婚約破棄された公爵令嬢は田舎の醜男貴族に嫁ぎますが幸せになるようです 作:品☆美
振動が収まって馬車の扉がゆっくり開いた、未舗装の道を急がせて走らせたから体のあちこちが痛い。
馬車から降りたバルトファルト家の男連中を確認した兵達が作業を中断して敬礼してきた。
冬は陽が落ちるのが早いから普段は節約している照明を出来る限り燈したせいか空港の敷地は祭りの準備にも似た異様な活気で満ちてる。
戦争や紛争ってもんは非日常の出来事だから祭りみたいな催し物とある意味で似てるのかもしれない。
絶対に楽しみたくないしやりたくないけど。
空港の入り口から後続の馬車が三台近寄って来たので俺達は跪いて出迎えると兵達が驚きつつ同じ姿勢を取り始める。
四人の男が馬車から降りて周囲を見渡すと最後にユリウス殿下が降り立った。
王族が来たなら地面に絨毯を敷いて出迎えるのが礼儀だけどそんな上等な物はこの空港に無い、そもそも馬車だって王族を乗せるのが無礼になりかねないぐらい簡素なもんだ。
殿下が軽く腕を振って兵を労う仕草をしたんで俺は兵に元の作業を続けさせる。
兄さんと父さんが先導して空港の一角にある隊舎に案内してる間にもう一台の馬車からディアドリーさんが馬車から降りたのでコリンに任せる。
最後の馬車に積まれた荷物を兵に命じて下ろさせた。
アンジェ達が誘拐され飛行船がバルトファルト領に到着してから既に四時間。
船員や乗客から聞き出した情報を精査し、手が空いている兵を掻き集めて、屋敷にある必要な物を準備するのにここまで時間を費やした。
戦争の時すら出陣の準備なんて部下に任せりゃ良いと思う貴族は多いけど、小心者の俺は自分の目が届く範疇じゃないと安心できない。
何より空港からバルトファルト邸までいちいち連絡を取り合うより俺が直に指示を出す為に出向いた方が手っ取り早い。
殿下達まで同行するのは少し予想外だったけど。
隊舎の空き部屋は俺の命令で掃除を済ませた後で必要な資料や地図を持ち運ばせた。
粗末なテーブルと椅子と山積みになった資料が置かれた一室が対策本部になる。
部屋に待機しているのは父さんの代からバルトファルト家に仕えてくれる騎士達、幼い頃から知ってる顔見知りのおっさん連中が兵に直接指示を下してくれる。
他にはユリウス殿下に同行してる王家直属の騎士、うちとは違ってピカピカの高級軍服が眩しくて目が疲れそう。
これから俺達が考える作戦の良し悪しが人質の生死を分ける、責任重大だ。
「それじゃ、作戦会議を始めます。司会進行役はリオン・フォウ・バルトファルトが勤めさせていただきます」
全員がテーブルの周りに集まった後に一礼して周囲を見渡す。
狭いテーブルに所狭しと並べられた資料の中からまず造船所のカタログを開き机の上に置いた。
「まず、殿下達にお聞きします。淑女の森の残党が所有している飛行船はこれで間違いありませんか?」
「……あぁ、これと同じだな」
「王国で広く普及している船型だな」
「おそらく構成員の誰かが所有していた、或いは取り潰された貴族から買い取った物でしょうね」
「ディアドリーさん、間違いありませんか?」
「えぇ、細部は異なりますがこの船に間違いありませんわ」
確認が取れた飛行船が記載されたページを開き性能の一覧を読み込んだ。
そのまま定規と円規を使い地図の上に大雑把な円を二回描く。
「襲撃地点はここです。飛行船に改造を施していない場合、半日で移動できる距離が小さな円の範囲、一日は大きな円の範囲になります」
「見積りが大き過ぎないか?これじゃ王国内の浮島の大部分が入っている」
「最大船速で飛び続けるのは不可能だ。何処かで速度を落とす、或いは拠点に戻る可能性が高い」
「それは承知してるさ、あくまで予想される範囲だ。風の強さや雲の動きもこの際無視した。淑女の森の拠点は全部把握してるのか?」
「あぁ、飛行船を収容できそうな主要な拠点はこの半月で我々が潰して回った。あいつらが全ての情報を吐いているという前提だが」
「残党の飛行船は一隻、それも間違いないな」
「そうだ、だが襲撃したのは二隻。別動隊が居たのか、それとも他の組織が居たのかは分からない」
「ディアドリーさん、この中にもう一隻の船と同じ物がありますか?」
カタログとは別に用意したいくつかの写真や絵はホルファート王国以外で製造された飛行船の資料だ。
飛行船と一括りにしても船の形は国や地域によって変わる。戦闘に用いられる飛行船なら尚更だ。
幾つかの書類に目を通したディアドリーさんは一つの書類を指差した。
「この船ですわね。此方もやはり若干形が違いますが」
