1ヶ月ぶりです
ゴールデンウィーク最大9連休!?
〜オーディション当日〜
遂にこの日が来た……!
虹夏さんたちは、機材のセッティングをしている
喜多さんには教えられることは全て教えたし、メンバーの体調も万全
頼む皆、頑張ってくれ……!
PAさん「準備出来たみたいですよ、一緒に観ませんか?」
颯太「あ、いいんですか?」
PAさん「ふふっ、あなたはマネージャーなんだから見てもいいんじゃないかなって思っただけですよ。」
颯太「そ、それなら観させていただきます。」
そう言えば、PAさんとしっかり話したの何気に初な気がする
いつもミステリアスな雰囲気だなとは思っていたけど
星歌「お、颯太も来たのか。」
颯太「僕も結束バンドのマネージャー……いや、何でもありません、彼女たちのライブを観させてください。」
星歌「せっかくだから観ていけよ、虹夏たちの特訓の成果を見たくないのか?」
颯太「そ、そんなこと無いですよ! 僕だって気になってはいます……」
星歌「……お前、何か隠してるだろ?」
颯太「えっ!?」
え、何で気づいたんだ!?
感情に出ちゃってたからか!?
星歌「まぁそんなことはいい、今は虹夏たちのオーディションを観なくちゃいけないからな。」
颯太「そ、そうですね……」
よかった〜、たぶんバレてないな
僕が新しいバンドに入って、結束バンドのマネージャーを辞めるってこと……
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虹夏「結束バンドです! ギターと孤独と蒼い惑星って曲を……やりまーす!!」
虹夏さんがそう言うと、3人は互いに目を合わせる
そして、ドラムのシンバルを合図に演奏が始まる
〜ギターと孤独と蒼い惑星、演奏中〜
結束バンド「ありがとうございました!!」
4人は全力を出し切ったのか、肩で息をしている
僕としては、1週間という短い期間での努力がひしひしと伝わってきた最高の演奏だったように思える
僕だったら合格にさせているだろう
だが、それを決めるのは店長の星歌さんだ
星歌「いいんじゃない……って言いたいところだけど、虹夏、肩に力入り過ぎ。」
星歌さんは、メンバー1人1人にダメ出しをし始めた
星歌「ギターの2人は下向き過ぎ。」
星歌さん、ダメ出しということは……
星歌「リョウは自分の世界に入り過ぎ……でもお前らがどんなバンドかは分かったよ。」
喜多「アドバイスありがとうございました……」
星歌「何そのリアクション?」
喜多「いや、だって……」
星歌「だから、どういうバンドかは分かったよ、ここ喜ぶ所。」
結束バンド「……?」
PAさん「たぶん、合格ってことだと思いますよ!」
星歌「だからそう言ってんだろ……合格だよ!」
や、やった〜!!
合格だ〜!!
虹夏「もうお姉ちゃん分かりにく過ぎ〜!!」
喜多「やった〜! 合格だって!」
ひとり「は、はい……!」
颯太「良かった……! 本当に良かったよ!」
ひとり「うぷっ!? ちょっとすみません……」
颯太「ひとりさんって……えぇ!?」
喜多「後藤さん〜!?」
後藤さんに何があったかって?
ダムの水が流れている映像を頭に浮かべてほしい
そうこうしてる間に後藤さんは戻ってきた
颯太「だ、大丈夫!?」
ひとり「慣れないことしたから胃酸が……」
きっと緊張とかから来るやつだよね
まさか本当にぶちまけちゃうとは……
喜多「後藤さん、写真撮りましょ! 岡沢くんも!」
星歌「あ、そうだ、颯太から皆に話があるんだよな?」
颯太「は、はい……」
リョウ「そうなの?」
虹夏「何何?」
喜多「岡沢くん、もしかして……」
颯太「とりあえず、皆座ってください。」
僕は結束バンドの4人と店長とPAさんを椅子に座らせ、例の話を切り出す
颯太「まずは皆さんお疲れ様でした、本当に良いライブでした。」
虹夏「へへっ、当然でしょ!!」
リョウ「実は次のCDも考えてた。」
喜多「……」
ひとり(喜多さん、何か落ち込んでる……?)
颯太「単刀直入に言います、今日限りで……僕は結束バンドのマネージャーを辞めます。」
結束バンド「え……?」
僕がそう言い放つと、4人は固まった
ひとり「岡沢さん、どうして……?」
颯太「実は、とあるバンドにメンバーにならないかって声を掛けられたんです。」
リョウ「……」
颯太「正直凄く悩みました、バンドに入るのが僕の夢だったから、でもこんなに良い人たちの元を離れてもいいのかとも考えました、そして今日、結束バンドは無事にオーディションに合格しました、だから……結束バンドのマネージャーを辞めさせていただきます。」
虹夏「そんな……バンドに入るにしても私たちのマネージャーは続けてよ!」
颯太「ですが……そしたら皆さんを全力でマネージメントすることが出来なくなるんじゃないかって考えたんです……僕は結束バンドが大好きだから……本当はマネージャーなんて辞めたくないですよ……」
?「ならさ、焦らなくてもいいんじゃない?」
だ、誰!?
その声がした方を向くと、4人の少年少女たちが立っていた
あ、あの人たちは……!
