個人的に結束バンドで好きな曲ランキング
一位 カラカラ
二位 あのバンド
三位 Distortion
皆さんはどうですか? ちなみに今回は江ノ島に行くお話です
月一投稿だからか、中々進まない……
それではどうぞ!!
結束バンドのライブも有終の美を飾り、夏休みも終わりかけていたあるバイトの日、喜多さんからこんな相談を受けた
虹夏「え? ぼっちちゃんの様子がおかしい?」
喜多「はい、ここ数日、目は虚ろで会話もままならくて……」
リョウ「それいつものぼっち。」
虹夏「あはは、そんな事は……あるか。」
喜多「だって泣き出したかと思えば、急にサンバを踊り始めるんですよ!?」
颯太「それは凄いね……」
星歌「おーい! ぼっちちゃんにあれ辞めさせてくれない?」
あれって何だ?
店長の言われた通りライブハウスの外に出てみると、近くの植木に土を被せている
アサガオの自由研究でもしてたのだろうか?
星歌「朝からライブハウス前にセミのお墓作り続けてるんだよ。」
虹夏「限界過ぎる!!」
颯太「どうしちゃったんだ、ひとりさんは……?」
喜多「多分夏休みが今日で終わるからじゃ……」
星歌「お前ら、この夏、ぼっちちゃんをどこか遊びに誘わなかったわけ?」
虹夏「え?」
星歌「なんかこの前のバイトの時、何してるかって話になって……」
店長が言うには、ひとりさんは妹にギターを教えたりして過ごしていたらしい
ひとりさん曰く、予定は空いてるんじゃなくて空けていたらしい
喜多「誘おうとはしてたんですけど……ここに来る日以外は全部予定埋まってて、知らない人いたら後藤さん萎縮しちゃうんじゃって思って……」
虹夏「う〜ん、私も家の片付けしたりとか、ここでバイトしてたから……」
喜多「り、リョウ先輩は……!」
リョウ「2人が誘ってると思ってた。」
喜多「じゃあ〜……?」
颯太「僕もここのバイトの日以外は、ツーフェスのサポートしてました……」
虹夏「じゃあつまり……誰もぼっちちゃんを誘ってない……!?」
つまりひとりさんがああなってるのは、誰とも遊んでなかったから極限状態になっちゃったってこと!?
喜多「ご、後藤さん、どこか遊びに行かない!?」
ひとり「ドコサヘキサエンサンエイコザベンタン……」
喜多「戻ってきて〜!!」
ヤバい、なんか聞いた事ない呪文唱えてるし……
喜多「そうだ! 皆で海に行かない? 江ノ島とか!」
虹夏「いいね〜! 下北からなら一本で行けるし!」
ひとり「でも、今日の練習はどうするんですか……?」
虹夏「別に練習はいつでも出来るし、まだ次のライブ決まってないし。」
喜多「皆で夏休み最後の思い出作りをしましょう!!」
ひとり「思い出……?」
リョウ「でも時期的に海は泳げなそう。」
颯太「今は……そうですね。」
ひとり「なら、海行く意味ないですよね……」
喜多「ま、まだ海の家とかなら!」
虹夏「そこでシラス丼食べたり、海見たりしよ!」
ひとり「海……砂浜……ガハッ!!」
喜多「後藤さん!?」
ま、また後藤さん倒れちゃった
海とかってワードが、追い打ちになっちゃったかな……?
虹夏「よし! また暴走する前に急ごう!」
リョウ「ラジャー!」
虹夏「喜多ちゃん、ぼっちちゃんをよろしく! 江ノ島へレッツゴー!!」
喜多「ええっ!? 伊地知先輩!?」
虹夏さんとリョウさんは、ひとりさんを置いて走って行ってしまった
颯太「喜多さん、手伝うよ。」
喜多「後藤さん、もう少しで夏の思い出できるからね!」
ひとりさん、魂が抜けかかってるけど、頼む……!
持ちこたえてくれ……!
_____________________________________________
その後、なんとか江ノ島行きの電車に乗った僕たちだったが、ひとりさんの様子は相変わらずで……
虹夏「こんなになるって、よほど学校が嫌いなんだね。」
リョウ「校則厳しいの?」
喜多「いえ、比較的自由な校則だと思いますよ、文化祭も盛り上がるし。」
虹夏「いいな〜、私たちの学校、結構厳しめだからさ〜、文化祭もポスターの展示ばっかりで……」
颯太「下北沢高校って進学校ですもんね。」
喜多「じゃあ2人とも頭いいんですね!」
虹夏「いや〜私はそんなだよ、リョウは……ね? この前のテスト全部赤点だったよね。」
喜多「え……?」
え、リョウさんって勉強出来なかったの!?
