターヒーロー……!?
あの、動画サイトで人気を集めてる、あのギターヒーローが…!?
ひとり「そ、そうです……隠すつもりはなかったんですけど……今の私なんて全然ヒーローなんかじゃないですし……私と知ってショックですか……?」
虹夏「ううん、むしろぼっちちゃんでよかった、前にさ、本当の夢があるって言ってたじゃん?」
虹夏さんの夢……?
虹夏「私の家は小さい頃にお母さんが亡くなって、お父さんも家に居なくてお姉ちゃんだけが家族だったんだ。」
虹夏さんの家族構成も始めて聞いたな
そっか、頼りになってたのは店長だけだったんだ……
虹夏「お姉ちゃんがバンド始めてからは、ライブハウスに連れて行ってくれるようになったの、あの頃の私からしたら、凄いキラキラしてて幸せな空間だったんだ、そんな私を見て、お姉ちゃんはバンドを辞めてライブハウスを開いたの、STARRYは私のために作ってくれた場所なんだよ。」
それが矛盾してたっていう、店長がSTARRYを開いた理由だったんだ
虹夏「だから私の本当の夢はね、お姉ちゃんの分まで人気のあるバンドになることとSTARRYをもっと有名にすること!」
颯太「虹夏さん。」
虹夏「うわ、颯太くん!? い、いつから居たの!?」
颯太「全部聞いてました、黙っててごめんなさい……でもそれがSTARRY誕生のきっかけだったんですね。」
虹夏「……そうだよ、でも私の夢って無謀なんじゃないかって思う時もあって……けど、そんな状況を壊してくれたのがぼっちちゃんだったよね。」
ひとり「……!?」
虹夏「今日のぼっちちゃん、本当のヒーローに見えたよ!」
あの時のひとりさんは、ギターヒーローに恥じない演奏だったと思う
虹夏「リョウはこのバンドで自分たちの音楽をやること、喜多ちゃんは皆で何かをすることに憧れてる、そういえば、ぼっちちゃんと颯太くんが何のためにバンドしてるか聞いてなかったね。」
ひとり「私は……」
ひとりさんは少し考えたのち……
ひとり「ギタリストとして、結束バンドを最高のバンドにしたいです!」
颯太「僕も、マネージャーとして皆をサポートしていきたいです!」
ひとり「そ、それで全員で人気バンドになって学校中退したい……」
颯太「いや、中退はまずいよ!?」
虹夏「あはは! なんか重いよ〜! でも私、確信した……」
虹夏さんは居酒屋の中に戻ろうとする
虹夏「ぼっちちゃんと颯太くんがいれば、夢を叶えられるって! だからこれからもたくさん見せてね! 颯太くんのマネージメントとぼっちちゃんのロック……ぼっち・ざ・ろっくを!!」
ひとり&颯太「はい!!」
僕たちは、結束バンドに全てを賭ける
そう誓ったのであった
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EDテーマ、【何が悪い】
↓キャスト
後藤ひとり
伊地知虹夏
山田リョウ
喜多郁代
岡沢颯太
伊地知星歌
PAさん
廣井きくり
その他、全てのモブキャラたち
結構、長くなってしまった……!
個人的には、何が悪いが結束バンドで一番好きな曲だったりします
次回もお楽しみに!!