結束バンドのマネージャーになった件   作:ローマン

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 ラブコメってタグにあるけど、ラブコメの書き方がイマイチ分からない……!

 ……模索していくか






バイト初日

 

 

 

颯太「こんにちは〜!」

 

虹夏「お〜、来たね、颯太くん。」

 

 

 

 僕がSTARRYに着くと、虹夏さんとリョウさんがいた

 

 まだ、後藤さんは居ないっぽいけど

 

 

 

虹夏「じゃあまずはテーブルから片そっか〜、それ終わったら拭き掃除を……ってあれ? ぼっちちゃんは?」

 

 

 

 リョウさんは、テーブルの下を指差す

 

 

 

颯太「わっ!? 後藤さん!?」

 

ひとり「すみません、暗くて狭い所で一息つきたくて……」

 

虹夏「一息つくの早っ!?」

 

 

 

 

 

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虹夏「じゃあ、ぼっちちゃんは、こっちでドリンク覚えよっか。」

 

ひとり「は、はい。」

 

 

 

 さてと、僕はリョウさんの掃除を手伝おうかな

 

 

 

颯太「リョウさん、手伝いますよ!」

 

リョウ「お、助かる。」

 

颯太「んっ! なかなか頑固な汚れですね。」

 

リョウ「だね、全然落ちない。」

 

颯太「ちょっと洗剤あるか探してきますね。」

 

 

 

 その時、ふとドリンク受付に目を向けると、後藤さんがギターを取り出すのが見えた

 

 え? どっから出した!?

 

 ん…? それにあのギターどこかで……?

 

 まぁ、いいや、早く洗剤探そう

 

 

 

リョウ「あ、洗剤こっちにあった。」

 

颯太「良かったです〜。」

 

リョウ「わっ!」ズルッ

 

颯太「あ、危ない!!」

 

 

 

 その時、リョウさんが後ろ向きに転びそうになったのが見え、僕はとっさに抱き止めた

 

 なんとか、リョウさんは転ばずに済んだけど……

 

 

 

リョウ「颯太、そろそろ離して……////」

 

颯太「あ、ごめんなさい。」

 

 

 

 なぜかリョウさんは、顔を真っ赤にしてる

 

 本人は大丈夫と言っていたけど、大丈夫かな

 

 ふとカウンターを見てみると、後藤さんもドリンクの指示を虹夏さんから受け終えた後のようだった

 

 

 

リョウ「次は受付の仕事だよ。」

 

颯太「ここでチケットを受け取る感じですか?」

 

リョウ「大体そんな感じ。」

 

颯太「分かりました!」

 

星歌「バイト、頑張ってるみたいだな。」

 

颯太「店長!」

 

 

 

 店長がこっちに来るの珍しいな

 

 もしかして、僕たちに手伝ってほしいことがあるのかな?

 

 

 

星歌「今日は知名度のあるバンドが出るから、勉強がてらライブを見てこい。」

 

颯太「えっ、でも受付の方は……」

 

星歌「そこは私がやっておく、何か不満か?」

 

颯太「な、何もおっしゃることはありません……」

 

リョウ「颯太、行こう。」

 

 

 

 僕はリョウさんに連れられ、虹夏さんたちの所へと向かうのだった

 

 

 

 

 

 

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颯太「おぉ、なんかもう始まってますね。」

 

リョウ「虹夏たちは……居た。」

 

 

 

 虹夏さんたちは、ドリンクの受付にいた

 

 後藤さんが、疲れた表情をしていたのは気のせいだろうか?

 

 多分、慣れない受付を頑張ってたのだろう

 

 

 

リョウ「お疲れ。」

 

虹夏「あれ? 受付は?」

 

リョウ「店長が代わってくれた、今日のバンドは人気もあるし勉強になるからって。」

 

虹夏「うちのお姉ちゃんあれなの、ツンツン…ツンツンツンツンツンツンツンツン……デレ〜! みたいな?」

 

リョウ「ツン多い。」

 

ひとり「す、すみません、戦力になれないどころか、お客さんと目すら合わせられなくて…」

 

リョウ「これ使う? マンゴーじゃないけど。」

 

 

 

 リョウさんが取り出したのは、烏龍茶のダンボールだ

 

 あ、それに後藤さんが入るのか

 

 

 

虹夏「使わない使わない。」

 

ひとり「はぁ……」

 

虹夏「大丈夫! 今日は初日なんだし、すぐ慣れるって!」

 

颯太「そうだよ後藤さん、何事も慣れだよ!」

 

ひとり「な、なんでミジンコ以下の私にそんな優しくしてくれるんですか……?」

 

 

 み、ミジンコ……?

