評決は他所で下してください   作:COTOKITI JP

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アーマードコア6はSteam対応との事なんでPCでプレイするのが楽しみ。


異変

 

〈システム、スキャンモード〉

 

着陸後即座に前方にリコンを射出し、索敵を行う。

 

敵は仲介人からの情報通り、補給部隊の車列と護衛の通常兵器が旧シティの中央通りを通過しようとしていた。

 

壁越しに敵の位置を把握したエイルズは先回りする為に移動を開始。

 

目指すは旧シティの中央にある交差点。

 

通常ブーストで交差点に進入し廃墟の影に身を隠す。

 

車列もそれなりのスピードで向かって来ている為、既に交差点のすぐ手前まで距離は縮まっていた。

 

「事前の情報通りだな…さっさと終わらせよう」

 

車列が交差点に差し掛かったところでエイルズのホワイト・ピジョンがビルの影から躍り出た。

 

左腕に装備したレーザーキャノンを近距離からフルチャージで前衛のMT一機に向け放った。

 

一筋の眩い光線がMTのコックピットを貫き、背後にある廃墟の外壁でさえも焼いた。

 

左腕部に大盾を持っている防御特化型のMTだったが、高出力のレーザーキャノンの前にそのような物は意味を成さなかった。

 

胸に大穴の開いたMTは力無くその場に倒れ伏す。

 

他のMTと戦車部隊が迎撃を行おうとするが、左肩のランチャーから更に閃光ロケットが発射され敵部隊の目前で炸裂する。

 

FCSのロックオン機能に一時的な障害が発生した事によって反撃の手を封じられた敵部隊に右手のショットガンを構え突っ込んだ。

 

ブーストチャージで戦車を数両蹴飛ばし、直ぐ近くにいたMTに肉薄しショットガンを撃ち込んだ。

 

左腕に持っていた大盾で防がれ致命傷は与えられなかったものの、バランスを崩した敵機は転倒する。

 

周囲にいたMTも復活し、ガトリングガンを撃って来たのでブーストドライブ(壁蹴り)で回避しながら右肩のCEミサイルを先程転ばせたMTに去り際、浴びせた。

 

敵の弾幕を上下左右、のらりくらりとブーストドライブやハイブーストを駆使して躱しながら引き撃ちで敵機の装甲を削り落としていく。

 

「こりゃあ、昼飯前には帰れそうだな――」

 

《西方から未確認機接近!!気を付けろエイルズ!!》

 

ファットマンがそう叫び、エイルズがレーダーの警報に気付いた時には既に奴は廃墟を飛び越えてこちらに真っすぐ向かって来ていた。

 

機種は黄色の軽量二脚型AC。

 

武装も機動力を活かした近接戦闘特化だと見てすぐに気が付いた。

 

恐るべきスピードで飛び掛かって来た敵軽量二脚は右手の得物をホワイト・ピジョンの胴体に向けて突き出した。

 

「あっぶね!?」

 

ハイブーストで間一髪攻撃を回避し、ショットガンで牽制しながら距離を取る。

 

「ヒートパイルかよ…!ホワイト・ピジョンはCE耐性殆どねえってのに!!」

 

アレを食らえばいくら重量四脚と言えど、CE属性の兵器に弱いアセン構成のホワイト・ピジョンでは喰らえばひとたまりも無い。

 

ショットガンは数発撃っても左手のシールドに防がれてしまい、足止めすら叶わない。

 

「おい!敵ACがいるなんて聞いてねえぞ!?」

 

《とにかくACの対処を優先しろ!!奴の狙いはお前だ!!》

 

ここまで距離を詰められてしまった以上、一気に勝負を決めるしかないと考えたエイルズはハンガーユニットから新しい武器を取り出す。

 

「ああクソ!!弾薬費がああああああああああああ!!!!」

 

両腕に新しく装備したのは今回使う予定は無かったオートキャノンと、ヒートマシンガンであった。

 

弾代がかなり嵩む為、この二挺の使用は避けたかったが死の危険が迫っているとなれば話は別。

 

報酬からどれ程の弾薬費が引かれるのかは出来るだけ考えないようにしながら敵ACに向けて掃射。

 

戦車砲クラスの砲弾が凄まじい連射速度で放たれ、敵ACの背後にあった廃ビルが発泡スチロールの塊のように一瞬にして粉々に砕け散った。

 

穴だらけになり倒壊した建物が大きく粉塵を立てながら敵ACの方へ倒れる。

 

すると敵ACは別の廃墟の上に飛び移って逃れようとした為、逃すまいとホワイト・ピジョンも負けじと追随する。

 

しかし、廃墟を飛び越えた先に敵ACの姿は無かった。

 

「嘘だろ!?レーダーから反応が消えた!?」

 

目の前にいたはずの敵ACは視界から消えたと同時にレーダー及びHUDからその反応が途絶えた。

 

幾ら軽量二脚と言ってもこれ程の近距離で身を隠せるほどの機動性は無く、見た感じでは機体にECMやステルス兵装の類を搭載している気配も無い。

 

索敵の為に再度リコンを射出しようとした時、突然背後から途轍もない衝撃が襲いかかった。

 

何事かと背後を確認すると、そこには先程見失った敵ACの姿。

 

エイルズはすぐにブーストチャージを受けたという事に気付く。

 

即座に振り返って反撃を試みたが、躱された上にCEロケットを頭上から撃ち込まれた。

 

〈機体がダメージを受けています。回避してください〉

 

機体が中破している事を報せる音声が流れ始め、どうしたものかと歯嚙みしている所に無線機からオープン回線を通じて流れる何者かの声。

 

敵ACから発せられているとすぐに分かった。

 

《いつの時代にも、どの世界にも、イレギュラーが必要だ》

 

「何だテメ――」

 

《今回はお前にそうなってもらう》

 

敵ACがそう呟くように言った瞬間、エイルズの意識は突然暗転した。




この作品の描写はたまに原作のゲームの仕様と異なる所がありますが了承よろしくお願いさしすせそ。
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