結束バンドのマネージャーになった件   作:ローマン

24 / 26



 お待たせしました

 個別回最後はひとりとオリ主の話になります

 それではどうぞ!!






独り占めしたくて

 

 

 

※ひとり視点

 

 

 

 ある日の日曜日

 

 今日はバイトもなければ、これといった予定もない

 

 そんな日は、いつも家でギターを弾いている

 

 

 

「お姉ちゃん〜、ギター教えて〜!」

 

 

 

 そんな中で、私に声を掛けてきたのは妹のふたり

 

 たまにだけど、ギターを教えている

 

 

 

「お姉ちゃん、お友達と遊びに行かないの?」

 

「皆、予定があるみたいだから……」

 

「そうだ! 颯太お兄ちゃんは!? 颯太お兄ちゃんとは遊ばないの!?」

 

 

 

 颯太くんは……普段何してるんだろう?

 

 私と同じで、ギター弾いてるのかな?

 

 

 

「お姉ちゃん、スマホ鳴ってるよ?」

 

「ふたり、取ってくれる?」

 

「は〜い!」

 

 

 

 ふたりから渡されたスマホの画面を見てみると、メールが来ていた

 

 送り主は……マネージャーの颯太くんだった

 

 内容は、今日近くのライブハウスに行ったから、この後私の家に行ってもいいかという質問

 

 わ、私の家に来る!?

 

 

 

「お姉ちゃん、どうしたの〜?」

 

「早く颯太くんをおもてなししないと……!」

 

「颯太お兄ちゃん来るの〜!?」

 

 

 

 家には私と両親とふたり、あとジミヘン

 

 自部屋も急いで飾り付けしよう!

 

 よし、これなら完璧に颯太くんは……!

 

 

 

「お邪魔しま〜す!」

 

 

 

 来るの早い!?

 

 

 

「あらいらっしゃい、ひとりちゃんなら2階に居るわよ。」

 

「折角なので挨拶してきます。」

 

 

 

 こ、こっちに来る……!!

 

 前に颯太くんは家に来たことがあったけど、あの時は部屋はパーティー用に飾り付けしてたし、今の私の質素な部屋を見たら何と言われるか……

 

 

 

「確かここだよね、ひとりさん、入るよ〜?」

 

「ひっ! あ、あ……」

 

 

 

 み、見られてしまった……

 

 私の人生は……終わった……

 

 

 

「ひ、ひとりさん、大丈夫……?」

 

「え? あ、は、はい、大丈夫です……」

 

「こないだの衣装決めた時以来だよね、ここに来るの。」

 

「そ、そうですね〜……」

 

「やっぱりここ、凄く落ち着く。」

 

 

 

 あれ? 今落ち着くって言ってくれた……?

 

 

 

「わ、私の家ってそんなに落ち着きますか……?」

 

「うん、ご両親もふたりちゃんも優しいし、もちろんひとりさんも! 実家のような安心感があるんだよね。」

 

「そ、そうですか……////」

 

 

 

 颯太くん、ギターケース背負って来てる

 

 ライブハウス行って来たんじゃ……

 

 

 

「ライブ観に行ったのは勿論だけど、帰りに少しスタジオで弾いてきたんだ、ひとりさんってライブハウスとかは行かないの?」

 

「STARRY以外はあんまり……」

 

「そうなんだ、ここってギター弾いても大丈夫?」

 

「ギター弾きますか!?」

 

「うん、ひとりさんも一緒に弾こうよ!」

 

 

 

 颯太くんは赤いギターを取り出して、私の使っているアンプに繋ぐ(家だから、あまり大きな音は出せないけど……)

 

 これって、あのメーカーのギターかな……?

 

 

 

「そ、颯太くんは、いつからギターやってるんですか?」

 

「小学生の頃からだから、もう10年ぐらいかな。」

 

「結構、長いんですね……」

 

「まぁ、ギターヒーローさんには敵わないけどね?」

 

「そ、そんなことないです、こんなミジンコ以下に……」

 

「ひとりさんはミジンコ以上でも以下でもないよ、ひとりさんはひとりさんだよ!」

 

「え……?」

 

 

 

 少し落ち込んでしまった私に、颯太くんは優しく声をかけてくれた

 

 その瞳は、喜多さんの様なオーラではなく、真っ直ぐな優しさが輝いて見えた気がした

 

 

 

「……!!////」

 

「ひ、ひとりさん、大丈夫?」

 

「あ、す、すみません! 何でもないです……////」

 

「あ〜!颯太お兄ちゃんだ〜!」

 

「ふ、ふたり!?」

 

 

 

 さっき、颯太くんが来たと同時に一階に降りていったはずなのに……

 

 いつ、戻ってきたんだろう?

 

 

 

「颯太お兄ちゃんのギター、赤くてカッコいい〜!」

 

「そう? ふたりちゃんも弾いてみる?」

 

「弾く〜!」

 

 

 

 私の時より嬉しそうなリアクションだ……!

 

 颯太くんも楽しそうにふたりに教えてるし、こういう女の子じゃなきゃ好きになってくれないのかな……

 

 

 

「ひとりさんも一緒に弾こう!」

 

「あ、は、はい……」

 

 

 

 颯太くんはすっと立ち上がると、鞄から出した小型のアンプに接続し直した

 

 そして、適当にギターリフを弾いていく

 

 私の相棒もアンプに繋げ、早速準備を始める

 

 

 

「お姉ちゃんたち、凄〜い!!」

 

 

 

 ふたりも目を輝かせて、私たちを見つめる

 

 颯太くんは結構テクニカルな奏法を使っている、なら私も……!

 

 

 

「ひとりさん……! それなら……!」

 

(さ、更にテンポが速く……!)