 

 自分の事、かなり卑下してるね……

 

 後藤さんがそう虹夏さんに尋ねると、虹夏さんは笑顔を浮かべながら話し始めた

 

 

 

虹夏「私はね、このライブハウスが好きなの、だからライブハウスのスタッフさんがお客さんと関わるのってここと受付ぐらいだし、いい箱だったって思ってもらいたいっていう気持ちがあって。」

 

ひとり「す、すみません、そんな場所でド下手な接客を……」

 

虹夏「いやそうじゃなくて、私、ぼっちちゃんにもいい箱だったなって思ってほしいんだ、楽しくバイトして楽しくバンドしたいの、一緒に。」

 

ひとり「……!!」

 

虹夏「まぁ、いつか笑顔で接客して出来るようになってほしいのもあるけどね。」

 

颯太「お! 始まるみたいですよ。」

 

 

 

 準備をしていた人気バンドの人たちの演奏が始まる

 

 おぉ……! さすが人気のあるバンドは一味違う

 

 勢いがあって、お客さんも盛り上がってるし

 

 僕もいつか……あんな風に演奏出来るのかな……?

 

 

 

お客さん「すみません、オレンジジュース。」

 

ひとり「は、はいっ!」

 

 

 

 後藤さんが動いた!?

 

 さっきまでは、面と向かって接客出来てなかったのに

 

 

 

ひとり「ど、どうぞ〜……」

 

虹夏「ぼっちちゃん、目!」

 

お客さん「ふふっ、ありがとう。」

 

 

 

 お客さんは、少し笑みを浮かべながら飲み物を受け取った

 

 

 

虹夏「でも、ちゃんとカウンターから顔を出してお客さんに接客出来たね!」

 

ひとり「あ、頑張りました……」

 

虹夏「ぼっちちゃんのお陰で、今日のライブもいい思い出になったよ、ぼっちちゃんも一歩前進だね!」

 

 

 

 ステージを見ると、さっきのバンドが演奏を終えて、お客さんが拍手を送っていた

 

 僕たちも、そのバンドの人たちに拍手を送った

 

 こうして、この日のバイトが終了したのだった

 

 

 

 

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星歌「じゃあ今日はお疲れ、気をつけて帰れよ。」

 

リョウ「ばいばい。」

 

星歌「ん? リョウは帰んないの?」

 

リョウ「うん、もう少ししたら帰る。」

 

虹夏「ぼっちちゃん、颯太くん。」

 

ひとり「は、はい!」

 

颯太「どうしました?」

 

虹夏「またね!」

 

ひとり「ま、また明日……!」

 

颯太「今日はお疲れ様でした!」

 

 

 

 長かったようで、あっという間のバイトだったな

 

 やっぱりライブハウスはいいなぁ〜

 

 

 

颯太「あれ? 後藤さんもこっちだっけ?」

 

ひとり「そ、そうですけど……」

 

颯太「じゃあ途中まで一緒に行こう? 暗いから。」

 

 

 

 こうして僕たちは、途中まで一緒に帰ることにしたのだが……

 

 

 

ひとり「……」

 

 

 

 気まずい……! 

 

 こう言う時って何を話せばいいんだ!?

 

 

 

颯太「ご、後藤さんはさ、今日のバイトどうだった?」

 

ひとり「え、えっと……意外とやっていけそうな感じでした……」

 

颯太「僕も後藤さんたちが居てくれたから、楽しくバイト出来たよ!」

 

ひとり「あ、明日も頑張りましょう……へっくしゅん!!」

 

颯太「ん?」

 

 

 

 後藤さん、結構大きなくしゃみしたけど

 

 大丈夫かな……?

 

 

 

颯太「後藤さん大丈夫……? って顔赤いよ!?」

 

ひとり「え……?」

 

颯太「うわ……酷い熱だ!」

 

ひとり「こ、このくらいなら……」フラッ…

 

颯太「って、後藤さん!?」

 

ひとり「あっ……!////」

 

 

 

 後藤さんは、僕の胸板に顔を押し付けてきた

 

 いや、多分熱で体が言うことを聞かないんだろう

 

 

 

颯太「後藤さん、ちょっと待ってて……」

 

 

 

 僕は後藤さんのギターを持ち、荷物を持ち変えて、後藤さんを背負って歩き出した

 

 

 

ひとり「あの……重くないですか……?」

 

颯太「全然、むしろ軽いくらいだよ。」

 

ひとり「あったかい……////」

 

 

 

 後藤さんは、僕の背中であったまったのか、そのまま顔を僕の右肩に乗せ、寝息を立て始めた

 

 めちゃめちゃ後藤さんの寝息が間近に感じるな

 

 さてと、このまま後藤さんの家まで……

 

 あれ? 確か片道2時間の場所だっけ……?

