仮面ライダー鎧武 エピソードゼロ ~もう一つの世界~ 作:エクシ
リンゴのアーマードライダーに挑むことになったリョウマとミツザネ。ヨウコは追手のディショエ政府軍を引き付ける陽動役となる。一方タカトラは東の森より北東の泉にてアラガスに出会い、この世界に迫るヘルヘイムの森による危機を聞くのだった。
東の森より少し南西にいたところを同盟軍は移動していた。ずっとペコは黙っていたがヒデヤスに声をかけられるとペコは気になっていたことを話しはじめた。
「オウレンさんはなんでおれに良くしてくれたんだろう…。」
「お前がオウレンさんの話を楽しそうに聞いていたからだろ。おれは最初あの人の話、興味がないけどあったふりして聞いてたな。あ、あとお前の名前とオウレンさんの名前が似てたから気になったってこともオウレンさん、言ってたぜ。」
「名前が似てる??どこが?」
「オウレン・ベコ・ゲンノスケ。オウレンさんのミドルネームとお前の名前、似てるだろ?」
「ああ。良民の人には名字やミドルネームがあるんだったね。おれはスラムで生まれたからどっちもないから、全然気が付かなかった…。」
そして再び二人は黙った。その様子を見ていたカイトは二人に話しかけた。
「ペコ。お前のゲネシスドライバーは元々斬月軍のシドが持っていたものだ。ライダーの姿も斬月軍のライダーとして他の奴らには認識されてる。オレは他の軍のやつの姿で敵を倒されても不快なだけだ。アーマードライダーシグルドのデータを書き換えさせてもらうぞ。」
「はい。お願いします。」
「それでだ、ジョウノウチ。貴様はこれからどうするつもりだ?リーダーが死んだ今もうブラーボ軍はない。貴様がまた新たにグリドン軍を作るのか?」
「いや、おれにはそんな資格はない。プロフェッショナルになって初めて軍を指揮できるんだってわかったんだ。おれはまだまださ。お前らバロン軍にはグリドン軍を率いてた時、いろいろ面倒なことされたけど、特別に水に流しておれがお前らの手助けをしてやるよ。」
「フン。勝手にしろ。ならまずこのゲネシスドライバーを黒影のものに書き換えろ。」
「はいはい。リーダー。」
ゲネシスドライバーを受け取ったヒデヤスはなぜか凛々しくなったようであった。
「全くディショエ政府軍がこない。さすがミナトくんだね。」
「ミナトさん一人で一隊を抑えられるとは思えない。あなたはミナトさんを切り捨てたのか?」
「ミナトくんも受け入れてくれているだろう。ほら、そろそろリンゴのアーマードライダーが潜伏してると思われる場所だ。静かにしようじゃないか。」
ミツザネとリョウマは急襲に備えゲネシスドライバーをつけたまま森を進んでいたが、その心配は全くないといってもよいほど兵士の姿は見られなかった。2人は森を進んでいくと滝が見えた。そしてそこには紺の和風のアンダースーツに薄い黄色のゴーグルアイをしたリンゴのアーマードライダー佇んでいた。リョウマは口の前に一本指を立て、ミツザネに改めて静かに移動するよう伝えた。リンゴのアーマードライダーは疲労がたまっているようで息が切れている様子だった。ミツザネはリンゴのアーマードライダーの近くに奇妙な果実を実らせた植物が蔓延っていることに気が付いた。リンゴのアーマードライダーはその果実を一つとると、果実は黄金に光るとともに消えた。その行為によってリンゴのアーマードライダーは落ち着いたようであった。「なにをしたんだ…?」観察を繰り返していたミツザネでもその行為を見たのは初めてであった。だが観察を続けるたびにリンゴのアーマードライダーが疲弊して城から出ていっていたことを思い出した。
「ミツザネ君。いきなり戦闘で行くかい?」
「いえ、まずは話しましょう。彼の能力は本当かどうか。」
小声で会話した後、二人はそれぞれのエナジーロックシードでデュークと斬月・真に変身し、リンゴのアーマードライダーに近づいていった。
読んでいただきありがとうございました!
今回はリンゴのアーマードライダーとの遭遇まで書いてみました。あまり進展がなかったのですが、今後の布石を打っておいたつもりなので(伏線というべきなのでしょうか。伏線と言われるとどうしてもなんかすごい展開になる的なイメージを自分はもってしまうので布石と言わせていただきました。)これからも読んでいただけると嬉しいです!
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