「ありがとうございます。これファンオース公国の軍用船だ」
「つまり裏で旧公国が絡んでいるのか?」
「いや、公国は全面降伏した後に所有する軍備を全て徴収されている。問題が起きれば更に不利な立場になるのが分かってこんな暴挙に出るとは思えない」
「たぶん前の戦争で鹵獲された公国の飛行船だな。払い下げられたか裏で取り引きされたかは分かんねえけど」
「そんな事になってるのか?」
「敵から奪ったり損傷してる飛行船を売るのは珍しくありません。王家だって戦争で被害を受けた貴族に安く売って財源にしましたし」
「王国は貴族の軍用飛行船の所有数に関してある程度の制限を設けていた筈だ」
「撃沈したと偽ったり、鹵獲の報告を誤魔化せば可能です。何ならそれで荒稼ぎした貴族を知ってます。公国との停戦直後は恩賞も滞りがちだったんで皆が見て見ぬ振りしてましたよ」
戦争で損耗した兵器をすぐ補充するのは難しいし、軍用飛行船を新造するのは金も時間もかかる。
そんな時にどっかの誰かが『それなら鹵獲した敵船を使えば良くないか?』と思いついて実行した。
一人がやり始めたら皆がやり始める。
取り締まる方だって金欠だから賄賂を渡せば素知らぬ顔で見逃す、むしろ手を組ませろと加担する奴すら出て来る。
ついには工場を作って販売網を築く奴らすら出て来やがった。
頼むから王家や上層部は勝手に兵器を売買する貴族を取り締まってくれ。
勝手に飛行船をあちこちの領主に売っ払って金を稼いで軍事バランスを滅茶苦茶にするとか悪徳武器商人その物だろうが。
俺の所は公爵家から飛行船と鎧とエアバイクを安く払い下げてもらったけど、アンジェが『後で問題にならぬように手続きを済ませよう』って言ったからめっちゃ面倒臭い手続きをしたんだぞ。
正直者が損をするような世の中は間違ってるだろうが。
「王国船と公国船の最高速にそれほど違いはありませんね。この範囲内いるのはほぼ確実だと思います」
「ならさっさと出発しよう!俺達の船は最新式だから速いぜ!」
「最大船速で飛行し続ければ日付が変わる前には追いつける」
「……いや、ここは
血気盛んなグレッグとクリスとブラッドとは逆の意見を口にした。
三人の顔は納得できないと思っているのがありありと分かる。
確かに飛行船の性能は殿下達が一番だろう、でも最高の物が最良の結果を出すとは限らないんだよ。
「今回の作戦で最悪な結末は何だと思う?」
「そりゃ人質が殺される事だろ」
「あぁ。身代金の要求から殺される可能性は低くなったけどそれが最悪だ。じゃあ、その次は分かるか?」
「……」
「殿下とジルクなら分かるんじゃねぇか」
「おそらく人質の行方が分からぬまま賊を見失う事だろう、違うかね?」
当然のようにジルクが解答する、ムカつくがやっぱこいつは知恵が回る。
他の三人は脳みそまで筋肉みたいだがジルクの思考は政治的な視点が要素を考慮してる。
戦術で考える俺とは思考が違うのに結論は同じなのが気持ち悪い。
「淑女の森の背後には黒幕が存在します。ラーシェル神聖王国、ヴォルデノワ神聖魔法帝国、レパルト連合王国、旧フォンオース公国の残党、アルゼル共和国の過激派。ホルファート王国の混迷に乗じ国益を増やそうと画策する輩は数えきれません」
「待て、レパルト連合王国は母上の祖国だ。そのような真似をして同盟を破棄するかは疑問が残る」
「アルゼル共和国もそうだ。王国は支援金を出してるし、聖樹の巫女のノエル殿とオリヴィアは懇意だ」
「殿下、不敬を承知で具申しますが国の為には他国に嫁いだ姫などいざとなれば切り捨てられる駒に過ぎません。共和国とて同じ事です。ノエル殿は確かに聖樹の巫女ですが国家を主導する王ではないのです」
ジルクの言っている事は正論だ。
姫様一人の命と国民全員の将来を比べたら姫様を捨てるのが正しいし、国民を養う為に裏で汚い仕事をする器量が君主には必要だ。
そう考えたらユリウス殿下は王としての非情さが欠けてるのかもしれない。
だからって悪びれもせずにずけずけと具申するジルクを俺は好きになれそうにないけど。
「アンジェはホルファート王国の貴族で一番デカいレッドグレイブ家の娘です。今は俺に嫁いで子爵夫人ですが今も公爵家の庇護下にあると差し支えありません」
「彼女を使って取り引きを考える国が存在しても不思議じゃないな」
「もし他国に逃げられたらそれこそ外交問題です、下手をすりゃ王家と公爵家の争いを煽る結果になりかねません」
「だったら尚更急ぐべきだろ」
