仮面ライダー鎧武 エピソードゼロ ~もう一つの世界~   作:エクシ

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プロローグ

ようやくだ。俺はみんなを救う。
正しい方法なのかは自分ではわからない。だが…もう迷う時間はない…。

男は光り輝く果実をもぎ取った。するとその果実はさらに輝きを増し、男を受け入れたかのように光が男を包んだ。
そして男はその果実を口に運ぼうとした。すると走馬灯のように今までの出来事が頭の中に流れ込んでくるのであった。


本編
第1話


「起きろ!ミツザネ!」

 

聞こえないはずの兄・タカトラの声にミツザネは目を覚ました。

 

「夢か…?いや、そんなことはどうでもいい。僕はコウタさんについていくと決めたんだ…。兄さんのことは忘れるんだ…。」

 

そう呟きミツザネは朝の支度をした。食堂に行くとコウタとその妃のマイ、そして多くの家来がすでに朝食に手を付けている。

 

「ミツザネ…遅いぞ。」

 

コウタはかつてのような笑顔を見せることなく、ミツザネを叱った。

 

「すいません。コウタさん。」

 

ミツザネは誤り、席に着いた。自分の分の食事はきちんと用意されていた。ミツザネがパンを食べ終わる頃、ほかの者たちは食事を片され、会議の準備を終わらせていた。そしてその様子を見たコウタが話を始めた。

 

「お前たち。昨日の会議でも言ったが、バロン軍の連中がまた西の方で騒ぎを起こしているらしい。おれは民たちに平和に生活してほしくてな…ククク…。ミツザネ、ユグドラシル隊を西に向かわせ、バロン軍を鎮圧、並びにバロン軍リーダー クモン・S・カイトを殺せ。」

 

ミツザネは耳を疑った。「あのバロンに攻撃を仕掛けるだと…?そんなことをすれば西のスラムの連中を全員敵にするようなものじゃないか。」

 

「コウタさん…そんなことをすれば…」

「ミツザネェ…いやミッチ…。おれはこのディショエ国の王、この世界の王、コウタだぞ?おれに歯向かうやつなどいらないんだよ…この世界にな。そう思わないか?なぁ?」

 

ミツザネは黙り込んでしまった。今のコウタには自分の言葉は耳に入れてもらえないことを痛烈に感じ、ミツザネはコウタの命令を聞き入れるほかなかった。

 

 

 

 

 

コウタらがいるディショエ城から西へ数十キロ。そこにかつてなくなったはずのスラムがまた作られ、多くの貧民が生活していた。盗みはもちろん殺しも日常茶飯事。そこにいる人は誰のことにも気をかけない。それが当たり前であった。

だがカイトがそのスラムに訪れるとスラムの住民たちはみなカイトにひれ伏し、カイトにすべてをささげる思いになるのであった。それほどまでにカイトはカリスマ性に満ちていたのである。そのカイトは幼馴染のザックと話していた。

 

「カイト。スラムの連中はお前が来るとみな盗みも殺しもやめる。なんでかわかるか?」

「なんだ?」

「びびってるんだよ。お前がこの地にいるときに何か起こせば、お前の気に障っちまって殺されちまうんじゃないかってな。」

「ふん…。オレは何もスラムのやつらを恐怖で押さえつけたくてよくここに来るわけじゃない。ここのやつらは王に逆らい、様々な悪事を働いている。卑怯なことは認めるつもりはないが、奴らなりに権力に逆らっているんだ…、強くなろうとしている。オレはそういうやつらが好きだ。だからここを拠点にしている。だがびびっているから何も起こそうとしないならば…ここを離れることも考えるか。いやなんならつぶしても構わん。」

「おいおい、勘弁してくれよ。おれはスラムで生まれたんだ。ここをつぶされるくらいだったら、ユグドラシル隊に入るね。あ、ほら、ペコとも会えなくなっちまうぜ?」

 

ザックは冗談を交えつつ、カイトの気を変えさせようとした。ペコは昨日バロン軍に入ることを志願しに来たスラムに住む青年だ。

 

「貴様には親がいるだろう、ペコ。確かにお前は強さを人一倍求めている。それこそがお前の強さだ。だからオレたちの軍に入って強さを証明する前に、まず自らを産んでくれた親をお前のその強さで守れ。」

 

カイトはペコにそう告げ、ペコの志願を断った。泣きながらもスラムに帰り、親のところに戻るペコを見ていたザックはカイトのさりげない優しさを感じ、あらためてカイトについていくことを決めたのだった。

 

と、その時、大きな地鳴りとともに男たちの雄たけびがあがる。その音を聞いたカイトは

 

「なにごとだ!?」

 

と近くにいた兵士に尋ねた。

 

「どうやら政府軍のユグドラシル隊が攻めてきたようです。先日、政府軍第二隊を殲滅したことに対する報復かと…。」

「ほう。ならちょうどいい。確かユグドラシル隊の現在の隊長はクレシマ・H・ミツザネだったな。やつの兄のタカトラには借りがある。まぁそれをいつまでもうらんでいるわけじゃないがちょうどいい機会だ。ここで倒してやろう。」

 

そう宣言するとカイトは戦極ドライバーを装着し、バナナロックシードを起動させた。

 

「変身」

 

手元で回したバナナロックシードを戦極ドライバーにとりつけ、カッティングブレードを勢いよくおろした。カイトはアーマードライダーバロン バナナアームズに変身し、バロン軍の兵士たちに叫んだ。

 

「敵は政府軍のユグドラシル隊だ!オレたちバロン軍の強さを証明するいいチャンスだ!全力で倒せ!」

 

ユグドラシル隊とバロン軍の戦いの火ぶたが切られた。




はじめまして。エクシです。
小説を書いたことはないので、稚拙かつ内容の薄いものになってしまうかもしれませんが、少しでも楽しんで読んでいただけたら幸いです。
よろしくお願いします。
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