やっと新学期編
〜ある日のSTARRY〜
颯太「あ! ひとりさん、おは……」
ひとり「あ、店長さんと岡沢くん、おはようございます……」
待て待て!?
ひとりさん、いきなりゴミ箱入ったけどどうしたの!?
ひとり「実はかくかくしかじかで……」
ひとりさんが言うには、結束バンドで文化祭のステージ発表をやりたいとのこと
でも、そんな自分がはたしてステージで演奏出来るのか不安なのだそうだ
星歌「迷ってるくらいなら出た方がいいと思うけどな、一生に一度のイベントだし。」
ひとり「そ、そうですか……」
星歌「ま、あたしはろくに高校行ってないから何とも言えないけど。」
PAさん「私は高校中退で〜す。」
ひとり&颯太(相談相手間違えたのでは……?)
虹夏「あれ? お姉ちゃんとぼっちちゃんが話してるの珍しいね。」
そうこうしてる間に、虹夏さんとリョウさんもやってきた
颯太「ひとりさん、結束バンドで出ようか迷ってるんです。」
虹夏「文化祭のステージ? 良いじゃん! ライブハウスとは違う良さがあるんだよね〜!」
ひとり「虹夏ちゃん、文化祭出たことあるんですか?」
虹夏「うん、中学の時にね。」
リョウ「私も出た、マイナーな曲弾いて会場をお通夜にしてやった!」
虹夏「何で誇らしげ?」
そっか、文化祭だから盛り上がって皆も知ってる曲じゃないとそうなるのか
てか、リョウさん何を演奏したんだ……?
虹夏「でも私も、文化祭ライブやってみたいな〜!」
ひとり「え、そうなんですか?」
リョウ「私もオリジナル曲、ここ以外でやりたい。」
虹夏「こういうバンドがあるって知ってもらう良い機会だよ!」
ひとり「でもっ……文化祭って青春ロックで盛り上げなきゃ退学なんじゃ……」
颯太「さ、さすがにそんな校則は無いんじゃないかな……?」
リョウ「とはいえ、ぼっちの迷う気持ちも分かる、下手したらここより多い人数の前で演奏するわけだし、だからそんなに焦って決めることでもないよ。」
ひとり「リョウさん……!」
リョウ「お通夜状態だったライブ、たまに夢に見る。」
星歌「強がってたのかよ……」
リョウさん、凄い良いこと言ったのかと思ったら……
虹夏「とにかく、ぼっちちゃんの悔いの残らないようにしたいね。」
PAさん「それは言えてますね。」
ひとり「わ、分かりました、ちょっと考えてみます…」
ひとりさんは少し不安そうな顔をして、その日のバイトを乗り越えたのだった
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〜翌日、STARRY〜
颯太「ひ、ひとりさん……!?」
僕がSTARRYに着くと、驚きの光景が広がっていた
颯太「喜多さん! ひとりさんはどうしちゃったの!?」
喜多「それが……」
話によると、ひとりさんはこないだ頭を打った時に保健室で喜多さんと話したそうで、その時に文化祭ステージに出たいとひとりさんが書いた紙が間違ってゴミ箱に入っていたから喜多さんが出してしまった…というわけである
それって……喜多さんに悲がありそうな気がするけど……
虹夏「それでこうなっちゃったんだ。」
喜多「出たいとばかり思ってて…このままじゃ私人殺しに……!」
リョウ「今からでも、参加を取り止めればいいじゃん。」
喜多「一旦出したら取り消せないと言われてしまって……でも明日話してみます。」
?「やっほ〜! タダ酒飲まして〜!」
ゲゲッ! あの声は……!