「問題は奴らがお前らを見てどう思うかだ。ディアドリーさん、バルトファルト領に殿下達が来ているのは知ってる様子でしたか?」
「いいえ、バルトファルト家の事は話していましたけど殿下達については全く」
「つまり奴らは
「僕達が居たら近寄って来ないと?」
「五英雄に正面から喧嘩を売るなんてのは命知らずか馬鹿のどっちかだ。しかもお前ら淑女の森をほぼ壊滅させたんだろ、俺が奴らなら息を潜めてやり過ごす」
「だからバルトファルト家の飛行船で行くのか」
「奴らが俺達を舐めてるのは間違いないはずだ。その増長を逆に利用して奴らを釣り上げる餌になる」
「なら僕達はバルトファルト家の飛行船に搭乗しよう」
作戦の大枠は出来た、これから皆の情報や意見や纏めて幾つもの作戦を考えなきゃいけない。
手招きで殿下の部下らしき騎士に来てもらう。
たぶん俺より年上で家柄の良さそうな出身に見えるけど遠慮してたら救える命も救えない。
「殿下の飛行船に搭載してる探査装置、うちの飛行船に移し替える事は可能ですか?」
「おそらく可能だと思われます、ただ接続には時間がかかるものかと」
「では今すぐ取り掛かっていただきたい。殿下、よろしいですか?」
「かまわん、急ぎ整備士に伝えよ」
「うちの奴らも使ってくれてかまいません、二時間で終わらせろって言っといてください」
「はっ!」
命令を受けた騎士が小走りで部屋を出て行く。
今から二時間で作業が終わったとしてもぶっつけ本番できちんと追跡できるかは完全に運だ。
それまでに少しでも情報を精査して思いつく作戦を片っ端から討論する。
「追いついたと仮定して、間違いなく奴らと戦闘になるな」
「確認できる奴らの情報は軍用飛行船が二隻、鎧が約十機、残党と空賊の人数は不明」
「鎧の総数に間違いはありませんか?」
「何せ飛行船の窓から見ただけでしたから正確とは言えませんわね」
「カタログで見る限り残党の方の搭載数は十機、無理に積んでも十五機は超えられない筈だ」
「空賊の方も搭載数はほぼ同じだ、報告書を信じるならな」
「それに空賊の戦力が他に存在する可能性も否定できん、別動隊や拠点があるかもしれない」
かもしれない、そう考えて不測の事態に備えるのは正しいけど恐れに囚われて相手を過大評価するのもマズい。
残党の所持してる鎧が十機居るのはほぼ確定、最大搭載数を考慮すれば十五機だ。
対して空賊の数は零から十五と幅広い。
最小で十機、最大で三十機。
しかも奴らに別動隊が居ないと仮定した希望的観測に過ぎない。
バルトファルト領が所有する鎧は総動員しても十機ほど、正面からやり合うには骨が折れる数だ。
つまり、どうあっても救出する為には五人の英雄様達の助けが必要になるって訳だ。
「戦争中に五人の中で一番撃墜数が多いのは誰だ?」
質問を投げかけると五人は顔を見合わせて考え込みながら話し始めた。
こいつら五人だけでそこら辺の貴族が所有する一軍より強いと戦時中の報告書や新聞に書かれいたのを思い出す。
実際に何度かこいつらの戦いっぷりを直に見たけど、何処から本当で何処から嘘か鎧の操縦に関しては凡人の俺には判別が出来ない。
ようやく結論が出たのか一人が手を上げる、赤髪の大男グレッグ・フォウ・セバーグだ。
こいつの話はよく聞いている、とにかく敵陣に突っ込んで戦場を掻き回す猪突猛進野郎。
並みの防御じゃこいつの突撃を止められず、こいつを行く手を遮る奴は文字通り粉砕される。
『奴の鎧の紅色は染みついた敵兵の血』
『人の形をした
公国兵から紅蓮槍とか言われて恐れられてたグレッグ、外道騎士とかひどい異名の俺。
ちょっとカッコいい仇名なのがムカつく。
「グレッグ、独りで鎧二十機に勝てるか?」
「条件次第だ、一対一なら余裕で勝てる」
「戦場ならどうだ」
「敵の練度と武装によるとしか言えん」
「王国の騎士並みの練度、王国軍が採用している量産型の鎧、近接戦用と遠隔戦用の武器を装備した二十機が相手なら?」
「無理だな」
むしろ一対一の決闘方式なら二十機に勝てるのか。
俺は上手くいって五機やれるかだぞ。
他の四人も似たような感じだし、つくづく化物だなこいつら。
「俺が敵陣に突っ込む時は部隊の奴ら、或いはこいつらが左右と背後を固めてくれてる。俺の鎧は近接戦と直進方向への速度に特化させた。俺が単独で突っ込んだ後に距離を取って包囲し遠距離から物量で攻められたら一方的に削り殺される」
「やけに実感がこもってるな」
「何度かそうやって死にかけた、それ以来無謀な突破は控えてるぞ」
実体験かよ、しかもその状況で生き残ったのかお前。
どんな強運と操縦技術してたらそうなる?