星歌「お〜、ツーフェスじゃないか、こんな所まではるばる。」
淳「星歌さん、お久しぶりです。」
リョウ「颯太、その人たちは?」
颯太「そうですね、紹介します、僕をバンドに誘ってくれたバンドの皆さんです。」
ひとり「こ、この人たちが……!」
結束バンドの皆は、少し緊張した趣きでツーフェスの皆を見ている
でも皆、ひとりさんや喜多さんと同じ高校1年生なんだよね
淳「裏で演奏を聴いてました、個人的にはまだまだ成長のしがいがあると感じました!」
未来「皆、凄かったよ! 皆の想いしっかりと伝わったからね!」
真奈「未来、ベースとドラムの人は先輩よ。」
翼「最高だったぜ! 結束バンド!!」
ひとり「よ、良かった……!」
結束バンドの皆は、ツーフェスからの賞賛にお互い喜んでいるようだった
淳「それと颯太。」
颯太「……!」
淳「結束バンドの演奏を見てみてどう思った?」
颯太「凄い成長だなって思ったよ! 彼女たちの成長は見届けたし、後悔はしてないよ。」
翼「その成長を……まだまだ見たくないのか?」
颯太「え……?」
真奈「結束バンドはあなたのことを頼りにしてるみたいだけど?」
颯太「っ……!!」
そうか…そういうことか……!
僕が結束バンドのマネージャーを辞めたら、きっと4人は悲しむに決まってる
引き受けた仕事を途中でほったらかすなんて、正真正銘の最低野郎だ
自分のやりたいことを優先させて、せっかく集まったバンドを潰してもいいのか……!?
やってもいないのに、決めつけるなんてどうかしてた
なら、僕が出す答えは1つだ
虹夏「颯太くん……?」
リョウ「なんかステージに上がった。」
僕はステージに立って、皆にこう宣言をする
颯太「まずはツーフェスの皆さん、せっかくのバンドのお誘いありがとうございます、でも僕には見届けなきゃいけない景色がありました、だからこの話は受け入れられません。」
真奈「フフッ、それがあなたの答えね。」
ひとり「そ、それって……!」
颯太「そして僕は……岡沢颯太は、結束バンドのマネージャーを続けます!!」
喜多「……! やった〜!!」
颯太「わぷっ!? 喜多さん!?」
喜多さんは喜びのあまり、僕に抱きついてきた
リョウ「お〜。」
虹夏「喜多ちゃん、度胸あるね〜。」
喜多「え? 皆さんどうしたんで……あぁっ!?//// 岡沢くんごめんなさい!!////」
颯太「だ、大丈夫だよ。」
真奈「よほど嬉しかったのね。」
未来「大事なオーディションだったんだもんね、分かるよ〜!」
虹夏「よ〜し! 次のライブまでにバンドレベル上げてこ〜!!」
一緒に演奏する仲間がいて、一緒にバンドをサポートする友がいる
僕って幸せ者なんだな
僕のバンドライフは、今日が始まりの日だ!
虹夏「それじゃあ、チケットノルマは1人5枚ずつで!」
ひとり「ご、5枚〜!?」
颯太「5枚か、誰に渡そうかな。」
翼「颯太、良かったら結束バンドのライブ、俺たちも見に行っていいか?」
颯太「え? いいの!?」
未来「うん! ますます結束バンドの演奏を聴きたくなったもん!!」
真奈「そうね、それじゃあメンバー4人分頂こうかしら?」
淳「颯太のマネージメントも期待してるよ!」
そう言ってツーフェスの皆は、5枚中の4枚のチケットを買ってくれた
颯太「ありがとう、きっと良いライブにするから期待しててね!」
淳「うん、楽しみにしてるよ!」
颯太「それと……メンバーには入らないって言ったけどさ、サポートとかなら全然大歓迎だからね!!」
未来「言ったね〜? じゃあ早速〜……」
淳「僕ら直近のライブ、今無いけどね……」
翼「そういや颯太、さっき演奏してた曲弾けるか?」
颯太「え? そうだなぁ……歌のメロディーだったらギリ行けるかな……?」
翼「決まりだな。」
え? 翼くん、何をするつもりなんだ……?
ステージに向かって、ドラムをセットし始めたけど
星歌「なるほどな、せっかくだから虹夏たちも見とけ。」
虹夏「は〜い!」
リョウ「おぉ、これがツーフェスの生演奏……!」
淳「翼、手を貸すよ。」
真奈「はぁ、しょうがないわね。」
未来「実はギター弾きたくてムズムズしてたんだ!」
え!? まさか今から演奏するつもりなの!?
はっ! 演奏するのってさっきのギターと孤独と蒼い惑星!?
歌メロ……この人たちインストバンドだからボーカルが居ないんだ
だから、歌メロが出来るか聞いてきたんだ
よし、こうなりゃやってやる……!!
PAさん「彼の目つきが変わりましたね。」
星歌「あぁ、あいつ、本当は凄いやつだ。」
翼「それじゃあ行くぜ!! ギターと孤独と蒼い惑星ツーフェスWith颯太Ver!!」
僕は喜多さんの歌メロディーを全力で弾き通す
ちなみにひとりさんのリードギターパートは、未来ちゃんが弾いてくれた
ひとり(やっばり岡沢くんの演奏、綺麗で輝いてるなぁ……////)
喜多(安定のかっこよさね、岡沢くん!////)
リョウ(颯太が結束バンド抜けるのは痛い、だって私、颯太のファンだから……////)
虹夏(前にも颯太くんのギター演奏は見たことあったけど、バンドで見るとなんかカッコいい……!////)
この日のことはよく覚えている
仲間、友達、そして恋?が始まった瞬間だったのだから
遅くなりましたが、結束バンド新CD発表おめでとうございます!!
はよ、2期来い!!(願望)