結束バンドのマネージャーになった件   作:ローマン

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 遂に最後の結束バンドのメンバーが登場です……!!







4人目のメンバー

 

 

 

颯太「はぁ、ギターボーカルか…ん」

 

 

 

 僕はこないだのバイトで虹夏さんから、ギターボーカルが出来そうな子を探してくれないかと言われていた

 

 ちなみに女子限定だそうなので、バンドボーカルをしてるお兄ちゃんはダメだからなぁ

 

 う〜ん……どうすればいいのやら……

 

 

颯太「あ、虹夏さんからのロインだ、え? エナジードリンク?」

 

 

 

 虹夏さんからのロインには、エナジードリンクをたくさん買ったから運ぶのを手伝ってほしいときていた

 

 しかも、その提案をしたのはひとりさんらしいから驚きだ

 

 

 

虹夏「よいしょっと! 手伝ってくれてありがとね〜!」

 

颯太「いえいえ、でもひとりさんどうしたんでしょうね?」

 

虹夏「私たちパリピバンドじゃないのにね、それとぼっちちゃんへの呼び方変わったね〜。」

 

颯太「あ、確かに……前にひとりさんのお家にお邪魔したことがあって、その時に家族の方との区別ということで今の呼び方になった感じなんですよね。」

 

虹夏「そういうことか〜。」

 

リョウ「あ、虹夏と颯太。」

 

颯太「リョウさん!」

 

 

 

 リョウさんは、ベースのケースを背負ってる

 

 たぶん、STARRYに向かう途中だったのだろう

 

 そして道の向こうを見ると、ひとりさんが歩いてくるのが見えた

 

 

 

颯太「あ、ひとりさんと……?」

 

虹夏「ぼっちちゃん〜! よく分かんないけどエナドリたくさん買ってきたよ〜! って、あー! 逃げたギター!!」

 

 

 

 逃げたギター!?

 

 あの赤髪の子が!?

 

 

 

虹夏「喜多ちゃん、何でここに……?」

 

?「あ、わ、私……」

 

リョウ「あれ?」

 

 

 

 ひとりさんと一緒に居たその子は、リョウさんを見た瞬間涙目になって…

 

 

 

?「なんでもしますからあの日の無礼をお許し下さい!! どうぞ私をめちゃくちゃにしてください!!」

 

リョウ「お〜。」

 

虹夏「誤解を生みそうな発言やめて!!」

 

 

 

 とまぁ、色々と状況もめちゃくちゃになってしまったので、僕たちはSTARRYに移動して話すことにした

 

 

 

 

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 〜STARRY〜

 

 

 

虹夏「え〜、喜多ちゃんギター弾けなかったんだ。」

 

喜多「はい……」

 

 

 

 さっき、ひとりさんと一緒に居た人は喜多さんと言う人で、ひとりさんと同じ学校の同級生らしい

 

 

 

虹夏「それで合わせの練習、頑なに避けてたんだね。」

 

喜多「うぅ……」

 

リョウ「突然、音信不通になったから心配してた。」

 

喜多「先輩!!」

 

リョウ「毎日お線香あげて、手も合わせてた。」

 

虹夏「いや、勝手に殺さないで!?」

 

 

 

 喜多さん、死亡扱い!?

 

 リョウさん、凄いな……

 

 

 

喜多「あの……怒らないんですか?」

 

虹夏「気づかなかった私たちにも問題あるし、それにあの日は何とかなったしね!」

 

喜多「それじゃあ私の気が治りません! 何か罪滅ぼしをさせてください!」

 

虹夏「そんなこと言われてもな〜。」

 

星歌「じゃあ、今日1日ライブハウス手伝ってくんない?」

 

 

 

 わっ! 店長いつの間に!

 

 

 

喜多「そ、それだけじゃ……」

 

虹夏「いや、充分助かるよ、よろしくね!」

 

喜多「わ、私なんかでよければ……」

 

星歌「じゃあ、こっちで着替えて〜。」

 

 

 

 ん? 着替える……?

 

 ライブハウスのTシャツに着替えるのかな?

 

 

 

 

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喜多「〜♪」

 

 

 

 喜多さんは鼻歌混じりに、掃除に取り組んでいる

 

 が、僕が気になっているのは喜多さんが着替えた服だ

 

 あれ、メイド服ってやつだよね

 

 喜多さん、凄い様になってるけど

 

 

 

ひとり「店長さん、なんであんな服持ってるんだろう……?」

 

颯太「コスプレが趣味だったりして。」

 

星歌「あいつ、臨時なのに使えるな〜。」

 

ひとり「え!?」

 

虹夏「本当、喜多ちゃん手際良いね〜。」

 

リョウ「バイトサボる余裕も出来てしまった……」

 

星歌「時給から引いとくな。」

 

 

 

 リョウさん、ドンマイ……

 

 

 

PAさん「喜多さん、なんだか良い匂いがしますね?」

 

喜多「えへへ、ありがとうございます!」

 

 

 

 あの人はPAさんだっけ?