俺だったら何も出来ずに嬲り殺しされてるわ。
「さっきの条件で勝つ為には何が必要だ?」
「後方からの支援、或いは背中を預けられる俺と同程度の操縦が出来る奴が最低一人は要る」
「それなら私が立候補しよう」
手を上げたのはジルクだ、こいつは遠距離戦を得意としている。
戦時中は遠距離からチマチマと実にいやらしい狙撃で撃墜数を上げている。
強力な遠距離兵器を装備させれば動く砲台として一方的に敵軍を蹂躙するから始末に負えない。
「ジルクか、まぁ連携を考えたらそれが一番だな」
「任せてくれ、私に撃墜数を抜かれないように気を付けたまえ」
「こいつ!」
「話を戻すぞ、今の想定はあくまでも飛行船を襲った奴らが所有してると思われる戦力の最低値だ。他に増援があると考えたらこの二倍以上あるかもしれない。お前ら、たった四人で四十機の大軍に勝てると思ってんのか?」
「「「「楽勝」」」」
「……そうか」
「ウイングシャーク空賊団の時もその位だったか?」
「いえ、飛行船の総数は五隻以上です。練度も中々の連中でした」
「空賊の頭領は賞金首でなかなかの手練れだったなぁ」
「大型の鎧を改造して装甲が厚く力も強い。学生の僕達には単独で討ち取るのが難しかった強敵だね」
「あの時はオリヴィアも一緒だった、懐かしい青春の思い出か」
もうヤだ。
何でたった鎧四機で戦力差十倍以上の敵に勝てると思ってんだよお前ら。
どうして学生時代に王国軍も手を焼いた空賊を退治してんだよお前ら。
こいつらが一緒だと俺の判断基準が狂う。
本気なのか冗談なのか判別できない、凡人の俺には到底扱いきれない。
「なら飛行船に搭載する鎧はお前達の四機だけに限定するぞ」
「ここの兵はどうするつもりだ?」
「突入救出戦に参加させる予定だ。鎧の数が少なければそれだけ救出戦に人員を割けるからな」
「大丈夫か?敵を殲滅するだけとは違って人質の命がかかってるから無茶は出来ない」
「俺を誰だと思ってる?十四歳で辺境の空賊退治に従事してた元王国軍人だぞ」
勉強、勉強。訓練、訓練。任務、任務。
軍に入隊してから何度も空賊退治に参加して上官に認められたし、フォンオース公国の戦争じゃあんまり鎧には乗らなかったけど歩兵戦には何度も参加して死にかけてる。
貴族や騎士らしい戦いは出来ないけど泥臭い戦闘はこいつらより俺の方が玄人だ。
まずはバルトファルト家に仕えてる騎士に状況説明してもらおう
「どれだけの兵が集まってる?」
「はっ!通常任務を行っている者を除きまして騎士四名、兵士二十八名です。加えて本作戦にはバルトファルト家の侍医にも参加していただく予定です」
「合計で三十二人、それにバルトファルト家の男を加えて三十六人だ。そのうちの十八人に俺と父さんと兄さんの二十一人。うちの軍が持ってるエアバイクは十台。バルトファルト家が所有してるのも併せて十二台だ」
「鎧じゃなくてエアバイクを使うのか?」
「あぁ、飛行船に乗り移るには鎧じゃなくてエアバイクの方が便利だ。何より鎧より重量が軽いから飛行船の負担が少なくて速度を出せる」
重量が増えるほど乗り物は速度が出なくなる。
鎧十機とエアバイク十二台ならエアバイクの重量は三分の一程度以下だ。
定期船を襲った連中が所持している飛行船が搭載している鎧が十機、重量の負担を考えれば速度はそれほど出ないはず。
奴らに追いつくにはこちらの重量は軽ければ軽いほど良い。
「クリスとブラッドは敵の鎧の数が少なかった場合はこっちに参加して欲しい」
「僕達が?」
「剣聖アークライト伯爵の御子息は白兵戦も得意と評判だぞ、出来ないか?」
「いや、出来るさ。だが私は救出作戦の経験がほぼ無いんだぞ」
「僕もそうだ。馴れない行動で足を引っ張りかねないよ」
「それで良い。お前らの役割は陽動と敵兵の撃破だ」
「囮って訳かい」
「あぁ、お前らが奴らの気を惹いてる隙にうちの連中が救出作戦を実行する。好きな様に暴れてくれ」
「悪くはないな」
「うちの部隊は二つに分ける。数が多い方は制圧班で戦闘を担当。場合によっちゃ簡単な指揮も頼んだ」
「了解した」
「数が少ない方は救出班で俺が直々に指揮する予定だ」
「待ちたまえ、まさか領主自ら戦うつもりかい?」
「嫁を攫われて落ち着いて作戦指揮できる程俺は冷静じゃねえ。今だって準備が出来たら真っ先に向かいたいんだ」
「……分かった、任されよう」
「ちょっと待て、ならお前らの飛行船の指揮は誰がやるんだ?」