なんか意外かも……
虹夏「私と同じ高校選んだ理由が家から近いからだから。」
喜多「そ、それじゃあどうやって受験合格したんですか?」
虹夏「リョウは一夜漬けタイプだから、今はもう忘れちゃったみたいでさ。」
リョウ「勉強やると、ベースの弾き方忘れる。」
リョウさんはミステリアスで思慮深いわけじゃない……
ただの……!
喜多「嫌〜! 脳みそが頭の中で転がる音がする〜!」
虹夏「今の音、新曲で使えるかな?」
喜多「やめて! 私のイメージを壊さないで〜!」
リョウ「電車の中ではお静かに。」
喜多「今の会話も記憶から消去します!」
虹夏「人は愛が強くなると、こうなるのか…」
ひとり「ジュクイガ~……」
颯太「そしてひとりさんには何が見えているんだ……?」
ひとりさんは相変わらずこの調子だ
リョウ「学校でぼっちなの不思議、こんなに面白いのに。」
虹夏「ぼっちちゃんが本当は凄い子って分かってもらえるといいね。」
喜多「私もちょくちょく会いに行ってみます。」
虹夏「そうしてあげて! 今のぼっちちゃんの夢は高校中退だから。」
喜多「それ夢なんですか!?」
虹夏「とにかく、今日はぼっちちゃんと楽しい夏の思い出を作ろう〜!!」
そうこう話している間に、電車は片瀬江ノ島に到着した
_____________________________________________
虹夏「ほら見て〜!!」
颯太「海綺麗だなぁ〜!」
ひとり「はっ! あれ……? いつの間に……」
ひとりさん、調子戻ったっぽいね
パリピ男性「ねぇ〜お姉ちゃんたち〜! 暇ならうちの海の家で食べていきなYO!」
ひとり「はわわわ……」
パァァン!!
虹夏「ぼっちちゃんが破裂した!?」
颯太「す、すみません、今日のところは失礼します!!」
虹夏「あれを相手するのは、場が悪すぎるよ〜!」
喜多「ひとまず、海から離れましょう〜!」
僕たちは一目散に、パリピと海から離れた
そして、近くのお土産屋さんで何か食べようという話になった
喜多「はい、これ後藤さんの。」
ひとり「あ、ありがとうございます……これは……?」
虹夏「たこせんって言って、たこを1tの力でプレスしてるんだって。」
颯太「美味しいよ?」
ひとり「あ、美味しい……」
喜多「これ美味しいし、映えますね!」
たこせんべいか
また来たら食べたいな
ひとり「あ、今日は……ありがとうございました……お疲れ様でした……」
虹夏「何で、もうクライマックス!?」
こうしてひとりさんの夏は終わっ……
喜多「これからでしょ!?」
_____________________________________________
ひとり「はぁ、はぁ……」
颯太「あ、暑いねひとりさん……」
事の始まりは数十分前……
喜多「よーし! ここを登りますよ!」
リョウ「え、階段……」
喜多「自分の力で上がって見た景色ほど素敵なものはないと思いませんか?」
リョウ「そんなのはいい。」
喜多「後藤さんも!」
ひとり「あ、え、えーっと……」
喜多「伊地知先輩も!」
虹夏「いや〜私は……き、喜多ちゃんがいつになく眩しい!?」
あれは……喜多さん特有の陽キャオーラだ!
あれをもろに喰らったら……
リョウ「なっ……! いつもより……!」
ひとり「い、いつもは抑え気味な陽のオーラが日の光を浴びて更に強力に……!」
喜多「ほら、行きますよ!!」
虹夏「あはは……」
というわけで、僕たちは果てしない階段を登ることになったのだった
階段が凄すぎて、景色どころじゃなかった……
喜多「皆さんしっかりしてください! まだ始まったばっかりですよ?」
虹夏「ちょっと休憩させて〜……」
颯太「僕も〜……」
ひとり「あ、あれ……! エスカレーター、使えるみたいです……」
リョウ「おぉ〜……!」
喜多「階段で登りましょうよ〜!」
多数決の結果、エスカレーターに乗ることになった
リョウ「え!? お金かかるの……!?」
喜多「えぇ、乗るにはチケット買わないとダメですね。」
リョウ「ぐぬぬぬ……!」
リョウさん、常に金欠らしいからね
迷うところがあるんだろう
受付「いらっしゃいませ!」
リョウ「い、今お金が無くて、ベース結構いいやつ持ってるんで!」
受付「え……!?」
リョウ「一本差し上げますから!」
受付「いや、まずはチケット……」
リョウさんのベース作戦は失敗
エスカレーターのお金は、ひとりさんが払うことになった
虹夏「ふぅ〜、楽ちん楽ちん!」
喜多「階段の方が楽しいですよ〜!」
ひとり「あのお金……」
虹夏「ぼっちちゃん、後でバイト代から払わせるから。」
颯太「お、着きましたね!」
喜多「せっかくですし、このまま展望台まで上がりましょう!」
展望台まではあと少し、エスカレーターを使ったとはいえ疲れるものだ
リョウ「景色、綺麗だね。」
ひとり「あ、なんかポジティブな気持ちになってきました……!」
颯太「最高の眺めと空気ですね!」
ひとり「み、皆で写真撮りませんか?」
ひとりさんが自撮り棒を持ち、喜多さん以外の僕たちで写真を撮った
喜多「急にハイテンションになった……」
カップル女「ねぇ、見て! 綺麗だよ!」
カップル男「ふふっ、みーたんの方が綺麗だよ!」
カップル女「もう、バカ……////」
結束バンド「……」
僕たちは自撮りのスペースを少し横にずらした
喜多「展望台行きましょうよ!!」
_____________________________________________
そして、なんやかんやで展望台……
喜多「凄い……! 展望台からの眺めは最高ですね!!」
虹夏「は〜、クーラー最高〜!」
リョウ「極楽〜。」
クーラー効いてる〜!
