結束バンドのマネージャーになった件   作:ローマン

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 描きたい作品が多すぎる〜……!



バンドミーティング

 

 

 

虹夏「やっほ〜、颯太くん。」

 

颯太「こんにちは虹夏さん、リョウさんも。」

 

リョウ「うん。」

 

虹夏「今日は颯太くん最初のバイトだけど、不安なこととかない?」

 

颯太「大丈夫です! 事前に何をするのかバッチリ調べてきたので!」

 

リョウ「さすがだね。」

 

颯太「あれ? あそこにいるの後藤さんじゃないですか?」

 

 

 

 後藤さんは、STARRYの前でうろうろしていた

 

 ひょっとして、1人で入れないのだろうか?

 

 

 

虹夏「何してるんだろう……?」

 

リョウ「待って、もうちょっと見てたい。」

 

虹夏「鑑賞するのやめてあげて……」

 

 

 

 その時、僕たちと後藤さんの目が合った

 

 

 

一同「あ……」

 

 

 

 

 

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虹夏「はいっ、という事で、第1回結束バンドメンバーミーティングを開催しま〜す!」

 

颯太「あの、これ僕も居ていいんですかね……?」

 

虹夏「まぁ私たちのライブ見てくれたから、お客さんとしての意見も欲しいな〜って事で!」

 

颯太「皆さんはいつ頃からバンドをやられてるんですか?」

 

虹夏「ん? あの時のライブが初めてだよ?」

 

 

 

 あれが最初だったんだ……!

 

 最初にしては良いリズムだったようにも感じたけど、何かが足りない気がするな

 

 

 

颯太「何から話しましょうか?」

 

虹夏「あはは……思えば全然仲良くないから何話せばいいか分かんないや。」

 

リョウ「そんな時のために……こんなものを。」スッ

 

颯太「ん? それは……」

 

虹夏「いいねぇ〜。」

 

 

 

 リョウさんはどこからか、お題が書かれた大きなサイコロを取り出した

 

 お題にバンジージャンプとかが見えたけど、見なかったことにしよう……

 

 

 

虹夏「ほいっ! 何が出るかな〜? 何が出るかな〜?」

 

 

 

 虹夏さんがサイコロを投げる

 

 そして、出た目は……!

 

 

 

虹夏「学校の話、略してガコバナ〜!」

 

リョウ「どうぞ。」

 

ひとり「ええっ!?」

 

 

 

 学校の話か〜

 

 なんか面白い話あったっけ?

 

 

 

ひとり「そういえば2人は同じ学校……」

 

虹夏「そう、下高。」

 

リョウ「2人とも家が近いから選んだんだ。」

 

ひとり「あぁ、下北沢にお住まいで……」

 

虹夏「あれ? ぼっちちゃん秀華高でしょ? 家ここら辺じゃないの?」

 

ひとり「あ、いえ……県外で片道2時間です。」

 

颯太「そうなの!?」

 

虹夏「なんで!?」

 

ひとり「高校は自分の過去を誰も知らない場所に行きたくて……」

 

虹夏「は、はい! ガコバナ終了〜!」

 

 

 

 これは触れない方がいいやつだ…

 

 

 

ひとり「す、すみません……高校でも基本1人なものでその……楽しい浮かれた話をて、提供できなくて……」

 

 

 

 後藤さん、強く生きて……!

 

 

 

虹夏「大丈夫! リョウもね、そんな友達居ないから。」

 

リョウ「うん、虹夏だけ。」

 

ひとり「……」ズーン

 

 

 

 あれ? 後藤さんがなんか落ち込んでるような……?

 

 

 

リョウ「そういえば、颯太はどこの高校通ってるの? ぼっちとは一緒じゃない?」

 

颯太「僕は新宿高校って所に通ってます。」

 

虹夏「新宿か〜、あそこもいいよね。」

 

リョウ「じゃあ、颯太のガコバナをどうぞ。」

 

颯太「え〜、僕は普通ですよ? 学校で友達とお弁当のおかず交換したり、授業の時は教え合ったりとかですよ?」

 

虹夏「普通だね。」

 

リョウ「うん。」

 

ひとり(私には、到底辿り着けない世界〜……!)