「コリンに任せる予定だ」
「えぇ!?聞いてないよ!」
コリンが悲鳴を上げた。
まぁ、今まで父さんの側で軍備の手伝いとか兵の訓練に参加してたけど実戦は未経験だから仕方ないか。
でも今回はとにかく人手が足りない。
コリンにも手伝ってもらわないと家族を救えないんで頑張ってもらおう。
「父さんか兄さんが指揮してよ!僕には無理だって!」
「俺達は救出作戦を指揮する、どうしても飛行船が手薄になる。指揮に適任なのはお前しか居ないんだ」
「そんなぁ……」
「正面から戦う必要は無い。敵の飛行船を足止めするだけでいい、逃げ回っても大丈夫だ。とにかく救出作戦を実行できる時間稼ぎをしてくれ」
「……分かった、分かったよ」
「グレッグ、ジルク。手が空いたらコリンの援護を頼んだ」
「了解した」
「安心しろ、ちゃんと護ってやるから」
こいつらが一緒なら死ぬ事は無いだろうな。
少しだけ安心してたら肩を何度も叩かれる。
振り返ると微笑んでるユリウス殿下の顔が目の前にあった。
「バルトファルト」
「なんですか殿下?」
「水臭いぞ、まだ一人だけ役目が無い者が居るだろう?」
「作戦の概要は纏まりつつありますが」
「俺の名前が一回も出てなかったぞ」
「殿下にはバルトファルト領で待機をお願いいたします」
「何故!?」
こっちはこっちでやる気満々だ。
いや、確かに頼りになる御人だけど王子としてそれはどうなんですか?
生憎だけど王子に命令するだけの実績も権限も俺には無いから大人しくしていてください。
「理由は二つあります。まず指示系統の一本化です。いくら何でも王子に命令して戦わせるとか無理ですから」
「俺は気にしないぞ!」
「殿下が良くても周りは納得しません、お願いだから自重してください」
「次はバルトファルト領の防衛の観点から。俺は誘拐の目的が本当に身代金か疑っています」
「別の目的があると?」
「あぁ、残党の船が一隻だったら俺も殿下を同行させる。だけど奴らが空賊と組んでるってのが気にかかるんだ。うちの家族を誘拐したのは俺を引き付ける罠じゃないかと疑ってる」
「なるほど、人質を餌にバルトファルト家の軍を領地から引き離す。手薄になった領地を狙い攻撃を仕掛ける訳か」
「そうだ、残党を殲滅するならうちの戦力の大部分を投入しなきゃ不可能だ。その間バルトファルト領を護る戦力は居ない。空賊の飛行船一隻と鎧十機で簡単に陥落する。略奪や虐殺が目的ならこの方が効率的だ」
「残党や空賊にそんな頭があると思えないぞ」
「この戦法は戦争中に俺がよく使ってた。相手の注意を逸らした隙に本陣や補給線を叩いて戦意を削ぐ。俺が公国の司令官を討てたのは逃げ出した上官を囮にしたからだ。ゾラ達が嫌がらせで誘拐したのなら俺と同じ戦法を使う可能性が高い。そうした方が最高に屈辱的だしな。まったくムカつく奴らだ」
或いは二隻とも囮で別動隊がいる可能性も捨てきれない。
いずれにせよバルトファルト領を護る為に誰かを残す必要がある。
それなら殿下を残すのが一番効率が良い。
きちんと考えた上で提案してます。
決して面倒臭い奴らを扱いきれない訳じゃありません。
視線を戻すと皆が俺を見てる、しかも凄く嫌そうな目で。
「何だよ、一体?」
「いや、そういう事は人前で言わない方が良い」
「囮とか奇襲とかやり過ぎると嫌われるからな」
「君、だから外道騎士って言われるんだよ」
「お前、公国に負けてたら降伏も許されず処刑されてたんじゃ」
「バルトファルト、お前は敵に回したくない奴だが味方にするのも少し躊躇うぞ」
「うるせえ!俺はお前らと違って凡人だから卑怯な手でも使わなきゃ勝てねぇんだ!」
何かすごく失礼な事を言われた、泣きたい。
そんなこんなで作戦会議は続いていく。
思いつく限りの事態を想定し、意見を交換し合って準備を進める。
意見が出尽くした頃には飛行船の探査装置取り付けや鎧とエアバイクの搬入は完了していた。
隊舎の空き部屋に父さんと兄さんと共に入ると屋敷から持って来た鞄を開いて中身を床の上に置く。
軍服、靴、防護帽、銃、ナイフ、その他諸々を一つずつ確認。
銃を掴んで動作を確認、問題が無いのを確認してから銃嚢に収納する。
「でも良かったの?俺としちゃコリンより父さんか兄さんに船の指揮を任せたかったけど」
「ゾラが相手なら俺の手で決着をつける。奴を殺すのは俺だ」
父さんはいつになく殺る気満々だ、長年の鬱憤が相当溜まってたんだろうな。