 

 が、頑張ろ〜……(現実逃避)

 

 

 

 

 

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颯太「つ、疲れた〜……」

 

 

 

 後藤さん、こんな距離を毎日通ってたんだ……

 

 凄すぎる〜……!

 

 

 

ひとり「ううん……」

 

颯太「あ、起こしちゃった?」

 

ひとり「だ、大丈夫です……あの、すみません……////」

 

颯太「大丈夫、困った時はお互い様だからさ、気にしないでいいよ。」

 

ひとり「は、はい……////」

 

颯太「ん? あれが後藤さん家?」

 

ひとり「あ、はい。」

 

颯太「後藤さん、鍵持ってる?」

 

ひとり「い、一応、持ってます。」

 

颯太「ちょっと借りるね。」

 

 

 

 なんかこの入り方だと、泥棒みたいだな

 

 いや、入り口から入る泥棒なんて普通は居ないか

 

 

 

美智代「お帰りひとりちゃん、あら? どちら様かしら?」

 

颯太「初めまして、後藤さんと同じバイト仲間の岡沢と申します。」

 

美智代「あら、ひとりちゃんにも彼氏さんが出来たのかしら?」

 

ひとり「お、お母さん……そんなんじゃないよ……////」

 

颯太「そんなことよりも、後藤さんは熱があるんです、早く寝かせないと……」

 

美智代「そ、そうね! 岡沢くんも手伝ってもらえる?」

 

颯太「分かりました!」

 

 

 

 そして、後藤さんを布団に寝かせた後……

 

 

 

直樹「そうか、ひとりが世話になっているね。」

 

美智代「バイト先で迷惑掛けてない?」

 

颯太「大丈夫です、後藤さんは頑張ってますよ!」

 

美智代「あら? 後藤さんだと私たちも含まれちゃうのだけど?」

 

颯太「え〜っと……ひとりさんは今日接客のお仕事をやってましたよ!」

 

直樹「あのひとりが!?」

 

 

 

 ひとりさんのお父さん、めちゃくちゃ驚いてる

 

 やっぱり昔からあんな感じだったのかな……?

 

 じゃあ、今日の一歩は凄く大きかったんだね

 

 

 

美智代「それにしても、ひとりちゃんをわざわざ送ってきてもらって本当にありがとうね。」

 

直樹「これからもよろしく頼むよ。」

 

颯太「はい、よろしくお願いします!」

 

 

 

 後藤さん……ひとりさんの家族は優しくて温かい家庭だった

 

 話によると、妹さんもいるらしい

 

 

 

直樹「そういえば、帰りの時間は大丈夫なのかい?」

 

颯太「あ……!」

 

 

 

 わ、忘れてた〜!!

 

 ヤバい! お母さんに怒られる〜!

 

 ど、どうすれば〜!?

 

 

 

直樹「今日は暗いし、うちに泊まっていったらどうかな?」

 

颯太「え? でもいいんですか?」

 

美智代「えぇ、娘を送り届けてくれたお礼よ。」

 

颯太「あ、ありがとうございます!」

 

直樹「ところで君は、ひとりとはどういう関係なんだい?」

 

颯太「バイト仲間ですかね? あ、でも同級生でもあります。」

 

直樹「ははっ、そうか!」

 

 

 

 ちなみにうちのお母さんには、友達の家に泊まると伝えておいた

 

 こうして、今夜は後藤さんの家でお世話になることになったのだった

 

 

 

 

 

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颯太「ひとりさん、体調は大丈夫?」

 

ひとり「ゴホゴホッ! は、はい……なんとか……ってその呼び方……!?////」

 

颯太「あぁ、さっき後藤さんの家族とごっちゃになるからって名前で呼ぶことにしたんだ。」

 

ひとり「そ、そうですか……」

 

颯太「今日は夜遅いし、ひとりさん家でお世話になるね。」

 

ひとり「お世話……!? それって家に!?////」

 

颯太「うん、だからお世話になります。」

 

ひとり「はわわ〜……////」

 

 

 

 ひとりさんは、布団に潜って何やらもぞもぞしてる

 

 何してるんだろ……?

 

 

 

美智代「岡沢くん〜! お風呂沸いたから入っておいで〜!」

 

颯太「はーい! じゃあひとりさん、お大事にね。」

 

ひとり「は、はい……////」

 

 

 

 そして僕は、お風呂を入らせてもらい、その日を後藤家で過ごしたのだった

 

 翌日、後藤家の人たちが僕を見てニヤニヤしていた気がしたけど、多分気のせいだろう

 

 

 

 

 

 







 リョウさんとひとりちゃんを助けた颯太

 好意持ってるか持ってないかの境界線がめちゃ曖昧になってきた……

 とりま次回、遂にあの子が登場です!!



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