仮面ライダー鎧武 エピソードゼロ ~もう一つの世界~   作:エクシ

19 / 26
前回までのあらすじ

ミツザネを失ったタカトラはアラガス改めサガラと話をしたのち、ディショエ城へ向かった。ディショエはバロン軍殲滅計画の準備を着々と進めている中、バロン軍は本隊と別動隊に分かれ、別動隊は西のスラムへ帰ることになった。


第19話

ザックとペコを中心にバロン軍別動隊は結成され、すでに西のスラムへと向かっていた。ペコは人一倍家族思いであり、病気の親を心配し戻るつもりであった。ザックはカイトのように兄弟のような友がスラムにいたため、その友を案じて別動隊へ入ることを決めていた。

 

「ザック!帰ったら何するんだ??」

「ペコ。遊びに帰るわけじゃないんだ。事が済んだらすぐ帰るぞ!」

 

ザックは笑いながらもペコを叱った。ペコも怒られたにもかかわらず、満面の笑みを浮かべていた。二人に限らず、別動隊のメンバーは皆楽しみによる笑いが抑えきれないようであった。だがニコニコして歩いていた兵士が二人の視界から突然消えた。それが砲弾による攻撃であると気が付くのには少々時間がかかった。

 

「お前ら!!隠れろ!!」

 

ザックは別動隊を指揮するもその場所は草原であったため、隠れるところはない。しいてあるとすればそこから西にさらに行った森であろう。ザックは森まで一気に駆けることを兵士たちに指示した。だがその指示中も次々と兵士たちは撃たれていく。

 

「だ…だれなんだよお!」

「黒影トルーパーはもう弱小反乱軍なんかじゃいねえはずだ。政府軍だろうな…。くっそ!バロン軍が目的だったのかよ!」

 

ザックとペコは混乱に陥りながらもナックルと黒影・真に変身し、急襲をかけてきたディショエ政府の大群に突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

別動隊が襲われてから30分後。本隊は別動隊へ連絡が付かないことにすでに気が付いていた。カイトは別動隊を追う形で本隊も移動することを致し方なしとした。

 

「ディショエを潰すにはとっておきの場所だったんだがな。まぁまたいずれチャンスが…」

「まずいわ、カイト。ディショエ政府軍にここが囲まれている。量産型ライダーと兵士がざっと数万よ。」

「…くそ!奴らすでに準備を進めていたのか!だがこの状況ならもはや撤退は出来ん。正面からぶつかって行ってやる!」

 

カイトはそう言い放つと兵士たちに戦いの準備を命令した。「ザック、ペコ、無事でいてくれ…。」

 

 

 

 

 

「しっかり…しろ…ペコ…!ほら…森へ着いたぞ…。」

 

ザックはほとんど動かなくなったペコをなんとか森まで連れて行った。周りに敵はいない。そして見方も…。家族や友、恋人に会えることに希望を抱いていた青年たちは数時間もしないうちに全滅したのだ。

 

「ほら…ペコ!起きろって…。何か…体力がつくものを…。」

 

ザックはペコを木の下に寝かせ、食料を探しに行くため立ち上がった。だがザックの腹にはすでに戦極ドライバーではなく刀が突き刺さっていたことで、ザックは膝をついてしまった。ペコの腰にもゲネシスドライバーはついておらず、赤い血だけが目を惹かせた。ザックはもう無理かとあきらめかけたが、近くに奇妙な果実が生っていることに気が付いた。

 

「おい、ペコ…!うまそうな実があるぞ。これ食べて…元気出そうぜ?ほら、おれも食うからよ。」

 

ザックはペコの口にその実を一口大にし入れた。残った実は自らの口に入れ、ペコに微笑んだ。やがて二人の体は植物に侵されインベスへ変貌した。気配を察知したディショエ政府軍の黒影トルーパーたちは二体のインベスを見るや否や重火器によって排除する。刀が刺さったインベスがもう片方のインベスを庇った様子を見ることなく…。




もし初瀬ちゃんが紘汰たちの前で実を食べなかったらヘルヘイムの実についてもっといるのが遅れていたんだろうな…と思いながら書いてました

最近終盤だからって殺し過ぎやな・・・

感想、評価の方よろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。