愛用してる剣の刃毀れを確認しながら油を染み込ませた布で拭き上げる。
血のりで切れ味が鈍らない為の下準備に余念が無い。
こりゃ死んだなゾラ達。
「そもそも切っ掛けはドロテアさんがローズブレイド家の飛行船で訪ねるのを止めさせた俺が原因だ。俺が行かなきゃ申し訳が立たない」
兄さんは箱から弾丸を丁寧に摘まんで弾倉に込め始める。
今回の作戦に魔弾は使わない。
人間が相手な上に救出作戦だから破壊力が高過ぎると人質や飛行船を破壊しかねない、何より値段高いからそんなに常備してないんだけど。
「ドロテアさんの事だけどさぁ、兄さんはどうするつもり?こんな大事になったら流石に隠し切れないぜ」
「……伯爵に頭を下げて婚約を解消してもらう」
「おいおいニックス、結論が早すぎるぞ」
「俺の方から出向いていればこんな騒動にならなかった、全部俺の責任だ」
「でもさ、ドロテアさんは心底兄さんに惚れてたよ」
「初恋で暴走しているだけさ、彼女なら俺よりもっと相応しい男が居るさ」
「俺はあのお嬢さんならお前の嫁に良いと思ってたんだぞ。リュースも同じだ」
「止してくれ、俺とは住む世界が違う」
「じゃあ、婚活を再開するんだ」
「その為に皆を助け出しに行くんだろ、気合い入れろお前達」
「おう」
「は~い」
貴族服を床に脱ぎ捨てて下着姿になる。
まず防弾着、その上に軍服を着込んでから更に保護具を装着して弾帯やらナイフ差しを装備。
これだけ装着すると子供一人ぐらいの重量になる。
公国との戦争が終わって半年以上、少し体が鈍ってるのか何処となく動きがぎこちない。
これから作戦前の号令なのにいまいち心身のバランスが取れてない。
二人は既に着替え終わっている、兄さんは俺と同じ格好で父さんは少し古い貴族の戦闘服姿だ。
「行くか」
銃を持って部屋を出る、灯りに照らされた夜の隊舎は不気味なほど静かだ。
さっきまで外から聞こえてた物音は小さくなっている。
皆の準備は既に整ってる、あとは出陣を待つだけだ。
冬の冷気と静寂が死の気配に感じて気が滅入ってきた。
これから俺達は誰かを殺す、或いは誰かに殺される。
どうして俺は殺し合いの場に巻き込まれるのか。
「あぁっ!いたいた!」
どこか気の抜けた声が聞こえて振り返ると母さんが駆け寄ってきた。
背中と胸に金色の小っちゃな物がへばりついてる。
「どうしたリュース」
「家で大人しく待ってろって言っただろ?」
「ライオネルちゃんとアリエルちゃんがずっと泣き止まないの。リオンとアンジェリカさんが居なくて淋しいのね」
母さんが屈むと小っちゃな手足を必死に動かして双子が俺に駆け寄って来た。
しゃがんで双子を抱きしめるとぷにぷにした柔らかい感触が手袋越しに伝わってくる。
慌てて手袋手袋を外し双子の頭を撫でる、しばらくすると安心したのか二人の嗚咽が小さくなった。
「ちちうえ」
「ん~?どうした」
「いっちゃや」
「ごめんな、パパはどうしても行かなきゃいけないんだ」
また泣きそうな双子の顔を拭ってジッと目を見る。
あんまり良い父親とは言えない俺だけど、それでもこれだけは伝えておかないと。
「必ずママを連れて帰って来る、だからおうちで待ってろ」
俺の覚悟が伝わったくれたか、双子は涙を止めてくれた。
立ち上がって兄さんと父さんに頷き返す。
後ろ髪を引かれるけど振り返っちゃいけない、振り返って足を止めるな。
一歩、また一歩と足を前に出す度に覚悟を決めた。
隊舎の外に出ると真冬の寒さで体が震えた。
既に同行する兵達は準備を済ませて整列して俺の号令を今か今かと待ち受けてる。
兵達の傍らには五人の男とディアドリーさんが立っていた。
武骨な軍服と華美な戦闘服があまりに不釣り合いで苦笑してしまう。
皆の視線が一斉に俺に向けられる
さぁ、これから戦争の時間だ。
「諸君!まず集まってくれた事に感謝する!これから俺達は王国を脅かす叛臣と不埒な空賊共を一掃する任務を行う!」
言葉を吐く度に白い息が漏れて肺に冷たい空気が流れ込む。
ここからどれだけ兵達の士気を上げるか、そしてどれだけ自分を狂わせられるかで作戦の合否が決まる。
「賊の首謀者はゾラ・フィア・バルトファルト!いや、既にバルトファルトではないな!かつて父上の正妻だった女だ!」
自分達が戦う相手を知って兵達どよめく一方で前からバルトファルト家に仕えてくれてる騎士達は納得がいった表情を浮かべた。