 

 

 

 う〜ん、本当にこういうのしかないんだよね

 

 後藤さんは謎に項垂れていたけど……

 

 

 

 

 

 

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虹夏「次は好きな音楽の話〜! 略して〜?」

 

リョウ「オトバナ〜。」

 

ひとり&颯太「お、オトバナ〜……?」

 

 

 

 あ、でもこれなら意外と話せそうだな

 

 こんな僕でも、音楽は大好きだから

 

 

 

虹夏「私はね〜、メロコアとかジャパニーズパンクかな〜。」

 

リョウ「私はテクノ歌謡とか、最近はサウジアラビアのヒットチャートとか…」

 

虹夏「そこ〜、嘘つかない〜……」

 

リョウ「本当だもん。」

 

 

 

 地味に気になるリョウさんの好きな曲ジャンル

 

 

 

虹夏「2人はどんな曲が好きなの?」

 

颯太「そうだなぁ〜、僕はプログレッシブロックですね。」

 

リョウ「プログレって、革命的なロックのことだよね?」

 

颯太「プログレって難しいんですよ、覚えるのが大変で……でもそういう所が意外と好きだったりします!」

 

虹夏「いいね〜。」

 

 

 

 やっぱり、ああいう曲の変拍子がたまらなく好きなんだよね

 

 凄い語っちゃいそうだから、一旦セーブしとこう

 

 

 

虹夏「ぼっちちゃんは?」

 

ひとり「あっ、その、青春コンプレックスを刺激する曲以外ならなんでも…」

 

虹夏「ん? 青春コンプレックス?」

 

 

 

 何か初めて聞いたワードが出てきたけど、青春コンプレックスって何?

 

 

※青春コンプレックスとは、分かりやすくまとめると、ひとりには無関係なキラキラにコーティングされた歌のことである byひとりにだけ見えてるギタ男

 

 

 

ひとり「そういう歌詞聴いてると、鬱々としてくるんです……」

 

虹夏「おーい? ぼっちちゃん〜?」

 

 

 

 後藤さん、完全に1人の世界に入っちゃったみたい

 

 さっきのガコバナと言い、これはそっとしておいた方がいいのかもしれない

 

 

 

虹夏「お、おーい! 皆、結束してよ〜!」

 

リョウ「結束バンドだけに。」

 

颯太「だけに。」

 

 

 

 

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 虹夏さんが次にサイコロを振って出たのは、ライブの話だった

 

 僕はライブやったことないから、全然参考にならないかもだけど…

 

 

 

虹夏「初ライブはインストだったけど、次はボーカル入れたいんだ〜。」

 

ひとり「あ、そうなんですか?」

 

虹夏「本当は、逃げたギターの子が歌う予定だったんだけど……あの子どこ行ったんだろう?」

 

 

 

 逃げた人はギターボーカルだったんだ

 

 お兄ちゃんもたまにギターボーカルやってるけど、あれ意外と難しいんだよね

 

 

 

虹夏「またボーカル探さなきゃ〜、私は歌下手だし、ぼっちちゃんは……!」

 

ひとり「……」ブンブン

 

虹夏「あはは……だよね〜。」

 

ひとり「あ、あの、リョウさんは……?」

 

リョウ「フロントマンまでしたら、私のワンマンになってバンドを潰してしまう……」シクシク

 

虹夏「その湧き出る自信は何……?」

 

 

 

 さっきから思ってるけど、虹夏さんツッコミ上手いよね

 

 結束バンドのツッコミ役……

 

 これ以上は言わないでおこう

 

 

 

虹夏「そうだ! ボーカル見つけたら曲も作ろうよ、リョウは作曲出来るし、歌詞に禁句が多いなら、ぼっちちゃんが書けばいいよ〜。」

 

ひとり「えっ!?」

 

リョウ「虹夏は何するの?」

 

虹夏「……えい! 次はノルマの話〜。」

 

リョウ&颯太「堂々と流された……」

 

 

 

 

 

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ひとり「あの、ノルマというのは?」

 

 

 

 虹夏さんによると、ノルマとはライブハウス側には集客を保証するチケットノルマが課せられており、ノルマ以上売れた分はライブハウスとバンド側で分け合うのだが、ノルマ分集客出来ないと、その分自腹で払わないといけない……というわけだそう

 

 

 

リョウ「つまり、売れるまでめちゃくちゃお金いる。」

 

虹夏「昨日のライブは、私の友達がいっぱい来てくれたからチケット開けたんだけどね〜……」

 

リョウ「あの出来じゃ2回目は来ない……」

 

虹夏「だよね〜……リョウは友達いないから集客あてに出来ないし、ぼっちちゃんは……」

 

 

 

 後藤さん、目が死んでる……!