 

 

 

 早弾きとタッピングを使い分け、私たちのギターバトルはしばらく続いたのだった……

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 〜数十分後〜

 

 

 

「ふぅ……」

 

「ひ、久々にギターで汗かきました……」

 

 

 

 普段は押入れの少しひんやりした場所で練習しているから、結束バンドの練習以外でこんなに汗をかいたのは新鮮だった

 

 

 

「むぅ〜……」

 

「ふ、ふたりちゃん……?」

 

「お姉ちゃんたちずっとくっついてる、ふたりもくっつく!」

 

「くっつく……?」

 

 

 

 ふたりの言葉で気づいた

 

 私は颯太くんに寄りかかるように、息を整えていたことを……

 

 

 

「す、す、す、すみません〜!!////」

 

「い、いや、大丈夫だよ? ひとりさんだし。」

 

「え……?」

 

「ひとりさんなら構わないよ、それにしても疲れたね〜……」

 

 

 

 えっ!? もしかして、さっきのを気にしていない!?

 

 私の匂い、押入れ臭くなかったかな……?

 

 は、恥ずかしい〜……////

 

 

 

「お姉ちゃん、顔真っ赤〜!」

 

「ふ、ふたり!!////」

 

「おぉ! 結構声出たね。」

 

 

 

 ぐ……! あまり出さない大きな声が出てしまった……

 

 

 

「そういえば、ずっと気になってたんだけど……」

 

「な、何ですか?」

 

「ひとりさんはどうして僕に敬語で話すの?」

 

「そ、それは……」

 

 

 

 今まで人付き合いがほとんど無かったからか、家族以外ではほとんど敬語で話していた

 

 ましてや男の子相手に、タメ口なんてほとんど使ったことがない

 

 

 

「僕も普通に話してるからさ、ひとりさんも話して大丈夫だよ。」

 

「え、えっと……////」

 

 

 

 な、名前呼ぶだけだから……それに、颯太くんはそんなに気にしないはずなんだけど、中々言葉が出てこない

 

 

 

「い、一緒にギター弾こうよ……//// これで良いかな……?////」

 

「そっちのが良いと思うよ! ギターもうちょっとやろうか!」

 

「は……う、うん……!////」

 

 

 

 まだまだ敬語が抜けないけれど、段々慣れてきた気がする

 

 颯太くんって、何でこんなに安心するんだろう……?

 

 

 

「……とりさん、……ひとりさん!」

 

「はっ! は、はい!」

 

「疲れちゃった? やっぱり少し休憩しようか。」

 

 

 

 時計に目を向けると、もう2時間も経っていた

 

 時間はあっという間だなと思いつつ、座布団に座る

 

 

 

「うぅ〜……今日はバンド沢山観に行ったから疲れちゃったなぁ……」

 

「だ、大丈夫、颯太くん……?」

 

「うん、大丈夫大丈夫……」

 

 

 

 そう口では言ってるけど、颯太くんはかなり眠そうな目をしている

 

 普段の頼りある姿とは違って、幼く見えて可愛い……////

 

 

 

「んんぅ〜……」

 

「へっ!?////」

 

 

 

 と思ったら、ゆっくりと私の方に寄りかかってきた!?////

 

 す、凄く良い匂いがする……!////

 

 じゃ、じゃなくて!! どうすればいいんだろう……?

 

 とりあえず、お布団に寝かせたほうがいいよね……

 

 

 

「zzz〜……」

 

「颯太お兄ちゃん、寝ちゃったの〜?」

 

「ふ、ふたり!? 今、颯太くん寝てるから静かにね……?」

 

 

 

 ふたりには冷蔵庫のプリンを食べていいと聞かせ、一階に降ろすことに成功した

 

 さてと……今は誰も居ないから、颯太くんの寝顔を独り占めできるんだよね……?////

 

 

 

「可愛い……////」

 

 

 

 私は彼のギターの音色と人柄に惹かれた一人の女の子……であることは間違いないと最近気が付いた

 

 颯太くんが私を見てくれる時の眼差し、時折見せる男らしい仕草

 

 カッコよさと可愛さを持ち合わせてるなんて、反則だよぅ……////

 

 

 

「あれ……?」

 

「あ、起きた……?」

 

「う〜ん……」

 

「ひゃっ!?////」

 

 

 

 颯太くんは顔を上げると、私に抱きついてきた

 

 更に、私の胸に顔を埋めている

 

 

 

「お母さん〜……あったかい〜……!」

 

 

 

 私のこと、颯太くんのお母さんと勘違いしてる!?////

 

 ま、まずい! これは早急に起こした方が……!

 

 でも……////

 

 

 

「むにゃむにゃ……」

 

 

 

 誰も見てないし、頭撫でるくらいだったらいいよね……?////

 

 そう考えて、私は颯太くんの頭をそっと撫でてあげる

 

 幸せそうな彼の反応が、私の母性本能をくすぐっていく

 

 

 

「颯太くん、あったかい……////」

 

 

 

 そして彼を抱きしめ、身体の温もりをそっと味わう

 

 心の底から安心してきて、私も眠くなってきてしまった

 

 

 

「さ、流石にここで寝たら……お母さんたちに〜……」

 

 

 

 結局睡魔に打ち勝つことはできず、私たちが幸せそうに眠っている光景を目撃されてしまい、破裂してしまいそうになったのは言うまでない

 

 

 

 

 

 







 ロッキンに遂に結束バンドが参戦しますね!

 しかもMyGO!!!!!も出演ですと!? いつか対バンとか実現してほしい……!

 もう書くネタが無くなりそうなので投稿頻度が落ちるかもしれませんが、思いつき次第描こうと思っているので気長にお待ち下さい

 それではまた次回!!





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。