「かつて不敵にもゾラとそのガキ共はこの地を自分達に譲れと主張した!『自分達こそこの地を治めるに相応しい』と烏滸がましい主張だ!」
その言葉を聞いて兵達は顔を顰めた。
さぁ、ここからだ。
こいつらの腹の奥にある怒りの火に言葉の油を注ぐ。
「この領地を開拓してきたのは誰だ?」
「「「「「「我々です!」」」」」」
「この領地を侵略や略奪から護って来たのは誰だ!?」
「「「「「「我々ですッ!!」」」」」」
「そうだッ!俺達だ!!俺達がこの土地を作って来たんだッ!!」
バルトファルト領の兵は任務が無い時は開拓作業に従事して半兵半農に近い。
その分バルトファルト領に対する愛着は他の領地より高いからそこを煽り続ける。
「なのに王都で呑気に茶を啜ってたババアとガキは俺達を奴隷、いや動物だと思っていやがる!これをお前らは許せるか!?」
「「「「「「否ッ!」」」」」」
「声が小さいッ!!」
「「「「「「否ァッ!!」」」」」」
兵達の瞳に戦意が籠り始めた。
怒れ、もっと怒れ。
腹の奥に埋もれてる不平不満を戦意に変えて奴らに向けろ。
「挙句に王国に叛逆して貴族じゃなくなったあいつらは今日の昼頃に飛行船を襲った。その場に居た俺の嫁と姉妹、そしてローズブレイド家の令嬢を攫いやがった」
被害報告を聞いて驚きの声が上がる。
アンジェは俺の付き添いでよく訓練に顔を出してたし、姉貴とフィンリーが出かける時は護衛として兵が付き添う事も多かった。
身近な女性が被害に遭ったという痛ましさで兵達の正義感を刺激する。
「お前らがローズブレイド家の連中を嫌いなのはよ~く知ってる、正直俺もあんまり好きじゃない。気取って、格好つけて、身嗜みにうるさいからな」
煽り続けてもかえって逆効果になるから適度に力を抜けさせる。
怒りの反動でちょっとした冗談で皆が顔が弛んだ。
あ、ディアドリーさんがめっちゃ俺を睨んでる。
ごめんなさい、許してください。
「だけどローズブレイド家の護衛は彼女達を護ろうとした。その結果三人が死んで一人が重傷だ。たとえ嫌いな奴でも主君や人々を護ろうとした行動は立派だ。その行いを笑えるほど俺達は人でなしか?その死に哀悼の意を示せないほど恩知らずか?」
芝居がかった身振りで黙祷を行う。
この場に居る全員が続いて黙祷し辺りが静寂に包まれた。
「彼らの勇気に報いる方法は何だ?みっともなく慌てふためく事か?」
「「「「「「否ッ!」」」」」」
「怯えて言われるがまま身代金を払う事か!?」
「「「「「「否ッッ!!」」」」」」
「奪い返す!!奴らから人質をッ!!叩きつけろ!!俺達の怒りをッッ!!」
「「「「「「応ッッ!!!!」」」」」」
いいぞ、皆ノってきた。
さらに煽って士気を最高潮に持っていくぞ。
兵を騙せ、家族を騙せ、自分を騙せ。
俺は戦士、俺は英雄、俺は外道騎士。
頭に燈った熱を戦意に変えろ。
「今回の任務に関して加勢していただく方々を紹介する!!」
腕を掲げて五人の方向へ向けると全員が向き直った。
ここで一気に畳みかけるぞ。
「ブラッド・フォウ・フィールド殿!ジルク・フィア・マーモリア殿!クリス・フィア・アークライト殿!グレッグ・フォウ・セバーグ殿!」
「「「「「「オおぉぉッ!?」」」」」」
「そしてユリウス・ラファ・ホルファート殿下にあらせられる!!」
「「「「「「ウオオォォぉぉッッ!!?!?」」」」」」
兵達の興奮が最高潮だ。
そりゃそうだ。
こんな辺境のド田舎に国を救った五英雄が揃い踏みとか何の冗談かって俺でも思う。
広く知れ渡った高名を使わない手は無いだろう。
「喜べお前らッ!!末代までの語り草だ!!みんな死ぬほど羨ましがるぞ!!」
兵の全員が爛々と輝いた瞳で俺を見つめて来た。
いいね、戦意満々だなお前ら。
これなら数の不利をある程度は補えるだろう。
「総員ッ!!配置につけェェ!!」
「「「「「「はッ!!」」」」」」
号令と共に兵が散開して我先に飛行船に乗り込む。
俺の方は大声出しまくって喉が痛いし煽りに夢中だったんで汗が止まらない。
戦う前から疲労困憊になりそう、少し休憩したい。
俺が力を抜いてる間に四人と父さんはさっさと船に乗り込んだ。
この場にいるのはユリウス殿下とディアドリーさん、そして母さんに双子だけだ。
「行くぞリオン」
兄さんに促されて飛行船に乗り込もうとすると突然横から黒い影が割り込んで来る。
視線を上げるとディアドリーさんが俺達を見つめてた。
