ここのところ体調悪かったんですが、段々回復してきました!
文化祭編、2日目です!
〜文化祭発表前日、体育館〜
颯太「ここって体育館?」
喜多「帰る前にライブする所見ておきたくて。」
虹夏「綺麗な体育館だね〜!」
喜多「たくさん来てくれるといいわね!」
虹夏「きっと来るよ! 喜多ちゃんパワーもあるし!」
ひとり「は、はい!」
明日、ここに皆が立つんだね
結束バンドの4人が……!
虹夏「それじゃ、文化祭前最後の練習に行こっか!」
ひとり「は、はい!」
喜多「そうですね!」
リョウ「早くベース弾きたい。」
きっとこの4人なら大丈夫だ
うん、きっと……!
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〜練習終了後〜
喜多「すっかり秋の空気ですね。」
虹夏「本当は今頃ミニアルバム作ってる予定だったのに〜。」
颯太「でも、少しずつ前に進んでますよ! 確実に一歩ずつ!」
リョウ「もしかしたら颯太が居なかったら、私たちはここまで来れなかったかもしれない。」
颯太「そうですか?」
リョウ「うん、颯太のマネージメントのおかげ。」
颯太「あ、ありがとうございます。」
リョウさんに褒められちゃった
喜多さんの気持ちが、今なら分かるかも……?
颯太「僕、本当に結束バンドのマネージャーしてて良かったって思います! 明日は頑張りましょう!!」
虹夏「おー!!」
ひとり「お、おー!」
喜多「頑張りましょう!」
いよいよ明日だ……!
結束バンドが学校の人たちの前で初めてのライブ
少しでも楽しんでもらえたらいいな
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〜秀華高校、体育館裏手〜
そして本番当日……!
体育館の裏手側で僕たちは出番まで待機しているわけだが、皆自信があるのか楽しそうな雰囲気が広がっていた
颯太「あれ? ひとりさんは何してるんだろ……?」
リョウ「瞑想?」
ひとり「へ、へへへへ……!」
喜多「また1人の世界に入ってるみたいですね。」
虹夏「ぼっちちゃん、行くよ〜!」
颯太「それじゃ、僕は客席で見てますね。」
虹夏「ねぇ颯太くん?」
颯太「どうしました?」
虹夏「私たち、とびっきりの演奏してくるから期待しててね!」
颯太「はいっ!!」
僕は虹夏さんと笑顔を交わし、客席へ……その前にマネージャーとして楽器のセッティングをしなくちゃ……!
これも裏方として重要な仕事だからね!
颯太「あの〜、こっちのセッティング終わりました〜!」
後は本人たちが微調整をして、いよいよ本番だ
客席へ戻ると、お客さんはかなり増えていて大盛り上がりだった
あれ、あの人たちどっかで……
ひとりのファン1号「あ! 君って確か、結束バンドのマネージャーくんだよね?」
ひとりのファン2号「本当だ! 今から楽しみだね!」
颯太「あ、もしかして台風の日に来てくれた人たちですか!?」
凄い、文化祭のライブにも足を運んでくれたんだ……!
それとあそこに居る人たちも……
美智代「あら、岡沢くんじゃない!」
ふたり「颯太お兄ちゃんだ!」
颯太「ひとりさんのご両親とふたりちゃんも!」
ひとりさんの家は、一家総出で来たみたいだった
お父さんはひとりさんの活躍を収めようと、ビデオカメラを回している
アナウンス「続いてのバンドは結束バンドの皆さんです!」
そうアナウンスが入ると、幕が上がっていき、お揃いのTシャツを着た結束バンドのメンバーが現れた
僕は構わず、メンバーの名前を呼ぶ
主に喜多さんが多いが、ひとりさんへの声援も少なからずある
?「お〜い、ぼっちちゃん頑張れ〜!」
こ、この声はまさか……!
きくり「今日は特別にカップ酒〜! ウエ〜イ!!」
生徒「ヤバい人入ってんじゃん……」
きくり「あれ〜? なんでぼっちちゃん無視するの〜? きくりお姉さんだよ〜!」
星歌「テメェはもういい加減にしとけ!」
きくり「先輩、ギブギブ……!」
やっぱりきくりさんだった……
ひとりさんもなんだかんだ反応しないようにしてた
喜多「私たち結束バンドは普段学外で活動しているのですが、今日は私たちにも皆にも思い出に残るライブにします! それで興味が出たら、ぜひライブハウスにも見に来て下さい!!」
いよいよ、始まるんだ
結束バンドの演奏が……!
喜多「それでは1曲目……!」
虹夏さんのスティックの合図で、新曲の演奏が始まる
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ひとりさんのギターから始まった最初の曲名は【忘れてやらない】
喜多「ぜんぶ天気のせいでいいよ♪ この気まずさも倦怠感も♪ 太陽は隠れながら知らんぷり〜♪」
音がまとまってる、前よりも皆かなり上達してる!
喜多さんのギターボーカル、リョウさんのベース、虹夏さんのドラム、そしてひとりさんのリードギター……輝いてるな……!
喜多「絶対忘れてやらないよ♪ いつか死ぬまで何回だって♪ こんなこともあったって笑ってやんのさ!♪」
1曲目の演奏が終わると、大きな拍手が起こった
喜多「それじゃあ次の曲の前に、結束バンドのリーダーでドラムの伊知地虹夏先輩です!」
虹夏「初めまして〜!うちのベースの山田リョウ曰くMCがつまらないそうです、どの口が〜って思うんですけど、面白いトーク出来るようになるまでライブ告知だけにしておきますね〜!」
虹夏さん、今回は良い感じにMC出来てる
お客さんからの笑いも取れてるし
虹夏「まだ次のライブの予定は無いんですけど、もし気になるって人が居たらボーカルの喜多ちゃんか、ギターのぼっ……後藤ひとりちゃんに声かけてみて下さい〜!!」
喜多さんだけじゃなく、ひとりさんの名前も呼ばれてる
あれ、ひとりさんギターのペグをずっと押さえてるけどどうしたんだろう……?
