仮面ライダー鎧武 エピソードゼロ ~もう一つの世界~ 作:エクシ
元の優しかったコウタに戻すためディショエ政府を抜けるミツザネ。だがコウタが裏切りを許さず、鎧武・闇に変身し、ミツザネを妨害する。ミツザネはリョウマから受け取ったゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードで斬月・真へ変身。うまく鎧武・闇を振り払うことに成功した。
ミツザネがリョウマたちと東の森で合流したころ、バロン軍とブラーボ軍の同盟軍はかつて斬月軍の本陣があった地点の付近で休息をとっていた。ザックはオウレンの作ったケーキを頬張りながらオウレンに尋ねた。
「あんたたち、一応ただの反乱軍だよな?なんでベルトを量産出来たり修理できるほどの技術者がいるんだ?この国で高度な技術を習得しているものはディショエ政府に無理やり連れていかれて城にぶち込まれることになってるだろ。」
「アテクシは元々この国の生まれじゃないの。アテクシの軍の技術者や医者やパティシエは全部他国から連れてきたのよ。ま、だからこの国の行くさまなんて興味ないわ~。でえええええもおおおお!オカマ禁止政策ってなによ!!!非人道的!アテクシに関係なくてもそれは許せないわ!!!というわけでこの国に来たのよ。プロフェッショナルなアテクシがね!」
ザックはケーキに夢中でほぼ話を聞いていない様子だったが、スラムに長年いたペコは外国にいたオウレンの話に夢中であった。オウレンもまた夢中で話を聞いてくれるペコに喜んで自分がいた国の話をする。そこへ修理したゲネシスドライバーとチェリーエナジーロックシードをもったヒデヤスがやってきて、カイトにそれらを渡した。受け取ったカイトはそのままペコに渡し
「受け取れ。力がほしかったんだろ?」
とだけ言った。ペコは嬉しそうに受け取り、カイトに礼を言うと再びオウレンの話を聞き始めた。その時同盟軍の兵士たちの大勢の悲鳴があがり、カイトたちは急いで休憩のため張ったキャンプから出る。そこにはクラックが開かれ、中から大量のインベスが出てきていた。
「こいつらはユグドラシルの連中と戦った時に湧き出てきやがったやつらだ!気をつけろ!油断してるとやられるぞ!変身!」
カイトはバロンに変身するとバナスピアーで次々とインベスを貫いていく。他の者たちもアーマードライダーに変身するが、ペコは変身に手間取ってしまう。ナックルにチェリーエナジーロックシードの開錠方法を教えてもらうと変身ポーズを構えた。
「こ…こうするのか…!えっと…変身!」
ペコはチェリーエナジーロックシードをゲネシスドライバーに取り付けるとあたふたしながらシーボルコンプレッサーを押しこんだ。音声と同時にシグルドへと変身を遂げ、すぐにインベスの群れに突っ込んでいく。だがソニックアローを右手に持ったシグルドはインベスたちに右手を攻撃されるたびにソニックアローを落としてしまう。
「おい!ペコ!それたぶん左利き用のアームズだぞ!」
「ええ!ザック…おれ右利きだよお!!」
初級インベスにすら苦戦するシグルド。それを見かねたブラーボはマツボックリエナジーロックシードをシグルドに投げた。
「これを使いなさい!アンタたちには内緒でエナジーロックシードを開発してみたのよ!パワーは足りないけど両利き用だからまだ戦い易いはずよ!」
それを聞くとシグルドはチェリーエナジーロックシードを外す。だがシカインベスによる突進にシグルドは吹き飛ばされ、チェリーエナジーロックシードを落としてしまう。なんとか吹っ飛んだ先でシグルドはマツボックリエナジーアームズにアームズチェンジし、シカインベスに影松・真で反撃をする。「おお!これ使いやすい!」ペコは勝てることを確証した。だがシカインベスはシグルドが落したチェリーエナジーロックシードを食い、巨大化する。
「なんだ!?あれは!!」
さすがのバロンも驚きを隠せず、巨大インベスにバナスピアーで攻撃をする。しかし全く聞いてる様子はなく、バロンを後ろ足で蹴り飛ばした。すぐにブラーボはグリドンを呼び、作戦を言った
「オウレンさん…危険ですよ!」
「あなたならやれるわ。」
「そうじゃなくて…」
「いいからやりなさい。あの坊やが危ないわ!」
恐怖で固まってしまったシグルドの前にブラーボが立ちふさがる。そして巨大インベスの猛突進をドリノコでなんとか抑えた。だがドリノコにひびが入り、限界までそう長くないことをブラーボは悟った。
「早くしなさい!ヒデヤス!!!」
ブラーボの声を聞き、グリドンは雄たけびをあげながら巨大インベスの背中に乗った。そしてドンカチで巨大インベスの装甲を砕いていく。巨大インベスは装甲が砕かれていることを感じ、振りほどこうとするもブラーボによって押さえつけられているため動けない。大方のインベスを倒したナックルも応援に駆け付け、グリドンとともに装甲を砕いていく。だがブラーボのドリノコは砕け、巨大インベスの角がブラーボの腹部に大ダメージを与えた。戦極ドライバーが砕けたことで強制変身解除されたオウレンは地面に倒れる。
「オウレンさん!!!!!」
グリドンは装甲を砕くことをやめ、オウレンのもとに駆け寄る。
「オウレンさんん!」
「フッ…なぜやめたの…?続けなさい…プロフェッショナルなら…やるべきことが終わるまで私情を挟んでは…ダメよ…。」
「で…でも!!」
「アナタはアテクシと出会った時とは比べ物に…ならないくらい…成長したわ…。あと足りないのは…プロフェ…く…プロフェッショナルとしての意識…だけね…。願掛けじゃないけど…これを託すわ…。」
そういうとオウレンは震える手でドリアンロックシードをグリドンに渡した。
「オウレンさん…あなた…ウウ…攻撃される前にロックシードを…外してたんですかあ…」
「あの攻撃ではどちらにしても…やられてたわ…。なら…アテクシの魂のこもった…ロックシードを…アナタに…ヒデヤス…。」
「オウレンさん…あなた、おれのこと…ヒデヤスって…!」
だがオウレンはすでに息を引き取っていた。嗚咽していたグリドンはオウレンの顔を見ると泣くのをやめ、再び巨大インベスに体を向けた。
「変…身!」
グリドンはブラーボに変身する際のオウレンのように言い、ドリアンロックシードを開錠した。そして右手に持ったドンカチを巨大インベスに投げ飛ばし装甲を壊すと、戦極ドライバーにドリアンロックシードをはめ、カッティングブレードを下ろした。ドングリアームズは消え、グリドンはドリアンアームズへとアームズチェンジした。マンゴーアームズへとアームズチェンジしたバロンとナックルによって巨大インベスの装甲はほぼなくなっていた。オウレンの遺体の近くて固まっているシグルドにグリドンは言い放つ。
「おい!しっかりしろ!おれたちがあのバケモンにとどめを刺すんだ!!」
ハッとしたシグルドは影松・真を持ち直し、シーボルコンプレッサーを2回押し込んだ。グリドンもドリノコを繋げ、カッティングブレードを3回下ろす。2人は巨大インベスに突っ込んでいき、装甲のない部分にそれぞれのアームズウェポンで必殺技を打ち込み、巨大インベスは爆発とともに消えた。
今回は少し長めでブラーボ退場会でした!
グリドン ドリアンアームズは私が本編でもやってほしいなあと思っているんです!
弟子が師匠のアームズで戦う…よくないですか!?
まぁ本編ではどっちも死にそうなフラグが…(ry
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