仮面ライダー鎧武 エピソードゼロ ~もう一つの世界~   作:エクシ

3 / 26
前回までのあらすじ

ディショエ国の王 コウタはかつて優しき王として世界に君臨していた。だがある時から非情かつ残酷な性格へと変貌してしまい、国は混乱に陥ってしまった。
そんななかミツザネはコウタの命令でバロン軍と一戦交える。
アーマードライダーバロンに変身したカイトと戦うアーマードライダー龍玄ことミツザネ。
だが2人の目の前にクラックが現れ、インベスが戦に紛れ込んでしまった。
見たこともない現象と生き物に驚く2人。
そしてミツザネの前にアラガスという人物が現れて…。


第3話

「コウタさんが変わった原因だと…?」

「ああ。俺はそれを知っている。聞きたいか?」

 

アラガスは妖しげに笑いながらミツザネに尋ねた。ミツザネはアラガスを怪しみながらもコウタが変わってしまった原因と言われると聞かずにはいられなかった。

 

「なんだ?変わってしまった原因って。」

「リンゴのアーマードライダーって知ってるか?コウタが変わった辺りに現れたアーマードライダーだ。そいつの正体は誰もわからない。どこに所属しているのかもわからない。」

「そいつがなんだ?」

「まぁそう焦るなって。そいつは人を操る能力を持っている…と言えば、賢いお前ならもうわかるよな?」

「そいつがコウタさんを操ってディショエをめちゃくちゃにしているっていうことか?でも証拠がない。あんたがそのリンゴのアーマードライダーに何らかの怨みを持っていて、僕を利用してそのリンゴのアーマードライダーを倒させようとしているのかもしれない。」

「ははは。お前は本当に慎重だな。よーし、ならお前自身で調べてみればいい。リンゴのアーマードライダーについてな。うーん、そうだな、もう一ついいことを教えてやろう。リンゴのアーマードライダーはしばしばディショエ城に現れるそうだ。お前はディショエ城を好きに動き回れるだろう?探してみたらどうだ?」

 

アラガスはそう言うと左手を前に出した。すると静止していた怪物はあっという間に爆発を起こし消えた。

 

「こいつらはインベスと呼ばれるヘルヘイムの森に住む生物だ。あのチャックのような異空間への扉。あれはクラックっていってこの世界とヘルヘイムの森を繋ぐもんだ。」

「インベス?クラック?ヘルヘイムの森?それっていったい…?」

「ヒントをたくさん与えてやった。頑張れよぉ。」

 

そう言い終わると静止していた世界はまた動き出した。それと同時にアラガスはミツザネの前から姿を消した。

 

 

 

 

 

「あーら、アテクシどうやらファンデーションを東の本部に忘れてきてしまったみたい!ちょっとぉ!坊や!坊やいるぅ??」

「坊やはやめてくださいよ、オウレンさん…。というか、おれの名前はジョウノウチ・G・ヒデヤスっていう名前なんですからいい加減覚えてくださいよ…。」

「そんなアマチュアのくせに長ったらしい名前、覚えることがムゥゥゥダァァァ!そんなことよりファンデーション買ってきなさい。すぐによ!」

 

バロン軍のいるスラムと斬月軍の本陣のちょうど間あたりにオウレン・B・ゲンノスケが率いるブラーボ軍はいた。その場所は元々反乱軍の一つである黒影軍が陣をとっていた場所であったが、バロン軍によって滅ぼされ、リーダーであったハセ・S・リョウジを含めた数人の残党しか生き残らなかった。そこでリョウジは他の反乱軍を次々と吸収することで勢力を高めている反乱軍の一つ、ブラーボ軍の傘下に下ることで何とか生き残る道を選んだのであった。

 

「オウレンさん。」

「あーら、ハセじゃない。坊やなら今買い出しに行ってるわよ。」

「あーそうじゃなくて…。聞きました?バロンのやつらのこと。」

「ユグドラシル隊との戦闘のこと?勝負はつかなかったらしいわね。優秀な軍隊相手に…やるじゃない。」

「おれあいつら倒したいんすよ。俺の軍を潰しやがったんですよ。しかも理由は『弱いからだ。』。ふざけてますよ!!」

「落ち着きなさい。どうせやつらはいずれ倒れるわ。」

「え?」

「バロン軍は勝利をおさめないと気が済まない連中よ。今回のユグドラシル隊との引き分けでおそらくクモン・S・カイトは苛立っているわ。きっとほかの反乱軍に喧嘩を売りに行くわ。」