 

 まだ僕、名前呼ばれたことない……

 

 

 

虹夏「お、喜多ちゃん受付も覚えてみる? 教えるね!」

 

喜多「はいっ!」

 

リョウ「ぼっち、そんなところで何してるの?」

 

 

 

 喜多さん、凄い快進撃だ……!

 

 って、ひとりさんがゴミ箱に入ってしまってる!!

 

 いや、半身だけ出た状態で床に平仮名できたって文字を書いてる

 

 たぶん、僕と一緒で喜多さんに圧倒されているんだろう

 

 

 

ひとり「アイディンティの喪失中です……それでは聴いてください……その日入った新人より使えないダメバイトのエレジー……」

 

 

 

 ひとりさんは、即興ソングを弾き語りし始めた

 

 ぶ、ブルース……?

 

 

 

リョウ「ぼっち。」

 

ひとり「……? え、岡沢さん!?」

 

颯太「ご、ごめん、凄い感動しちゃって……!」

 

ひとり「あ、は、はい……!」

 

リョウ「颯太の心にはグッと刺さったみたいだね。」

 

颯太「僕、ひとりさんの歌と伴奏好きだな、また聴かせてよ!」

 

ひとり「き、機会があれば……////」

 

 

 

 ひとりさんのギターは、何だか不思議な音色だよね

 

 しかもあのギター、やっぱりどこかで見たことある気がする……

 

 

 

虹夏「ぼっちちゃん、喜多ちゃんにドリンク教えてあげてよ。」

 

ひとり「は、はい!」

 

颯太「ひとりさん、頑張って!」

 

ひとり「が、頑張ります……!////」

 

 

 

 

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星歌「よし、今日は上がっていいぞ〜。」

 

一同「お疲れ様でした〜!」

 

 

 

 今日のライブも良かったな

 

 喜多さんのお手伝いも、かなりの戦力だったと思う

 

 

 

喜多「今日はありがとうございました、これからもバンド活動頑張って下さいね! 陰ながら応援してます。」

 

ひとり「……あ、あの……!」

 

 

 

 ひとりさんが喜多さんの後を追おうとしたその時、ひとりさんが階段につまづいてカーテンを掴んだ

 

 その反動で、突っ張り棒ごとひとりさんに直撃してしまった

 

 

 

喜多「後藤さん、大丈夫!?」

 

颯太「ひとりさん!」

 

喜多「もしかしてまだ私のことを……? 申し訳ないけど結束バンドには入れないわ、ギター弾けないし、一度逃げ出した人間だし……」

 

ひとり「……」モゾモゾ

 

喜多「え?」

 

ひとり「……わ、私もだいぶ前に逃げてゴミ箱の中に……あ、あと……」

 

虹夏「ぼっちちゃん、起こすよ?」

 

颯太「よいしょっと!」

 

 

 

 ひとりさん、怪我は無いみたいだな

 

 良かった

 

 

 

ひとり「き、喜多さんの左手、指の先の皮が固くて……そ、それは……!」

 

リョウ「かなりギター練習してないとできないね。」

 

颯太「喜多さん……!」

 

虹夏「喜多ちゃんも、これから一緒に結束バンドを盛り上げていってほしいな〜。」

 

喜多「なんでそんな……?」

 

虹夏「だって喜多ちゃんが逃げ出してなかったら、ぼっちちゃんとも出会えてなかったんだよ? 私もずっとバンドやりたかったからさ、抜け目感じるのも、憧れちゃうのも分かるんだけどね。」

 

ひとり「わ、私もで〜す!!」

 

 

 

 おおっ!? ひとりさん、凄い声出たね……!

 

 

 

ひとり「あ、ご、ごめんなさい、思ってたより声出ちゃって……」

 

虹夏「リョウも戻ってきたら嬉しいでしょ?」

 

リョウ「スタジオもノルマも4分割。」

 

虹夏「素直な言い方しなよ〜。」

 

喜多「はっ……! 先輩分のノルマ、貢ぎたい……!」

 

虹夏「ただれた関係が爆誕しそうなんだけど……」

 

喜多「あっ、でも私、ギター弾けないし……」

 

虹夏「大丈夫! ぼっちちゃんと颯太くんが先生してくれるよ!」

 

ひとり&颯太「え……? え!?」

 

 

 

 ぼ、僕たちが喜多さんのギターの先生!?