星歌「飲ませるか、消えろ。」
きくり「ちょっと〜! 君のお姉ちゃん、あたり厳しすぎない〜? 妹ちゃんは私といると楽しいよね〜?」
虹夏「帰ってください、そろそろお店始まるので……」
わ〜……店長とはまた違った怖さの虹夏さんが……
きくり「ぼっちちゃ〜ん? 何か心配事〜?」
喜多「文化祭のステージ発表に私が勝手に応募してしまって……」
颯太「それでこんな感じに……」
きくり「なになに!? ライブするってこと〜!?」
ひとり「む、無理です……学校での私を知ってる人の前で演奏するのが……こ、怖くって……」
きくり「……ぼっちちゃん、これあげる。」
きくりさんが渡したのは、ライブのチケットだ
きくり「今日私のバンドライブするんだ〜、良かったら見に来てよ!」
颯太「い、いいんですか!?」
きくり「うん、君たちもどうぞ〜。」
リョウ「ありがとうございます。」
虹夏「えっと、お金お金……」
きくり「いいってあげるよ〜!」
喜多「無理しないでください。」
きくり「……き、君たち、私が高校生から金を巻き上げる貧乏バンドマンだとか思ってるの……!?」
虹夏「え、違うんですか?」
まんま、貧乏バンドマンって感じしてるけどね、きくりさん
きくり「とにかく、君たち安心しなさい! 私、こう見えてインディーズでは結構人気バンドなんだよ〜!」
颯太「そ、そうなんですか?」
リョウ「うん、コアなファン多い。」
きくり「こう見えても稼いでるんだからね〜!」
虹夏「じゃあ何でいつも安酒ばっかり?」
きくり「うっ……!」
星歌「家賃払え。」
ひとり「この前の電車賃返してもらってない……」
星歌「やっぱり、金巻き上げてるじゃねぇか!」
きくり「こ、これには深い訳が〜……泥酔状態でライブするから毎回機材ぶっ壊してその弁償代に消えていくんだ〜。」
それ、修理代だけで、もの凄い大損害なんじゃ……?
星歌「ぼっちちゃん、こいつから返してもらってない金あるか?」
ひとり「な、無いですけど……」チラッ
ひとりさんはチラッとリョウさんを見た
あっ……(察し)
星歌「クズ共、返すの遅くなってすみませんって言え。」
リョウ&きくり「遅くなってすみません……」
あんな、大人にはなりたくないな……
下手にお金は借りないで生きていこう
そして結局、きくりさんは星歌さんからお酒を恵んでもらった
星歌「ていうか禁酒しろよ、ライブ活動する前は全然飲んでなかったろ?」
きくり「そんなことはどうでもいいじゃん〜?」
颯太「どうでもよくないですよ!!」
虹夏「え? 颯太くん?」
颯太「お酒を飲むのもいいけど、飲み過ぎると身体には毒なんです! きくりさんだって一生音楽やっていたいでしょ!?」
きくり「……」
颯太「あなたには仲間がいる、もしきくりさんがお酒の飲み過ぎが原因で先立たれたら、皆悲しみます! だから…! えっと……お酒はほどほどにしてください……」
つ、つい、熱くなってしまった……!
実は僕のお父さん、お酒の飲み過ぎで肝臓悪くしちゃったことがあったから……お酒を飲み過ぎる人に対してついつい熱く当たってしまうんだよね……
きくり「……颯太くんだっけ?」
颯太「は、はい。」
きくり「君、良いこと言うじゃん? お姉さん、一本取られちゃったよ。」
颯太「き、きくりさん?」
きくり「颯太くん、私の身体気にしてくれるなんてめちゃくちゃ良い子〜!!」ダキッ
颯太「うわぁ!? 何ですかいきなり!?」
「「「「むっ……」」」」
きくりさんは手を広げると、そのまま僕を抱きしめてきた
おっ? 意外と柔らかい感触が……って考えちゃダメだ〜!!
星歌「颯太から離れろよ、嫌がってるぞ?」
きくり「え〜!? だって颯太くん、良い子過ぎるんだもん〜!!」
颯太「誰だって友達には長生きしてほしいと思いますよ!!」
きくり「わ〜ん!! 颯太くん天使〜!!」
颯太「キリないから〜!!」
結局、きくりさんを引き剥がすのにめちゃくちゃ時間かかった
途中、結局バンドの皆から薄黒いオーラを感じたのは気のせいだろうか……?
そんなこんなで、僕たちはきくりさんのライブを見に、新宿まで行くのだった
あまり恋愛描写は描いてきませんでしたが、少しメンバーが嫉妬するシーンを入れてみました(どうだっただろ……?)
とりあえず2期が来るまでは、オリ主くんの文化祭編でも描きましょうかね
来年、総集編映画が前後編で公開されるそうですね
楽しみ!