「なかなかの名演説でしたわバルトファルト子爵」
「はぁ……」
「何だったかしら?『気取って』、『格好つけて』、『身嗜みにうるさい』?」
「あ~~、その、すいませんでした」
やっぱ言い過ぎたか。
士気を高める為にはあの位は許されると思ったけど見過ごせないよね。
我ながらひどい事言ったもんだ。
「リオン、さっさと謝れ」
「ごめんなさい、反省してます、許してください」
「いいですわ、許してさしあげます」
「はぁ」
「貴方は当家の者達の死を悼んでくれた。その敵討ちまで決意してくれた殿方を責める気にはなりません」
「ありがとうございます」
何とか助かったらしい。
流石に名門ローズブレイド家に睨まれるような事は避けたかった。
ドロテアさんを救い出してもバルトファルト家とローズブレイド家の関係がどうなるかは未知数で予想できない。
「手筈通りに緊急の伝令をローズブレイド領に向かわせていただきました。今頃向こうは大騒ぎでしょう」
「感謝します」
「お父様が到着したらバルトファルト領の防衛を殿下から引き継げば宜しいのね?」
「はい、俺達が夜明けまでに戻って来なければ殿下が出陣する予定になってます」
「くれぐれも気を付けて」
「ありがとうございます」
もしも俺達が負けた場合、ユリウス殿下が飛行船を率いて俺達を追う手筈になっている。
出来るなら死にたくないしアンジェ達も無事に助けたいが戦場は何が起こるか分からない。
それでも考えられる事を出来るだけやるのが神ならざる人の務めだ。
「もし……」
「ん?」
「もしもお姉様、或いはアンジェリカに何事かあれば私がバルトファルト家に嫁ぎます」
「縁起でもない事を言わないでください」
「いいからお聞きなさい。貴族同士の婚姻は契約です、本人の意思に関係なく進められます。もしアンジェリカが傷付けられればレッドグレイブ公爵の不興を買いかねませんわ」
「そうですね、確かにそうだ」
「この領地は公爵家の援助によって成り立ってます。打ち切られたら困るのはバルトファルト家だけでなく領民も巻き込まれます」
「その肩代わりをローズブレイド家がすると?」
「受けた恩を忘れたら伯爵家の名に傷が付きますし、何より私は貴方を気に入っていますのよ」
にこにこと笑うディアドリーさんは中々、いや凄く美人だ。
正直アンジェと結婚せずにこんな事を言われたらグラっと来たかもしれない。
「ありがたい御言葉ですが辞退します、俺の嫁はアンジェだけですから」
「……本気で彼女を愛しているのね」
「はい、それに一度やりたかった事がありまして」
「何かしら?」
「お姫様のピンチを救う騎士になりたかったんですよ」
「あきれた。さっさとお行きなさい、皆が待っていますわよ」
兄さんはとっくに居なくなっていた。
残るのは俺一人、皆が今か今かと待ち構えてる。
「バルトファルト子爵」
「なんでしょうか」
「ご武運を」
「行ってきます」
俺が乗りこむと鈍い音を立てながら飛行船の扉が閉まる。
今行くぞアンジェ。
必ずお前を救い出すからな。
決意を胸に艦橋へ向かう。
窓から見えるバルトファルト領は少しずつ小さくなっていった。
タイトルはLed Zeppelinの名曲『移民の歌』より。
歌詞の物騒さと今作リオンの蛮族っぷりがリンクしたので命名。
原作リオンの演説を読み込んで自分なりに再現しようと試みましたが中々に難しい。
どちらかと言えばHELLSINGの少佐みたいな演説になってしまいました。(汗
敵への煽りはもう少し後の予定です。
ディアドリーとリオンの絡みが多いのは原作書籍でハーレム入りしそうだった影響です。
おかしい、原作書籍最終巻発売までに完結する予定だったのに出来そうにない。(汗汗
追記:依頼主様のご依頼でReiN様と茂木康信様にアンジェのイラストを描いていただきました。ありがとうございます。
ReiN様 https://www.pixiv.net/artworks/114993732(成人向け注意
茂木康信様 https://www.pixiv.net/artworks/115034188
さらに追記:依頼主様のリクエストによってふぇnao様に今章の挿絵イラストを描いていただきました、ありがとうございます。
ふぇnao様https://www.pixiv.net/artworks/116017975
意見・ご感想を戴ければ今後の励みにしたいと思います。