仮面ライダー鎧武 エピソードゼロ ~もう一つの世界~   作:エクシ

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前回までのあらすじ
リョウマ、ヨウコに襲われたタカトラはカイトらバロン軍に助けられた。一方オウレンらブラーボ軍はリョウジの死について詳しいことを聞くためにタカトラを探す。またミツザネはリンゴのアーマードライダーを追ってたどり着いた東の森の入口でリョウマとヨウコに遭遇する。


第9話

リョウマとヨウコはベースキャンプを森の中に作っていた。ミツザネはリョウマとヨウコについていき、そこで話をすることにした。

 

「久しぶりだね。二人とも。」

「まさかタカトラの弟君とこんなところで会うとはね。斬月軍を作る際にタカトラと私で君にディショエを裏切って私たち側にくるよう誘った時以来かな?とまぁそんなことより、こんなところで何をしているんだい?」

「…。」

「当ててみようか?リンゴのアーマードライダーが目的だろう?」

「なぜそれを…あっ…」

 

ミツザネは信頼してはいけない男に目的をばらしてしまったことに気が付いた。リョウマはユグドラシル隊に所属していたころから隠し事が多かったり奇妙なことをしていた。だからミツザネはあまりリョウマを信用していなかったのだ。一方タカトラは「天才にはいろいろなことがある。」と考え、あまり気には留めていなかった。

 

「実は私たちもリンゴのアーマードライダーを追っているんだよ。ここにいるミナトくんともう一人シドという男とね。しかし困ったことにシドと連絡が付かなくなってしまってね。戦力不足で困っていたところなんだ。」

「何が言いたい?」

「ユグドラシル隊にいては動きづらいだろう?よかったら私たちの仲間にならないかい?」

「僕はコウタさんを裏切らない。斬月軍の際にも言っただろう。」

 

するとリョウマは笑みを浮かべながらミツザネへの説得を続けた。

 

「君はディショエ側にいることだけがカズラバ・K・コウタのためになると考えているのかい?悪政をしてるやつの味方になることがコウタのためになると?」

「…どういうことだ?」

「君はこう仮説を立てているんだろう?コウタを変えたのはリンゴのアーマードライダー。彼が使うリンゴロックシードは人を操る能力があると言われているからね。だからそのアーマードライダーをどうにかすればコウタを元に戻せるかもしれない。でも自分が勝手に戦闘をするわけにはユグドラシル隊隊長という立場上いかない。それにリンゴのアーマードライダーの戦闘能力が分からないから攻撃を仕掛けるわけにはいかない。で、どうしようかと考えているところだ。違うかい?」

 

ミツザネの考えはリョウマに筒抜けであった。焦りを隠すミツザネにさらにリョウマは話を続ける。

 

「だから私たちもリンゴのアーマードライダーに攻撃を仕掛ける。3人なら相手の能力や戦闘力をはかるには充分だろ?それに私はゲネシスドライバーという新型ドライバーを開発した。戦極ドライバー以上の力を引き出すことが出来る。リンゴのアーマードライダーは戦極ドライバーを使っている。3人のゲネシスのアーマードライダーVS1人の戦極ドライバーのライダー。どうだい?」

 

ミツザネは考えた。ここで断れば斬月軍の2人と戦闘になるだろう。勝手に戦闘するわけにはいかない上にゲネシスドライバーとやらで圧倒されてしまうのは確実。選択肢は一つに絞られた。その後ミツザネはリョウマからゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードを手渡され、城に戻った。

 

 

 

 

 

ザックはタカトラの様子を見るために彼が治療されているテントに入った。しかしそこにタカトラはいなかった。代わりに「敵である私を治療してくれたこと、感謝する。だが私はリョウマたちを追わなければならない。東に向かう。世話になった。」と書かれた紙きれだけ置いてあった。ザックはカイトにそのことを報告するも、興味を示さず紙切れをとると丸めてゴミ箱に投げ入れた。二人とも黙っていると、そこにペコが入ってきた。

 

「ブラーボ軍がきました!」

「ほう…戦闘か?」

「いえ、どうやら違うみたいです。オウレンとジョウノウチがカイトさんに会わせるよう言っています。」

「つまらんな…。まぁいい。通せ。」

 

しばらくするとペコは二人をカイトの前に連れてきた。

 

「久しぶりね。ムッシュ・バナ~ヌ。相変わらず機嫌は悪そうね。」

「黙れ。何の用だ?」

「あなた、斬月軍と戦闘をしたんでしょ?それでタカトラ様はどうしたのかしら?場合によってはここであなたを斬り捨てるけれど。」

「な…なんだと!?」

「ペコ、下がってろ。…ふん。そうしてもよかったんだがな。すでに弱っている奴を倒すほどオレは卑怯ではない。」

「すでに弱っていた…?どういうことだよ?」

「ジョウノウチ、オレたちが着く前にタカトラは弱っていた。それだけの情報で策士ならすぐ気がつくはずだぞ。」

「まさか…裏切りでもあったっていうの?」

「その通りだ、オウレン。センゴク・D・リョウマとミナト・M・ヨウコが裏切ってクレシマ・H・タカトラを亡き者にしようとしていた。」

「で、タカトラ様はどうなったのよ!」

 

カイトはニヤリと笑い、言い放った。

 

「情報とは武器だ。その武器をオレがタダでやると思うのか?甘いぞ。」

「んもう!ならアテクシたちブラーボ軍が成功した量産型ドライバーのデータを渡すわ。どう!?」

 

するとザックがオウレンに答える。

 

「こちらも別のルートで量産型ドライバーの設計は成功していてね。本格的な量産化ももうすぐ可能だ。」

「もおお!仕方ないわね!じゃあリョウジを殺したシドとかいうやつが持っていた新型ドライバーの残骸を提供するわ。そこからデータぐらいならとれるでしょ?」

「新型ドライバー…だと!?」

 

ザックは新型ドライバーに興味を持ち、その条件をのもうとした。

 

「貴様らの技術力があればそのドライバーの修復も可能だろう?それも条件に加えろ。あとそのドライバーに使っていたロックシードも修理しよこせ。そうだな、ついでに量産型ドライバーの情報もよこせ。ないよりはあった方がいいだろう。」

 

カイトの横暴な注文にヒデヤスは予算の都合などを主張するも、タカトラの行方を知りたくて仕方なかったオウレンはカイトの条件を受け入れることにした。

 

「よし。ならそこのゴミ箱の中を見てみろ。」

 

オウレンはすぐにゴミあさりに入る。その中で丸まった紙切れを見つけ、タカトラの筆跡であることを経験上すぐわかると奇声を上げながら読み始めた。そしてヒデヤスをつれ、バロン軍から出ていこうとした。するとカイトは二人にぶっきらぼうに声をかける。

 

「東に行くのだろう。ならばオレたちバロンもいく。センゴクたちが何をたくらんでいるか気になるからな。」

 

こうしてバロン軍とブラーボ軍は一時的に同盟を結んだ。そしてその同盟軍は東へ向かうための準備を始めるのだった。




読んでいただきありがとうございました!
今回は少し字数多めですw
今回はとりあえず登場人物と現在いる場所について整理してみます^^

ディショエ城…コウタ、マイ、ミツザネ
西のスラム…カイト、ザック、ペコ、オウレン、ジョウノウチ
東の森…リョウマ、ミナト、リンゴのアーマードライダー
??…アラガス、タカトラ

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