遅くなりましたが、本年もよろしくお願いします
そしてこの回から、台本形式を廃止しようと思います
それではどうぞ!!
颯太、最大の危機!?
秀華高校での文化祭が終わってから数日
今度は僕の学校で文化祭が始まるのだが……
「ズーン……」
「颯太くんがぼっちちゃんみたいになってる!?」
「颯太、どうしたの?」
「颯太くんの学校の文化祭、本来出るはずだった先輩たちが出られなくなっちゃったみたいなんですよ。」
僕が落ち込んでる理由はこうだ
本来は、先輩たちのバンドのサポートギタリストとして出るはずだったのが、全員がインフルエンザに感染してしまい、丸々その分が僕の見せ場となってしまった
けど、僕1人でどうすればいいのか分からず、現在に至るのである
「はぇ〜、それで颯太くんからこんなぼっちちゃんみたいなオーラが。」
「どうしましょう!? こんな姿の颯太くん、見てられないですよ!」
あぁ、結束バンドの皆は心配してくれてる
なんだか嬉しいなぁ
そう思い、僕はたまたま持ってきていたギターを手に取る
適当にフレーズを奏でると、虹夏さんたちから小さな拍手が起こった
「良いフレーズだね、それなんて曲なの?」
「あ、これは適当に考えたフレーズです、大したやつじゃないですよ……」
「颯太くんも、こんなに落ち込むことあるんだね。」
「颯太、私に考えがある。」
「考え……というと?」
「ぼっちも呼んで、いいこと思いついた。」
リョウさんの考えた策
お金絡みじゃないことを祈りたいけど……
「というわけで、皆に集まってもらったけど質問ある人!」
「あ、あの……どうして私も呼ばれたんでしょうか?」
「これは私たちだけじゃなくて、4人で力を合わせればいい話だから。」
「力を合わせる……? もしかして代わりにライブやってくれるとか!?」
「それでもいいけど今回は颯太の舞台、主役は颯太なんだから。」
「でも、僕以外のメンバーはインフルエンザで出れないんですけど……」
「颯太、さっきのソロ弾いてみて。」
「え? わ、分かりました。」
さっきのソロ……確かこんな感じだったかな……?
ギュイーン!!
「い、良いフレーズですね。」
「うん、それで私が考えたことなんだけど、これを基に新曲を作ってみない?」
「新曲ですか!?」
「颯太が作曲でね。」
「歌とかはどうするの?」
「僕、歌は本当に下手ですよ?」
「そこは……私たちがやる!」
「へぇ〜……え?」
リョウさんの言葉に、ひとりさんは固まる
歌うって……結束バンドの皆が!?
「お気持ちは嬉しいんですけど、ひとりさんたちが……」
「私はやってもいいですよ!」
「でも私、歌下手だからなぁ……」
「わ、私も……」
「ぼっちと虹夏はやりたくないの?」
「やりたくないわけじゃないけど……下手な歌を聴かせるのって申し訳ないからさ。」
「そこは颯太が合わせる、そうでしょ?」
「え?」
「私知ってるよ、颯太がオリジナルの曲作ってたの。」
「そうなの!?」
リョウさん、僕が結束バンドの曲を作ってたの知ってたんだ
作詞はひとりさん、作曲はリョウさんしか居ないって思ってたから黙ってたんだけど、気づかれてたなら皆に譜面を見せてもいいかな?
「この曲は?」
「喜多さんをイメージした曲です、全体的にギターの主旋律を目立つようにしてます。」
「カッコいいわ!」
「それとこっちはリョウさん。」
「うわ、変拍子凄いな……」
「それで虹夏さん。」
「明るい感じの曲調だね。」
「ひとりさんは……まだ出来てないんです。」
「あ、私は別に……」
と三種三様な自作曲を披露したのだが、まだ出来ているのはギターのパートだけだ
結束バンドの皆は今週ライブの予定が入ってたりと大忙しなので、他パートを考えてもらうのは気が引ける
そこはどうするべきか……?
「それだったら淳たちに頼んでみれば?」
「あ、その手がありましたか!」
そう、リョウさんが提案したのは、僕がサポートで参加させてもらってるツーフェスの人たちだ
彼らは人知れずバンド活動に明け暮れているから、多少時間の融通は効くはずだ(失礼)
「結構良い段階まで、話進んでるけど……ぼっちちゃんの曲だけ無いの寂しくない?」
「わ、私は大丈夫なんで……」
「ひとりさん、最近練習した曲はある?」
「え、えっと……ASIAN KUNG-FU GENERATIONの【転がる岩、君に朝が降る】を弾きました。」
「じゃあ、それのアレンジ版で行こう!」
「え!?」
最後の問題だったひとりさんの楽曲もこうして決まり、僕はアレンジ作業に取り掛かることになったのだった
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「……ということなんだ。」
「なるほど。」
早速僕は、淳たちを呼んでアレンジ作業を手伝ってもらうよう頼んだ
「確かに俺たちが個々のパートでやってもいいが……」
「もっと効率的に出来るよ!」
「効率的に!? どうやって!?」
「私よ。」
手を挙げたのは、ツーフェスのキーボード担当である真奈さん
キーボードは凄腕で、かつてはクラシックピアノで数多くの賞を取っていたこともある人だ
「真奈は僕たちの譜面の編曲を担当してるから、全パートに関しては真奈に任せた方が早いと思うよ。」
「キーボードレスのギター二つにベース、ドラムだったわね? ちょっと譜面を見せてちょうだい。」
真奈さんは、僕が書いた譜面に目を通す
そして、柔らかな笑みを浮かべる
「これなら出来るわ、中々良いメロディーをしてるじゃない!」
「あ、ありがとう!」
「後は歌詞を書いて練習すれば完璧ね、歌詞に関しては素人だから何も言えないけど。」
こうして、各パートのアレンジは真奈さんがしてくれることになった
そして、作曲を始めたばかりの僕に色々とアドバイスもしてくれた
「ねぇ颯太? 久々に私たちとセッションしてみない?」
「じゃあ曲は、ゲームソング縛りでやろうぜ!」
「いいね〜、真奈さんもやる?」
「さっき編曲を頼まれたばかりなのだけど?」
「あ、そっか……そうだよね。」
「けど、少しぐらいだったらいいわ。」
「やったぁ!」
ということで、ツーフェスと僕たちは久々にセッションをしたのだった
いつか、結束バンドのライブにもこの人たちを呼びたいな
というわけで、オリ主の文化祭編開幕です!
演奏される楽曲はぼっち・ざ・ろっく!の各キャラが歌うED曲の予定です
さぁ、彼らを待ち受ける新たな物語にご期待下さい!!