「でも…もう弱小反乱軍って残ってませんよね?今残ってる反乱軍なんていったらバロン軍と斬月軍、それとおれらの軍くらいじゃないすか?」

「だーかーらー倒されるっていってるのよぉ!もうあんたほんとにセンスないわね!!」

「へ??どゆことすか…。」

「いい?アテクシたちの軍と麗しきタカトラ様率いる斬月軍は同盟を結んでいるのよ?バロン軍がどちらかに攻撃すればもう片方をも敵に回すことになるの。」

「…えーっと」

「んもぅ!バロン軍がアテクシたちの方を攻撃してくれば斬月軍がアテクシたちを援護しにくる!!で、斬月軍にバロン軍は攻め入ればアテクシたちは斬月軍の援護に入る!わかる!?」

「あ~~~!」

 

理解したことで満面の笑みを浮かべるリョウジにオウレンはあきれる一方だった。そこにファンデーションを持ったヒデヤスが帰ってきた。

 

「遅いわよ!まったくどいつもこいつも!」

「すいません、オウレンさん…。あ、そういえばハセちゃんの黒影のデータを基にして戦極ドライバーの量産化、できそうです!」

「あーら、それはよかったわ!そのベルトが量産に成功すれば斬月軍にも提供する手はずになっているの。タカトラ様、喜ぶはずよぉ~!うふふ。」

 

リョウジとヒデヤスは顔を合わせてその場から逃げだした。

 

 

 

 

 

数日後の夜。

その日もディショエ城の庭にミツザネはいた。リンゴのアーマードライダーを探して数日。未だに見つかってはいなかった。

 

「今日もダメだったか…。」

 

そう呟いて立ち上がろうとしたとき、遠くでアーマードライダーが歩いているのが見えた。アンダースーツのデザインはおそらく和風。だがリンゴのアームズは洋風でミスマッチさが目立っている。「やつが…リンゴのアーマードライダー…。」ミツザネはそのアーマードライダーのマスクに驚きを隠せなかった。コウタの変身するアーマードライダー鎧武にそっくりだったのである。「どういうことだ?コウタさんがやつに技術提供をしたということか?…奴はいったい何者なんだ…?」ミツザネはそっとリンゴのアーマードライダーをつけようとそっと立ち上がろうとするとその気配にリンゴのアーマードライダーは気が付き、素早く無双セイバーの銃口をミツザネに向けた。「しまった…!」

 

「変身!」

 

ミツザネはすぐさま戦極ドライバーを腰につけ、ブドウロックシードを起動。ドライバーに取り付けカッティングブレードを下ろした。弾丸を避けながらミツザネは龍玄に変身し、ブドウ龍砲で反撃に出た。

 

「お前…クッ!何者だ!?」

 

リンゴのアーマードライダーは龍玄の問いかけに答えることなく、無双セイバーで乱射してきた。が、すぐに無双セイバーは弾切れを起こす。

 

「いまだ!」

 

カッティングブレードを一度おろし、ブドウ龍砲のトリガーを引いた龍玄はすぐリンゴのアーマードライダーにブドウのエネルギー弾をぶつけた。直撃はしなかったものの、その攻撃に怯んだリンゴのアーマードライダーは夜の闇に消えていった。




こんばんは。
とりあえず今回で登場する組織は全部出したつもりです。また増やすかもしれませんがとりあえずこれよりはややこしい関係にならないよう頑張りたいと思いますw

今回は登場人物紹介その2です

ジョウノウチ・G・ヒデヤス…ブラーボ軍の参謀。反乱軍の一つとしてグリドン軍を率いていたがディショエ政府軍に壊滅させられる。アーマードライダーグリドンとして働くことを条件にブラーボ軍に合流を果たす。
ハセ・S・リョウジ…ブラーボ軍の特攻隊長。反乱軍の一つとして黒影軍を率いていたが、ディショエ政府軍に敗北したバロン軍に腹いせで壊滅させられる。アーマードライダー黒影として働くことを条件にブラーボ軍に合流を果たす。
オウレン・B・ゲンノスケ…ブラーボ軍のリーダー。ディショエ政府のオネエ禁止政策に反対し挙兵。グリドン・黒影軍を吸収し、斬月軍と手を組む。
ザック…バロン軍の副リーダー。スラム出身。スラムにいたときから富裕層でありながらスラム出身の自分を友人として接してくれたカイトを信じている。
ペコ…スラムに住む青年。カイトを尊敬している。

感想・評価の方よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。