仮面ライダー鎧武 エピソードゼロ ~もう一つの世界~   作:エクシ

4 / 26
前回までのあらすじ

3人のアーマードライダーが所属するブラーボ軍は量産型ドライバーの製造に成功し、着々と戦いの準備をしていた。
一方コウタの命令でバロン軍と戦うことになったアーマードライダー龍玄ことミツザネ。
彼の前に現れたアラガスという人物はコウタが変わった原因はリンゴのアーマードライダーであるとミツザネに教える。その後ミツザネはリンゴのアーマードライダーを見つけ、戦闘を行うも逃げられてしまったのだった。


第4話

ユグドラシル隊とバロン軍が戦闘したという情報は斬月軍にも届いていた。バロン軍が斬月軍、もしくはブラーボ軍に攻めてくる可能性を考慮し、タカトラは斬月軍の幹部を集め、会議をしていた。

 

「リョウマ、シド、ミナト…。よし、集まったな。では始める。今回の議題は他でもない。バロン軍についてだ。私はあまり気乗りしないが、バロン軍のリーダーのクモン・カイトの性格上、こちらかオウレンのブラーボ軍に攻めてくるのはほぼ確実だろう。」

「気乗りしない…?元ユグドラシル隊隊長、白い閃光と謳われた君が戦闘に乗り気でないのかい、タカトラ?」

「リョウマ。私がディショエを裏切ったのはコウタの悪政が原因だ。何も戦いがしたくて反乱軍を作ったわけではない。怒らせたいのか?」

 

そこにシドが口を挟んだ。

 

「まぁまぁ落着きなって。クレシマ大将。話を元に戻そうぜ。おれはバロン軍との戦闘、いいと思うけどなあ。あんたはディショエを倒すことが優先事項なんだろ?だがバロンの連中はやーたらおれたちの邪魔をしてくる。ならバロン軍を消してそのあと確実にディショエを潰すって手があるだろ?」

「…。」

「私もシドに賛成だよ、タカトラ。」

「私もです。プロフェッサーリョウマが間違っていたことはありませんし…。いかがですか?クレシマ大将。」

 

リョウマ、シド、ヨウコの意見が一致した。自分の意見が違うからと言って独断で斬月軍の指揮を決めるわけにはいかない。タカトラは仕方なくバロン軍との戦闘をすることを決意したのだった。その後これからについて4人で話し合った。会議が終わり、タカトラが立ち上がった時、リョウマは微笑みながらタカトラに話しかけた。

 

「で、タカトラ。少し話がずれるんだが…。確認したいことがある。」

「なんだ?リョウマ。」

「リンゴのロックシードについてだ。」

「またか…何度も言っているが…」

「タカトラ。本当に何の興味もないのかい?人をコントロールできる力が手に入るロックシードだぞ?もし手に入れられればコウタを元に戻すことなんて容易い!ディショエを潰すより簡単かもしれないんだ!」

「リョウマ。俺はそんな風にしてコウタを…この世界を変えたいんじゃない。コウタにはきちんと罪を償ってもらい、世界を人間の手で良くしていく。それがしたいんだ。」

「…そうか…わかった。」

 

タカトラは席を離れた。またディショエ城を見に行ったのだろう。タカトラの後ろ姿を睨み付けながらリョウマはシドとヨウコに告げた。

 

「あれだけ説得しても無駄か…。頭が固い男だね…。正義感が強い男だからこそリンゴロックシードの必要性を感じてもらえると信じていたんだが…。」

「プロフェッサーリョウマ、もういいんじゃねえか?十分待っただろ?」

「そうだな、シド…。疲れた戦士には休息の時が必要だ…。」

 

 

 

 

 

西のスラムはインベスの被害が大きかったものの、立て直しは順調に進んでいた。ユグドラシル隊とインベスの両方を相手にしたことによってか、バロン軍の兵士はかなり減った。そのためバロン軍はペコら家族のいる志願者も受け入れざるを得ない状況であった。

 

「ありがとうございます!カイトさん!ザック!おれ…頑張ります!!」

「ペコ。お前はオレやザックと違って家族がいる。危険を感じたらすぐに逃げろ。お前が弱いからじゃない。強いからこそ家族のために生きなくてはならないんだ。」

「…はい!」

 

ペコがほかの兵士のところへ行くとカイトはザックに耳打ちした。

 

「次は斬月軍を攻めに行くぞ。」

「なんだと!?お前、また引き分けにイラついているのか?」

「違う!どうやら世間ではオレが戦で勝てないとイライラし、ほかの軍に攻めに行くという噂がたっているようだが、別にイラついてほかの軍に攻めに行くわけではない。」

「じゃあなんで?」

「戦いに勝てなかった軍はなめられるだけだ。そして勝てなかった軍自体も弱気になる。そうならないようにするには勝利をすればいい。今こうしている間にもバロン軍の兵士は弱気になり、他軍はバロン軍をなめはじめている。オレたちの軍が残り続けるためには戦いで勝たなければならない。」

 

まっすぐに前を見つめながら話すカイトをザックはただ見つめることしかできなかった。




第4話を読んでいただき、ありがとうございました。
今回のリョウマのセリフで次の展開が分かった方もいるんじゃないでしょうか?
今後もよろしくお願いします。

今回は登場人物紹介その3です

センゴク・D・リョウマ…斬月軍の参謀。元ディショエ政府軍 ユグドラシル隊の科学者。戦極ドライバーをつくった本人。使用したものは人をコントロールできると噂されているリンゴロックシードにかなり興味を示している。だがそれにタカトラは興味がなく、リンゴロックシードのためだけに軍を動かすことを反対していたため、しばしば対立をしていた。
ミナト・M・ヨウコ…斬月軍のメンバー。元ディショエ政府軍 ユグドラシル隊のメンバー。ユグドラシル隊のメンバー時はリョウマの部下として働いていた。
シド…斬月軍のメンバー。スラム出身。戦闘の腕を買われ、リョウマの手足として動く。スラム出身とあってか、上から目線で命令されることを非常に嫌がる。
リンゴのアーマードライダー…謎のアーマードライダー。アラガスいわくコウタが変わった元凶。アンダースーツは和風で無双セイバーとアップルセイバーを使う。彼の持つリンゴロックシードは人をコントロールできる能力を秘めていると言われているが定かではない。
アラガス…謎の人物。時を止めたり、瞬間移動したりといった能力を使える。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。