喜多「それでは聴いて下さい! 2曲目で【星座になれたら】」
虹夏さんの合図で曲が始まる
この曲はリョウさんのスラップベースが効いている曲で、低音がめちゃくちゃカッコいい
喜多「もうすぐ時計は6時♪ もうすぐそこに一番星♪ 影を踏んで、夜に紛れたくなる帰り道♪」
気のせいかな……
ひとりさんのギターのチューニングが合っていないような気がする……
まさか、さっきペグを押さえていたのと何か関係があるのか……?
喜多「君と集まって星座になれたら、空見上げて指を差されるような♪」
あっ! ひとりさんのギターの1弦が外れた!
よく見ると、ペグが壊れてる
まずい、もうすぐソロが来ちゃうよ……!
喜多「つないだ線、解かないで〜♪ 僕がどんなに眩しくても〜♪」
驚いたことにひとりさんのソロパートをカバーしたのは、バッキングパートの喜多さんだった
懸命なアドリブでひとりさんのソロに繋げようとしている
そして、その一瞬でひとりさんが取った策は何とボトルネック奏法だった
凄い……! この土壇場でそんな弾き方を使うなんて!
喜多「遥か彼方、僕らは出会ってしまった♪ カルマだから、何度でも出会ってしまうよ♪ 雲の隙間で〜♪」
ひとりさん、ソロを乗り切った……!
後はバッキングか、最高の演奏をぶつけろ!!
喜多「だから集まって星座になりたい♪ 色とりどりの星座放つような〜♪ つないだ線解かないよ♪ 君がどんなに眩しくても〜♪」
ハプニングはあったものの、最後まで喜多さんは歌いきり、演奏隊も見事な締めで演奏が終わった
虹夏「えっと、本当は続けて最後の曲いく所なんですが……これだけは言わせて下さい……! 今日は本当にありがとう〜!! この日のライブを皆が将来自慢出来るぐらいのバンドになりま〜す!!」
客席からは、一際大きな歓声が上がる
なかには、弦を切ってでも演奏を通したひとりさんへの賞賛の声もあった
喜多「ほら、後藤さんも何か一言言わなきゃ!」
ひとり「え、え……」
え、喜多さんあんな振りして大丈夫なのかな……?
ひとりさん、喋れるか……?
あれ、ひとりさんステージに向かって……飛び降りた!?
しかもズダン!って凄い音したし!?
落ちたのか!?
喜多「ご、後藤さん!?」
虹夏「ぼっちちゃん、大丈夫!?」
リョウ「お前は伝説のロックスターだ笑」
きくり「ぼっちちゃん、サイコー!!」
や、ヤバい……! ひとりさん大丈夫なのか〜!?
その後駆けつけた先生たちによって、ひとりさんは保健室へと運ばれて行った
虹夏「あはは……ぼっちちゃん、搬送されちゃったね……」
喜多「あ、3曲目どうします?」
リョウ「ぼっちが居ないからどうすれば……あ、1人居た。」
リョウさんが指差した人
それはまさしく僕だった
颯太「え!? 僕ですか!?」
ファン1号「岡沢くん、ギター出来るの!?」
ファン2号「なんかカッコいいかも……!」
喜多「岡沢くん、この状況を打破出来るのは岡沢くんしか居ないわ!」
虹夏「うんうん! 最後の1曲だからぼっちちゃんの代わりに頑張って!」
リョウ「颯太なら出来る。」
しょ、しょうがない!
こうなったらやってやる!!
颯太「初めまして、岡沢颯太です! 普段は結束バンドのマネージャーをしていますが、今回だけはステージからダイブして保健室へ運ばれたひとりさんの代わりに僕がギターを弾きます!!」
客席がかなりザワついてるな…
さすがに僕が弾くのはマズかったか……?
ふたり「颯太お兄ちゃん、頑張れ〜!」
直樹「そ、そうだ! 岡沢くん頑張れ〜!」
颯太「後藤さん……!」
最初に声を上げてくれたのは、ひとりさんの家族だった
嬉しい……!
颯太「ありがとうございます! でも後藤さんたちはひとりさんの所へ行ってください! きっと心配してると思いますので!」
美智代「そうね、ひとりちゃんの所へ行きましょう!」
ふたり「え〜、颯太お兄ちゃんの演奏見たかった〜!」
直樹「ふたり、颯太兄ちゃんの分も撮っておいてあげるからな?」
ふたり「わーい! やった〜!」
保健室へは、美智代さんとふたりちゃんで行ったみたいだ
さて、後は僕たちがするべきことをするだけだ
喜多「それでは最後の曲、聴いて下さい!!」
そして、結束バンドWith岡沢颯太による一夜限りの演奏が披露されたのだった
ギターはどこから持ってきただって? それはほら……ひとりさんがよくSTRRYで服の中からギター取り出してるじゃん?
あの要領を真似したんだよ
虹夏「あれ、どういう仕組みなの!?」
こうして僕たちは最後の演奏まで、乗り切ったのだった
ボトルネック奏法の原理が、未だによく分からないです笑
さて、次回で1期分は終了となります