外、暑すぎるよ〜……
リョウ「人類は昔、神と対等になろうと天にまで届く高い塔を建てようとし、怒った神様は人類の言語をバラバラにし、混乱に陥れた……」
虹夏「あ〜、バベルの塔ね。」
喜多「あの〜? 皆さん、景色を……」
虹夏「喜多ちゃん満足したみたいだし降りよっか。」
リョウ「涼しいのは最高だった。」
颯太「まだ外暑いですかね〜?」
喜多「ああっ……インドア人たちめっ!!」
_____________________________________________
喜多「さてと、後は何します?」
虹夏「じゃあシラス丼食べたい! お昼のお店売り切れだったし。」
リョウ「無理、お腹いっぱい。」
ひとり「この音、何ですか?」
笛を鳴らしてるみたいな音がする
ホトトギス……とはちょっと違う気がする
虹夏「あぁ、トンビだね。」
喜多「人の食べ物狙ってくるので気をつけ……」
シュバッ!!
颯太「うわぁっ!?」
虹夏「言った側から!?」
ひとりさんの食べていた塩ソフトが、トンビに持っていかれてしまった
更に上空には、大量のトンビが飛び交っている
ひとり「ひいぃぃ〜!!」
虹夏「ぼっちちゃんが獲物にされてる〜!?」
ひとりさんは大量のトンビに襲われ、ヤ○チャのように倒れていた
喜多「後藤さん、大丈夫!?」
ひとり「無理です……」
颯太「しっかりして! ひとりさん!」
虹夏「う〜ん、時間も時間だしそろそろ帰ろっか、ぼっちちゃんも満身創痍だし。」
喜多「なら、最後にお参りして行きませんか?」
喜多さんの提案で僕たちが最後に寄ったのは、江島弁財天だ
この神社の弁財天は、音楽と芸術を司る神様らしい
虹夏「じゃあ、私たちの今後の活躍をお願いしないと!」
僕たちは手を合わせ、願い事を心の中で呟く
ひとりさん、凄い真剣に手を合わせているな
夏休みが初日に戻りますように……なんてのは冗談だけど
音楽を楽しく出来ますように……よし! これでいい!
_____________________________________________
電車で帰る時間になると、外はすっかり夕方になっていた
虹夏「ふわ〜……」
リョウ「下北に着いたら起こして〜……」
喜多「もう、しょうがないですね。」
今日は久々の遠出だった
また行きたいな
喜多「よーし! 冬休みは全部結束バンドの皆で遊びましょう!」
ひとり「え?」
喜多「後藤さんと岡沢くんはどこ行きたい!? 毎日思い出作りましょうね!!」
颯太「さ、さすがにそんな毎日は……」
ひとり「か、考えておきます……」
喜多「あ、後藤さんも眠かったら起こすよ?」
ひとり「あ、行きの電車でずっと意識失ってたので、割と大丈夫です。」
喜多「岡沢くんも……もう寝ちゃってるわね。」
ひとり「いつの間に……」
僕も虹夏さんたちと同じで、疲れちゃったんだもん
眠気には勝てなかったね
ひとり「今日は皆と遊べて楽しかったです、明日から頑張れそうです……たぶん。」
喜多「良かった、新学期もよろしくね!!」
そして翌日、喜多さん以外のメンバーが全身筋肉痛になるというオチが待っていたのは言うまでもない……
今回5000字超えと少し長めになってしまいました
あんまりひねりを加えられなかった感じがしますね……
次回は新学期のお話です!
次回もお楽しみに!!