仮面ライダー鎧武 エピソードゼロ ~もう一つの世界~   作:エクシ

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前回までのあらすじ

バロンの絶体絶命にピンチをマリカは庇った。バロンはバロン軍最後のアーマードライダーとしてなお勇敢に戦い続ける。斬月・真はオーバーロードインベス・ミョエへと変わったマイと戦闘を繰り広げていた。だが禁断の果実の力を使うミョエに斬月・真は歯が立たない。そこで禁断の果実の一部である極ロックシードを使い、斬月・真は極アームズへとアームズチェンジした。


第23話

「フフフ、タカトラ。またそんな風にアームズを変えたところで私には敵わないわ!だって禁断の果実の力があるんだもの!」

 

ミョエは斬月・真の背後に瞬間移動する。だが斬月・真もそれを知覚しており、バナスピアーを召喚しミョエの太刀をそれで抑えた。「こいつ…私のスピードに追い付いている!?まさか…そんなはずはない!」ミョエは高速移動による分身をする。7人に分身したミョエは斬月・真を囲い、一斉に太刀による斬撃を繰り出した。しかし斬月・真は7人全員に向け召喚したイチゴクナイを投げ、その斬撃をまたもやかわす。「まさか…禁断の果実の力!なぜこいつが!」

 

「不思議そうだな。」

「貴様…貴様も森に選ばれていたのか!?」

「いいや…これは葛葉紘汰。別世界の果実の恩恵を受ける者の力だ!」

「バカな…!」

「だが貴女がそのようになってしまった感覚が今わかる。この力は人を変える。俺も何もかも壊してしまえるこの力に溺れそうだ。だが…この力に溺れることなく仲間を救うために自分を犠牲にした奴らがいる。俺はそいつらのために戦う!自らを失うことなくな。」

「なにをほざく!?」

「貴女も果実の力を得る前は心優しきものだったのかもしれないな。」

「黙れェェェ!!」

 

ミョエは自らの肉体を7つの首を持つ炎に包まれた大蛇へと変えた。斬月・真は火縄火縄大橙DJ銃と無双セイバーを召喚し大剣モードにし、メロンエナジーロックシードを火縄大橙DJ銃のドライブベイへ取り付ける。緑色のオーラと様々な果実のオーラが大きな刃を構築する。

 

「俺は…この世界を救う!!」

 

すると斬月・真の後ろから大きな音がした。やがて王の間の床が突き破られ、そこから大樹が生えてきた。そして木には黄金の果実が一つ実っている。

 

「あ…あれは…禁断の果実!」

 

巨大化したミョエは黄金の果実の出現に驚きを隠せなかった。黄金の果実が放つ金色の光は斬月・真の火縄大橙DJ銃大剣モードの刃にまとわりつく。斬月・真は巨大化したミョエに向け走る。ミョエも様々な方向から首によって斬月・真にむけ攻撃しようとする。首が斬月・真に届きそうな時、斬月・真は思いっきり刀を振るい、首を切り裂いた。やがて巨大化したミョエの肉体は黄金に輝くと叫び声とともに爆発した。その爆発によってディショエ城は崩壊する。斬月・真は床の崩壊とともに強制変身解除してしまい、気を失った。

 

 

 

 

 

「よう、目が覚めたか?」

 

タカトラは気が付くとすぐそこにいたサガラに話しかけられた。サガラの後ろには大樹がある。

 

「俺は死んでいないのか…」

「ああ。アンタは森に選ばれた。アンタがこの世界を支配できるんだ。さぁ果実をとってきな。」

「バロン軍とディショエ軍はどうなった?」

「クモン・シンク・カイトは死亡、他のアーマードライダーも含めバロン軍は全滅。ディショエ軍も大ダメージを負った上にディショエ城がこの様だからな。大混乱だ。」

「そうか…。」

 

タカトラはボロボロになった体を何とかして起こし、立ち上がった。そして黄金に光る禁断の果実を見た。

 

「お前は禁断の果実を手に入れてどうするつもりだ?ミョエみたいになるのか?」

「ミョエは一人で力を独占したせいであのようになってしまったのだと思う。だから俺はみんなに力を与える。」

「どういうことだ?」

「ミョエが消えてもヘルヘイムの浸食の課題は残っている。だから俺はあの力で皆をヘルヘイムの環境に耐えきれる生命体として新たに構築し直す。」

「おいおい、そんなことをすれば肉体変化による記憶障害や性別変換、言語変化やらほかにも想像できないことが起きるぞ。」

「皆が力を持てば自分は自分で身を守ることが出来る。誰かが独占して力を持つことはなくなる…。たとえ記憶を失おうともまた俺たち人間は生きていける。俺は人間の意志の強さを信じたい。」

「…。そうか。おれは見守るだけだ。お前らがどうなるのか。」

「サガラ。お前はこの世界のものではないのだろう?」

「ああ。そうだ。」

「ならお前だけは覚えていてくれ。このクレシマ・ハクア・タカトラとこの世界のために戦った猛者たちのことを。」

 

そういうとタカトラは黄金の果実の方へ足を運んだ。「ようやくだ。俺はみんなを救う。正しい方法なのかは自分ではわからない。だが…もう迷う時間はない…。」タカトラは光り輝く果実をもぎ取った。するとその果実はさらに輝きを増し、タカトラを受け入れたかのように光がタカトラを包んだ。

そしてタカトラはその果実を口に運ぼうとした。すると走馬灯のように今までの出来事が頭の中に流れ込んでくるのであった。「コウタ…ミツザネ…。俺はお前たちも救いたい…。この力ならきっとお前たちを…。」

 

タカトラが黄金の果実をかじるとともに世界は黄金の光に包まれた。




第23話、読んでいただきありがとうございました。
いよいよ次回は最終回です!つまらないうえに稚拙な文を今まで読んでいただいて本当にありがとうございました!
最終回もぜひ読んで、鎧武の一つの解釈として楽しんでいただけると嬉しいです。
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