とりあえず、受験シーンまでは書いとこう……
無事に会場に着いたは良いが、ユニコーンやガルーダ達がなかなか離れてくれず、説得に時間を要したので結局会場入りはギリギリになってしまった……
(心配してくれるのは嬉しいけど、あの子達は未登録だから使えないし……)
ガルーダやユニコーンは、魔法使いの行使する「プラモンスター」という“使い魔”で、ヒーロー的に言えば自律稼動する「サポートアイテム」という扱いになる。その為、公共の場で使用するには「登録」と「許可」が必要なのだ。勿論“使い魔”として主をサポートしようという気概は非常に嬉しいのだが、未登録のままでは試験にも使えず、下手をすれば失格もあり得る。
(ゴメンね、ちゃんと合格したら登録も最速でやるから……今回は我慢して)
会場の外で律儀に待っているであろうユニコーン達を思い、手を合わせて謝る……っと、試験に集中しなきゃ。
確か試験内容は、ヴィラン想定のロボとの戦闘試験……
『ブッ殺ス!』
ロボなのに口が悪いなぁ……まぁ、ヴィラン想定だもんね。
【Connect, now】
愛用の武器「ハーメルケイン」を取り出し、構える……父さんからは、“どんな時でも生き残れる様に”と剣術や魔術の他にも様々な事を教えてくれた。比重が
「さぁ、SHOW TIMEです……!!」
父さんは戦闘を始める時に切れ味を増す為か、左手に魔力を込めて刃を撫でる癖がある……私もそれに習いハーメルケインの刃を左手で撫で、私はヴィランロボに突撃を開始。
当然相手はロボットなので、生半可な攻撃では非力な私じゃ返り討ちが関の山……だがしかし、私は非力でも“黙ってやられる義理”はない。
すぐさまハーメルケインを逆手に持ち替え、一体のヴィランロボとすれ違う瞬間に首の隙間を狙いひと突き。勿論攻撃はそれだけでなく……
【Electro, now】
タイミング良く発動させた“電撃”の魔法でロボットの制御系を破壊する。精密機械への電撃は対策を取られてない限り非常に相性が良いし、出力次第では秒で黙らせられるので最も有効だ……考える間も無く次が来るが、1体1体に時間を掛けず、関節を狙い打ちする事で次々と無力化していく。
(さて、敵を倒すだけの簡単な試験……じゃないよね。何か大きな仕掛けがあるハズ……)
思考しながら外敵を排除。この程度なら完全に雑魚レベルだ……訓練の方が歯応えがある。だからといって油断はしない。これも父さんから学んだ事だ。
更にヴィランロボを3体撃破……その時、足元が揺れ始める。
(やっぱり、何か来た……!)
試験内容はポイント制と言われていたので、恐らくヴィラン撃破だけでは無いハズ……そう思っていたら、超巨大なヴィランロボが試験会場の地下から出てきたのである。
(……混乱を招く為……なんだろうけど、それにしたってお金掛け過ぎじゃないコレ?)
私は一応リアリスト……ドラマや映画を見ていると、いつも何故か金銭面を気にしてしまう。私は普通だと思うが、皆は違うらしい……
そんな事を考えていると、一人の少年が巨大ヴィランロボの前に立った。
(……? あの子……まさか、“アレ”と戦うつもり?)
少年は他の受験生……少女を庇う様に立ち、巨大ヴィランロボはその少女に狙いを定めている。幾ら少年が動けるとしても、体格差があり過ぎて動きを止めるには至らない。
「……しょーがない!」
【Bind, now】
私は巨大ヴィランロボの四方を囲む様に魔法陣を形成・配置して魔法の鎖を召喚、四肢に巻き付けさせ動きを抑制する……そのまま少年が“何かをする”時間を稼ぐ為に、ハーメルケインの刃に魔力を纏わせて威力を上げ、ヴィランロボの足を攻撃……その間に少年はヴィランロボの腕を避け、その顔面を拳で殴り、たった一撃で巨大ヴィランロボをぶっ飛ばしてしまった。
(うっそ……あの身体でなんて一撃……ん? 待って、あの足……どういう事?)
巨大ヴィランロボに対し、その体格差を覆す凄まじい一撃をお見舞いした少年の足に……私は違和感を感じる。どういう訳か足があらぬ方向に曲がって風に靡いている……まさか、両足を粉砕骨折してる?!
「あのままじゃ、地面に叩き付けられる……!」
【Bind, now】
私は咄嗟にもう一度『
「……間一髪だったね……大丈夫? そっちの娘も……」
「だ、大丈……うぷ……っ」
直後、堪え切れなくなって少女は“露骨に表現してはいけないモノ”を垂れ流しながら撃沈……鎖で落下阻止した少年も、ほとんど手足を複雑骨折しているという状態で、入試試験は終了したのであった。
・
・
・
(……あの娘、能力の反動で吐いちゃった訳か……あと、彼……大丈夫かな?)
あの後……少年らは試験中の医療要員であったヒーロー、リカバリーガールの元へと運ばれ、私は遠くからその光景を見ていた受験者達からの視線に声を返す。
「……何? 何か用でもあるの?」
彼らから向けられる奇異の眼差しに剣呑な覇気を返しながら、私は受験生の一人を横目で睨みつつ問い掛ける。
「あ、いや……君のその力は……」
「その質問には答えない。……それで? ひ弱そうなのに何で受験してるのか、とでも言いたい訳?」
私は“無個性”という呼び方が嫌いだ……
そもそも“個性”と言うには明らかにオカシイ能力が山ほどあるのに、それを一括りで“個性”と呼ぶのはどうかと思っている。そして、能力の無い人を“無個性”と呼ぶのも……
昨今の超常社会では、何かしら“個性”を持つ人間が8割を占めている……法整備なんかはその割合が増えるに従って整えられては来たが、“個性”を悪用する犯罪は一向に減らず、また“個性”の有無で陰湿な虐めや虐待なんかも日常茶飯事……
法整備なんかは間に合っていても、人々の心の有り様は未だに“個性”という“力”に翻弄されている……
だから私は嫌いだ……“無個性”という呼び方は。その人をまるで「役に立たない」と決め付けている様に見えるから……
「………………」
言葉を返せない受験生から視線を切り、私は会場を後にする……外にはガルーダ達が帰りを待っている筈だ。
早く戻って、このモヤモヤを解消しに行こう……
他人には明かさない悪感情とか、闇を抱えている少女……序盤のネタとしては穏当かな?
まぁ、幼い頃から“個性”に左右されない環境で育ったし、周囲は異能力者だらけだし〜
魔法使いの純粋培養なオリ主ちゃん。
分別はもう達観した大人なので、個性差別はしません……むしろやる奴を制裁しちゃいそう?w
次回は合格通知、そして彼女本来の戦い方が明らかに……
モチベアップになるので
感想・評価よろしくお願い致します!
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