 

 

 

虹夏「うん、ごめん、大丈夫だから! 死んだ魚の目やめて。」

 

颯太「なら、僕の友達誘ってみましょうか? 来てくれるかは断定出来ないですけど……」

 

虹夏「本当!? なら声掛けといて!」

 

颯太「はい!」

 

虹夏「というわけで、当分ライブのために数万円必要だから、ノルマ代機材代諸々稼ぐためにバイトしよー!」

 

ひとり「はい……バイトォ!!?」

 

虹夏「今日1番の声出たね。」

 

 

 

 び、びっくりした〜

 

 後藤さん、こんな声出せるんだ

 

 すると後藤さんは、豚の貯金箱のようなものを虹夏さんに差し出した

 

 

 

ひとり「お母さんが、私の結婚費用に貯めてくれてて……これでどうかバイトだけは〜……!」

 

虹夏「私たちを鬼にする気!?」

 

リョウ「ありがとう、大事に使わせて……」

 

虹夏&颯太「頂かない頂かない。」

 

 

 

 後藤さんもだけど、リョウさんも色々まずいですよ!

 

 

 

虹夏「そんな大事なお金使えないから〜!」

 

 

 

 ていうか、あの貯金箱どこから出したんだろって……また1人の世界に入っちゃった……?

 

 

 

虹夏「ぼっちちゃん、今の話聞いてなかったでしょ?」

 

ひとり「あ、ご、ごめんなさい、な、何の話を……?」

 

リョウ「ぼっちもここでバイトする。」

 

ひとり「……えぇ!?」

 

虹夏「大丈夫! 私とリョウと颯太くんもいるから怖くないよ。」

 

リョウ「アットホームで和気藹々とした職場です。」

 

 

 

 まだ働き始めて全然経たないけど、働き心地は悪くないし、後藤さんでも出来ると思う

 

 って、後藤さん目がぐるぐるしてる……!?

 

 

 

虹夏「ねぇ、どうかな?」

 

ひとり「あ、頑張りましゅ……」

 

虹夏「本当!? ありがとう〜!」

 

颯太「後藤さん、困った時は僕たちを頼っていいからね?」

 

ひとり「あ、ありがとうございます。」

 

虹夏「それと、バンドの経費は私が負担するね。」

 

ひとり「あの、それはリョウさんに預けた方がいいんじゃ……?」

 

虹夏「どういう意味じゃ!」

 

 

 

 なんだろう

 

 リョウさんの方が安心感は……あるよね

 

 

 

虹夏「リョウはこう見えてね、お金使いがめちゃくちゃ荒いの。」

 

ひとり「え?」

 

虹夏「お金持ちでお小遣いをいっぱい貰ってるけど、楽器につぎ込むから常に金欠だよ〜。」

 

リョウ「テレッ……////」

 

虹夏「どこが褒め言葉に聞こえた……?」

 

 

 

 リョウさんの考えもなんとなく分かる気がする

 

 だって、楽器って高いし、ついつい使いたくなるもん

 

 お金持ちのリョウさんなら尚更かも

 

 あ、だからさっき後藤さんの貯金箱を……

 

 

 

虹夏「じゃあまた近いうちにライブ出来るように頑張ろー! そして高校生でメジャーデビュー!」

 

 

 

 高校生でメジャーデビューか

 

 夢があるなぁ!

 

 

 

虹夏「バイト来週からね〜、学校終わったらうちに直行で。」

 

リョウ「ぼっち、ばいばい。」

 

颯太「じゃあね、後藤さん。」

 

ひとり「あ、はい……」

 

 

 

 この後は、後藤さんより一足先にバイトの準備をしなきゃ!

 

 よし、頑張るぞ〜!

 

 って言ったはいいんだけど……

 

 

 

颯太「お、重い〜……」

 

リョウ「颯太、頑張れ。」

 

 

 

 嘘でしょ!? 機材ってこんなに重かったの!?

 

 腰が〜……!!

 

 はぁ、明日から頑張れるかな……?

 

 僕のバイト初日は、こんな形で幕を開けたのだった

 

 

 

 

 

 






 基本オリ主視点なので、ぼっちちゃんの水風呂シーンは泣く泣くカットしました

 あれ、どうにかして描けないかなぁ〜と思う作者なのでした

 不定期更新ですが、また次回!
 
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