 

 

 

喜多「いいの?」

 

ひとり「は、はい!」

 

颯太「僕たちでよければ……」

 

喜多「……ありがとう…! 私頑張る……! 結束バンドのギターとして……!」

 

 

 

 喜多さんは涙ながらに、そう語ってくれた

 

 あ、あとボーカルもね

 

 

 

喜多「あ、でも先輩たち、今のパリピ路線バンドはやめた方がいいですよ? 毎晩、踊り狂ってるんですよね?」

 

颯太「パリピ路線!?」

 

虹夏「それ、どこ情報!?」

 

 

 

 このことは、ひとりさんから後で聞いたのだが、陽キャな感じを出しといてほしかったらしい

 

 いや、いくらなんでも虹夏さんたちはパリピなことしないよ

 

 

 

ひとり「じゃあ私は失礼しますね……」

 

虹夏「あ〜ぼっちちゃん待ってよ! 今日1番の功労者なのに〜。」

 

リョウ「ぼっちのお陰で復活できた。」

 

喜多「後藤さん、ありがとう!」

 

ひとり「わ、私なんか全然大したことなんて〜!」

 

 

 

 ひとりさんの周りに、ほめてホメてって文字が見えた気がする

 

 本当は嬉しいんだな

 

 

 

虹夏「絶対大したことしたと思ってるじゃん!」

 

喜多「後藤さん、すぐ顔に出るのね、でも私、本当にいくら練習しても本当にギター弾けなかったの、なんかボンボンって低い音がして。」

 

ひとり「え、それベースじゃ……?」

 

喜多「私、そこまで無知じゃないって! ベースって弦が4本のやつでしょ?」

 

 

 

 喜多さんは、そう言いながらケースを開けた

 

 何だか嫌な予感が……

 

 

 

喜多「ほら、ちゃんと6本あるでしょ?」

 

ひとり「……弦が6本のとかもあります。」

 

リョウ「それ、多弦ベース。」

 

一同「え……? お……? ん……?」

 

 

 

 そしてどんどん、喜多さんの顔がどんどん絶望的になっていくのが分かった

 

 そのまま喜多さんは、後ろに倒れこんで意気消沈してしまった

 

 

 

虹夏「喜多ちゃ〜ん!!」

 

 

 

 こうして、結束バンドはメンバーが勢揃いしたってわけだね!

 

 これからどうなっていくのやら、成長が楽しみだな

 

 

 

 

 

__________________________________

 

 

 

 

喜多「もう嫌ー!! 私、ギター辞めます……!!」

 

颯太「き、喜多さん大丈夫だよ!」

 

喜多「ねぇ、これもしかして不良品? またベース?」

 

ひとり「ま、間違いなくギターです。」

 

喜多「ごめんなさいね、私、弱音ばっかり……後藤さんには放課後や昼休みにギターを教えてもらってるのに……」

 

ひとり「あ、いや……」

 

喜多「リョウ先輩もギター貸してくれたし、皆に助けてもらった分、頑張らなきゃ……!」

 

ひとり「けど、良かったですね、リョウさんがベース買い取ってくれて…」

 

喜多「うん、でも渡された時に、これで私は所持金が底をついたので草を食べて生きていきますって言ってたのだけれど……あれ冗談よね……?」

 

 

 

 リョウさん……

 

 多分マジなやつな気がする……!

 

 

 

喜多「あぁまた! うまく押さえられない……Fコード難しすぎる……!」

 

颯太「ひとりさん、なんだかああいう光景を見てると懐かしく感じるよね。」

 

ひとり「そうですね…」

 

喜多「そういえば私、岡沢くんのギターも見てみたいな。」

 

颯太「僕の見たいの? いや、そんなに上手くないけど……」

 

喜多「遠慮しないでやってみて!」

 

ひとり「わ、私も気になります。」

 

 

 

 ひとりさんまで……

 

 よ、よし、じゃあなんか適当なフレーズを……

 

 

 

ひとり&喜多「……!!」

 

 

 

 とにかく思いついたフレーズを一心不乱に!

 

 全部でも……全部のパートも弾いて……!!

 

 最後に……フィニッシュ!!

 

 

 

颯太「はっ……! ど、どうでした……?」

 

喜多「そ、想像以上に凄い演奏なのね……!////」

 

ひとり「す、凄かったです、目が離せませんでした……!////」

 

颯太「あ、ありがとうございます!」

 

 

 

 良かった

 

 少しミスっちゃったけど、なんとか形には出来た

 

 2人に僕のギターを披露し終えた直後、スタジオの扉が開いた

 

 リョウさんが来たんだろう

 

 

 

喜多「あ、リョウ先輩こんにちは……」

 

 

 

 ん!? 

 

 リョウ先輩、草食べてる!?

 

 

 

リョウ「お、2人とも早いね。」

 

ひとり(本当に草食べてる〜……!!)

 

喜多「先輩、ワイルド……!」

 

ひとり&颯太「え……?」

 

 

 

 こうしてリョウさんの、草だけで生きていく生活?が始まったらしい……

 

 

 

 

 

 







 もうちょい更新頻度上げられたらなぁ

 新作もめちゃめちゃ構想してるので、少し投稿が遅れるかもしれません

 ではまた次回


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